使徒自爆?の映像が流れていた。 「こりゃ拙いな〜、まさか、リリスの力をここまでつかえるとは・・彼女は流石だね」 「どう思う?」 「そうですね・・・取り合えず、第16使徒までは、手を出さずに、準備をすすめるべきかな・・・いや、僕の方で1つ手を打っておきますよ」 「そうか」 マンション、 結局アスカもここに引っ越してきた。 シンジが朝食を準備している。 「レイ、あんた、ずいぶん変わったわね。」 「そう?アスカも」 「そうかしら?」 「そう」 シンジが朝食を運んで来た。 「はい」 「頂きます」 3人は食べ始めた。 「うん、シンジの料理はやっぱり美味しいわ」 「そう?」 「私が保証して上げるわ」 「でも、何かアスカに初めて美味しいって言ってもらった気がする」 「ん?そういやどうなの?」 「知らない。でも、アスカは言った事無いと思う」 「そか」 そして、第3新東京市立第壱中学校、2−A 「惣流アスカラングレーです。宜しく」 男子が歓声を上げている。 「えっと、惣流さんの席は、碇君の横に座ってください」 「はい」 アスカはシンジの横に座った。 そして、休み時間、質問の嵐、 「ねえ、碇君と知り合いなの?」 「え?そうよ、戦友よ」 「「「「「「「「ええ〜〜!!」」」」」」」」 その後、シンジ、レイ、アスカの同居がばれ更に大騒ぎになり、エヴァパイロットが一箇所に集まらないと警備が大変だと言う理由でレイが睨んで黙らせた。 そして、翌日、 「霧島マナです。宜しく」 (何故?まだ先のはず) (マナ・・・) (戦自のスパイ) 「霧島さんの席は、碇君の後ろの席に座ってください」 「はい」 マナはシンジの後ろの席に座った。 「碇君、宜しくね」 「あ、うん」 「霧島さん、ちょっと来て貰えるかしら?」 「え?」 「惣流アスカって言うの、きてもらえる?」 「戦自所属の霧島さん」 アスカがマナの耳元で囁いた。 「私も行くわ」 レイもついて、3人で屋上に上がった。 「何で開かないんだよ!」 ケンスケが屋上に出ようと必死になっていたが、ドアはレイのATフィールドで押さえつけられていた。 「霧島さん、シンジなんかスパイしても役に立たないわよ」 明らかにうろたえている。 「な、なんで、そんな事言うんですか?」 「何だったら、貴方の友達のムサシとケイタだっけ、二人のことも言ってあげようか」 「・・・・・もうばれてるんですか・・・早過ぎません?」 「貴女をどうするかはシンジ君が決めるわ」 「・・・・そうですか・・・・」 昼休み、屋上 「どうする?この子」 マナはシンジの前で神妙にしている。 「マナは被害者だし、戦自の計画も問題あるしね」 「潰すの?」 「う〜ん、そうしたいけど」 「分かったわ」 ネルフ本部、総司令執務室 碇が電話を取った。 『碇司令、御願いがあります』 「なんだ?」 『戦略自衛隊のロボット計画を潰して子供達を保護してください』 「・・・・忙しいんだが・・・・」 『シンジ君の願いです』 これは暗黙の脅迫です。 「・・・・分かった」 『はい』 第3新東京市立第壱中学校、屋上、 「碇司令が動くわ」 「これで安心ね」 「マナは、取り合えずネルフに保護してもらって」 「そうね」 「はい・・・」 そして、少年少女を無理やり悪環境に閉じ込め、戦略兵器として使おうとしていたことが発覚し、戦自の幹部の首が3桁とんだ。 マナは、ムサシやケイタと共に第2新東京市で生活するようになっている。 マンション、 今も尚テレビで色々と取り上げられていた。 「終わったね」 「ええ、終わったわ」 「被害者も出なかったし、良いんじゃない」 「さて、問題は」 携帯が同時に鳴り呼び出しが掛かった。 本部でモニターに移る使徒を見た3人は驚いていた。 『第六使徒は、間も無く第3新東京市上空に達します!』 『攻撃態勢!』 「第伍使徒、ラミエルじゃないの・・・」 「あの使徒だ」 「碇君を危険に晒した」 レイの目がいつもよりも赤い。怒りの色だ。 『パイロットはエントリーを急いでください!』 レイは携帯を掛けた。 発令所、 「ちょっと!まだなの!」 「まだケージに到着していません!」 「3人は!?」 「ネルフ本部内にはいます!」 碇のところ、 「ああ、分かった・・・・」 「碇、レイからか」 「ああ・・・」 「葛城1尉、エヴァ発進まで、時間を稼げ!」 「了解!」 「兵装ビル一斉攻撃!」 そして、カウンター、 「1番から8番までの兵装ビルじょ、蒸発しました!!」 そして、シールドがネルフ本部に向かって掘られ始めた。 作戦会議室、 「う〜ん、状況は芳しくないわね〜」 「どうします?白旗でも揚げますか」 「ナイスアイデア、でもその前にちょっちやってみたい事があるの」 総司令執務室、 「目標のレンジ外からの長距離射撃かね。」 冬月は報告書を机の上に戻した。 「はい、高エネルギー収束体による1点突破しかありません。」 「マギは?」 「賛成が3、勝率は77.7%でした。」 「反対する理由は何も無い。存分にやりたまえ。」 「はい」 待機室、 「はい、ジュース」 シンジは二人にジュースを渡した。 「やっぱりヤシマ作戦かな?」 「何じゃない?」 「担当はどうなるのかしら?」 「シンクロ率は?」 「90.6」 「82.4」 「で、84.6か、あんまり差が無いから射撃の腕か」 「じゃあレイ?」 「たぶん」 「防御が2人か・・」 ネルフ本部、某所、 「これから作戦担当を通達します。」 「砲手はレイ、零号機で担当して」 「了解」 「防御は、アスカ、弐号機で担当して」 「レイを守ればいいのね」 「ええ」 「で、シンジ君は、初号機で囮役を御願い」 「囮?」 「ええ、今度は安全速度で、射出するわ。反応しないようならパレットライフルで攻撃、カウンターを避ける。その間にレイが陽電子砲で打ち抜く、囮が失敗の場合、アスカに守ってもらうしかないわ、逆に、そのときに初号機が動ける状態にあれば、ATフィールドを中和して、直接攻撃をかけてもいい」 「はい」 「レイ、陽電子は地球の自転・磁場・重力の影響を受け直進しません。その誤差を修正するのを忘れないでね。」 「はい、」 「具体的には、テキスト通りにやって真ん中にマークが揃ったら撃てば良いのよ。後は機械がやってくれるわ。」 「了解」 ケージ、 「なんか、ヤシマ作戦ちょっと違うね」 「まあ、3人いるからね」 「これを倒したら次の問題は、レリエルね」 「たぶんね」 そして、双子山山頂、零号機、 『レイ、日本中のエネルギー貴方に預けるわ。』 『第1次接続開始。第1から第6520区まで送電開始』 付近一帯を地鳴りのような音が包んだ。 『ヤシマ作戦スタート!!』 『電圧上昇中、加圧水系へ。』 『全冷却機出力最大へ』 『陽電子流入順調なり』 『温度安定依然問題無し』 『第2次接続!』 『全加速器運転開始、強制収束機作動!』 エネルギーを示すメーターが順調に上がっている。 ・・・ 『最終安全装置解除!』 『撃鉄起こせ』 零号機は撃鉄を起こした。 『第6次接続』 『初号機射出!』 しかし、初号機には無反応である。 レイは照準修正を手動に切り替えた。 『レイ!なにをやっているの!』 マークが真ん中に集まり始めた。 『目標内部に高エネルギー反応!!』 初号機はパレットライフルを撃って気を引こうとしている。 『誤差修正完了』 『第7次最終接続、全エネルギーポジトロンライフルへ』 零号機は引き金を引き、陽電子を打ち出した。 『撃てぇ!』 陽電子は使徒のATフィールドを貫き本体を貫通した。 「ふぅ」 某所、 「レイ、如何して照準修正を手動に切り替えたの!?」 「止めなさい」 「言いなさい!」 「そのほうが早いからです」 「へ?」 「悔しいけどその通りよ、マギの計算ではあと10秒は掛かっていた。それをレイは、1秒でやってしまったのよ」 「は?」 「だから、私は言ったでしょ、陽電子は地球の自転・磁場・重力の影響を受け直進しません。その誤差を修正するのを忘れないでね。って、それをやったのよ、その後の具体的には、テキスト通りにやって真ん中にマークが揃ったら撃てば良いのよ。後は機械がやってくれるわ。て言ったのを無視してね」 「・・・マジ?」 「はい」 「レイ、帰って良いわ、貴女は命令を遂行しただけだから」 「はい」 レイは帰って行った。 「でも、そんな事可能なの?」 「不可能なはずよ、まるで答えを知っていたかのようだわ」 「まさか」 「司令もレイも、何かを隠している」 「・・・レイは司令の駒か」 「そうね」 その光景を執務室のモニターで見ていた冬月。 「どちらかと言うと、碇がレイの駒だな。そして、レイはシンジ君の駒か・・・」 総司令執務室、 碇は、書類の整理をしていた。 「ユイ・・・・私は、どうすればいいのだ・・・・お前は、私を許してくれるのか?」 ユイの姿が浮かび上がった。 「・・・・ユイ・・・・・」 「私はあなたを許しません。」 「・・・・・・」 「貴方の罪の象徴である。あの子が生きている限り」 「・・・・・そうか・・・・・では・・・・・私が許される事は・・・・無いんだな」 「いえ、そんな事は有りませんよ、あの子は、シンジの願う世界を作る。では、シンジの望む世界にあの子がいなければ?」 「それは無理だ・・・それは、私にお前の存在を・・・忘れろと言うのと・・・同じくらいだ」 「では、使徒に殺させるのです」 「どう考えても不可能だ・・・あんなでたらめな力・・・・どんな使徒でも倒せんよ」 「果たしてそうでしょうか?使徒の中には、虚数空間を操るもの、寄生するもの、精神攻撃をかけてくるもの、同化してくるものなんかがいます。果たしてレイはこれらの使徒に楽に勝つ事が出来るでしょうか?」 「そうだな・・・難しいだろうな・・・」 「貴方、期待していますよ。再び、親子3人で暮らせる日を」 「ああ」 碇は意識を失った。 ユイは残酷な笑みを浮かべながら姿を消した。 扉が空いて冬月が入って来た。 「漸く開いた、碇、鍵はかけるな」 「ん?」 冬月は碇に近付いた。 「寝ておるのか」 「ん?では、扉が開かなかったのは何故だ?」