今回の緒言:古代ローマ・パンクラチオンのベルトを腰に巻くのはシンジか!?トウジか!? ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 松代でエヴァ参号機の起動実験が行われる事になった。 万が一の為に連れて行かれたシンジは、そこで緑色のプラグ・スーツを着たトウジと出会う。 「ええっ!?トウジ、何でここに…それにその格好…まさか!?」 フォース・チルドレンはトウジだったのだ。 「これでワシもシンジ達の仲間や。ま、よろしゅう頼むで。」 「うん。こちらこそ。」 しかし、レイはともかく、エヴァのパイロットである事に誇りを持っているアスカが これを知ったらどうなる事やら…。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― “ケンスケ…今どこで何しとんのやろ?…お前が憧れていたエヴァのパイロットに ワシが選ばれたと知ったら、どない思うやろ?” 乗り込んだ参号機の中で想いを馳せるトウジ。 “委員長…ワシがエヴァのパイロットになったと言うたら、どないな顔するやろ?” そして、参号機の起動実験が開始された。だが。 「うわあああーっ!止まれ!止まれ言うたら止まらんかい!!」 トウジの意思に反し、参号機は暴走してしまう。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「シンジくん、初号機で参号機を押さえ込んで!場合によっては力に訴えてもいいから!」 「でも、あれにはトウジが…。」 ミサトの命令にシンジは躊躇するが。 「戦わなければ参号機を止められないわ!」 「ちくしょう!!なんで親友と戦わなきゃいけないんだっ!!」 だが、シンジは決断した。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 初号機と参号機の戦いが始まった。では、以降は作者の観戦レポート。 「転蓮華!」「渋川流!」「噛み付き!」「紐切り!」「音速拳!」 正に絶技繚乱! 最後に、初号機は参号機をフロント・ネック・ロックに捕らえた。その直後。 「ウオォォォォォォォン!!」 咆哮する初号機は装甲板(拘束具)を吹っ飛ばした。 エヴァ初号機の背中に見えたもの、それは…。 「おッ…鬼の貌だ―――ッッ!!!」 参号機の歯が砕け散り、両腕が力なく下に落ちた。 勝負ありッッッッ!! ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回の結言:エヴァは鬼をイメージしてデザインされたとか