今回の緒言:略して<地和>…だから、どうだって言うんだ!? ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ユイの帰国後は久々に揃った両親と過ごす為、シンジは一週間ばかり実家に戻る事になった。 「一週間後にまたお世話になります。」 「あらあら。そんな事はいいから、実家でお母さんに思いっきり甘えてらっしゃい。」 「やだな〜、もう甘えるほど子供じゃないですよ。それじゃ。」 「行ってらっしゃい。」 ミサトに見送られ、シンジが玄関を出ようとしたその時、不意に電話のベルが鳴った。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「はい、葛城です……ミサトは私ですが………ええっ!!何ですって!!!」 シンジの目にこれまで見た事の無いほど驚いた表情のミサトが映った。 そして、すぐにミサトは大粒の涙を流し始めた。 「ミサトさん?どうしたんですか?」 それは、ミサトの父が生きて発見されたという知らせだった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「よかったですね、ミサトさん。」 嬉しさに涙を流しつつも驚きで崩れ落ちそうなミサトの肩をそっと支えるシンジ。 「シンジくん……ゴメンネ……。」 「そんな、謝る事無いですよ。」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 母が帰って来て幸せなシンジ。 そしてミサトにも父が還って来た。 シンジの小説も、きっと全ての人がハッピーエンドを迎える結末になる事だろう。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回の結言:国士無双、四暗刻、四喜和(大か小かは忘れた)しか役満は和了した事が無い。