今回の緒言:深読みしないように ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― レイはカヲルと対峙していた。 「あなた…誰?」 「君と同様、仕組まれた子供さ。」 「目的は何?」 「それはもうすぐわかる筈さ。ただ一つ言えるのは、僕はシンジ君の敵ではないという事さ。」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ゼルエルの残骸から回収したS2機関のコピーがエヴァ全機に搭載された。 最後の戦いに向けての準備は万端だ。 そんな時、カヲルがいきなり発令所にやって来た。 「碇司令。ゼーレの総攻撃がそろそろ始まるようですよ。いい加減に真実を公表したらどうです?」 カヲルの出現にミサト以下、発令所のスタッフは驚いた。 なぜなら、部外者のカヲルが誰にも気付かれる事無く、そこに現われたからだ。 だが、ゲンドウは動じていなかった。 「ゼーレの動きを何故知っている?」 「僕はゼーレの使者だからですよ。」 カヲルの爆弾発言にミサト以下、発令所のスタッフは騒然となる。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 既にゼーレを敵としているゲンドウにとって、カヲルは敵も同然。 だが、ゲンドウは冷静だった。 「君の目的は何だ?何故、やってきた?」 「そんな事はどうでもいいんです。ゼーレとの戦いを前にして、シンジ君達やNERVの人達に いつまでも真実を隠しておくのは真摯ではないのでは?」 「今、真実を公表したらどうなると思う?」 「別に。大事なのはあなたの意志です。 あなたの決意の強さがゼーレとの戦いを勝利に導く筈です。」 カヲルの言葉を注意深く聞いていたゲンドウは決意した。 「冬月。時が来たようだ。」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― こうして、ゲンドウの口からNERV職員に向けて真実が語られ始めた。 セカンドインパクト、秘密結社ゼーレの存在、NERVの真の目的、そして人類補完計画の真相…。 その全ては間違っていたのだ。未来はゼーレの為ではなく、若者達の為にある―――― その結論に達したゲンドウはゼーレと決別し、その命運をシンジ達に託すのだった。 かくして、NERV対ゼーレという人類同士による最後の戦いが始まった! ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回の結言:なんか、ギャグでなくなってるなぁ…。