今回の緒言:サン・サーンスの組曲<動物の謝肉祭>の一曲、<亀>を スピードを早くして聞いてみてください。おそらく驚きます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今日は第壱中学校の体育祭。 シンジ、アスカ、レイが2−Aにいるので、NERVの一行は2−Aを応援にやって来た。 「さあみんな、この私が作った特製ジュースを飲めば大活躍できるわよ。」 リツコはシンジ達に用意してきたジュースを配ろうとしたが。 「赤木博士、これを飲むとどうして大活躍できるんですか?」 「これには特別な薬が入っていて、運動能力を増大させてくれるのよ。」 「…つまりそれってドーピングじゃないの?」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― リツコは黒服によって連れて行かれた。 「全く、リツコったら何考えているのかしら?」 と言いつつ、ミサトは包みを三個バッグから取り出した。 「何それ?」 「これ?私が腕によりをかけて作ったお弁当よ。腹が減っては戦はできぬ、ってね。」 「あんた、あたし達を殺す気!?」 ミサトも黒服に連れて行かれた。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― てな事はおいといて、2−Aはチームワークの良さで総合優勝も伺える位置にいた。 「流石、Aレベルの子供達が集まっているだけはあるな。」 加持はうそぶいた。 そんな時、2−Aにアクシデントが起きた。 ヒカリが足首を捻ってしまい、女子が全員参加のムカデ競争に出られなくなったのだ。 このままじゃ規定の人数に不足と言う事でペナルティとして減点をくらってしまう。 「…私に考えがあるわ。ファースト、シンジを呼んで来て。」 「…わかったわ。」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― シンジはレイと共に保健室にやって来た。 「何、どうしたのアスカ?」 「ヒカリが怪我して動けなくなったの。だから代わりにシンジじゃなくてシーナに出て欲しいの。」 「シーナ…って、まさか、僕に女装させる気!?」 「碇君、お願いします。私達を助けて頂戴。」 なんと女子の全員にお願いされてしまい、シンジは断るに断れなくなってしまった。 「ホントにごめんね、碇君。私のせいでそんな格好させちゃって…。」 「…これは絶対に秘密だからね。もしばれたら僕、もう学校にいられなくなっちゃうよ。」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― てな訳で、体操服とブルマーを身に付けたシーナはレイとアスカの間に入ってムカデ競争に出た。 “くすん…だんだん女装に抵抗がなくなっていくような気がする…。” そして全ての競技が終了した。 総合優勝は見事2−Aが勝ち取り、応援していたNERV一行も喜んだ事である。 だが、ミサトには一つ残念な事があった。 「それはね、シンジくんのブルマー姿が見られなかったコ・ト。」 「一回、死んでください!」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回の結言:<天国と地獄>(オッフェンバック)よりも<クシコス・ポスト>(ネッケ)の方が好き。