碇シンジ幻想計画

第]]T話 ヴァレンタインの憂鬱

今回の緒言:♪ボビー、ボビー、あんたの時代は終わった〜 「若造がー!」

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「それじゃ。」
「行ってきまーす。」
朝からいそいそと出掛けるミサトとアスカ。目的はチョコレートの買出しだ。
勿論、海老で鯛を釣る為に義理チョコはできるだけ高価そうに見えて実は全然安い物を選ぶ。
そして、本命に手作りチョコを渡すアスカは、そのベースとなるチョコを厳選。
対して、手作りチョコなんて不可能なミサトは、本命用に高価なチョコを厳選。
…既に勝敗が決しているように思えるのは気のせいだろうか?
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一方その頃、加持はゲンドウに呼び出されていた。
「マルドゥック機関の調査。本部の停電工作とターミナル・ドグマへの侵入。
 NERVの内情の漏洩。」
「バレバレですか…。」
「たった今から君を解任する。今すぐ出て行きたまえ。」
加持は去り際にゲンドウに背を向けたまま訊いてみた。
「本来なら有無を言わさず処刑されると思ってたんですが、追放処分としたのは何故ですか?」
「フッ…自分で考えてみる事だな。」
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そして、翌日は聖バレンタイン・デー当日。
「シンちゃん、はいこれ。私からのプレゼント。」
朝イチでいきなりミサトはシンジにチョコレートを渡した。
「うわぁ、こんなに大きいチョコレート!ミサトさん、ありがとうございます!」
「そんなに喜んで貰えると、一生懸命選んだ甲斐があるわ。」
ミサトもニコニコ顔。
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「あーあ、朝っぱらから渡すなんてムードも何もあったもんじゃないわね。」
と言いながらもアスカもチョコレートを出した。
本当は一番目に渡したかったが、まさかミサトが朝駆けに渡すとは思ってなかったので
二番目になってしまった。
「はい、シンジ。私からのプレゼント。ミサトのより小さいけど、そのかわり手作りだからね。」
「嘘っ?いったいいつ作ってたの?全然そんな素振り無かったのに。」
「えへへー、昨日ヒカリの所で一緒に作ったのよ。シンジをびっくりさせる為にね。」
「ホント?うわぁ、ありがとうアスカ!」
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そして、NERVに行ってもシンジはチョコレートを貰った。
義理チョコも含めてその数6個。
リツコ、マヤ、アオイ、サツキからのものはおそらく義理チョコ。
だが、カエデのチョコは開けてびっくり。
表面にホワイトチョコで絵が描かれていた。それもカエデらしき女性のヌードらしい絵が…。
「…カエデさんのセンスがわからない…これは本命チョコなんだろうか?それとも冗談?」
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そして、アスカが席を外したその隙に、レイもシンジに包みを差し出した。
「えっ、綾波も!」
レイがそういう世間じみた事をするとは思ってなかったのでシンジはさらにびっくり。
だが、包みを開けてシンジは固まった。
何とレイのチョコレートは同じ色のランジェリーに包まれていたのだ。
「綾波?あの、何で女性用の下着が…。」
「…初めて女のコの格好をした碇くん…碇さんかしら?…とっても素敵だったから…。」
別にレイがレズだという訳ではなかった。
あの時のシンジ…いや、シーナ?…が一生懸命で輝いて見えたから、もう一度それを見たい、
というような事らしかった。
やはり、レイはレイだった。
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今回の結言:'06年の北海道日本ハムファイターズ優勝はTTGの掲示板のおかげ!?