贖罪

◆第6話裏

さてと、あの人、アスカちゃんやミサトちゃん達と同居が始まったけど、どんな様子かしら?
ミサトちゃんのチルドレン監督日誌を読む。
・・・・
・・・・
読み読み
・・・・
・・・・
閉じる。
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
保安部の報告書を読む。
・・・・
・・・・
読み読み
・・・・
・・・・
閉じる。
「・・・・アスカちゃんは当然として・・ミサトちゃんも教育の必要ありね、」
ん〜〜、これからどうしましょうか・・・この歴史であんまり干渉し過ぎるわけにも行かないからねぇ・・・
そう遠くない内に、機会を見つけて少しだけ干渉しておくか、


学校に行って、ネルフで実験をして、家で研究をする。
単調ね・・・ルーチンワーク化しているわね・・・
まあ、もう直ぐサンダルフォンが発見されるから、それまではってところかしら?


そして、発見された。
連絡を受けて直ぐに、司令執務室に乗り込む。
「そうだな、A−17を、・・冬月、ちょっと席を外してくれるか?」
「ん?・・・分かった。」
冬月先生は執務室を出て行ったわね。
「・・A−17を発令するつもり?」
「ああ、この機会に、予算の不足を補おうと思ってな、」
歩み寄る。
「ん?」
「A−17が発令されたらどれだけの人が迷惑を被ると思っているの!!?」
「だ、だが・・・」
「何?」
「う、うむ、も、問題無い。任せておけ」
「・・・そう」
私は執務室を出て、会議室に向かった。


45分後、会議室に集まっている。
「・・サンダルフォンか・・・」
「シ、シンジ君!い、今、なんて言ったの!?」
あの人の呟きに、リツコちゃんが物凄く反応した。
まあ、当然と言えば当然だけど、
「何か言ったか?」
「い、今・・・い、いえ、何でも無いわ・・・」
「・・・じゃあ、作戦を説明するわね。D型装備を使って、火口内に直接潜り、これを捕獲」
「反対する」
「あんでよ!」
「使徒は発見次第即時殲滅すべき存在だ。特に、今回はその費用を大幅に削減できるチャンスだ。」
「これを捕獲できれば、その後の使徒の研究に役立ち、使徒戦全体に大きく貢献する事になるわ」
「だいたい、高温高圧の中でD型装備・・・わざわざ無防備な姿を曝しているとしかおもえんな」
「なによ!けちつける気!?」
「そのつもりだ」
あらあら・・あの人もミサトちゃんも・・・
「ほぉ〜良い根性してんじゃん」
「生活無能力者め」
「なっ!か、関係ないでしょそんな事は!!」
「頭もたりんと見える。」
「な、なんですってぇ!!」
「ふっ、愚か者」
「か、葛城さん、お、押さえて!」
飛びかかろうとしたミサトちゃんを日向くんが何とか押さえているわね。
・・どっちも悪いって言った感じかしら?
・・・・・
・・・・・
「だったら、良いわ、アスカが弐号機で担当!、レイが零号機でバックアップ、サード初号機はここで留守番よ!」
さて、どう動くかしら?
「ふざけるな、作戦を実行する場合は常に総力戦で無ければ成らない。私も行く」
「まあ、良いでしょう、シンジ君の言っている事にも一理あるんだから」


さてと、浅間山にやって来たわね。
・・・・
・・・・
ん〜・・時間まで未だ少しあるわね・・
コーヒーでも飲むか・・・
自動販売機で缶コーヒーを買って、近くのベンチに座って飲む。
「・・レイ、」
あの人にちらりと視線だけ向ける。
「横良いか?」
軽く頷き、あの人は横に座った。
「・・どうかしたの?」
「む・・・特にあるわけではないが、こうしていては駄目か?」
「・・いえ、問題無いわ・・・」
・・・・
このコーヒー、なかなか美味しいわね。
・・・・
・・・・
「さて、時間だ、行くか」
そうね・・・
二人はエヴァに向かった。


弐号機が火口に潜ってから随分経ったわね。
そろそろね。
『きゃあ!!』
あの人はどう動くかしら?
『プログナイフを投下して!』
初号機はプログナイフを落とした。
流石に、火口の中に飛び込むのは戸惑っているわね。
あ、飛び込んだ。
暫くして、ケーブルに掴まり、弐号機を手に上がってきた。
シンちゃんよりシンクロ率は低いから大丈夫だろうけど、私の保護が無いから・・・足し引き・・・どうなるのかしら?


その後、温泉旅館に向かった。
・・・・
・・・・
今、私は、あの人をそばで看ている。
・・・・
・・・・
あの人は目を開けた。
「・・気がついたのね」
「・・・レイか・・・ここは?」
「・・温泉旅館、」
「・・・そうか・・・」
何か考えているわね・・・シンちゃんの事でも考えているのかしら?
「・・どうしたの?」
「・・・いや・・・何でも無い・・・」
「・・そう・・・」
部屋を出る事にした。


温泉に入ってこよっと、
・・・・・
・・・・・
「・・・ふぅ・・・」
気持ち良いわ・・・
・・・・・
あ、月が綺麗ね・・・
そうね・・・戻ったら、シンちゃんやレイちゃんといっしょに温泉にでも入りながら月見でもしたいわね、
・・・・・
・・・・・
温泉から上がって、少し散歩をした後、旅館に戻って、適当に寛いでいたら、あの人がやって来た。
「レイ、」
「・・何?」
「・・済まなかった」
深く頭を下げる。
・・はい?
「取り敢えず、一言詫びたかった。それだけだ。」
去って行った・・・
・・・ふ〜む・・・
・・・取り敢えずは、前進しているってところかしら?
・・・もう少し様子を見てから判断する事にしましょう。