碇シンジ幻想計画

第八話 重なる時間、重なる心

今回の緒言:ついでに身体も重ねたい?ミサト

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第7の使徒・イスラフェルが出現した。
先のラミエル戦で第三新東京市の迎撃システムは大ダメージを受け、現在までの復旧率は26%。
実戦での稼働率はゼロと判断したミサトは、上陸目前のイスラフェルを水際で一気に叩く事にした。
アスカはシンジに援護をさせていきなり突撃、ソニック・グレイブでイスラフェルを一刀両断した。
作戦完了…と思われたが、なんとイスラフェルは分断されたまま再生し、二体になって復活した。
イスラフェルの逆襲にエヴァは敗北した。
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国連軍のN2爆雷投下によって目標の足止めはできたが、無様な結果に冬月はカンカンだった。
そして、二度と失敗は許されないミサトの窮地に手を差し伸べたのは加持だった。
イスラフェルを倒すにはコアの同時破壊、つまり完璧にタイミングを合わせたエヴァ二機の攻撃だ。
“!”
そこで、ミサトは閃いた。己の趣味と実益?をかねたユニゾン特訓のアイデアを…。
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シンジとアスカはミサトによって無理やり同居、ダンスによるユニゾン特訓を行う事になった。
「じゃあ、早速二人とも着替えてきて。」
だが、二人に渡されたのはどちらも女性用のハイレグ・レオタードだった。
「ミ、ミサトさんっ!どうして僕が女性用のレオタードを着なくちゃいけないんですかぁっ!?」
「日本人はね、形から入るのが大切なのよ。これは命令です。抗議は一切受付けませんからね。」 
ミサトは邪な想いをその笑顔の下に隠して言い放った。
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結局、シンジはミサトの言いつけをちゃんと守って女性用のレオタードを着てリビングに現われた。
恥ずかしくて顔を真っ赤にして前を隠すシンジにアスカはお腹を抱えて大笑い。
一方、ミサトは御満悦。
だが、笑いを堪えるアスカと恥ずかしさを堪えるシンジでは、ユニゾン特訓がうまく行く筈も無い。
「うーん、原因はやっぱりシンちゃんね。
 ようし、こうなったら羞恥心を克服する為に徹底的に女の子になって貰うわよ。」
そして、シンジは普段から寝る時まで一日中女装させられる事になった。
“うふふふ…これでシンちゃんはもう私に逆らえない…シンちゃんは私のモノよぉ〜っ!”
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ミサトは自分の机にうず高く積まれた苦情の書類に埋もれ、涎を垂らしながらこれ以上はないという
笑顔で爆睡していた。
勿論、全てはミサトの妄想だった事は言うまでもなく、その後シンジが女装させられたという事実は
記録されていない。
そして、再度侵攻してきたイスラフェルはアスカとレイのダブル・アタックで殲滅された。
何の事はない、ミサトは本気でシンジに女装させようとハイレグ・レオタードを二着準備していた。
だが、シンジのピンチをレイが救ったのだった。
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今回の結言:どう考えてもこんなネタになったのはパトス編と新性紀エヴァンゲリオンGの影響だ。