贖罪

◆第3話裏

さてと・・・ラミエルは流石に大変ね・・・
でも、裏を返せば、シンちゃんやレイちゃんの気持ちを分からせるには打って付けね。
う〜ん、どうしましょう・・・


ん?誰か来たのかしら?
あら・・・あの人じゃない・・・
ドアを勢い良く開ける。
「ふげ!」
あっ結構良い音ね。
「い、痛い」
「・・そう、良かったわね・・」
思いっきり顔を顰めてるわね。
「レイ、これから、食事に行かないか?」
「・・・司令見たいな事を言うのね」
戸惑ってるわね・・・
「問題あるのか?」
「いえ・・只・・・・いえ、止めておくわ」
気になるでしょうね。
「で、答えは?」
「・・・ラーメンなら付き合うわ」
相変わらず不器用ね・・・


今、屋台のラーメン屋にいる。
良くこんな時間からやっていたものね・・・
普段こんな時間に誰か来るのかしら?
「何にします?」
ん〜・・・レイちゃんはなんて言うかな〜・・・そうね、
「ニンニクラーメンチャーシュー抜き」
「ツバメの巣と鱶鰭の最高級ラーメンだ」
・・・貴方・・・私の5倍以上の値段のラーメンを頼むって・・・一体、どう言う事?
・・・戻ったらお小遣い減らしてやる。
「はい」
・・・
・・・
あら・・・屋台のものにしては結構美味しいわね。
「レイ、どうだ?」
「・・・問題無いわ・・」
うん、美味しいわね。
でも、お小遣いは減額よ、


さて、今日は、ラミエルが来るわね。
司令に言って、各地の蓄電所に電気蓄えさせておいたから、そっちは大丈夫ね。
先ずはシンちゃんの気持ちを味わってもらわなくちゃね、
施設に警報が鳴り響いた。
来るわね。
さて、待機室のモニターで確認しながら、司令に携帯をかける。
『おお、ユ・・レイか、何だ?』
「私の指示通りにしなさい」
『分かった。』
『出撃よ、良いわね』
『敵生態のデータと具体的な作戦案はあるんだろうな』
『うっ・・』
『使徒に通常兵器は無効よ、よって、エヴァによって調査し、それから作戦を立てるしかないわ』
『実際確かめてからにしろ』
『さっきやったわ』
「時間がないと言って出撃命令を出して」
『もう一度やれ』
『もはや時間が無い、さっさと出撃しろ』
『出撃よ』
『作戦の拒否権を行使する!』
「根拠を尋ねる」
『・・・その根拠は?』
「罵った上で、A−02を発令して」
『明確な理由も無しに・・・単なる我侭か』
『特令A−02を、ネルフ総司令官の権限によって発令し、初号機パイロットに、葛城作戦部長の指揮で戦闘を行う事を命ずる』
『出撃!!』
『ぐおっ』
着弾したわね。
『ぐおおおお!!!!』
どう?これがシンちゃんの気持ちよ、分かったかしら?
さて、零号機の起動実験の準備をしますか、


1時間後、零号機に乗り込んで準備を終えたわ。
『これより、零号機再起動実験を行う。』
『レイ、準備は良いか?』
「はい」
『第1次接続開始、主電源接続』
『稼動電圧臨界点を突破』
『フェイズ2に移行』
『パイロット零号機と接続開始、パルス及びハーモニクス正常、シンクロ問題無し。』
『オールナーブリンク終了。』
『絶対境界線まで後2.5』
『1.7』
『1.2』
『1.0』
『0.7』
『0.4』
『0.2』
『絶対境界線突破します。』
『零号機起動しました。』
『引き続き連動試験に入ります。』
・・・・・・
・・・・・・
シンクロ率は80くらいで良いかしら?
『シンクロ率86.33%です!!』
歓声が上がってるわね・・・ちょっと高かったみたい。
ん〜、結構調整って難しいのね・・・


作戦会議室で、説明を受けている。
「と、言う事で、初号機がディフェンス、零号機がオフェンスよ」
あの人嫌そうな顔しているわねぇ・・・まあ、仕方ないけど、
「これは、零号機の方がシンクロ率が高いからよ、」
リツコちゃんが説明を加える・・・説明好きねぇ・・・
まあ、私も人の事言えないか・・・
貴方・・・悩んでも無駄ですよ、次は、レイちゃんと同じ事を味わってもらいますからね。


さてと、筑波の戦自の研究所から陽電子砲を借りて来ますか、
零号機起動、
『レイ〜!持っていって!』
蓋?天井よねぇ・・・なんでこんなに簡単に開くのよ・・・
これが陽電子砲ね。
ん〜、後で設計図見せてもらお〜っと♪


本部に戻って、暇な時間、設計図を見せてもらったわ。
興味深いわね。
ん〜、成るほど、そうやって陽電子を収束させてるのか、
ふむふむ、ふ〜ん、流石ね、
10年の開きがあるとは言え、戦自の技術は凄いわね、
・・・・
・・・・
・・・・
ん〜、もう時間か・・・まあ良いわ、後でもっと見ましょう。


仮設ケージにあの人が座っているわね。
・・・暇そうね・・・
緊張感無いのかしら?
「・・貴方は何故これに乗るの?」
・・考えてるわね。
「生き残る為だ」
まあ、当然の解答ね。
「・・私も生き残る為に戦いたいわ・・」
さて、これでどう考えてくれるかしら?
取り敢えずは、反省するでしょうね。
その反省と決意はどこまでのものなのかしら?


先ずは、第1射、
予定通り、外れる。
さて、あの人はどう言う反応をするかしら?
一応、万が一に供えてATフィールドの展開を準備する。
第2射、
初号機が間に入って防ぐ、
なかなか、決意は固いのね。
どんどん溶けてくわね。
盾が溶け切って直撃、未だ逃げない。
・・・これは、もう十分かしら、
撃つ、
ビクゥッ!!
さ、最後の瞬間、に、逃げようとしたわね。
・・・・取り敢えず・・・助けないと、死んでは拙いわね。
取り敢えず、エントリープラグを取り出す。
零号機を降りて、近寄って、ハッチを開ける。
高温のLCLが勢い良く流れ出す。
覗き込んだら、まあ、予想通り、結構熱がってたわね。
「・・・大丈夫?」
「ふっ問題無い」
格好つけてる・・・・さて、さっきの罰を食らってもらいましょうか、
「・・そう、良かったわね。」
ハッチを閉める。
「お、おい!!開けろ開けてくれ!!」
結局回収班が到着するまで中にいる羽目になったわね。
はぁ〜〜〜、結局未だなのね。
次は・・・アスカちゃんが来るわね。
これからどうなるかしら?