今回の緒言:'05年夏、がんばれマリーンズとか言ってたらホントに優勝しちゃったよ ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今日は聖バレンタイン・デー。 誰が流行らせたか知らないが、女性が愛する男性にチョコレートを贈って想いを伝える日。 X'mas然り、義理チョコ然り、外国の風習を自分勝手にアレンジしてしまうのは日本人の 長所なのか短所なのか。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― まあ、そんな事は恋する乙女にはどうでもいい訳で、今レイは可愛いフリルのドレスで着飾って、 シンジ宅を目指していた。 勿論、手作りのチョコレートを手渡す為である。 本当は誰よりも早く渡したいのだが…。 “碇くんの隣に赤毛女が住んでいるけど、それも神様から与えられた試練。ファイトよ、レイ!” などとわけのわからない決意を胸に、レイはシンジ宅へやってきた。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― そして、シンジにダイニングに通されると、そこにはやはりアスカがいた。 “やっぱりいたわね、赤毛女!” “今更来ても遅いわ。シンジには私の手作りチョコをイの一番にあげたんだもの。” “順番なんか関係ないわ。大事なのは、碇くんがどっちのチョコを気に入ってくれるかよ。” 睨み合いは続く。二人の間の火花でチョコレートも融けそうだ。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― そしてチョコレートを食べたシンジから出た言葉は…。 「やっぱり、母さんのチョコレートが一番おいしいな。」 思わずテーブルの上で突っ伏すレイとアスカ。 乙女心をわかってないシンジであった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回の結言:これがデフォルトのシンジ