今回の緒言:♪ふーたりーのためー、せーかいはあるのー(古過ぎ!) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― トウジが無事に退院し、エヴァ・チームに復帰した。 「よかったな、トウジ。」 「ケンスケ、オノレに先に活躍されたのが悔しくてたまらんわい。」 「あたしはあんたみたいな熱血バカがエヴァのパイロットに選ばれたのが不思議なんだけどね。」 「まあまあ。これでアスカの好きな戦隊が組める事になったんだし。」 丁度プラグ・スーツの色も白、赤、青、緑、黄と五色揃ってる。 「新戦隊エヴァンゲリオンってか?」 待機室に笑いが広がり、パイロット達は活気付いていた。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― さらにエヴァ参号機も修復が完了しており、これで五機のエヴァが勢揃いになった。 トウジはシンジの手を借りながら参号機の稼動訓練を続ける。 だが、初号機を相手に模擬格闘戦をするも、スピードは今ひとつでかわされまくり、 ついにはもんどりうって倒れこむ参号機。 「トウジ、大丈夫?」 「すまんのう、シンジ…でも、ワシも一日でも早う、一人前にならんとアカンのやないかと…。」 「焦っちゃダメだよ。トウジは射撃ゲームが上手いんだし銃火器で戦うのもいいんじゃないかな。」 そのとおり、インダクション・モードでの訓練でトウジは一日でシンジ達のレベルに到達していた。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― その頃、街では戦火を避けるために本格的に疎開が始まっていた。 それはヒカリの家も、いや、第壱中学校の生徒の家も同じで次々と疎開しているらしい。 「鈴原、私の家も疎開する事になったの。」 「そうか…うん、その方がエエな。ミサトさんの話やともうすぐ大きな戦いが始まるようやし…。」 「鈴原…今までいろいろときつい事言ってごめんね。」 「いいんや、そんな事。それより、平和になったら、また戻ってきてくれるんやろ?」 「うん…鈴原も…お願い、無事でいて…。」 じっと見つめ合い、しばし二人だけの世界に入っていくトウジとヒカリ。 シンジも、アスカも、レイも、ケンスケも、誰も二人の世界を壊す事はできなかった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ユイ…聞いて欲しい。」 ゲンドウは初号機ケージにやってきて、アンビリカル・ブリッジの上から初号機に語りかけた。 「ユイ…お前にただひたすら逢いたい、その一心で人類補完計画を進めてきた…。 だが、私は間違っていた…。」 ゲンドウの脳裏に遠き日々が、ユイとシンジの三人で過ごしていた幸せな日々が甦った。 「未来は子供達のものだ…私は、人類補完計画の行く末をシンジに委ねようと思う。 シンジにはそれだけの力がある。」 最後の戦いはもう目の前だ。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― “渚カヲル…あのヒト、私と同じ感じがする…どうして…。” ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回の結言:紅白歌合戦の視聴率が下がり始めたのって、あの事件?以後だった気がする。