今回の緒言:♪柱の傷は一昨年の〜、あ、違った ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― シンジがお世話になっているミサト宅の隣の惣流家でひな祭りパーティーが開催された。 女のコのお祭りという事で、レイとヒカリが誘われてやって来ていた。 「へー、これがアスカの家の雛飾りか。私の家より豪勢だわ。」 とそこにミサトがやってきた。 「雛飾りなんて有りましたか?」 シンジ達が続いて入ってくる。 「あら、いらっしゃい。今日は楽しんでいってね。」 それを勝手に招き入れるレイとヒカリ。アスカの立場はいったい……。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「うん、久々の白酒もなかなかオツなもんね。」 流石、酒に目が無いミサト。動物的感覚であっという間に在りかを見つけてしまった。 「幼稚園の時に、人間雛壇ってやらなかった?」 「人間雛壇だったかどうかは覚えてないけど、お内裏様とお雛様に扮して写真を撮ったような…。」 「♪ヲダギリジョージとドーナサマー、マッタリ並んでスカシガオ〜。」 突然ミサトが唄い始めた。それも歌詞はめちゃめちゃ、酷い音痴だった。 「…白酒に酔ったの?」 「…睡眠薬入れたのに、逆効果だったわ。」 朱に交われば赤くなる。リツコがレイの保護者をしているのはマズイかも…。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「…と言う事で、今度みんなで合唱コンクールに出場するわよ!」 ミサトは高らかに宣言した。 「いや、いきなり『…と言う事で、』と言われても…。」 「そこはそれ、お約束だから。」 「誰と約束したの?」 「いや、誰と言われても…。」 レイの思わぬ鋭いツッコミにミサトもタジタジ。 「いい加減な事ばかり言ってると、作者に干されるわよ?」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「で、何を歌うの?」 「<みずぐるま>なんかどう?」 「<グローリア>だったらインパクトあるんじゃない?」 「<妹よ>は?こうせつじゃない方。」 「<エトピリカ>がいいと思います。」 「<残酷な天使のテーゼ>。」 「「「「それはダメだって。」」」」 先行き不安ではあったが、練習の甲斐あってシンジ達は見事優勝トロフィーを手に入れた。 なお、歌ったのはジンギスカンの<めざせモスクワ>だった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回の結言:男性四人女性二人の六人組で、衣装が白(+赤)、青、黄、緑、赤、黒……… って、新戦隊エヴァンゲリオンかよ!?