今回の緒言:YMOの<増殖>の5番目のスネークマン・ショーを聞いてみて下さい。 驚くんじゃないかな? ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ある日の夜、ミサト宅に訪問者があった。 「夜分、すみません。シンジに伝えたい事がありまして…。」 やって来たのは何とゲンドウ。 「どうしたの、父さん?」 「おお、シンジ、喜べ!ユイが、ユイが帰ってくるぞ!!」 「えっ、ホントに?」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「うむ。ただ、休暇という事で数日間だけだがな。」 「それでも嬉しいよ。」 「そうだな。仕事が忙しくてシンジにはいつも寂しい思いをさせてしまったが、 久し振りの親子三人水入らずだ。思いっきり楽しく過ごそうではないか。」 ゲンドウの脳裏に親子三人で語らう姿が思い浮かぶ。 そしてゲンドウは浮かれてそのまま妄想の世界に入ってしまった。 「ちょっと碇さん…?」 「…こんな父さん、初めて見た。」 シンジとミサトは思わず目が点になってしまう。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― さて、公園でユイの帰国パーティーを開く事にしたゲンドウは、 NERVのスタッフも使って早速準備し始める。(親子三人水入らずじゃ無かったのか?) こうしてまるでお花見の席のようなパーティー会場ができ上がった。 ミサトの他、レイにアスカ、トウジにヒカリにケンスケと、学校関係者も参加して会場は大賑わい。 だが、なかなか現われないユイを今か今かと待つゲンドウは気が気じゃない。 「ううむ、遅いなユイ…。」 「いきなりパーティー会場だからな…迷っているのではないか?」 冬月の他にリツコ、日向、青葉、マヤ、アオイ、カエデ、サツキらも集まっている。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「遅れて御免なさい。」 「いや、その、何だ…お帰り、ユイ。」 「お帰り、母さん。」 「ただいま、あなた、シンジ。」 ようやくユイが到着し、感動の再会…と思いきや。 「お帰り、ユイ君。という訳で今日は無礼講といこうではないか。」 冬月の音頭でパーティーが始まった。 おだやかなムードで進むのかと思いきや。 ミサトはワインをラッパ飲みし、他の面々もイッキを始めてしまう。 「このままではオラ達百姓は飢え死にだぁ!」 「こうなったら、農民一揆だぁ!」 「巨人の星の原作者と言えば?」 「梶原一騎だぁ!」 「鳳翼天翔!」 「フェニックス一輝だぁ!」 レイとアスカにカエデもワインを口にしてのぼせてしまう。 「シンジ〜、キスしよ〜。」 「碇く〜ん、ギュっとして〜。」 「シンジく〜ん、お姉さんとイイ事しよ〜。」 「あらあら、シンジったら人気者なんですね。」 「当然だ、なんたって私達の子供なのだからな。」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回の結言:♪碇さんちのゲンドウ君、仕事に行ってた妻が帰ってきたら〜