耕一とルシアの乗る飛行機は、アメリカ西海岸に差し掛かっていた。 「耕一さん、もうすぐ到着しますね」 「ええ・・・ん?」 窓の外を見ると10機ほどの戦闘機がこちらに向かってくる。 「・・・ルシアさん・・・」 「どうしました?」 「・・・すみません。失敗してしまったようです・・・」 ルシアはその言葉で何が起こったのか悟ったようだ。 「・・・そうですか・・・」 耕一は大きく息を吐いた。 「大丈夫ですよ、例え私達がいなくなっても、蘭子さんや榊原さんを始めとして多くの優秀な人材がいます。彼らがレイラやシンジ君を支えて、立派に新しい歴史を築いてくれますよ」 「・・・そうですね・・・そう信じましょう。」 戦闘機からミサイルが発射された。 (・・・かなり・・・いや、極めて厳しいな・・・) 二人が乗る飛行機は、空に散った。
あとがき 耕一とルシアが乗った飛行機が撃墜されたら?という仮定を元に分岐させて書き始めた作品で、今回裏ページで連載中(記念更新期間中に完結します)のものを表でも公開することにしました。(今回は後書きが異なったりしますが、基本的には裏で公開されているものと同じです) まずは、プロローグと言う事で撃墜のシーンを、第1話と第2話はリリン本編の第20話に当たる話になります。