贖罪

◆第9話裏

さて、明日は、イロウルが来るわね。
まあ、リツコちゃんたちに任せておけば先ず間違いは無いとは思うけど・・・
念には念を入れるか、
端末からマギに接続して、少し設定を弄る。
まあ、証拠はイロウルが消してくれるからね。
さて、完了と、


翌日、
プラグスーツの補助無しで、直接肉体からハーモニクスを抽出する試験・・・ダミーシステムの調節の為のデーター集めの実験が行われている。
ダミーシステムね・・・まあ、完成を見ることは無いけれど、
リツコちゃんは知らないから、計画が送れているってイライラしているかもしれないわね、
・・・・
・・・・
・・・・
うん、垢が全部落ちてすっきりしたわ。
流石に自分ではここまでおとせないものね。
あら、あの人さっさと行っちゃたわね、まあ、アスカちゃんが文句を言っていて出てこない内に行くと言うのは正しい選択ね、
さてと、私も行く事にしましょうか
プラグに入る。
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実験は順調に進んで行く、
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司令室が慌しく成ってきた・・・そろそろ、
「きゃあ!!」
つぅ・・・油断したわ、
『『レイ』』
模擬体は勝手に動いてもらうか、
う〜ん、手がしびれているわね、まあ直ぐに直るでしょうけど、
『侵食部更に拡大、模擬体の下垂システムを犯しています。』
模擬体の手が司令室に接近していく、
模擬体の手が千切れ、手がガラスに激突する。
『レイは!?』
『無事です。』
『全プラグを緊急射出!レーザー急いで』
Gがかかりプラグが射出されたわ。


そうして、地底湖に射出された。
手はもう大丈夫ね、
・・・イロウルはリツコちゃんたちに任せて、寝て待つ事にしましょう。
目を閉じ眠りにつく、


数日後、今機体相互実験が行われている。
初号機は零号機と違って押さえとかないとシンクロ暴走確実・・恐いわね。
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『どうレイ?初めて乗った初号機は?』
「・・良く分かりません、」
『そう・・』
・・・・
・・・・
『では、テスト終了、レイ、上がって良いわよ』
ふう、おわった・・・
疲れたわ、


実験が終わった後、女子更衣室で着替えを済ませて部屋をでると、あの人が待っていた。
「・・・何?」
「一緒に帰らないか?」
「・・・問題無いわ、」
「そうか、では行こう、」
二人は並んで歩き出した。
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・・・・
・・・・
本部を出てバスに乗る。
「・・・レイ、今度の日曜に一緒にどこかに出かけないか?」
あら、誘ってくれるの、
「・・どこか?」
「ああ、そうだな、日帰りになるが、少し遠出をしてみないか?」
「・・第3新東京市をでるの?」
「ああ、そう言う事だ。」
「・・待機任務と保安はどうするの?」
「う・・」
困っているわね。
まあ、レイをどこかに連れて行くと言うのは、良い事だし、
う〜ん、
「待機任務に関しては問題ない」
それ・・・他の人に言ったら大問題よ、
「・・保安は?」
「・・保安は・・・保安部に頼るしかないな、」
まあ、そうでしょうけどね
「・・そう、許可が出たら良いわ」
「うむ、分かった、申請は私がやっておく」
喜んでいるわね
「・・そう、」
バス停であの人と別れて家に戻る。
家に戻ったら司令に電話をかける。
『レイか、なんだ?』
「今度の日曜にシンジといっしょに第3新東京市の外まで出かけますから、色々と手続き御願いね」
『な、なに!?』
「息子と旅行に行く事には何の問題も無いわよね」
『う、うむ・・・しかし・・使徒が、』
「息子との旅行を妨害するような人とは」
『分かった!!問題無い!!こっちで全部必要な事はやっておく!!』
「そう、じゃあ御願いね」
『う、うむ・・・ところで、私は・・』
「総司令って忙しいでしょ」
『・・・』
涙流してるかな?
「全てが終わったら、皆で行きましょうね」
『うむ、楽しみにしているぞ♪』


そして、日曜日、あの人が迎えに来た、
ドアを開き、外に出る。
「迎えに来たぞ、行こうか」
コクリと頷く。
二人はバス停に向かって歩き始めた。
バス停で来たバスに乗って駅に向かい、第3新東京駅から電車に乗って海へと向かう。
海岸近くの駅で降りた。
「・・海ね、」
「ああ、もう少し近くまで行くぞ」
軽く頷いてあの人について堤防の上まで少し歩く、
堤防の上に上がると一気に視界が開けた。
「・・・大きいわね」
「ああ、」
少し風が強いわね、
・・あの人がじっと私の事見ている。
「・・どうしたの?」
「・・いや、なんでもない・・きにするな」
「・・そう、」
・・・・・・・
・・・・・・・
温泉も良いけど、海も良いわね・・・
家族揃って海に旅行か・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
うん、良いわね
・・・・・・・
・・・・・・・
「・・そろそろ、行くか、」
「・・・ええ、」


駅に戻って新横須賀に出た。
デパートに入って婦人服売り場に行く、服を買うのね。
「レイ、何か服を買ってやるぞ」
レイちゃんだと・・そうね、
「・・必要無いわ」
困っているわね。
「・・来た記念だ、」
「・・・そう、」
悩みながら物色している。
そしてうすいピンクのシャツにジーパンの組み合わせを選んだみたいね。
「レイ、これなんかどうだ?」
「・・良く分からない、」
悩んでいるわね・・自責しているのかも
・・・・
周りの人の服と手に持っている服を見比べ始めた。
自分のセンスに自信が無いのね
「・・いやか?」
「・・別に、」
かなり悩みつつも、最終的には数着買ったわね


昼食を取る為にはレストランに入る。
「ビーフカレー大盛りだ」
さて何が良いかしら・・そうね、
「・・・ホットケーキ、」
暫くして料理が運ばれてくる。
「うむ、美味いな」
うん、それなりに美味しいわね、このホットケーキ
「美味いか?」
軽く頷く、
「そうか、それは良かった。」
食事が終わり帰路につく。


帰りの電車の中で、狸寝入りをしながらあの人の様子を見る。
「・・・ふぅ・・・」
軽く溜息をついてから視線を窓の外に向けたわ、
「・・・あのユイの事故さえなければ、私は父親でいれたのかな・・・・」
う・・・それを言われると私も辛いわ・・・
でも・・私も、母親に戻れるのかな?