「私はあんなヘナチョコのブラックゴッドではない!大宇宙のブラックホールからホワイトホール経由で襲来した、スペースブラックゴッドだ。我配下の[円盤使徒]を使って皆殺しにしてやる。」 【ネルフ本部・中央作戦発令所】 「衛星軌道上に7体の未確認飛行物体が出現。」*「Unidentified Flying Objectか。」 ※「♪UFO!」それは、ラミエル、サンダルフォン、マトリエル、サハクイエル、イロウル、レリエル、アルミサエルだった。 【ジオフロント・加持のスイカ畑】 “こういう時は加持さんに相談しよう……あれ?他に相談できる人いたっけ?” シンジはとにかく、加持のスイカ畑にやってきた。 だがしかし、弐号機が目の前で暴れていた。 「うわあああああああああ!」 吹き飛ばされるシンジ。 必死の治療も届かず、シンジは死亡した。 だが、赤木博士を始めとするネルフのスタッフにより、彼はロボシンジとして蘇った。 新しいヒーローの誕生だ。*「どう見てもロボコップじゃねえか!」【ニューヨーク・シティ】 「私はロボシンジ、ニューヨーク・シティの治安維持の為、任務を遂行します。」*「デトロイトじゃねえのか?」こうして世界は平和を取り戻した。ロボシンジ、私達は君の活躍をいつまでも忘れないだろう。」*「どうせなら、人造人間ならぬ新造人間シンジの方が面白かった。」ロボシンジ「違う!こんなの僕じゃない!」 【ジオフロント・湖岸】 初号機と弐号機の模擬戦?が行われている。 「とりゃあ!回し蹴り!負けないわよ!」 「アスカ、怒らないでよ。」 「やるか!」 「さっきの事は、謝るからさ。」 「とりゃあ!巴投げ!」 背中から地面に叩きつけられる初号機。 「ううっ、一本取られた……。」 【ネルフ本部・救護室】 足を捻ったシンジ。*「♪魚屋の、オッサンが、捻ったよ、捻挫。」 ※「そら、足捻っとんのやがな!」「二人とも元気がいいのね。」 マヤが手当てをしてくれていた。 「アスカが無茶するから。」 「そっちこそ、鍛え直した方がいいんじゃないの?」 そこに、割れたスイカを携えて加持登場。*「多分冷やしてないからあまり美味くないと思う。」「やあ、ジオフロントの大きな凹みは誰のかな?」 「加持さん!来てくれたの!?」 「あの穴は僕がアスカに投げられて落ちた場所です。」 「シンジは黙ってて!」 「加持さん。」 「やあ。」 「この間は、どうもありがとうございました。」 「あれは、少し刺激が強かったかな?」 「私、好きです、ああいうの。」 「大人の会話だ。何の話だろう。」*「変な想像をする奴はまだまだガキって事さ。」「私達、戻ります!」 【ネルフ本部・移動廊下】 「何で話の途中で出て行っちゃうの?」 「……。」 「アスカは加持さんが好きなんだね。マヤさんと話しているのを、嫉妬しているんだ。」 「バカね、私の方が勝ってる。余裕を見せ付けてやったのよ。」 【ネルフ本部・V−1エレベーター内】 エレベーター内。狭い中、ゲンドウとリツコが乗っている後ろで、居心地悪そうにいるシンジとアスカ。 「警報は解除しました。MAGIの判断による、作戦の開始は72時間後。パイロットは48時間後に集合。それまで各自、待機。」 「自由時間か……最後の安息日だ。みんなにそう伝えろ。」*「じゃあ、それ以後は二度と安息日は無いって事か?」「わかりました。シンジ君、アスカ、そういう事だから。」 「はい。」 「自由時間、どうしよっかな。」 「赤木博士、君はどうする。」 「食事の時間だけ頂きます。」 「そうか……。」 「父さんは家へ帰らないの?」 「司令と呼べ。」 “(ムカッ)……。” “恐い……。” 【国道】 ミサトとシンジが乗っているフェラーリ512BBが国道を駆け抜ける。*「BBと書いてベルリネッタ・ボクサーと読む!」 ※「ブリジット・バルドーじゃないヨン。」サングラスをかけたミサトの姿は凛々しい。 「飛ばすと気持ちいい。」 「大人は発散できるモノがあっていいですね。」 「あらら、シンジ君、溜まってるんだ。」 「溜まってるって、何がですか?」 「わかった、帰りに私の家に招待するから。そこでパーッと発散しましょ。」 【第壱中学校・職員室】 机を挟んで根府川の先生の前に立つミサトとシンジ。 「ご学友は皆、街を出て疎開してしまったよ。」 「そうですか。」 「碇君はこの街に残るんだったね。」 「はい。」 「ご両親は研究熱心でおられる。お留守番は辛かろう。」 「留守番と言うよりは……。」 「根府川の先生、碇シンジくんの件、私の方で責任を持って、お預かりします。」 「そうですか、よろしくお願いします。」 【第壱中学校・教室】 誰もいない教室にシンジとミサト。物惜しげに見回す二人。 「ここも見納めか。」 「何だか寂しいですね。」 教室の扉が勢いよく開いて、アスカが現われた。機嫌はすこぶる悪い。 「何、二人でコソコソしてんのよ!」 「アスカ!待ち伏せ?」*「♪好きだったのよ、貴方、胸の奥でずっと〜。」「あちゃー。」 「アチョー!じゃないわよ!不公平!えこひいき!公私混同!」 ひたすら叫び散らすアスカ。*「♪じゃ〜〜〜〜ん、じゃじゃん!アチョー!」 ※「あた〜っ!あたたたたたた、おぅわったぁ!」【ミサトの自宅・居間】 アスカと呼び出した加持とともにミサトの自宅へ。 居間のテーブルには紅茶とケーキが並ぶ。 加持とミサトがソファに並んで座り、そのトイメンのソファでアスカは不機嫌。 シンジは隣で立場無し。*「ちょっと間違ってるぞ。」「やだやだ!私の加持さんなのに!」 「二人は大人の関係って感じですね。」*「でも、肉体関係は有りませんよ。:山本譲二」「そうだ、よく見ておくんだぞ。」 「ダメよ、私達仮面カップルだから。」 「ちょっと待ってくれ、仲いいよ、俺達。」 「どうだか。」 「まるで空気のようじゃないか。」 「意識の外だからなぁ。」 「君達も似合ってるよ。もっと寄り添ったらどうだ?」 「イヤだ。」 「まあ、こんな感じです。」 「言わばシンジは発射台。私は白いロケットなの。燃える様な情熱で全世界を2周、3周!」 「まあ……こんな感じなんです。」 アスカのつれない態度に苦笑いするシンジ。*「♪つれないなぁ…。」 ※「…なぁー!」