碇シンジ幻想計画

第\話 海の家へようこそ

今回の緒言:海が好きーっ!!

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「アイスキャンデーやジュースはいかがっスか〜?」
「焼きとうもろこしや焼きソバもおいしいですよ〜。」
海の家<NERV>で呼び込みをしている青葉と日向。
奥ではマヤ+オペレーター三人娘が調理や接客に忙しい。
何故NERVの面々がこんな所で働いているのか?
まさか、全員左遷させられたのか?
いや、そうではなかった。
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「…以上の者に海の家で三日間の奉仕活動を命じる。」
掲示板での告知にオペレーター達とチルドレン達は唖然とした。
「エヴァによる戦闘で常日頃市民に迷惑を掛けているから、というのが理由だそうよ。」
リツコの言葉にマヤ達は呆然。
「NERVがまさか海の家を持っていたなんて驚いたな。」
「海の家って何?」
必要な事以外は教えられてこなかったレイとドイツから来たアスカが知る由もなかった。
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「海の家って言うのはね、海水浴に来た人相手のサービス施設だよ。」
軽食やアイス、ジュースを販売するのが多く、更衣室やシャワーやトイレを備えた立派な所もある。
NERVの海の家はその立派な方だった。
早速役割分担が決められ、マヤとカエデが調理、アオイとサツキが接客、
青葉と日向は呼込みと雑用となった。
そして、チルドレンの三人はジュースやアイスキャンデーを詰めた小さなクーラーボックスを抱えて
売り子・宣伝係。
だが、またしてもシンジは女性用水着を着せられていた!しかもビキニ!!
クーラーボックスを前に抱えていなければ逆効果だったかもしれない。
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「どうしてこんな所でまで女の子にならなきゃいけないんですかぁっ!?」
「シンジくん…じゃなくて、シーナちゃん。海の家は戦場なのよ。
 この一夏の売り上げでみんな食べていってるんだから。」
「僕達…じゃなくて、私達には関係ないでしょう!?」
「じゃあ、杜撰な仕事でこの三日間の売上げを落としてもいいとでも?これは奉仕活動なのよ。」
理論武装したミサトに勝てる筈も無く、地面にがっくりと手を着くシンジ、いや、シーナ。
そこに、レイがなにやら化粧品を持ってきた。
「碇くん、いえ、碇さん。これ、超強力日焼け防止クリーム。これを全身に塗れば問題無いわ。」
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こうして、チルドレン三人娘?は砂浜に繰り出した。
“知ってる人に出くわさないように…神様お願いします…。”
俯きながら覚えたての?内股で歩いていくシーナを見送ってミサトはご満悦。
「女装シンちゃん、萌え萌え〜!」
ミサトの脳裏には次なる陰謀が渦巻いていた。
「次は何を着せようかな〜?やっぱりメイド服でゴハン作って貰おうかな〜ぐふふ。」
このままミサトのおもちゃになってしまうのか?
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今回の結言:シンジ、いや、シーナの運命や如何に!?