うむ・・・最近セカンドの様子がおかしい、妙にイライラしていたり、何か考え込んだり・・・ 何かあったのか? 「・・・おい、セカンド、」 「なによ!?」 迫力あるな 「何かあったのか?」 「なによ!アンタには関係無いでしょ!」 「・・そうか、」 「・・・」 私は部屋に戻った。 翌日、 プラグスーツの補助無しで、直接肉体からハーモニクスを抽出する試験・・・ダミーシステムの調節の為のデーター集めの実験が行われる。 ふむ・・・確かに、レイの為にはダミーシステムの完成を妨害するのが、良いだろうが、 生存の為にはダミーシステムの完成は好ましい、そもそも、レイを呪縛から解き放つ為にダミーシステムを破壊して、使徒に負けてサードインパクトではそもそも話にならん。 護るべき者を死なせてしまっては本末転倒だ。 うむ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ うむ・・・垢が全部落ちてすっきりした。 流石に自分ではここまでおとせんしな。 さっさとプラグに向かうか、セカンドが出て来る前にな・・・ セカンドは何やら文句をたらたら言っているからな、 プラグに入る。 ・・・・・ ・・・・・ 確か、今日、イロウルが発生するんだったな・・・ しかし、私にする事は無い・・・いや、すると拙いか、 実験は順調に進んで行く、 ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ 司令室が慌しく成ってきたな、そろそろか、 『きゃあ!!』 むっレイの悲鳴が聞こえた。 『『レイ』』 ・・・・ 『侵食部更に拡大、模擬体の下垂システムを犯しています。』 模擬体の手が司令室に接近していく、 模擬体の手が千切れ、手がガラスに激突する。 『レイは!?』 『無事です。』 そうか、 『全プラグを緊急射出!レーザー急いで』 Gがかかりプラグが射出された。 さて、今、地底湖に射出された。 ・・どうすることもできんな、 ・・・寝て待つか、 目を閉じ眠りにつく、 ん?何か聞こえる。 目を開ける。 ん、葛城1尉か、 「全く、あんな所で寝ているなんて不謹慎よ」 「さっさと助けに来ない方が悪い」 「むっ、しょうがないじゃない使徒でそれどころじゃなかったんだから!」 「チルドレンの保護は最優先の筈だろうが、更に、エヴァも動かないのに作戦部が何かする事でもあったのか?」 「う・・・」 クリーンヒットだな。 「・・・もう少し自分の役割と言うものを考えろ、葛城1尉」 「う・・・」 さて、帰るか・・そうだな、 「葛城1尉、帰るぞ」 数日後、今機体相互実験が行われている。 ダミーシステムの互換性の最終チェックと言った所の物だ。 今はレイが初号機に乗っている。 「凄いですね・・零号機の時よりも更に伸びています」 「確かに、これは凄いわね」 どうやらかなりの数字が出ているようだな、・・・ん?私の零号機とのシンクロ率次第では機体交換か? む・・・むむむむ、むむ・・・うむ、問題無い。 「どうレイ?初めて乗った初号機は?」 『・・良く分かりません、』 「そう・・」 ・・・・ ・・・・ 「では、テスト終了、レイ、上がって良いわよ」 「シンジ君、準備して」 「分かった。」 歩きながら考える。 そう言えば、あの時零号機は暴走したんだったな。 むぅ・・・どうなる? ・・・それ以前に起動できるかどうかも分からないんだったな・・・ プラグに入る。 『良いわね?』 「ああ、問題無い、」 プラグが挿入され、LCLが注入されて、その後も順調に行程は進んで行く。 ふむ・・・特に今の所は特には問題無いな。 『どう、シンジ君?零号機のエントリープラグは?』 「問題無い」 『そう、』 ・・・ 『では、相互間テスト、セカンドステージに移行』 『零号機、第2次コンタクトに入ります。』 ・・・ 順調だな。 ・・・ 『第3次接続を開始』 ・・・ ・・・ 『A10神経接続開始』 ふむ・・・何も起こらんな、 ・・・ ・・・ 『シンクロ率は、28.74%です』 ふむ、初号機よりは低いか、まあ、当然と言えば当然だな。 まあ、なんにせよ、何事も無くすんだ。 実験が終わった後、女子更衣室の前でレイが出て来るのを待っている。 暫くしてドアが開きレイが出てきた。 「・・・何?」 「一緒に帰らないか?」 「・・・問題無いわ、」 「そうか、では行こう、」 二人は並んで歩き出した。 ・・・・ ・・・・ ・・・・ 本部を出てバスに乗る。 「・・・レイ、今度の日曜に一緒にどこかに出かけないか?」 「・・どこか?」 「ああ、そうだな、日帰りになるが、少し遠出をしてみないか?」 「・・第3新東京市をでるの?」 「ああ、そう言う事だ。」 「・・待機任務と保安はどうするの?」 「う・・」 しまった、それを忘れていた・・・ レリエルは・・未だ時間があるな。 「待機任務に関しては問題ない」 「・・保安は?」 うむ・・・ 「・・保安は・・・保安部に頼るしかないな、」 「・・そう、許可が出たら良いわ」 よし! 「うむ、分かった、申請は私がやっておく」 「・・そう、」 バス停でレイと別れて家に戻る。 自室に入って、確か、この辺りに・・・あったあった、連絡先一覧票、 うむ・・・保安部と総務部は・・・ 電話を掛けて要件だけ伝えて切る。 まあ、向こうも困るだろうが、返答させてしまうと、色々と厄介だからな、 翌日、許可が下りたので、早速どこに行くか考える。 「サード!」 むぅ、セカンドか、考えを邪魔しおって、 「なんだ?」 「お腹すいちゃったのよ」 「・・だからどうした?」 「だから、お腹が空いたって言っているのよ」 「それは分かっている」 「このアタシがお腹が空いたって言っているのよ!どうして、気を聞かせてさっさと何か作るってことが出来ないのよ!?」 そんな事知るか・・と、言うと拙いな。 「・・・仕方ないな、」 キッチンへと足を向ける。 むぅ・・・何を作るか・・・冷蔵庫を覗く・・・卵があるな、後は・・うむ・・・オムライスでも作ってやるか、 ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ 「ほら、出来たぞ」 「うん、よろしい」 早速食べ始めた。 さて、部屋にもどって考え直す。 そうだな・・・いくら遠くに行くと言っても、本当に遠くに行くのは拙い・・・せいぜい・・・ う〜〜む・・・そうだな、海にでも行くか、よし、そうしよう。 そして、日曜日、レイの家に迎えに行く、 ドアが開き、レイが姿を表す。 「迎えに来たぞ、行こうか」 コクリと頷く。 二人はバス停に向かって歩き始めた。 バス停で来たバスに乗って駅に向かい、第3新東京駅から電車に乗って海へと向かう。 海岸近くの駅で降りる。 「・・海ね、」 「ああ、もう少し近くまで行くぞ」 頷いて付いて来る。 少し歩いて堤防の上まで行く、 「・・・大きいわね」 「ああ、」 風にレイの髪が靡いている・・・純粋に綺麗だな・・・ まるで、名画の様だ。 「・・どうしたの?」 「・・いや、なんでもない・・きにするな」 「・・そう、」 ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・ 「・・そろそろ、行くか、」 「・・・ええ、」 駅に戻って新横須賀に出た。 何か・・・服でも買ってやるか、 デパートに入って婦人服売り場に行く、 「レイ、何か服を買ってやるぞ」 「・・必要無いわ」 う・・・・・・・ 「・・来た記念だ、」 「・・・そう、」 さて、何が良いかな・・・うむ・・・これなんか、良いな、 「レイ、これなんかどうだ?」 「・・良く分からない、」 う・・・うむ、いや、私が悪いんだが・・・うむ・・・ うむ・・・それとも・・・ まさか、私のセンスが悪いのか? うすいピンクのシャツにジーパンなんだが・・・う〜〜む、 「・・いやか?」 「・・別に、」 う〜〜む、こう言うことは全部ユイに任せてきたし、私には良く分からん。 暫く悩んだが、結局数着私が選んだ物を買った・・・アレで良かったのか少し心配なんだが、 昼食はレストランで取る事にする。 「ビーフカレー大盛りだ」 「・・・ホットケーキ、」 暫くして料理が運ばれてくる。 「うむ、美味いな」 レイの方は静かに食べているな。 「美味いか?」 軽く頷く、 「そうか、それは良かった。」 食事が終わったら、帰りだな、 帰りの電車の中で、レイは居眠りをしている。 「・・・ふぅ・・・」 軽く溜息をついてから視線をレイから窓の外に向ける。 「・・・あのユイの事故さえなければ、私は父親でいれたのかな・・・・」