2月6日(土曜日)、????、 真っ暗な空間に只ひとつ存在するパイプ椅子に冬月が縛り付けられていた。 「相変わらずですねぇ」 「私の都合などお構い無しだ」 どこへとも無く冬月が呼びかけた次の瞬間、冬月の正面にモノリスが浮かび上がった。 「君とゆっくり話をする為には当然の処置だ」 次々にモノリスが浮かび上がった。全部で12体。 それぞれに通し番号が振られている。 声から推測するに01がキール議長、他の4人の委員も含まれているようだ。 「六分儀に今一度すべき事を知らしめるため」 「御協力願いますよ。冬月先生」 「先生か・・・」 冬月はその極僅かな尊敬と多くの皮肉の篭もった敬称にあまり良い感じはしなかったが、昔を思い出す切欠になった。 1995年夏、京都、ある居酒屋。 冬月は教授と飲んでいた。 「冬月君、君は優秀だが、人を毛嫌いする所があってそこがいかんなぁ」 「はぁ、恐れ入ります」 「処で、学生の中に面白い論文を書いてきたものがいてねぇ」 「惣流と言う学生なんだが、知ってるかね?」 「惣流・・ああ、あの子ですね・・以前に講義を持った事があります。」 「そうかね、近いうちに君の所に行くように勧めておいたから、まあその時は」 「分かりました。」 数日後、京都大学、形而上生物学研究室。 「おじゃまします」 惣流キョウコが、研究室に入ってきた。 「やあ、来てくれたか」 「はい、」 「ところで、君の論文を読ませてもらったよ。多少疑問はあるが、なかなか面白い意見だ」 「そうですか」 「処で・・将来は如何するのかね。ここの研究室に入るのかね?それとも、企業に就職するのかね?」 「まだ、決めてはいませんけれど・・・」 「そうかね、」 1月後、京都大学、 京都府警から冬月宛に電話が掛かって来た。 「六分儀ゲンドウ?」 「ええ、面識は有りませんが、なにぶん噂の耐えない人物ですから」 ・・・・・ ・・・・・ 「ええ!私を身元引き受け人に?」 ・・・・ ・・・・ 「分かりました、では何時伺えば宜しいでしょうか?」 昼過ぎ、警察署前 「ある人物から貴方の話を聞きましてね。一度お会いしたかったんですよ」 「酒に酔って喧嘩とは意外に安っぽい男だな」 その程度の男だったのかと、冬月は六分儀を蔑んだ。 「話す暇も無く、一方的に絡まれましてね。」 「人に好かれるのは苦手ですが、疎まれるのは慣れています」 六分儀は軽い笑いを浮かべた。 「まあ・・私には関係の無い話だ。」 「冬月先生、あなたは僕が期待した通りの人のようだ」 「そうかね」・・・彼の第1印象は嫌な奴だった・・・ ・・・ふっ・・少なくとも好ましい奴には未だもって変わっていないな・・・ 京都大学構内、 冬月はキョウコと共に構内を歩いていた。 そして、六分儀が言っていたある人物とはキョウコである事を聞かされた。 「先生を紹介した事は迷惑でしたか?」 「いや、面白い男で有る事は認めるよ・・・好きにはなれんがね・・・」 「そうですか・・・でも、あの人はとても良い人なんですよ」 キョウコは笑みを浮かべた。 「・・・・随分と肩を持つんだな」 「ふふ・・いま、付き合っていますので、」 冬月は当惑の表情を浮かべた。 冬、京都大学、 冬月とキョウコの二人が並んで歩いている。 「先生、彼の事ですが、」 「ああ、彼か・・・どうかしたのかね」 「彼はゼーレの一員です。」 「そうか、まあ予想できた事だがな」 「私もゼーレに入る事にしました。」 「ちょっと待ってくれ!」 冬月は声を荒たてた。 「ゼーレは、悪魔の計画を進めようとしています。しかし、近いうちに、人類の存亡に関わる災厄が訪れます。」 「何?」 「ゼーレは、それを回避する為に全力をつくしています。」 「なるほどな・・例え支配する事ができる力があっても支配するものが無くては意味が無いという事か」 「私も、人類が滅亡しては困りますから、そこまでは協力します」 「しかし、それならば、国際組織や国の力を借りればいいのではないのか?」 「出きる事ならばやっています」 「・・・そうか」・・・そして、運命の年、あの悲劇は起こった・・・ 2001年冬、東海県豊橋市。 医者の真似事をしている冬月の元に一人の男が訪れた。 「まさか、こんな所でモグリの医者をされているとは」 「所詮は、医者の真似事だよ。これでもいないよりはマシだがね。」 「この国から秋と言う季節が消えてはや1年半、淋しい限りだよ。」 「これをどうぞ、冬月先生」 男は冬月に書類を渡した。 「・・・セカンドインパクト調査団?誰が私を推薦したのかね?」 2002年、1月14日。 冬月は南極海に来ていた。 嘗て2000メートルを超える氷河に覆われていた大陸は跡形も無く、氷点下にも関わらず全く凍る気配を見せない赤い海、そして、所々に聳え立つ塩の柱、余りにも異様な光景である。そして、1年半が過ぎ去った今も尚、南極海上空の空は、禍禍しい色で埋め尽くされていた。 「これが嘗ての氷の大陸か・・・見る影もない・・・」 驚きと言うよりも、恐怖の方が大きい、 「冬月先生」 冬月は声の方を振り返った。 そこには、六分儀が立っていた。 「君か・・・生きていたのか。君はあの葛城調査隊にいたと聞いていたが、」 「ええ、運良く前日に日本に帰っていましてね。難を逃れる事が出来ました。」 「そうか、・・・・六分儀君、君は、セカンドインパクトの事をどう思う?」 「・・そうですね・・言葉で表すのは難しいですね・・・」 「・・・そうか、」 暫く沈黙が流れる。 「・・・ところで、これを」 六分儀は1枚の手紙を差し出した。 「ん?手紙?」 冬月はその手紙の文面に驚かされる事になった。 《結婚しました。 六分儀 ゲンドウ キョウコ》 「妻がぜひ先生にと、五月蝿いので」 「光栄だな・・・キョウコ君は今回の調査団には参加していないのか?」 「あいつも来たがっていましたが、今は子供がいるので」 1月22日、 部屋の中に1人の少女が蹲っていた。 冬月と研究者の一人が部屋の外からガラス越しに少女を見ていた。 「葛城調査隊唯一の生き残りです。名は、葛城ミサト。」 「葛城?葛城博士の御嬢さんか」 「もう半年近く口を利いていません」 「失語症か、酷いな」 「あれだけの地獄を見たのですから・・体の傷は消えても心の傷は直には癒えませんよ」 冬月はその場を離れた。 2月12日、 「こっちも直には答えはだせんな」 「・・そうですね、」 「この大陸の地下の大空洞、それに、この光の巨人、謎は深まるばかりだ」 2月20日、 今回の調査で分かった不確かではあるが、重大な事の大半を隠すと言う話を聞いた冬月は、六分儀に問い詰めていた。 「なぜ巨人の存在を隠す?」 「あれの存在が公に成ると困る人が大勢いるのですよ」 六分儀はにやりと笑みを浮かべた。 「ふん、我々がこの調査団に参加させられているのは、人数合わせと、君達ゼーレだけで調査を行うと反感を買うからだろう」 六分儀は笑みを浮かべたまま答えを返さなかった。 2003年8月、箱根市、国際連合人工進化研究所正面。 セカンドインパクトの裏側を調べ上げた冬月は六分儀に会う為、いや問い詰める為にここに来ていた。 中からキョウコが出てきた。 キョウコは冬月に気付き軽く頭を下げたが冬月はそのまま中へ入った。 所長室、 「君の資産、少し調べさせてもらったよ。」 「子供の養育に金が掛かるだろうが、個人で持つにはちと額が大き過ぎないか?」 「流石は冬月先生だ、経済学に転向されてはどうですか?」 冬月は六分儀の嫌味に軽く表情を歪ませた。 「君はセカンドインパクトの前日に日本に帰っていたと言ったな、あの日あそこで何が起こるのかを知っていたのではないか?」 冬月はトランクを開け中の書類を机にぶちまけた。 「これでもしらを切るつもりか?」 六分儀は少し驚いたようだ。 「こんなものがまだ残っていたとは・・・・これを、如何されるおつもりで?」 「君達ゼーレの悪行の数々と死海文書を公開させてもらう。」 「御自由に、但しその前に少し見せたい物が有ります。どうぞ、」 冬月は六分儀について電車に乗った。 どんどん地下へ潜って行く。 「随分と潜るんだな」 「不安ですか?」 「多少な」 空間が開け眼下に地底空間が広がっていた。 「我々ではない誰かが作った空間ですよ。89%は土砂に埋っていますがね。」 「南極にあった地底空間と同じものか」 「ええ」 「そして、あそこが我々人類の持てる全てを集約している施設、ゲヒルン本部です」 ピラミッド状の施設が建設中だった。 ゲヒルン本部中央部。 エレベーターから下りると大きなコンピューターの前に赤毛の女性が座っていた。 「あら、冬月先生」 「赤木君、君もか」 六分儀夫妻だけではなく、電子工学の第1人者、赤木ナオコがいるとは・・・ 「ええ、このシステム、マギと名付けようと思っています」 「マギ、東方より来たりし3賢者か」 「これが見せたいものか?」 「いえ、」 「リツコ、ちょっと行ってくるわ」 隅にいたセーラー服を着た赤毛の少女が頷いた。 巨大な巨人のようなものの一部が置かれている所に連れてこられた。 「これは、まさかあの光の巨人か?」 「これに関しては、私が説明しますわ」 冬月は声の方を降り返った。 そこには、白衣を着た碇ユイが立っていた。 「なっ!」 冬月は心底驚いた。 専門の生物工学はおろか、医学薬学に至るまでの分野の全てにおいて大きな活躍をしている碇ユイ・・・彼女までいるとは・・・・本当に、人類の持てる全てを集約していると言えるかもしれない。 「我々ゲヒルンではあの巨人をアダムと呼んでいます。」 「・・アダム・・・」 「これは、アダムの複製です。」 「複製?」 「将来、来るべき災厄に備える苦肉の策ではありますが、」 2004年12月17日 ガラスに引っ付いて零号機を見ている幼い男の子がいた。六分儀の右側の机の陰にも幼い女の子がいる。 「どうしてここに子供がいる?」 「所長のお子さんだそうです」 「六分儀、ここは託児所じゃない」 『済みません、先生。』 「キョウコ君、分かっているのか今日は君の実験なんだぞ。」 『この子達に未来の光を見せておきたくて。』・・・そしてあの事故は起こった・・・ 2005年夏、人工進化研究所所長室、 サルベージは失敗し、六分儀は2週間ほど姿を消し、今、戻って来た。 「六分儀、この2週間どこに行っていた?傷心も良いが、もうお前一人の体では無いと言う事を自覚して欲しいな。」 「その事に関しては、済まなかった。」 「冬月、遂に我々人類が神へのステップを上る時が来た。」 「まさか補完計画を?」 「ああ、既に委員会とゼーレには報告済みだ。」 2016年2月6日(土曜日)、ネルフ本部、作戦部部長執務室 ミサトは諜報員から冬月誘拐の報告を受けた。 「さらわれた!?副司令が?」 「はい、本日、本部施設内で行方が分からなくなりました」 「貴方達諜報部は何をやっていたの!?」 ミサトは、非難を込めて言った。 「偽情報に踊らされました」 「・・・諜報部を煙に撒けるのは・・・」 脳裏に加持の姿が過ぎった。 能力と必要性を兼ねているのは加持しか居ないだろう・・・ 「はい、加持リョウジ、彼がこの事件の第1容疑者です」 「それで私のところに来たわけね・・・・分かったわ。」 「彼と私の過去を考えれば当然でしょうね・・・」 「御理解が早くて助かります。」 「丁重にお連れしろ」 ミサトは拳銃とIDカードを出して諜報部員達に従った。 「・・ばか・・」 ミサトの小さな呟きは誰にも聞かれる事は無かった。 第11監禁室、 「どうぞ」 ミサトは諜報部員に従い監禁室に入った。 扉が閉められ、カギが掛かる音が響いた。 ミサトは隅の腰掛に座り、俯いた。 2000年9月13日、南極、 『ATフィールド反転!!』 「駄目です!!施設が持ちません!!」 「エネルギー開放開始!!」 「駄目です!!指数関数的に増幅して行きます!!」 「全システム停止!!これ以上エネルギーを与えるな!!」 「しかし!」 「覚悟の上だ!」 「駄目ですすでにり」 辺りが光に包まれた。 葛城博士は咄嗟に隔壁を閉鎖しその場を逃げた。 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 博士は全身ズタボロになりながらも娘のミサトを抱いて少し離れた研究施設に向かっていた。 そして研究施設に着くと、研究中の慣性中和機能付きの救命カプセルにミサトを入れた。 研究施設の一部の壁や屋根が吹き飛んだ。 博士の血がミサトの顔に落ちミサトの気が付いたようだ。 「お父さん・・・?」 博士はレバーを引き救命カプセルの蓋を閉じた。 そして直に強烈な爆風が辺り全てを吹き飛ばした。 カプセルも一瞬にして吹き飛ばされた。 氷の大陸の大氷河が砕け散り大気中へ宇宙へと飛び散り、又衝撃波が猛烈な勢いで広がり強烈なエネルギーで地表を深く抉った。 ・・・ ・・・ どれだけ経ったのか、カプセルの中で気が付いたミサトはカプセルの蓋を開けた。 南の方に天空にまで聳える巨大な光の柱が2本、目に入った。 2016年3月6日(日曜日)、ネルフ本部、総司令執務室、 六分儀はいつものポーズで、座っていた。 2001年、 キョウコのお腹はかなり大きくなっている。 「セカンドインパクトの後の時代・・こんな世の中、地獄をこれからこの子は生きる事になるか・・・」 「そうですね・・でも、私たちがこの子を幸せにするんですよ。」 「・・・そうか、そうだったな・・・」 「ところで名前、決めてくれました?」 「ああ・・男だったら、シンジ、女だったらアスカと名付ける。」 「六分儀、シンジ・・・六分儀、アスカ」 2016年3月6日(日曜日)、ジオフロント上部、 アスカがネルフ本部を見下ろしていた。 施設は未だ先の使徒戦の復旧工事が進められていた。 2010年、同所、 「アスカ、あれがゲヒルン本部だよ」 幼いアスカがゲヒルン本部、現在のネルフ本部を見下ろしていた。 二人の女性が歩いて来た。 赤木博士親子である。 「おはようございます」 「お子さん連れですか?・・・でも確か男の子じゃ・・・そう言えばもう少し、妹さんですか?」 「いえ、シンジでも妹でもなく、知人の子を預かる事になりまして、綾波アスカと言います。」 自分の子を他人に預けておいて何をぬけぬけと 「アスカちゃんね宜しくね」 リツコは綺麗な笑みをアスカに向けた。 「うん、よろしくね♪」 (この子誰かに・・・) ナオコはアスカが誰かに似ている気がしたが、どうも思いつかない。 2010年、8月6日、ゲヒルン本部第1発令所、 「遂にマギシステム完成ね」 「マギメルキオール、マギバルタザール、マギカスパー」 「科学者としての私、母としての私、女としての私、マギはその3つの私が御互いに責めぎあっているのよ」 「3人の母さんか・・・」 (怖いわね) リツコは表情とは別の事を考えていた。 「今日はもう帰るわ」 「そうそう、あの葛城さん、ゲヒルンに入っていたのね」 「ええ、ドイツ支部にいたの、今日帰ってくるのよ。」 「ここ?松代?」 「松代の予定よ」 「葛城さんと言えば、遠距離恋愛だったの?」 「いえ、分かれたそうよ」 ナオコは意外と言った表情を浮かべた。 「お似合いだと思ったんだけど」 「人の感情なんて分からないわよ、ロジックじゃないから」 「貴方のそう言うとこ、幸せを逃しちゃうわよ」 「幸せの定義なんてもっと難しいわよ。」 2人は苦笑を浮かべた。 「それじゃ御休み」 「ええ、」 リツコは発令所を去って行った。 ナオコは一つ大きな溜息をついた。 アスカがやってきた。 「あら、アスカちゃんどうしたの?」 「所長がこれをわたせって」 アスカは封筒をナオコに渡した。 「何かしら?・・・ん、ありがとね」 アスカは軽く笑みを浮かべて発令所を出て行った。 「・・・」 ナオコは封筒の封を開け、中に入っていた手紙を読む。 読み進めるにつれてナオコの表情が驚愕に変わっていく、 「・・・赤木博士、」 いつの間にそこにいたのか六分儀がナオコに声をかけた。 「・・・・・」 8月7日、ゲヒルン本部第1発令所、 リツコはナオコの死体のあった場所の近くに立っていた。 六分儀がやって来た。 「ナオコ君の事は残念だった。」 「原因は未だわかっていない。」 ・・・・ 「人類補完委員会は調査組織ゲヒルンを今日付けで解体し、実行組織ネルフを結成した。」 「最大の功労者を失ったことは、残念極まりない」 六分儀はそういい残しその場を去った。 2016年3月6日(日曜日)、真っ暗な部屋の中央の椅子に冬月が縛られている。 ドアが開き加持が入ってきた。 「君か・・・」 冬月は呟いた。 「ええ」 加持は冬月の拘束を解いた。 二人で部屋を出た。 警戒は怠らない。 外に出れば、一先ずは安心だが・・・ 「今回の事は君の命に関わるぞ」 「僕は真実に近付きたいだけです」 結局何事も無く外に出られた。 ネルフ本部第4監禁室、 扉が開かれた。 「もう良いの?」 「副司令が御戻りになりました」 ミサトは銃とIDカードを受け取った。 「・・・そう、」 夕方、????、 加持は人を待っていた。 昔のことを回想していたが足音が近付いて来るのを聞き現実に戻った。 「・・・遅かったじゃないか」 銃声がひびき加持は倒れた。 ジオフロントゲート、 丁度シンジとアスカが出くわした。 「あれ?アスカ、これから帰るの?」 「そよ、良かったら一緒に帰る?」 シンジは軽く頷き二人で歩き出した。 特別顧問執務室、 ユイが紅茶を飲んでいた。 「・・・ふぅ・・・」 大きく息をつく、 ????、 研究室にユイとキョウコの二人が立っている。 「じゃあ、キョウコさんはアダムで、私はリリスで、」 「ええ、適格者が存在するか、存在したとしても見つかるかどうかはわからない・・・だったら、」 「人為的に作るしかない・・・決して許される行為ではないけれど、」 キョウコは頷いた。 2008年、ゲヒルンドイツ支部所長室、 幼いレイが書類の束を持って入って来た。 「はい、お母さん、書類持ってきたよ」 「ありがとう。これが終わったらピクニックに行きましょうね」 レイは表情を綻ばせた。
あとがき アスカ「・・・何これ?」 YUKI「どうかした?」 アスカ「アタシとシンジのデートは?」 YUKI「無いよ、」 アスカ「あんでよ!前回言ったじゃないの!」 YUKI「無いって前回言ったぞ」 アスカ「あに?」 ・・・よみよみ・・・ アスカ「き〜〜〜!そんなの卑怯よ!」 YUKI「何、どぶご!」 アスカ「どりゃどりゃどりゃ!」 YUKI「げぶ、ぶご・・」 レイ 「・・八つ当たりは止めなさい、」 アスカ「何よ?」 レイ 「見苦しいわ」 YUKI「・・・次は・・」(かくっ) アスカ「次はなにぃ〜〜!?」 YUKI「・・・・」 アスカ「いえ〜〜!!!」 レイ 「無様ね」