2月12日(金曜日)、夕方 冬月が職員食堂にやって来たとき、丁度窓際の席で、六分儀とシンジの二人が食事を取っていた。 (最近、シンジ君との間が急速に近付いてきているな) シンジがここに戻ってきてから考えれば漸くなのだろうか、二人の距離は縮まりつつある。しかし…そもそもシンジを遠ざけた理由を考えれば、それは必ずしも好ましいことではない。果たしてこれから六分儀はどうするのだろうか? 計画を断行するとしたら辛い思いをするだけだというのに…このまま行けば、計画に修正を加える事になるのだろうか? (全く…それならもっと前からそうすればいいのにな) こんな土壇場で…これから当初の予定よりも大変になりそうな予感に一つ溜息をついた。 「六分儀…辛い思いをするだけだぞ」 総司令執務室に戻ってきた六分儀をその言葉で迎えた。 「……分かっている」 「そうか、」 「冬月先生…私はどうするべきだと思われますか?」 「さあな…お前の中での価値次第だろう。それぞれがどのくらいの価値になっているのか、想像することはできてもそれが正しいかどうかなど俺にははわからん。行動した後にそれが間違っていたことに気付くと言うことはしたくない」 「…そうですね」 「いつまでにその答えを出せば良いかはわからん。早ければそれに越したことはないが、直ぐに出せるものでもないだろうからな」 六分儀は黙ってゆっくりと頷いた。 2月15日(月曜日)、 中央回廊を歩いていた冬月は何か違和感を感じ立ち止まった。 「ん?」 辺りを見回すが特に変わったところはない。 「……気のせいか?」 再び歩き始めて…先ほどから誰の姿も見ないことに気付いた。 この時間このフロアの中央回廊が全くの無人であるというのは…その事に気付いたときには既に遅かった。 それから暫くの時間が経過して、真っ暗な空間に只ひとつ存在するパイプ椅子に冬月が縛り付けられていた。 「相変わらずですねぇ…私の都合などお構い無しだ」 どこかで聞いているはずの委員達に声を掛けた直後、冬月の正面にモノリスが浮かび上がった。 「君とゆっくり話をする為には当然の処置だ」 次々にモノリスが浮かび上がる…ゼーレ最高委員が総出である。 「皆さん勢揃いですね…一体どのような話ですかね」 「残された時間はもう余りない…我々もそろそろ動こうと思ってね」 「ご協力願いますよ、冬月先生」 僅かな尊敬と、たっぷりの皮肉が籠もった言葉であった。 総司令執務室、 「副司令の居所は未だつかめておりません」 「葛城3佐は本部施設内に監禁しましたが、加持1尉の居所も見失ったままです」 「そうか…捜索の人員を増やせ、保安部からも他の幹部とチルドレンの護衛の不足が生じない程度の応援を借りてかまわん」 「はい」 その後少しやり取りをした後諜報部長は退室した。 「拙いことになりましたね…」 「間違いなくゼーレだな」 「そうですね…」 「冬月は、いずれ戻ってくるだろうが…それでは困る」 「前に話してくれた計画のためにですね」 「ああ…使徒相手に深刻に困ることはないだろう。ゼーレにとってもそれでは本末転倒だからな」 「…計画の目的には言うことはありませんが…その過程には素直には賛成できませんね…もう暫く考えさせて貰っても良いですか?」 「…ああ、」 学校を終えた3人は、実験のためにネルフ本部にバスで向かっていた。 「久しぶりの実験だね」 「やっと弐号機直ったからね、明日の連動試験の前にって事ね」 「これで、漸く2機揃ったことになるわね」 「後は零号機だけね、町も随分復旧してきたし、」 レイは窓越しに見える町並みに目を向けながら言った。ゼルエル戦で破壊された第3新東京市は特に必要な部分を集中して復旧に勤めたため、とりあえずのところはもうそう遠くない内に復旧しそうである。 その一方で、使徒戦にとって余り需要でない部分や住宅地などは殆ど元に戻っていないと言っていい…未だに相当数の者が仮設住宅で生活を送っている。家族を疎開させたものも多く、再開した学校も、転校していった者がかなりの数存在していた。 「そうだね…、」 そして3人がネルフ本部に到着し、技術部で実験が行われていた。 司令室の雰囲気は、いつも通りというわけにはいかなかった。 リツコは不在でマヤが指揮を執っているが、何故リツコがここにいないのかと言うことが伏せられているため、いったい何があったのかとみんな考えている。 そしてマヤも何か用事があるから程度のことは聞いているがそれ以上のことは聞いていない。 そんなことで、雰囲気はいつもとは結構異なっていた。とは言っても、実験を疎かにするわけにはいかない。 「どう?」 「若干パルスに誤差が見られますが、修正可能な範囲です。特に問題ないですね」 「明日の連動試験、こちらの問題はなくなったわね」 「そうですね…」 「引き続きシンクロテストに移行します」 オペレーター達とチルドレンにそう告げ、早速シンクロテストに入った。 そのころ、ターミナルドグマにユイの姿があった。 ユイはリリスに視線を向けている…リリンたる人類の母リリス、そして、エヴァのオリジナルであり、そして… 一つの足音が近付いて来たことで考えを止め、足音が近付いてくる通路の方に体を向けた。そして、その通路からリツコが中に入ってきた。 「こんなところにわざわざ呼び出して、何のようですか?」 「ごめんなさいね、他の場所でも良かったのだけれど、邪魔が入らない場所にしたかったのよ」 「…窺いましょう」 「どちらかというと私の方が聞きたいのだけれどね」 「…何でしょう?」 「六分儀さんの計画についてよ」 「……」 「それで、六分儀が何を企んでいるのか、お教え願えませんかね?」 「我々は目的を同じくする者同士ではない。ただ、その目的のために必要なことが重なっているから協力し合っているだけ、その本意を語る必要はないでしょう」 「協力し合っているか…なかなか大きな事を言うようになられたものだ」 「いえ、先ほどから敬語を使われるもので、つい」 「意味のないやり取りはここまでにしておこう。確かに六分儀とはそんな関係だろう。実際奴がいなければここまでこれたかどうか怪しいからな」 「……」 「しかし、冬月君、君はどうなのかね?君の最終的な目的も同じなのかね?」 一つ息をつく。 「どうでしょうね…しかし、少なくともゼーレの最終目的よりは近いと思っていますよ」 「是非その目的を聞きたいものだ」 「他人に話したりはしたくないですね」 「そうかね…余り手荒なことはしたくはないのだがね」 「どうぞ、御自由に」 「では、そうさせて貰うよ、まだまだ時間はある」 「話す気になるまで暫くの間我々の話につきあって貰おう」 どうやら、暫くは直接的なことはしてこないようだが…それをしてきたとき、果たしていつまで持つだろうか? 特にこれと言って尋問や洗脳に対する訓練をしたわけではない…少々のことでは話さない自信はあるが…… 訓練を終えた3人は発令所に顔を出したが、発令所にいたのは青葉と日向の2人のオペレーターだけであった。 「今日は誰もいないのねぇ」 「そう言えば誰も見ないね」 その対象は勿論部長格以上の上層部のことである。今日、見掛けた中で一番上と言ったらマヤである。 「3人ともどうかしたのかい?」 楽譜らしきものをコンソールに置き青葉が3人に声を掛けてきた。 「ん?司令達とかリツコ達がいないんだけど、知ってる?」 「いや…マコト何か知ってるか?」 「いや、知らないな…それに葛城さんも昼前から見ないな…朝は会議で一緒だったんだけどな」 「みんなで何かやってんのかしら?」 「上層部だけで秘密会議?」 レイがどこか冗談めかして言う。 「あ、あり得るかも知れ無いなぁ」 「え?日向さん、何か知ってるの?」 「あ…う〜ん、そうだな。世界中にいくつか支部があるのは知ってるだろ」 「え?そうなの?」 「そよ…アンタ、レイがどこから来たとおもってんのよ…」 思わず驚きの声を漏らしたシンジに対してアスカが頭を抱えながら答える。 「そう言えば…そうだったね」 「ん〜…まあ良いか、それで、それらの支部で又エヴァの建造始めたらしいんだな」 「又エヴァを?」 「噂で聞いただけだけれどな」 「相変わらすアンテナ高いなぁ」 「まあな」 「そうなんだ…父さんは使徒は後3体だって言っていたのに…」 「そうか…3体だったのか」 「あれ?知らなかったんですか?」 「ん、あとちょっとだとは聞いてたけど、正確な数字までは教えて貰ってないな」 「ネルフって結構秘密主義強いんだよなぁ」 「でも、既に作ってる途中の機体はともかく、今から作り始める機体は後3体だったら間に合わないだろうな…」 「第3使徒まで15年空いていたりもするから、絶対とは言えないだろうけど、それからのペースで考えると難しいだろうな。それに、機体が用意できたとしてもパイロットの問題は直ぐには解決しないだろうな」 「戦力が増加する見込みはあんまりないから、3人には頑張って貰わないとね」 「…そうね」 「博士は、どうされるおつもりなんです?」 「そうね…正直なところ未だ、決められないわ」 「そうですか…」 「ええ、でも…少し、貴女のことも参考にしてみるわ」 「さっ、戻りましょうか?」 「…そうですね」 二人はターミナルドグマを後にし、上りのエレベーターに乗った。 もうどれだけこうしているのか分からないが…本当に一方的に話をされていた。 それこそ、耳をふさぐことができればいいのだが…手錠を後ろ手に掛けられているためそれはできない。 全く、延々と話をするとは、老人達も暇なものである。目の前に12体のモノリスが浮かんでいるが、12人全てが今通信機の前にいると言うことはないと思うが、それでも、暇人達であるという事は一緒であろう。 しかし…その一方でその話している内容全てが冬月にとって価値のない話というわけではなかった。 ネルフの機密情報も色々とつかまれてしまっている…それがマギなどのコンピューター経由なのか、ユイを通してなのか、冬月をここに連れてきた男によるものなのか、それとも冬月は掴んでいない別のスパイによるものなのかは分からないが… 「どうやらこの話には余り興味がないようだな」 「ええ、おかげで少し眠たくなってきてしまいましたよ」 「そうか、ではもう少し君が興味を持ちそうな話にしようか」 「次は六分儀キョウコ博士の話なのだが、この話ならどうかね?」 「……」 「今度は興味があるようだ」 「さて、どうでしょうかね」 夜、シンジとレイは夕食を取りながら、今日のことについて話をしていた。 「お母さんもいなかったし…本当に秘密会議をしていたのかも知れないわね」 「エヴァについて?」 「かも知れない…だって、特にお母さん達にとってそれは許せないはずだから」 「どう言うこと?」 「使徒を倒すためにエヴァを作っているんじゃなから」 「そうなの?」 ゆっくりと頷く… 「エヴァはそんなに直ぐに作れるものじゃない…予算・場所・原料・エネルギー・労働力…一機作るだけでも国際プロジェクトになるくらいの、大きなものなの」 「そんなものが、直ぐにできるわけない。あらかじめ準備していた。それを実行に移しても大丈夫だと思ったから実行に移したと考えるべきね」 「どう言うこと?」 「つまり、使徒を全部倒した後にそのエヴァを使うつもりなのよ…みんな。目的は人によって様々だと思うけど…」 シンジにはピンとこない。 「だって、使徒がエヴァでないと止められないように、エヴァはエヴァじゃないと止められないからね…」 「エヴァはエヴァ…?エヴァどうしで?」 「使徒と軍隊との戦闘はATフィールドを中和できないなら一方的な戦闘になった…エヴァの場合も同じ、」 「……そんな!」 「そんな目的のために使おうとしている人たちもいると言うこと。お母さんは何度もその事で、エヴァ以外で使徒に対抗できたらいいのにって零してた」 「………父さんが言ってた事ってその事なのかな…」 「それも含んでいるのかも知れないわね…」 2月16日(土曜日)、 六分儀は報告書に目を通していた。 未だに冬月、加持どちらの行方もつかめていない。 正直冬月が拷問にかけられたりなどした場合はかなり拙い… 「失礼します」 リツコが執務室に入ってきた。 「どうした?」 「今日の弐号機の連動試験と零号機についてです」 「弐号機の方については予定通り正午に行いますが、宜しいですか?」 「問題ない」 「では、零号機についてですが、一部のパーツの再生が遅れており、今月中の修復完了は難しいかと」 「そうか…何か必要なものは?」 「リストにしてきました」 リツコからリストを受け取り目を通す。 「出来るものについては何とかしておこう」 「お願いします」 「…副司令は?」 「まだだ」 「そうですか…では、連動試験の準備がありますのでこれで失礼します」 「ああ」 リツコが出ていった後、電話機が鳴った。 直ぐにそれを取る。 『お久しぶりです』 「……君か…一体何のようだ?」 『情報を買ってもらえませんか?』 「引き替えに何を望む?」 『…真実です』 「それが目的だった訳か」 『まあ…副業側のパトロンの要請もありましたが』 「良いだろう望むものを用意しよう」 『ありがとうございます』 電話を切った後六分儀は一つ溜息をついた。 ドアが開く音で意識が現実に引き戻された。 ずっと老人達の話が続いていたが…いつの間にか意識を失っていたようだ。どのくらい時間が経ったのだろうか? 誰かが入ってきたが、逆光で顔がよく見えない。 近付いてきて、それが加持であると言うことがわかった。 「君か…」 「ええ」 鍵を手錠の鍵穴に射し込み冬月の拘束を解く。 「外にいた連中には暫く眠って貰いました」 「全く…攫った本人が来るとはどういう風の吹き回しかね?」 「ま、色々とありまして…目的はいつも真実を知りたいだけなんですがね」 冬月はゆっくりと立ち上がる…長い間同じ姿勢でいたせいであちこちが痛い。 「…今回の事は君の命に関わるぞ」 「承知の上です」 「そうか…ならば私からは言うことはないな」 冬月は加持について部屋を出た。 扉が開かれ、真っ暗な部屋に眩しい光が射し込んできた。 外の通路の光が漏れ込んできただけなのだが、暗闇になれていた目にはちょっとこの明るさは辛い。 「もう良いの?」 扉の中央に立っている保安部員に声を掛ける。 「副司令が御戻りになりました」 「…そう、」 ミサトは銃とIDカードを受け取り監禁室を出た。 夕方、シンジとレイはアスカを伴って帰宅した。 「上手く行って良かったね」 「あったり前でしょ、このアタシのする事よ」 二人が言葉を交わしあっているなか、レイが留守電のランプが点灯していることに気付き、ボタンを押してディスクを再生する。 『葛城、俺だ』 「あ、加持さんからだ」 『多分この話を聞いているときは君に多大な迷惑をかけた後だろう。済まない』 ミサトへの話を勝手に聞いてはいけないと再生を止めようとしたが…その雰囲気に驚き手が止まってしまった。 『リッちゃんにも済まないと謝っておいてくれ』 『迷惑ついでに、俺の育てていた花がある。俺の代わりに水をやってくれると嬉しい』 『葛城、真実は君と共にある。迷わず進んでくれ』 『もし、もう一度会えることがあったら、8年前に言えなかった言葉を言うよ』 『じゃ…』 電話が切れた後暫くの間沈黙が部屋を支配していた。 この電話に残されていたメッセージは加持の遺言に近いものだろう。 色々な検査を終えた冬月が執務室に戻ってきた。 執務室にはリツコが待っていた。 「お帰りなさいませ」 「ああ、珍しいね。これから六分儀のところに顔を出そうとしていたのだが」 「少し、窺いたいことがありまして」 「そうか、急なことだろう。お茶でも入れるよ」 「ありがとうございます」 リツコは軽く頭を下げてからソファーに腰を下ろした。 湯飲みをリツコにさしだし、自分も体面に座って啜る。 「それで、聞きたいことは何だね?」 「はい、まずは…ゼーレに攫われていたときのことですが…」 「特に何かをすると言うことはなかった…ただ、延々と一方的に話をされたがね」 「ゼーレは我々の計画について一定の情報を得ているようだ。深い部分までは未だ知らないようだったが…」 「彼でしょうか?」 「可能性の一つではある。彼は真実を知るためには何でもするだろうし、実際かなりのことをするだけの能力も持ち合わせている」 「そうですね」 「究極的なところはわからんがね」 「しかし…直接的なことに出なかったからには、余裕があると見て良いかも知れない」 「余裕ですか?」 「ああ、計画に必要な鍵を必要だからと言って全部易々と握らせてくれるほど、甘くはないと言うことだな…何らかのの奥の手は常に握ったままにしているはずだが…案外かなりのものかもしれない」 「…それ次第では、拙いですね」 「ああ、だが、本当にそこまで凄いともかぎらん…究極的なところは狸と狐の化かし合いだからな」 「そうですね……この話はこのくらいにして、本題なのですが…」 「昨日、博士に計画のことについて色々と質問されました」 「そうか…」 改めて湯飲みにお茶を注ぎそれを啜る。 「どこまで話したのかね?」 「そうですね…彼女の話の誘導が上手かったのか、誰かに聞いて貰いたかったのか、私の気持ちまで話してしまいました」 「…それで?」 「副司令の気持ちを窺ってみたいのですが?」 「ゼーレはそれも知りたがっていたがね…正直、簡単に言葉では表せないな」 「だから、随分長い話になるが良いかね?」 「私の話も長いですから、」 「そうか、」 冬月は急須をもって立ち上がりポットからお湯を補充した。 ミサトが帰宅したのは結局深夜になってからだった。 もう二人とも寝てしまっているのだろう…出迎えはなかった。 リビングにはいると窓から漏れ込んでくる夜の光のみの暗いリビングで留守番電話のランプが紅く光っているのが目に入った。 それの意味するところ…二人がいるにも関わらず留守録が残っていると言うこと…二人はその内容を聞いたが、それはミサト宛の内容だったと言うこと…つまり、 そこまで考えが至ったときには震える手を電話機のボタンに延ばしていた。 ……ミサトの嗚咽を二人はシンジの部屋で床に並べられた布団のなかで聞いていた。 ミサトに掛けられるような言葉は持ち合わせていない…ミサトの号泣を一人で聞きたくなかったから、こうして二人で同じ部屋で寝ている…だが、特に交わすべき言葉も見付からなかった。 だから窓の外に見える月をただ、じっと見つめていた。
あとがき レイ 「今度は早かったわね」 アスカ「そうねぇ♪」 レイ 「なぜ、♪がついているの?」 アスカ「いや〜今回はLRSじゃなかったからね♪」 レイ 「性格悪いわよ」 アスカ「ま、良いじゃない。それよりも、今回は大人側のシーンが殆どだったわね」 レイ 「……。その割には殆ど肝心なところが出ていない気がするわね …後で出てくる?」 アスカ「あのYUKIのことだから面倒だったからさっくりカットしたんじゃない? 想像に任せる!みたいに」 レイ 「怠慢ね…許せない…わけでもない」 アスカ「この調子でLRSも省略してくれると」 レイ 「射殺」 アスカ「だ、そうよ」(笑) アスカ「次は、アラエル?」 レイ 「そうね、零号機は修復が完了していないから生け贄は貴女ね」 アスカ「完成してるんじゃない?立場の違いだけに」 レイ 「…立場の違いだけにアルミサエルは貴女の担当ね」 アスカ「立場の違いなのに、ファーストはリリス入ってるし、どう転ぶか見所ね」 レイ 「問題ないわ」 アスカ「ずいぶんな自信ね」 レイ 「信じているから」 アスカ「ま、これから先はシビアねぇ、ゼーレの奥の手はナルシストホモだろうけど、それだけとは限らないしね」 レイ 「そうね…」 アスカ「期待してるわよ、YUKI♪」 レイ 「…何を期待しているの…」