11月4日(水曜日)、P.M.1:12、第3新東京市市内 シンジは公衆電話から電話をかけていた。 『はい、ネルフ本部総合通信室ですが』 「あ、あの、六分儀シンジです。父をお願いします。」 シンジは、保護者懇談会の事を伝えるつもりだった。六分儀が、そんな事に来るはずが無いとは思っていたが、どうしても、言いたくなって電話をかけていた。 『少々御待ち下さい。』 ・・・ 『シンジか、なんだ』 シンジは拳に力を入れた。 「あの、明日は保護者懇談会で」 『シンジ、私は忙しい、そのような事は葛城1尉に』 六分儀は、怒ると言うよりは少し呆れたような声で言い始めた。 「い、いや、その・・・」 『・・・いしかたない、何時だ?』 「え?」 『何時だと聞いている』 「あ、来週の月曜日なんだけど・・」 『・・・分かった、可能ならば行く』 シンジは笑みを浮かべた。 「あ、あの、ありがとう、父さん」 ネルフ本部、第1電力管制室、 数名の特殊工作員が完全に包囲されていた。 「君達は、超法規的組織特務機関ネルフに対する敵対行為をしようとした。」 「氏名と所属を言い給え」 工作員達は全員逮捕された。 P.M.1:19、路上、 3人がネルフ本部に向かっていた。 「司令、来てくれるの、良かったじゃない」 「そうだね」 レイは軽く笑みを浮かべている。 そして、シンジとアスカが主に話し、たまに、レイが一言二言入れると言った感じで3人はネルフ本部に向かった。 今、3人は技術棟でシミュレーションによる戦闘訓練を行っている。 「どう?」 「・・そうね、やはり、レイが群を抜いているわね、」 「まあ、当然だろうけど」 「これだけの戦力差があって連携取れる?」 ミサトは少し考え込んだ。 「できるようにするのが私達の仕事よ」 「レイの能力限界まで把握してくれる?」 「分かったわ、マヤ、零号機のシュミレーションレベルをAAAに」 マヤは驚きの表情を浮かべて振り返った。 「し、しかし、AAAは・・」 「構わないわ」 「・・・はい、」 零号機のシュミレーション空間に7体の使徒が現れた。 『・・・本気?』 「AAAレベルよ、」 レイは軽く溜息をついた後、零号機を走らせた。 強力なATフィールドで完全に遠距離攻撃をブロックし、高速で動く事で攪乱させ、チャンスが出きるごとに1体ずつ、それぞれ一発で仕留めて行く、物の10分足らずでクリアした。 司令室には沈黙が漂っていた。 警報が鳴り響いた。 「何事!?」 『第九使徒の接近を確認、総員第1種戦闘配置。繰り返す、第九使徒の接近を確認、総員第1種戦闘配置。地対地戦用意』 「来たわね」 第3新東京市市内に3機のエヴァが射出された。 使徒は沢山の目がついた半球状の本体に長い足が複数はえていた。 『行くわよ』 使徒は此方に気付き跳躍し、飛び掛かってきた。 3機とも避けたが数十の建物が一瞬にして崩壊した。 『食らえぇ!』 弐号機はパレットガンを乱射したが、ATフィールドに弾かれた。 初号機は一機に間合いを詰めてATフィールドを中和してプログナイフで切りつけた。 使徒の体液が辺りに飛び散った。なんと使徒の体液はあたりの物体を溶かしている。 『強酸性!逃げて!』 「え?」 シンジはアスカの叫びの意味が分からなかった。 『でええい!』 弐号機は初号機に蹴りを入れてふっとばした。その次の瞬間、使徒が強酸性の体液を噴射し辺りのビルなどが溶解した。 「げ」 初号機は、ビルに突っ込み、かなり痛かったのだが、それ以上の事になっていたような気がしてシンジは青ざめた。 『ファーストは?』 先ほどから零号機の姿が見えなかった。 『上よ』 零号機は使徒の直上、上空を加速しながら使徒に向かい落下していた。 手に持つ武器はソニックグレイブ、 使徒はそれに気付き強力なATフィールドでブロックしようとしたが、それを上回るATフィールドによって消失され、零号機はそのままソニックグレイブで使徒を貫いた。 使徒はぐったりとして、そのまま動かなくなった。 『パターンブルー消失を確認』 11月9日(月曜日)、第3新東京市立第壱中学校2−A、 シンジはぼんやりと空を眺めていた。 「・・父さん来てくれるのかな?」 「大丈夫よ、司令なら来てくれるわよ」 その頃、面談室では、老教師と、碇親子が面談をしていた。 「碇さんの成績は、全国トップです。」 「・・成績に関しては、何も言う事はありません。」 「少し、交友関係が狭いようではありますが、」 ユイは少し申し訳なさそうだ。 「・・やはり、育った環境が環境ですので・・」 「・・娘を宜しくお願いします。」 ユイは深く頭を下げた。 数分後、突然駐車場に10台ほどの黒塗りの車が雪崩れ込んできた。 生徒も職員も大慌てである。 そして、その車からは、続々と黒服が降りて来て学校の中に入っていく。 爆音を轟かせ、数機のヘリコプターがやってきて屋上に着陸した。 学校中パニック状態である。 教室に黒服が雪崩れ込んで来た。 生徒達はただ怖がって震えている。 そして、六分儀が教室に入って来た。 「・・シンジ、アスカ、来たぞ」 (・・・来なかった方が良かったかも・・・) (同意見) 二人はど〜〜んとした気持ちに包まれてしまった。
あとがき アスカ「み・・短い・・」 YUKI「仕方なかろう、話が無いんだから」 アスカ「アタシとシンジのラブラブシーンを入れれば良いだけでしょうが」 YUKI「・・・成るほど、」 アスカ「わかりゃ良いのよ、わかりゃ」 YUKI「いや〜、良い事聞いたよ、容量が足らない時はラブラブなシーンを入れれば良いわけだな」 アスカ「そうよそうよ」 YUKI「んじゃ、私はこれで帰るから」 アスカ「しっかり書きなさいよ」 YUKI「ああ、LRSをな」(ダッシュ) アスカ「な、何ですぅってぇ〜〜!!!」(追撃)