碇シンジ幻想計画

第]X話 新たなる決意

今回の緒言:愛があればLOVE is OK!

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今日は休日。
だが、勿論ミサトはいつもどおり朝からNERVに出勤。
シンジも午前中に何処かへ出掛けた。
そしてアスカも昼過ぎに外出。
ペンペンは午後の気だるい時間をリビングでのんびりと過ごす事にした。
ちなみにアスカとシンジがどこに出かけたかというと…。
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“うーん、どっちにしよう?”
アクセサリーを買いに来たのだが、近くにランジェリー・ショップが新装開店していたのでつい、
入ってしまったアスカ。
気に入ったデザインの上下のセットを見つけたのだが、色が何種類かあるのだ。
“どの色が好きなんだろう?”
…どうやら、誰かの事を考えて悩んでいるようだ。
果たしてそれは自分用なのか、それとも誰かは知らないが贈る相手用なのか………。
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一年に一度の、母親へのお墓参り。
シンジは白百合の花束を墓前に捧げた。
“母さん。僕は今、エヴァンゲリオンというロボットで、人類の平和を守る為に戦っています。”
セカンド・インパクトで死去した人の為の集合墓地には、
シンジの他には西洋風の祈りを捧げる黒装束の少女しかいなかった。
“正直言うと、今、背負っている力は少し荷が重い気がします。
 でも…それでも頑張っていこうと思います。”
自分がエヴァに乗る事に対しての不安と新たな決意を母に告げ、シンジは墓地の出口へ歩き始めた。 
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墓参りから帰ってきたシンジを気遣って、ミサトが夕飯を用意してくれていた。
「みんな、その家の料理を食べているものでしょ。
 ここはシンジくん達の家でもあるんだから、ウチの味ってのを味わって欲しかったのよ。」
言葉は暖かいが、何しろミサトの手料理である。
シンジはどうしても無理な場合に備えてあるものを用意した。
「何それ?」
「愛のバケツです。」
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今回の結言:♪あの娘はだあれ?誰でしょねー?