登校したのは良いけど・・・なんだか、教室の様子がやけに静かね・・何かあったのかしら? ん〜まあ良っか 「おお、おはよう」 「・・・おはよ・・」 軽く挨拶だけして、自分の席についた。 確か、今日はテストだったわね。 まあ、中学生クラスのテストなら楽ね。 ・・・・・ ・・・・・ 「え〜、では、1教科目は数学です」 あら?あの人は焦っているわね、知らなかったのかしら? ・・・・・ ・・・・・ 綾波レイ、出席番号2番ね。 ときときとき さて、出来た。 午後は、ネルフでシンクロの実験だったわ。 それも終わって今リツコちゃんから説明を受けている。 「アスカ、前回よりも3ポイント伸びて72.61%よ」 「よしっ」 嬉しそうね・・・でも、ちょっと拙いかな・・・ 「レイは前回とからわずの87.33%よ」 「なっなんですってぇええ!!!」 う〜ん 「何を驚いているの?」 「なっ、何でこんな人形女がこの天才チルドレン惣流アスカラングレー様よりも上なのよ!!」 「貴女はセカンドチルドレン、レイはファーストチルドレン、当然の結果と言えるでしょ?サードチルドレンのシンジ君は更に低いしね」 アスカちゃん・・・軽く俯いて肩を震わせているわね・・・・ そんなシンクロ率なんて関係無いのに・・・ 今、私が何を言っても無駄ね・・・・ ・・・・あの人ちょっと苦労するかも・・・まあ、仕方ないか、 シンジがアスカちゃんのシンクロ率を抜いた時よりはマシでしょうけど・・・万が一の場合は介入の準備はしておくか・・・ 次の日、本部の停電とマトリエルの襲来に供えて早めに本部に来た。 まあ、停電の方は歴史が変わっている以上、何とも言えないけど、重なるとヤッパリ供えが無いと拙いからね。 「おお、レイ、何か用か!?」 司令ね。 「別に用があるわけではないわ」 「・・そうか・・・」 本気で残念そうね・・・まあ良いけど、 発令所で暫く待っていたら、停電になったわ。 「・・エヴァの発進準備を進めて」 「ん?」 「進める」 「うむ、問題無い」 その後は司令の指示でエヴァの発進準備が進められたわ。 プラグスーツに着替えて、待機していたら、日向君がマトリエルの襲来を知らせに来たから、出撃ね。 縦穴をよじ登って地上に出る。 マトリエルは・・・いたいた。 ソニックグレイブを手に襲いかかる。切り刻んで突き刺して、掴んで地面に叩き付ける。 動かなくなったわね。 「ふぅ・・・」 あら?あの人とアスカちゃんが非常口に・・・ ・・・危なかったわね。 ・・・・・ ・・・・・ ミサトちゃんの性格から考えて・・・ここらへんで少し手を打つか、 司令執務室に行く、 ぷっ・・司令、冬月先生にサロンパス貼ってもらってるわ 「・・何か用かな?」 「今回作戦指揮が不可能だったとは言え、葛城1尉の姿は発令所にはありませんでした。」 「うむ、そう言えばそうだな」 「しかし、葛城1尉は、先程、遅刻して来た二人を叱ってやると言っていました。」 「うむむ、」 「サードチルドレンは1佐待遇であり、葛城1尉がサードチルドレンに対し説教を行うと言う事は、大きな問題を引き起こす物と思われます。」 「うむその通りだ。うむむ・・・」 「冬月!今直ぐ発令所にいって葛城1尉の行為を正してこい!」 「・・う、うむ・・・それは良いが・・・」 「問題ない」 「・・分かった・・」 どこか納得していない様だけど、冬月先生は、軽く溜息をついてから執務室を出て発令所に向かった。 「レイ、これから食事でも、」 「今日は疲れたので帰らせて頂きます。」 軽く一礼してそのまま帰る。 翌日、家で汎用コアの研究をしていたらインターホンを鳴った。 確認してみたら、あの人だった。 玄関を開ける。 「・・何?」 「どうだ、これからちょっと散歩に行かないか?」 「・・・別に問題無いわ・・・」 ・・・・ ・・・・ 今二人で道を歩いている。 「レイ・・・少し話しお前の話をしてくれないか?」 ふ〜ん、そうきたか〜 じっと、あの人の目を見詰める。 何考えてるのかしらねぇ まあ、いきなり言っちゃ拙いから情報を聞いてからって事だとは思うけど・・・ 「うごおおお!!!」 あ、あの人いきなりブロック塀に思いきり頭をぶつけたわ! 「・・・だ、だいじょうぶ・・?」 「ふっ・・・問題無い」 血でてるじゃない・・・ まさか・・・・それはありえるわね・・・・ 自制したって事ね。 ハンカチで拭いて上げる。 「・・血・・出てる・・」 「うむ、済まんな」 その後、公園にまでやってきて、二人でベンチに座っている。 「話してくれるか?」 「・・・駄目・・話せない・・・」 「でも・・・・・・」 「・・・私は・・・いえ・・・・何でも無いわ」 「何でも無いと言う事は無かろう、相談に乗るぞ」 「・・・・」 じっと見詰める。 さて・・・レイちゃんだったらどう言う風に考えたのかしら? まあ、この人の事を考えても、こう言えば一番利くわね。 「・・・私は・・・消えたくない・・・」 「消える?」 「・・・私には何も無いから、」 そう、私にも責任はあるけど・・何も無かったのよね。 「何を、言っている」 「・・・私は生きている・・・いえ・・・生かされている事に価値は無い・・・」 「そ、そんな事は、無いぞ・・この私がお前の価値を」 「・・・私の存在を決められるのは碇司令だけ・・・私の価値を決められるのも碇司令だけ・・・・私を・・・救う事が、出来るのも、碇司令だけなのよ・・・」 思いっきり利いているわね・・・予想以上かも・・・ 「・・・どうしたの?」 「・・・いや・・・なんでもない・・・先に帰る・・・」 「・・・そう・・・」 とぼとぼと帰っていったわね。 さて、これでどのくらい考えてくれるのかしら? シンジの事にまで考えが及ぶと良いけど・・・ そうすれば、明らかに過ちだったと気付くでしょうけど・・・ね ・・・・・・ ・・・・・・ そう・・・過ち・・・・ ・・・私も過ちを犯したのよね・・・・ 直接、何かあったと言う訳ではないけれど・・・ 私がミスをしなければ・・・・ まあ、そんな事を今更言っても遅いわね・・・ ・・・・戻って、全てが終わったら、二人に真実を話して謝るしかないでしょうね・・・