1月28日(木曜日)、早朝、 準備を住ませたミサトがちょうど家を出ようとしていた。 玄関まででてきている二人はやはり表情に影がある。 「大丈夫だって、貴方達が心配しているようなことは絶対に起きないように、私たちが頑張るから、ね」 「…はい、お願いします」 「じゃあ、行ってくるから」 「はい…、いってらっしゃい」 「いってらっしゃい」 ミサトはドアを開け、出かけていった。 ネルフのトレーラーが松代に向かって高速道路を走行している。 ミサトは先ほどから外の田園風景をどこか遠い目で眺めていた。 暫くして深く溜息をつく… 「如何したの?」 「皆の事を考えていたのよ…」 「皆?」 「ええ…皆、エヴァに乗る理由は様々ね…」 「余り悩み過ぎるのはどうかと思うわよ」 「そうは言ってもね。使徒襲来以来色んな事が有ったし…」 「加持君の事も?」 「うっさいわねぇ」 「ふふ、そう、起動試験のプログラムの最終チェックをしているからできれば邪魔をしないでくれる?」 「分かったわ」 ミサトは景色に視線を戻した。 総司令執務室で3人が話をしていた。 「今日…参号機の起動試験ですね」 「ああ、」 「ところで、何故ここではなく、わざわざ松代で?」 「四号機を吹っ飛ばしたアメリカ製だからね…念のためという感じだな」 「それに…何か妙な物を仕掛けられなかったとも限らない、と言うことですか?」 「それはあるな…自分たちが持ちたくなくなったからと言って、ただで戦略上重要な兵器を提供するような奴らでも ないだろうからな」 「…全く、困った奴らだからな…」 「…何事もないに越したことはないですけど…」 第3新東京市立第壱中学校、屋上、 シンジ、レイ、アスカの3人が弁当を食べながらトウジと参号機に関する話をしていた。 「今頃、起動実験してるのかな」 「確か…午後1時からだからもうちょっとしたらね」 「みんな頑張っているし、何にもおこらないよね…」 アスカはちょっと眉を顰める… 「まあ、アタシの時よりもデータも経験も十分にあるし、問題ないんじゃない?」 「そっか、」 「これからどうなるにしても、今は上手く行って欲しいわね」 「うん」 P.M.1:11、松代ネルフ本部付属実験施設付属滑走路、 ミサトは青筋を浮かべている。 「遅れる事2時間…漸くの御到着ね」 輸送機が着陸体制に入る。 「私をこんなにも待たせた男は始めてねぇ」 「デートの時は怒って帰ってたんでしょ」 いらついているミサトに対してリツコは呆れたような声で返す。 トウジは更衣室で与えられたプラグスーツに着替え、開始の時間を待っていた。 「エヴァ…か、」 シンジが乗っている初号機…第四使徒戦時の出来事で自分も乗ることになった…あの時はただシンジの後ろで震え ていることしかできなかった。だが、今自分が初号機ではないが、同じエヴァに操縦者として乗ろうとしてい る。 エヴァに乗ることにしたのは、無論ナツのためだけではなく、シンジやアスカ、レイ達とともに戦うことで少しで も、3人に掛かっている負担が減らせたら…特にシンジは親しい友人であり、友が危険な目に遭っている時にそれを 見捨てるようなことは男のすることではない。だが、所詮一介の中学生では、シンジの危機に関して何ら介入するこ とは出来ない…むしろ、関われば逆にシンジを困らせる結果にしかならない… だが、ちゃんとエヴァに乗ることが出来るようになれば、介入できる。そして、ナツもこの自分の手で守れるのだ 。 拳をぎゅっと握る。 「…やってみせる。絶対にやってみせる」 自分に強く言い聞かせ、そして立ち上がり待機室を出た。 誰もいない通路を暫く歩くと…実験ケージにでた。 ケージには黒色のエヴァ、エヴァンゲリオン制式機2番機である、参号機が拘束されている。 「…なんや、凶悪な顔やな…」 参号機を直接見て、最初にでてきた言葉はそれだった。 タラップを使いエントリープラグに入る…そして、参号機にエントリープラグが挿入された。 司令室、 リツコはデーターを見ながら手元のファイルに数値を書き込んで行く。 「流石はアメリカね…パワーだけはあるわ。それにこのシンクロ率、直にでも実戦に使えるわ」 出力が事前に報告されたスペックよりも高い。リツコは、どうせアメリカの事だから、正しい測定を行っていなか ったのだろうと暗に皮肉った…流石に、それに気付いたものはいなかったが、 「…そう、」 「あまり、うれしくなさそうね…貴方の管轄に配属されるのよ」 「確かに、そうね〜…でも、エヴァぁを4機も独占かぁ…その気になれば世界を征服できるわね♪」 ミサトは冗談混じりに返す。 「無理ね、エヴァがアンビリカルケーブルから解き放たれない限りね」 「…確かにね」 「でも、その為に、そう言った意味ならば、SS機関の搭載実験を早まったのも頷けるわね、戦場は第3新東京市の みにあらず」 「…そうね」 ミサトは複雑な表情を浮かべる。 (……SS機関を搭載していれば…4機もあればホントに世界征服…そこまでしなくても、戦略兵器としての価値は 極めて高い、エヴァぁシリーズはどうなっていくのかしら?) ミサトが考え事をしていると、突然司令室が騒がしくなり、直ぐに警報が鳴った。 「如何したの!」 「分かりません!」 「主電源カット!エントリー」 突如辺りが光に飲まれた。 ネルフ本部第1発令所、 『松代で爆発事故発生、被害不明』 「救助及び第3部隊をすべて派遣、戦自が介入する前に全て処理しろ」 冬月が指示を飛ばす。 「了解」 「事故現場に正体不明の移動物体を確認」 「パターンオレンジ、使徒とは識別できません」 「第1種戦闘配置」 『総員第1種戦闘配置』 『地対地戦用意』 ユイが司令室に入って来た。 「…目標は、」 「…恐らくは、あれだろうな」 冬月が答えた。 「3人は後20分で搭乗可能です」 「よし…迎撃する。準備が出来次第、野辺山に空輸しろ」 「了解」 そして、ウィングキャリアーが3機とも飛び立ち野辺山での準備が進められている中、新しい情報が入ってきた。 「野辺山にて目標の移動物体の光学で確認」 メインモニターに参号機が映し出され、発令所にざわめきが起こった。 「やはりこれか…」 「そのようですね…」 「活動停止信号を発信、エントリープラグを強制射出」 「発信を確認」 暫く経つが特に変化は見られない。 「駄目です。停止信号認識しません。エントリープラグも射出されません」 「パイロットは、呼吸、心拍の反応はありますが…恐らく」 「厄介だな…」 「…いいな?」 六分儀はユイに尋ね、ユイはしばし考える仕草をする。 「…仕方ないですね、」 「エヴァンゲリオン参号機は現時刻を持って破棄、目標を第拾参使徒と識別する」 六分儀の宣言にマヤが泣きそうな顔をする。 「しかし!」 「予定通り、野辺山で戦線を展開、目標を撃破せよ」 ユイは軽く目を閉じて、大きく息を吐いた。 野辺山、 3機のエヴァがウィングキャリアーから投下され、既に待機していた支援部隊の電源車からアンビリカルケーブル を接続した。 『目標は、参号機だ』 「え?」 『参号機は使徒に乗っ取られた』 日向は再度説明を繰り返す。 「と、トウジは!?」 『彼は…生きているのかどうか分からない。参号機を倒しエントリープラグを回収して確かめるしかない』 「…でも、シンクロしてたら…」 『…途中で激痛を感じるかもしれないわ。でも、死ぬ訳じゃない…』 レイが、通信回線越しに言ってくる。 『鈴原死なすようなことにしちゃ駄目よ!ここでアタシ達がやらなかったら、原爆でも何でも使って止めるはずだか ら…』 アスカの声にはっと気付き、気を引き締める。 「トウジ…」 山の陰から現れた参号機に視線を向ける。 『目標を確認』 『まずは弐号機が先行…基本的には波状攻撃を仕掛ける。後は任せる…但し、何か危険を感じたら直ぐに離れるよう に、これ以上も乗っ取られるわけには行かない』 シンジは日向の言葉にコクリと頷き、スナイパーライフルを手に取る。 参号機はこちらを認識すると、一番近い弐号機に向かって走ってくる。対して弐号機はソニックグレイブを構えて 迎え撃とうとしている。 シンジは参号機を攻撃しやすい位置に移り、弐号機に攻撃を食らわせようとしている参号機にねらいを定める…が 、エントリープラグが気になり、引き金が引けない…これがもしエントリープラグに直撃でもしてしまえば、中のト ウジも無事では済まない… 「くっ…」 数瞬後、引き金を引くが、参号機が弐号機に襲いかかるために飛び上がったために砲弾は向こうの丘を抉るに終わ った。 弐号機は飛び掛かってきた参号機にソニックグレイブを叩き付け、表面の装甲を斬るが、そのままの勢いで地面に 押し倒される。 参号機はマウントポジションを取り、口から白い粘液上の物質を弐号機に垂らそうとしたところで、零号機と飛び 蹴りが炸裂し、参号機はそのまま吹っ飛んだ。 「大丈夫!?」 『え、ええ…ありがと、レイ』 『来るわ、気を付けて』 参号機はゆっくりと起きあがり、弐号機と零号機に向かってくる。 「くそっ」 初号機はスナイパーライフルを撃つ…参号機は砲弾を躱し、砲弾は地面を大きく抉る。 スナイパーライフルを捨て、プログソードをとって、両機の元に走る。 零号機は、参号機の側方に移動してから、プログソードを手に仕掛ける…地面を蹴り跳び斬りかかる…横に飛んで 交わしたところを着地と同時に方向を変え、追撃し、斬撃を肩口を食らわせる…装甲だけでなく素体まで斬り、血が 噴き出す…しかし、直ぐに白い粘液のような物が傷口を覆い血が止まる。 『どおりゃぁああ!!』 零号機に気を取られている隙に弐号機がソニックグレイブで斬りつける…脇腹の辺りを切り裂き、同じように血を 噴き出させるが、直ぐに傷口をふさいでしまう。 そして、弐号機に襲いかかったとき、ちょうど到達した初号機がそのままの勢いで、プログソードで、参号機の右 腕を切り落としたが…粘液状の物が、腕と胴を結びつけようとする。 「…くそっ…」 後ろに回ってエントリープラグを確認するが…装甲が剥がれ剥き出しになっているが、同じく粘液上の物体が、体 内にとどめている。拡大映像を見ると、エントリープラグ自体には大きな傷はなくすこしほっとする。 参号機は破損していない左手を振りかぶり…そして100m以上離れていた零号機に向かって手を伸ばした。 『え?』 突然のことに反応しきれず零号機はパンチをもろに食らって吹っ飛ばされた。 「レイ!!」 『注意しろ!!』 参号機はその伸ばした腕をそのまま横に振り弐号機の脇腹を強打する…更に体を返して初号機にも… 初号機はその腕を躱し、一気に間合いを縮め、プログソードで斬りかかろうとしたが…突然後頭部をぶん殴られた 。 「ぐあっ!」 そのまま地面に倒れる。 見ると、腕があり得ない方向に曲がってそれが、初号機の後頭部を殴りつけたようである…腕の長さを元に戻す… 『なんなのよこいつ!!』 『シンジ君、アスカ…使徒を引きつけて…』 ちょうど、背中側に回り込んだ零号機からの通信に、シンジとアスカが同時に頷く。 弐号機が初号機の元に走り寄り、両機で同時に参号機向かって攻撃を仕掛け、直ぐに離れる…参号機は、修復をほ ぼ終えた、右腕もあわせ、両腕をそれぞれに伸ばしてくる…それを、両機が必死に交わしている好きに、直ぐ後ろに 回り込んだ零号機がプログソードで、参号機の背中を切り裂いた。 「え!?」 その行動を目にしてシンジは驚きで動きが止まってしまい次の瞬間、思い切り殴り飛ばされることになった。 「ぎゃっ!」 零号機は参号機からあらわになったエントリープラグを抜き取り、更に足を切断する。そして、エントリープラグ を持って、その場を離れる…参号機は体勢を崩しその場に崩れる。 零号機はエントリープラグを支援部隊の近くに置き、同時にスナイパーライフルを手に取り、中和距離から動けな くなった参号機に向けてぶっ放す…吸い込まれるように大口径砲弾が直撃し、頭部が砕け散る。 『シンジ君!アスカ!』 『OK!』 弐号機も同じく砲兵器に持ち替え、参号機めがけて打ち込む…それに続いて初号機も持ち替え攻撃を仕掛け た… 暫く経ち、参号機は肉片と変わったが…未だ白い粘液上の物がまとわりつき再生しようとしているようである。 零号機が近付き…強力なATフィールドを展開し、それで参号機の残骸を包み込んだ。ATフィールドの半径を狭 めていき、やがて全てを圧壊させた。 『パターンブルー消失!』 マヤの声とそれに続いて歓声が聞こえてくる。 殲滅が確認された後、シンジは直ぐに初号機を降り、参号機のエントリープラグに駆け寄った。 同じように、レイとアスカもそれぞれ機体から降りてくる。 エントリープラグのハッチの回りに職員が集まりレーザーでハッチを焼き切ろうとしている…やがて、大きな音と もにハッチが開き、LCLが流れ出してきた。 その流れが収まると同時に職員達よりも早くシンジはエントリープラグの中に首を突っ込んだ。 黒いプラグスーツを着ているトウジがぐったりとシートに横たわっている。 「トウジ!!」 トウジは反応を示さない… 「ちょっとどいてくれるかな?」 職員が中に入っていきトウジに近寄って脈を取るなどした。 「大丈夫、気絶しているだけだよ」 その言葉にほっと安堵の息を漏らした。 その後トウジは医療部隊によって病院に搬送されて行った。 夜、松代、事故現場付近の救急基地でミサトが目を覚ました。 傍には加持がついていた。 「…私生きてる…」 「…加持君…」 「良かったな」 「…リツコは?」 「心配無い…君よりは軽傷だ」 ミサトは友人の無事に軽い笑みを浮かべたが、直ぐに参号機の事を思い出した。 「…そう…エヴァぁ参号機は?」 「…使徒として処理されたそうだ…」 ミサトははっと目を大きく開いて直ぐに表情を暗くした。 「パイロットは無事だ。3人も別段問題は無い」 「…そう…」 「自分の療養に専念するんだな」 「…そうね…」 ミサトのマンションの電話が鳴る。 「はい、葛城です」 『あ、シンジ?』 シンジが電話にでると、アスカからであった。 「うん」 『鈴原の事だけど、検査の結果骨にひびは入ってるけど命に別状は全くなし、1週間もすれば退院できるって』 「ホント!?」 『ホントよ、良かったわね』 「うん、」 『それじゃ、明日、早速見舞いに行く?』 「うん、そうするよ、アスカも?」 『あったりまえでしょ、昼前で良い?』 「うん、良いよ」 『じゃ、ちゃんとレイにも伝えときなさいよ』 「うん、それじゃ又明日」 『ええ、それじゃね』 シンジは受話器を戻した。 「誰から?」 台所で洗い物を済ませたリビングに入って来ながら尋ねてくる。 「アスカから、トウジ無事だったんだって」 「そう、良かったわね」 「うん。それで、明日早速お見舞いに行こうって、昼前に行くことになったんだけど」 「私も行くわね」 「うん、」 又、電話が鳴った。 「今度は私がでるわね」 「はい、葛城です。あ、ミサトさん」 電話の相手はミサトのようである。 「無事だったんですね」 「こちらは問題ありません」 「鈴原君も無事だったそうです」 「はい」 「…わかりました」 「おやすみなさい」 レイは受話器を戻す。 「ミサトさんなんて?」 「爆発に巻き込まれて腕を折ったらしいわ…でも、それくらいで済んだそうよ」 「そうなんだ」 「リツコさんはもっと軽傷、ネルフ自体の被害はそう大きくはないわ」 「よかった」 「そうね。ところでプリン作ったけれど食べる?」 「え?いつ作ってたの?」 「ひみつ」 レイはどこか悪戯っ子のような笑みを浮かべ、台所に行ってプリンを持ってきた。 「はい、どうぞ」 「ありがとう」 シンジはレイからプリンが載った皿とスプーンを受け取る。 「美味しそうだね」 「食べてみて」 「うん、」 スプーンですくって口に運ぶ… 「美味しいよ」 その言葉にレイは表情を綻ばせ、自分もプリンを食べ始める。 「…シンジ君、今度の日曜日、時間あいている?」 「日曜?特にネルフの予定も入ってないし、あいてるよ」 「買い物につきあってくれる?」 「買い物?何か買うの?」 「うん、少し新しい服が欲しいの」 「うん良いよ」 「ありがとう」 その後プリンを食べながら色々な話をしていた。
あとがき レイ 「くすっ」 YUKI「いかがでしたでしょうか?」 レイ 「まあ、合格点をあげるわ」 YUKI「そりゃよかった」(ほっ) レイ 「次の話が楽しみね…」 YUKI「次は…ゼルエルか」 レイ 「……碇君との買い物邪魔したらただじゃおかないわ…」 YUKI(ど、どうなるかな…) アスカ「ふん、あの使徒の襲来は土曜日よ!残念だったわね!」 レイ 「……そう、問題ないわ、日曜日ではないから」 アスカ「あの使徒相手に、そう簡単に勝てる分けないじゃないの、 それに町中ボロボロになったら買い物どころじゃないわよ」 レイ 「……も、問題ないわ、リリスの力を使えばあんな使徒瞬殺出来るわ」 アスカ「ホントにそんな事しちゃって良いんでしょ〜かねぇ〜」 レイ 「…シンジ君とのお買い物のためだもの」 アスカ「そりゃ又随分大したこと無い、秘密だ事で」 レイ 「違うわ、碇君とのお買い物がそれだけ大事なのよ」 アスカ「そう、じゃあ、それが邪魔されたときのショックはそれだけ大きいって訳ね♪」 レイ 「…何を企んでいるの?」 アスカ「アタシャ何も企んでいませんよ〜」(にやにや) レイ 「……YUKI…分かっているわね」(凍れる視線) YUKI「う…」(汗) アスカ「さてさて、無事にデートできると良いわねぇ〜」(にや) レイ 「……弐号機パイロット、随分余裕があるわね」 アスカ「余裕があるって事は良い事よ、ちゃんとアタシはハッピーエンドを迎えたしね♪」 レイ 「……YUKI……いない」 アスカ「あら、逃げたわね」 レイ 「……まあ良いわ、弐号機パイロット、貴女には邪魔させないわ」 アスカ「アタシが邪魔しなくても、上手く行くとは限らないわよ」 レイ 「……」 アスカ「……」 二人の交差する視線の間に火花が飛び散っている。