今回の緒言：放射能火炎を吐く怪獣王も実は飛べます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第８使徒・サンダルフォンを殲滅してから数日後。 突然、第三新東京市は停電した。勿論、地下のネルフ本部も。 実験室からマヤと共に何とか発令所にやって来たリツコはゲンドウ、冬月と対応を練る。 正・副・予備の三系統全ての電源が同時に落ちるとはまず考えられない。 と言う事は、何者かの内部工作によるものとしか考えられない。 目的は復旧状況から内部を探る為だと思われる。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― リツコはダミーのデータをＭＡＧＩに走らせる事にした。 その頃、ＮＥＲＶに行こうとしていたシンジ達も停電に気付き、非常用マニュアルを引張り出した。 強引に一行の行動リーダーとなったアスカだったが、内部構造はレイの方が詳しく体面を失う。 地下迷宮を彷徨ううちにシンジは疑問を口にする。 何故使徒は襲ってくるのか？何故戦わなければならないのか？ 誰も答えは知らない。ただ、降りかかってくる火の粉は払わなければならないのだ。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 一方、日向の報告で使徒接近を知ったゲンドウは人力でのエヴァ起動を命令、自らも作業に加わる。 それは、シンジ達が必ずやってくる事を信じての行動だった。 ようやくシンジ達は迷宮から脱出し、発令所へ到着した。 直ちにエヴァは起動、実力で拘束具を除去し、出撃した。 だが、出撃と言っても横穴を匍匐前進しながらの出撃はいかにもマヌケである。 さらに、次は縦穴をよじ登って三機のエヴァはようやく地上に出た。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― アスカの号令で、三方向からパレット・ライフルの一斉射を行う三機のエヴァ。 溶解液で地面を溶かしてＮＥＲＶ本部の直接攻撃を目論んでいた第９使徒・マトリエルはその攻撃に 沈黙した。 だが、エヴァがＮＥＲＶ本部に帰還した後、異変が起きた。 マトリエルからその長い脚が外れると、その本体は天地逆様になった。 そして、４方向から火を噴出すと、くるくる回転しながら何処へと飛び去ったのである。 なお、パターン青は確認されてはいない。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回の結言：仲間を裏切り正義に寝返ったか。賞賛に値するね。