碇シンジ幻想計画

第21話 見知らぬ、平穏

今回の緒言:<見知らぬ、天丼>が一番メジャーなパロ・タイトル

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その日、転校生がやってきた。
渚カヲルという美少年に2−Aの女子生徒達はざわめく。
まあ、アスカ、レイ、ヒカリと言った意中の人がいるコは知ったこっちゃなかったのだが…。
「それじゃあ、渚君はシンジくんの隣に座ってね。」
「シンジくん?よろしくね。」
「あ、こちらこそよろしく、渚くん。」
「カヲルでいいよ。」
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“ムムッ…。”
アスカとレイの二人はカヲルの笑顔に何故か警戒心を覚えた。
“こいつ…キケンな奴だわ。”
キケンとはどういった意味合いなのかはあえて記さない。
だが、カヲルから言葉を掛けられたシンジはまんざらでもなさそうである。
何がまんざらでもなさそうなのかもあえて記さない。
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さて、下校時間となりました。残っている生徒は速やかに帰宅しましょう。
てな訳で、校門の前ではいつもの如くシンジと一緒に帰る相手を巡ってアスカとレイがもめていた。
すると、音楽室から何か弦楽器の音色が聞こえてきた。
その音色に惹かれてシンジがやってくると、そこにはビオラを弾くカヲルがいた。
「上手だね、カヲル君。」
「君も何か楽器をやるんだろ?」
「うん、まあ…チェロをずっとやってるんだ。」
「「私達もバイオリン弾けるわ!」」
レイとアスカが何故かハモって慌てて言った。
「いいねえ。それじゃ、今度四人で弦楽四重奏をやらないか?」
結局、シンジがすぐに賛成したのでアスカとレイも弦楽四重奏への参加を約束させられてしまった。
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「シンジくん、今帰りかい?」
ある日の学校からの帰り道、偶然か待ち伏せかわからないがシンジは河原でカヲルと遭遇した。
「僕の両親は仕事が忙しくて、僕はミサト先生の家に同居させて貰ってるんだ。」
すると、カヲルは川の中に入っていきなりシンジに水をかけ出す。これは男の嫉妬というものか?
「こうやって水掛けっこするのも楽しいだろう?」
「うわっ、ちょっと、止めてよカヲルくん!」
だが、最初は嫌がっていたシンジもカヲルのペースに飲まれたのか、すぐに水遊びに興じる。
そして翌日、音楽室に集合したシンジ、アスカ、レイ、カヲルの四人は弦楽四重奏で
パッヘルベルの<KANON>を演奏した。
それは玉川カルテット…もとい、急造カルテットとは思えない、息の合った見事な演奏になった。
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今回の結言:ギャグになるんだろうか、これ