今回の緒言:マリみての4コマSSでも似たようなネタが… ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ミサトは加持の執務室にやってきた。 「葛城が自分から俺の部屋に来るとは珍しいな。ようやく俺の魅力に気付いたって…。」 「冗談は後にして。話があるんだけど、いい?」 「…どうぞ。」 「これまでに起こった不可解な現象、主に先の停電事件についての調査報告書が上がってきたわ。」 「それで?」 「ケーブルの切断箇所は、みな人為的なもの。内部に手引きした者がいる、と結ばれているわ。」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「それをどうして俺に?あの時俺達は一緒にいたじゃないか。それも二人っきりで。」 「確かにね。でも破壊工作は時限コントロールでもできるのよ。」 「なあ、どうも俺を疑ってるようにしか聞こえないんだが…リッちゃんにでも吹き込まれたのか?」 「…信じてもいいのね?」 「それは、葛城次第さ。」 のらりくらりとかわす加持。 ミサトは一先ず退却した。かつての恋人を信じたい気持ちと、一抹の不安を胸に抱きながら。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 翌日。 ミサト、リツコ、加持の三人は大学時代の友人の結婚式に出席した。 三人だけの2次会でリツコは加持に忠告した。 「…あまり深追いすると火傷するわよ?」 「真摯に受け止めておくよ。」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― その翌日。 加持はミサトから後頭部に銃を突きつけられるハメになった。 だが、加持は臆する事無く、ヘブンズ・ドアのロックを開けた。 ヘブンズ・ドアの向こうにあったもの。それは十字架に磔にされた巨人だった。 と、突然、不安を掻き立てるようなBGMがどこからか聞こえてきた。 ♪ちゃーーらーーらーーらーーらーー すると、いきなり巨人は両手をX字にした。 直後、上から大量のLCLが落ちてきて二人はずぶ濡れになった。 「これがLCL製造の真実さ…。」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回の結言:両手を十字にすると光線が出ます。ジュワッ!