今回の緒言:京城・北京・維納・羅馬・巴里・倫敦・伯林 ベルリンはどれだ? ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― いつも山の中にいるから、たまには海に出て豪華な船でクルージングを愉しもう。 と言ってミサトはシンジを連れ出した。トウジとケンスケもミサトを拝み倒して同行を許された。 豪華な船とは、太平洋艦隊旗艦空母<オーバー・ザ・レインボウ>だった。 そこには一人の少女が客員として乗船していた。 その名は惣流・アスカ・ラングレー。 セカンド・チルドレン、エヴァ弐号機のパイロットである。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― さて、ミサトがシンジをアスカに引き合わせたその時、甲板を突風が襲った。 だが、突風にワンピースの裾を捲り上げられて下着を見られてもアスカは堂々としていた。 代わりに、それを見てしまったトウジにはきついビンタを見舞ったが。 しかし、それにむかついたトウジは自分も見せてやると言ってジャージのズボンをずり下げた。 「ぎゃあ!何すんのよぉっ!!」 アスカの張り手がもう一度トウジに炸裂した。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― さて、そんな騒ぎを何とか鎮めてミサト達はブリッジにやってきた。 そこで艦長と見事な丁々発止のやり取りをするミサトにシンジ達は感心。 実は、ミサトがやってきたのはエヴァ弐号機を受け取る為でもあったのだった。 しかし、そこに招かれざる?人物が現われた。 その名は加持リョウジ。どうやらミサトと何か因縁のある人物らしい。 ひとまず艦長との話が終わったミサトはシンジ達と共に士官食堂に移動した。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「彼女の寝相の悪さ、直ってる?」 「ええぇ〜っ!」 加持がシンジにかけた何気ない言葉に驚き固まるトウジ・ケンスケ・アスカ。 「おっと、これはおもしろくなった。」 加持は三人を立たせると、右足を直角に曲げて左足の前に持ってきた。 「シンジ君、このポーズを知ってるかい?」 「いえ…?」 「これが、シェー!!!だ」 その後、エヴァ弐号機によって第6の使徒・ガギエルは殲滅された。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回の結言:「シェー!!!」のポーズの元ネタはかの有名な紫衣事件…の筈が無い。