碇シンジ幻想計画

最終話 明日にとどけ

今回の緒言:<仮面ライダー>最終回のエンディングを見てください。きっと驚きます。

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いよいよ最後の決戦が始まった。
第三新東京市に次々と現われる白い巨人。それはゼーレが送り込んできたエヴァ量産機だった。
だが、それを次々となぎ倒していくチルドレン達。
ダミー・プラグを搭載しているとはいえ、所詮それは機械。
熱い血の通った人間が操るエヴァの敵ではなかった。
そして、その戦いの中でシンジは、誰かと一緒にいる事の大切さを改めて感じ取る。
その強い想いを抱いて初号機と供に雄叫びを上げた時、世界は白い世界に包まれた。
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気が付くと、そこは光の世界。
「シンジ。あなたはどんな世界を望むのかしら?」
「碇くん。貴方はどんな世界を望むの?」
「シンジ君。きみはどんな世界を望むんだい?」
光の中でシンジを優しく包み込むカヲル、レイ、ユイの三人。
全ての生命が生まれる場所でシンジはどんな世界を望むのか?
そして、光は弾けた………。
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「ここは…?」
シンジが目を開けるとそこには気絶していたらしい自分を覗き込むNERVの仲間達がいた。
アスカ、ミサト、リツコ、トウジ、ケンスケ、アオイ、カエデ、レイ、サツキ…。
自分が望んだからこそ、みんながここにいる。
そしてみんながいるからこそ、自分も前を向いて生きていける。
シンジはそう思った。
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ジオフロントは隕石が落ちたかのようなクレーターになっていた。
「反転したATフィールドがジオフロントごと切り取ってしまったのよ。」
「切り取ったって…それで、どこに行ったんですか?」
「さあ?多分、別次元へ行ってしまったんじゃないかしら?エヴァと一緒に。」
「エヴァと一緒に…。」
全ての戦いが終わり晴れ晴れとした表情のシンジ達の向こうには青空が広がっていた。
“………さよなら、母さん………。”
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そして、加持の旅立ちの日がやってきた。
「加持さん、いつ帰ってくるんですか?」
「さてな。まあ、いろいろやる事もあるし、予定は立てられないさ。」
加持は彼らしく、飄々とした口調で答えた。
「加持…私、待ってるからね。」
ミサトはそう言って加持にキスした。
「…ああ…いつか帰ってくるよ…必ず、お前の許に…。」
そして、加持はNERVの人々に別れを告げ、空港へと姿を消していった。
やがて、加持の乗った飛行機はドイツへ向けて飛び立っていった。
今やっと、平和が訪れたのである。
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今回の結言:カヲルはどこへ行った?