ふっ・・・・・・ 問題無い。 ・・・・・・・ レイが見舞いに来てくれなかったとしても・・・問題無い。 問題など無い。 レイだけでなく、誰も来てくれなかったとしても・・・問題無い・・・・ 問題など・・・・ ふっ・・・・ ・・・・誰も来てくれないとは、こんなにも悲しい物だったのだな・・・・ 退院した。 今日は久しぶりに学校に行くか、 ・・・・ ・・・・ レイは・・・いたいた。 「レイ」 レイは視線だけ私に向ける。 「・・何？」 「うむ、おはよう」 「・・おはよ、」 うむうむ、先ずは挨拶だな。うむ。 ・・・・ ・・・・ ・・・一緒に帰るように誘おうかと思ったのだが・・・もう居ない。 まあ、問題無い。 帰り道の途中にあったゲームセンターのクレーンゲームで遊んでいる者。 ・・・あれは、セカンドではないのか？ クレーンから鼠の人形が落ちた。 「ぐあ！」 「なによこの機械！壊れてんじゃない！！」 セカンドはクレーンゲームにやつあたりの蹴りを入れ、機械を凹ませた。 随分と気性が荒いな・・・ ん？こっちを振り向き、近付いて来た。 「１００円ちょーだい」 セカンドは手を差し出した。 「何？１００円？」 「ゲーム代なくなちゃったのよ、安いもんでしょ１００円くらい」 「何故、私がお前のゲーム代を負担せねばならない。」 目で威圧する。 ・・・・くっ・・・動じない。 「見物料よ、アタシのパンツ見たでしょ。」 「そんなもの見ていない。」 だいたい、ユイの物ならばとも「かくお前のような小娘の下着を見たところで」 ん？顔色が真っ赤だぞ。 「ぬああああんですうってぇええ〜〜〜！！！！」 目の前が真っ白になった。 ・・・・空が青い・・・・ 今回は、赤木博士の所ではない様だな。 「・・・目、覚めた？」 レイの声、そうか、レイが助けてくれたのか、 「うむ、問題無い」 「・・そう、良かったわね」 足音が離れて行く音。 「まっ！・・つぅ・・・」 く・・・大きなたんこぶが・・・くそ、セカンドめ！ ・・・しまった！ レイが居ない・・・ 本部に到着したら、会議室に呼ばれた。 「ああっ〜〜！！！」 セカンドの喧しい声が響く。 「ふんっ」 「ま、まさか、こいつがサード！！？」 「・・そうよ」 何か嫌そうだな、葛城１尉、 「何か言いたい事でもあるのか？」 「こんな冴えない奴がアタシと同じチルドレンだなんてしんじらんない！！」 「ぎゃあぎゃあわめくな」 「きいい〜〜〜！！！」 まあ、色々あったが、何とか終わったな。 イスラフェルが出たらしい。 『先の戦闘によって第３新東京市の迎撃システムが受けたダメージは現在までに復旧率１７％、実戦における稼働率は皆無。従って今回の迎撃は上陸直前の目標を水際で迎え撃ち一気に叩く！』 う〜む、どうやって倒すか・・・難しいな。 取り敢えず・・初戦は負けて、時間を稼ぐしかないのか・・・・ うむ・・・仕方が無い。 『初号機弐号機で交互に目標に対し波状攻撃、接近戦で行くわよ』 『よかろう』 『こいつ偉っそうね』 『偉いからな』 ふん、その程度の睨み付けでこの私がビビルとでも思っているのか？ ・・・・ ・・・・ 海岸に到着した。 初号機にアンビリカルケーブルが接続された。 『二人掛かりなんて趣味じゃないわ、どうしてアタシの日本でビュー戦なのにアタシ一人に任してくんないのよ〜』 「だったら、お前一人でやってろ」 『何ですって？』 「一人でやりたいのならそうすれば良い、私は手を出さない」 『良いじゃない、そこで見てなさい！アタシが見本ってもんを見せてやるわ！』 『あんた等何勝手にきめてんのよ！』 『良いじゃない！やらせなさいよ！』 そうこう言い合っている間に海面に水柱が立ちイスラフェルが海面に姿を表した。 「来た」 『じゃあ、アタシが行かせてもらうわね、後悔すんじゃないわよ！』 お前がな 弐号機は水中のビルを足場にして跳躍し、一気にソニックグレイブをイスラフェルに振り下ろし真っ二つにした。 おお、見事に真っ二つだな・・・・だが、 『どう？サード？戦闘は常に美しく無駄なく華麗に』 弐号機が振り向いた瞬間、二つに分かれたイスラフェル其々分離し２体になった。 『何てインチキ！』 にやり！！！！ 「本日午前１１時７分、目標甲の攻撃により弐号機沈黙」 地面に頭からめり込んでいる弐号機の写真が映し出された。 伊吹２尉が説明を続けている。 「同８分、目標乙の攻撃により初号機沈黙」 初号機が海中に逆さになって沈んでいる写真が映し出された。 結局・・・私もやられてしまった・・・うむ・・・・ ・・・恥をかいてしまった・・・ 「午前１１時１１分をもってネルフは作戦指揮権を断念、国際連合第２方面軍に移行」 ＮＮ爆雷投下の映像が流された。 「同１５分、新型ＮＮ爆雷により目標を攻撃」 「また地図を書き直さなきゃならんな」 冬月、ぼやくな。 焦げた使徒の写真が映し出された。 「これにより目標の構成物質の２８％の焼却に成功」 「Ｅ計画責任者のコメント」 『無様ね』 「死んでるんですかこれ？」 アスカがスライドを指差しながら聞いた。 「足止めに過ぎんよ、再度侵攻は時間の問題だな」 「君達の仕事は何かね？」 「エヴァの操縦？」 「使徒の殲滅」 「・・・分かっているなら、もう２度とこんな無様な姿はさらすな」 ふっ・・・何をいらだっている。 翌日、葛城１尉の部屋に呼び出された。 「用件は何だ？」 「あ〜！何でアンタが来るのよ！」 なぬ！？まさか、セカンドと合わせるのか！？ できるか！！ 「にしても日本の家って狭いわよねぇ、それにこんなカギのついていない部屋でよく暮らせるわ。」 セカンドは襖を開けたり閉めたりしながら言っている。 「日本人の文化の根本が他人への思いやりだからよ。」 ・・・ペンギン？を抱いて葛城１尉が登場した。 ・・・・ペンギン・・・日本で・・・・ 「早速だけど、ここで、これから共同生活をしてもらいます。時間が無いから命令拒否は認めません。」 ・・・ ・・・ 「えぇぇぇええええええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！！！！！！！」 ・・・相当波瀾がありそうだな。 ・・・それにしても喧しい。