文明の章

第拾伍話

◆静止した闇の中で

A.M.11:24、東関東県、墓地、
延々と墓地が広がり、墓標が立っている。
その一つの前に、加持とアスカが立っていた。
「Mayumi Kou?」
「マユミ、俺の妹だ」
「こう・・・・光?」
「そうだ、俺の本名は光リョウジ、だが、光の名字は名乗りたくなかった。だから、父方の旧姓加持を名乗っている」
加持のその表情はアスカは初めて見る非常に辛い表情だった。
いつもだらしの無い笑顔を浮かべ、アスカが無理難題を言った時などは、困ったような顔、ほぼ絶望的な戦力差でテロに教われた時でさえも、決して、辛そうな顔は見せなかった。
(・・・ミサト、加持さんのこんな顔見た事あるのかしら?)
「加持さん・・・・苦しい過去があったのよね」
「ああ、この事はみんなには秘密にしてくれると嬉しい」
「ええ」
とても、他人に言おうとは思わない、自分だけに教えて貰えて嬉しかったが、それ以上に加持の辛そうな表情を見ることが辛かった。
アスカは花を墓標に供えた。


11月4日(水曜日)、P.M.1:12、第3新東京市市内
シンジは公衆電話から電話をかけていた。
『はい、ネルフ本部総合通信室ですが』
「あ、あの、碇シンジです。父をお願いします。」
シンジは、保護者懇談会の事を伝えるつもりだった。碇が、そんな事に来るはず無いとは思っていたが、どうしても、言いたくなって電話をかけていた。
『少々御待ち下さい。』
・・・
『シンジか、なんだ』
シンジは拳に力を入れた。
「あの、明日は保護者懇談会で」
『シンジ、私は忙しい、そのような事は葛城1尉に』
碇は、怒ると言うよりは少し呆れたような声で言い始めたが、途中で聞こえなくなった。
(ん?)
電話が切れていた。


ネルフ本部、ケージ、司令室、
リツコが起動ボタンに手をかけた瞬間、全ての電源が落ち、マヤを除く全ての職員が責めるような視線でリツコを見た。
「わ、わたしじゃ、ないわよ・・・多分・・・まだ・・・押してないし・・」
「そうです!私は先輩を信じます!」
マヤはリツコの味方についたが、誰もリツコに向ける視線を変え様とはしなかった。


エレベーター、
ミサトと加持が乗っていた。
突然エレベーターが止まり電気が消え、非常灯になった。
「停電?」
「又、リッちゃんが何か失敗でもやらかしたのかな」
「そうね、第2東京大学の主電源落とした事もあったしね」
リツコのマッドぶりは学生の時からだったらしい。しかし、一介の大学生がそんな実験をしても良いのだろうか・・・


総司令執務室、
碇が電話を持ったままの姿勢でいた。
「碇・・・どうした?」
「・・・空調が止まっている・・・電話の切れ方も妙だ・・・」
「・・・確かに・・・赤木博士が何かやらかしたかな?」
「今日は零号機の実験だ、このユニットまで影響が起きるとは考えにくい、発令所に急ぐぞ」
二人は非常用直通エレベーターで発令所に向かった。
独立系統の電源がついていたし、それが駄目でも、重力を使って降ろす事は出来る。


P.M.1:19、路上、
3人がネルフ本部に向かっていた。
3人の位置関係は、右からアスカ、シンジ、レイの順である。アスカは二人の数歩前を、レイはシンジの真横である。
「だから、本当に忙しかったんじゃないのぉ」
「でも、切ったと言うよりは切れたって感じなんだけど」
(信号が消えてる・・・)
レイは点灯していない信号を見ている。
「回線切られたんじゃないの」
「幾らなんでもそれは」
(自動販売機が停止してる)
レイは停止している自動販売機を見た。
・・・
やがて、ネルフ本部専用ゲートに到着した。
「ん?」
アスカはIDカードを通したけれども全く反応が無かった。
「ん、何よこれ、壊れてるんじゃないの!」
アスカが機械に蹴りを入れた。
「こっちもだよ」
「・・・ここもよ・・・」
・・・
「電話が繋がらないよ」
シンジは公衆電話の受話器を戻した。
「こっちも駄目」
アスカは携帯を鞄に戻した。
レイは手帳の中から説明書を取り出して読んだ。
「・・・こっちから入れるわ・・・」
「ネルフ本部で何か有ったみたいだから、これより、我々は、ネルフ本部に向かう。そして、このチームのリーダーは当然この私、文句ないわね!」
なんでもリーダーになりたがるんだなとシンジは思ったが口にはしなかった。
「・・・急ぎましょ・・・」
「だから、何であんたが指図するわけぇ」
3人は別のゲートについた。
「でも電気が来てないんじゃ・・・手動?」
手動でレバーを動かすタイプであった。
「さあシンジ、あんたの出番よ」
(・・(涙)・・・)
シンジはこの中で一番力があるアスカがやれば、せめて、手伝ってくれれば、良いと思いながら、レバーに手をかけ、力を込めた。が、動かなかった。
「ぐぐ、」
更に力を込め、体重をかけると僅かずつ、動き始めた。
その時、シンジの手に白い手が重なった。
シンジは驚いて力を込めるのを中断してしまった。
「・・何をしているの?回して」
「あ、うん」
再びシンジは力を込め、二人がかりでなんとかレバーを回してゲートを手動で半分くらいまで開けた。
「たくっどきなさいほら」
煩わしくなったアスカが、二人をどけ、片手でレバーを最後まで回しきった。
「全く、この程度のことで何二人掛りで疲れてるのよ」
荒い息をつきながら、だったら最初から自分でやれよと言う意思を込めた視線でアスカを二人は睨んだ。
「うっ」
シンジの睨みなんか可愛いだけだが、レイの凍れる視線の迫力は半端じゃない。
「何よ!こんな扉くらい開けられないアンタ達が悪いんでしょうが!」
怯みそうになったアスカは当り散らす事で誤魔化した。
「急ぎましょ」
「・・・そう、ね・・」
そして、3人は中に入った。
「暗いわねぇ」
(そうだ、今日の技術の作品)
シンジは鞄の中から、懐中電灯を取り出した。
「あんた用意良いわねぇ」
「何言ってんだよ、今日の技術の作品だろ」
「うっさいわね〜私はそんなちまちました事をするのは嫌いなの。」
(授業サボってたな・・・)
レイも鞄から取り出し、懐中電灯二つで進んだ。
レイの懐中電灯はシンジの物よりも明るい気がするのは何故だろうか。
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
「でも、優等生は良いわよね〜、大したシンクロ率も出せないし実績も無いくせに、皆から贔屓にされて」
レイは歩みを止めて、アスカと至近距離で顔を向かい合わせた。
「・・贔屓になんかされてない・・・自分で分かるもの・・」
「何よ!」
「・・待って・・・」
アスカが何かを叫ぼうとしたとき、レイが言葉を挟んで黙らせた。
「如何したの?」
「・・・何か聞こえる・・・」
・・
『・・せ・・ちゅ・・・ひ・う・たい・せい。くり・かえす・使徒接近中、非常事態発生、使徒が本所に向かい進行中!』
「日向さんの声だ」
「使徒!」
「・・・近道を通りましょう・・・」
「だから、なんであんたが指揮ってんのよ!・・で近道ってのは」
結局、アスカは近道を知りたいらしい。
・・・
凄く狭い通路
体を斜めにして無理やり進んでいる。
因みにアスカは胸が苦しいようだ。
「こ、これが近道ね・・・」
やっと抜けれた。
なんだか女の人の泣き声が聞こえる。
「ふえ〜ん、暗いよ〜、怖いよ〜、学校行きたくないよ〜」
アスカはライトで女性を照らした。
「あんた誰?」
どう見てもネルフ職員では無さそうな服、原色バリバリの服装である。
「わ、私は、東京帝国グループ第2諜報局第45課所属、じゃじゃじゃなくて、ネルフ本部警備課所属の二階堂ナツメです〜」
(馬鹿?)
「ふみ〜、一緒に連れって下さい〜アスカ様〜、シンジ様〜、レイ様〜」
「ふん、良いわよ、来なさい」
様付けで呼ばれて気を良くしたアスカの一言で、何だかよく分からないが二階堂ナツメが加わった。
果たして、狙ったものなのか?
・・・
・・・
「アスカ様〜って、やっぱり一番強いんでしょ〜」
「ふん、当然、この天才チルドレン、惣流アスカラングレー様に敵などな〜い!」
「わ〜凄いですね〜」
アスカが自慢話をし、ナツメは拍手をしながら歩いている。
その後ろで、シンジとレイは黙って歩いていた。
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
「・・・・来る・・・」
レイが呟いた。
前方から複数の足音が近づいて来た。
「ネルフ職員かな?」
「・・・・使徒は関係ないとして、この不自然な停電、恐らくは、敵ね」
アスカが言った。
「ええ〜、東京帝国グループは、今回関わってませんよ〜」
明らかに馬鹿である。
レイはサイレンサー付きの拳銃を取り出した。
「あ、綾波・・・」
男達が現れた。
数は10、
「チルドレンだな、確保する」
マシンガンを構えた。
シンジとナツメは震え上がっている。警備課がそんな事で良いのか?
レイが拳銃を連射し8人が全員眉間を打ち抜かれ吹っ飛んだ。
それを合図にアスカが一気に走りこんだ。
マシンガンの銃声が響いた。
シンジとナツメが恐る恐る目を開くと、8人の射殺体と、2人の気絶している男が倒れていた。
「優等生・・・アンタ、何で殺したの?」
「・・・・第1級優先事項、使徒殲滅の本質的妨げになるものは排除するべきである。チルドレンの重要性は大きく、ネルフ以外の組織にその身柄を確保される事はかなり危険である。相手は10人であり、人数武器ともに、こちらよりも多く、尚且つ、武器を構えていることから、正当防衛が成り立つ。相手は、防弾チョッキを着ている可能性があり、戦力を奪うダメージを与えられる部位は、頭部しかなかった。装弾数は8発で、あり、2人残る。現在戦力として成り立つのは、弐号機パイロットのみ、8人がほぼ同時に倒れれば、残る2人に動揺が走る事からこの暗闇で正確に、対象を撃つ事は出来ない、弐号機パイロットの戦力ならば、最悪、再装填までの時間は稼げる筈である。最低、1人生存させれば、尋問は可能である。」
「・・・・・・そして、碇君は私が守る・・・」
「・・・・最後のは置いといて、あんたあの短い間に、それだけの思考をしたの?」
レイは頷き、二人の両手両足を打ち抜いた。
「・・・行きましょう、後は諜報部が勝手に処理するわ・・・」
・・・・
・・・・
・・・・
瓦礫の山が行く手を遮った。
「・・・これでは進むのは無理ね、ダクトを破壊して通気口から入りましょう・・・」
レイは鉄パイプを拾った。
「優等生って目的の為なら手段を選ばないって言う、所謂、独善者タイプね」
「かもしれませんね〜、でも、司令とか会長とかのほがもっと凄いですよ〜」
「会長?」
「そ〜です。会長は目的の為なら国家単位を崩壊させても目的を達成させようとする人ですし〜」
そんな事を言っても良いのだろうか・・・。
「和也副統監は?」
「あの人は良い人ですよ〜、会長に付いてる安全装置の一つですね〜」
「安全装置?」
「そうです〜。蘭子様、ルシア様、和也様が、3つの安全装置になっていて、会長が暴走するのを静止してます〜」
「ネルフ本部の安全装置は?」
「ネルフ本部の安全装置は〜常識人の冬月副司令と良識人の伊吹2尉ですね〜、でも、冬月副司令は常識はあるけれど〜、人類補完計画とか〜、E計画の裏の事態にも関わっているからちょっと心配だけど〜、伊吹2尉は、レズっ気あるし〜、大体碇司令の暴走止める力があるのかどうか疑問だし〜、あっま〜レズは関係ないか〜」
「人類補完計画って?」
「さぁ〜何でしょう?でも良く分からないからあんまり重要じゃないと思いますよ〜」
((絶対重要な計画にしか聞こえなかったけど・・・))
「・・行くわよ・・」
通気口の中に入った。
数百メートル進んだ所で床?が抜けてアスカとシンジとナツメが重なり合って落ちた。一方、レイは綺麗に着地した。
「あら、貴方達」
リツコの横でマヤが嬉しそうな顔をしていた。
落ちた先はケージのようだった。
「エヴァは?」
シンジは起き上がりながら尋ねた。
「既に準備は出来てるわよ。」
「電気が来ていないのにどうやって?」
「人の力で、碇司令のアイデアです。」
マヤは嬉しそうに答えた。
ケージの上の方で何十人ものネルフ職員がロープを引っ張っていた。その中には碇の姿が見えた。
(父さんが・・・・)


3人ともエヴァに乗り込み準備が完了した。
『各機発進!自力で拘束具除去!』
碇の命令が下った。
(ミサトさんは?)
『油圧ロックボルト手動で開け!!』
ネルフ職員が油圧ロックボルトのパイプを切った。
「くううう」
初号機は自力で拘束具を除去した。
『ディーゼルエンジン始動、エヴァ射出準備』
十数機のディーゼルエンジンが始動し、エヴァがゆっくりと射出口に移動した。
『発進!!・・けほ、けほ』
(ん?)
碇が咳き込んだようだ。
エヴァが上に上がり始めた。
《活動限界まで34:19:15》
《活動限界まで34:17:17》
・・・
・・・・
・・・・・
・・・・・・
《活動限界まで13:31:63》
射出口が開き、地上に出た。
使徒は沢山の目がついた半球状の本体に長い足が複数はえていた。
『行くわよ』
3機とも外部電池を切り離した。
《活動限界まで04:57:55》
使徒は此方に気付き跳躍し、飛び掛かってきた。
3機とも避けたが数十の建物が一瞬にして崩壊した。
『食らえぇ!』
弐号機はパレットガンを乱射したが、ATフィールドに弾かれた。
初号機は一機に間合いを詰めてATフィールドを中和してプログナイフで切りつけた。
使徒の体液が辺りに飛び散った。なんと使徒の体液はあたりの物体を溶かしている。
『強酸性!逃げて!』
「え?」
シンジはアスカの叫びの意味が分からなかった。
『でええい!』
弐号機は初号機に蹴りを入れてふっとばした。その次の瞬間、使徒が強酸性の体液を噴射し辺りのビルなどが溶解した。
「げ」
初号機は、ビルに突っ込み、かなり痛かったのだが、それ以上の事になっていたような気がしてシンジは青ざめた。
『優等生は?』
先ほどから零号機の姿が見えなかった。
『ここよ』
零号機は第3新東京市スカイツインタワーの上に登っていた。普段なら収納して戦闘中は無いビルでは有るが・・。
零号機は使徒の本体の上側平面の側に飛び降り、プログナイフを使徒に突き刺した。
『加勢するわ』
弐号機はパレットガンを使徒に向けて放った。
使徒は強酸性の体液を零号機に噴射した。
『きゃああ!!』
『バカシンジ、あんたも加勢しなさい!』
初号機は近くの兵装ビルを破壊して中からパレットガンを取り出して、使徒に向けて放った。
「綾波!」
少しして、使徒は動かなくなり体液の噴射も止まった。
『やった』
『はあ、はあ、はあ』
「綾波!大丈夫か!?」
『大丈夫、少し疲れただけ・・』
モニターのレイは目を閉じた。


P.M.7:16、丘の上、
第3新東京市に光が消えた御陰で、西の空の星が見える。東の空には東京の光が眩しい。
東京からの光を受け、都市の影が湖面に写っていた。
3人は西の空を見ながら草原に寝そべっている。
「町の明かりが無いから星が綺麗に見えるね」
「・・・人は、闇を恐れ、火を使い、町を作り、闇に打ち勝って来た・・・」
「ハイハイ、詩人ですね」
町に明かりが戻り、星が見にくくなった。
「ほら、やっぱりこっちの方が人がいるって感じがして落ち着くでしょう。」
「・・・寂しいのね・・・」
「だれがよ」
「・・・弐号機パイロット・・・」
「如何して私が寂しいのよ」
「・・・孤独だから・・・周囲と隔絶し、他者との差異を明確にする。それが孤独を生む・・・」
少し心当たりのあったアスカは視線を第3新東京市に戻した。


P.M.9:34、長野県第2新東京市新千代田区内務省長官室。
「第3新東京市とネルフ本部の構造は掴めたか?」
「ええ、70%以上の構造は分かりました。」
「御苦労だった、加持君」
部屋の隅に加持が立っていた。
「いえ・・・処で、ネルフに侵入していた者たちは?」
「政府とは関係ない、恐らくは、チルドレンの誘拐を目的とした組織だろう」
「分かりました」
(はてさて、俺も信用されてないのかな?)


P.M.9:36、葛城ミサト宅。
「ミサト〜、あの二階堂ナツメって子明らかに東京帝国グループのスパイだけど良いの?」
「ああ、あの子、なら良いわよ、人畜無害だし〜」
ミサトは既に5本目、
「で、侵入者達は?」
「金だけで仕事を請け負う奴等、依頼人の割り出しを行ってるわ」
「あそっ、お休み〜」
アスカは自室に戻って行った。
(問題は・・・・そんな奴らじゃなくて・・・加持なのよ・・・・)
侵入者たちは、工作に失敗していた。
ミサトはビールをあおった。


P.M.9:49、東京帝国グループ総本社ビル会長第2秘書官室。
ナツメが榊原に報告をしていた。
「今日は、ネルフの社員食堂のメニューについて報告します。焼き鮭定食、680円、アンケートによると、殆どの人が美味しくないと言っています〜。次に海苔弁当、390円、美味しくないけど量が多くてやすいから良いと言っている人が多いです〜。で、ステーキ丼、1200円、美味しいんだけど高いって言う意見が多かったです〜。」
「ちょっと待て、それはアンケートをお前がやったのか?」
「はい〜、夕食の時にアンケートを取りました〜。」
「お前、今日は停電が有っただろ、その時何をしていた?」
「はいな、暗くて怖くて泣いてました〜、今でも思い出しただけで、学校に行きたく無くなっちゃいます〜」
榊原は呆れて物も言えなかった。



あとがき
尚、光マユミは、そんなに重要なキャラではありません。
停電は、加持が工作をしました。
後、シンジですが、世界では、他人を殺さなければ自分が生きていけないと言う状況がまだ多いと言う事を知っているので、生きる為、身を護るために他人を殺すと言う事は否定はしてはいません。勿論自分はしませんが、
二階堂ナツメ・・・何故こんな壊れ馬鹿キャラを出したのだろうか・・・自分でも分からなくなっています。しかも、活躍予定無し。

次回予告、
登校中のシンジは、交差点でレイと激突してしまう。3人でいっしょに登校する約束をする。
その日は、何か様子がおかしかった。
レイが帰宅すると、マンションの前で耕一が待っていた。
ある日、マヤは東京に仕事で行き、そのついでにショッピングをしている最中に、ルシアにぶつかってしまう。
東京がネルフに接近を始めた。
次回 第拾六話 接触