綾波レイ妄想計画

第12話 文化祭の稽古

今回の緒言:♪久し振りだね、稽古…いや、何でもない

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もうすぐ文化祭。
文化祭の一日目は合唱コンクール、二日目はテーマは自由。
合唱コンクールは各学年ごとに優勝チームが決められる。
また、合唱する曲は各学年ごとに設定された課題曲の他、クラスで選んだ自由曲があった。
二年生の課題曲は<グローリア(栄光)>、2−Aの自由曲は<妹よ>。
なお、二日目の2−Aは演劇で、<白雪姫>を上演する予定である。
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という事で、今日は休日だが合唱の練習をする為、2−Aの生徒は学校に集合した。
休日なので別に私服でもいいのだが、シンジやヒカリその他半数は制服で登校。
ヒカリは根が真面目だからだろうが、ほとんどはシンジと同じように条件反射か無意識だろう。
それに加えてトウジはいつもの黒ジャージ。これは制服ではないが、かと言って私服でもない。
ケンスケはなんとサバイバル・ゲームで使う迷彩服を着て来た。ただ単に見せたかっただけだ。
そしてレイは…やはり考え無しに制服で来るかと思いきや…。
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「綾波さん、そんなのも持ってたんだー。」
「普段とイメージが全然違うから、一瞬誰かと思っちゃったわ。」
レイは、Tシャツとタンクトップにスパッツという姿で現われた。
「碇くん、どう?」
「随分今までとイメージが違うね。うん、新鮮でいいんじゃないかな。」
それらしい事をレイに言ったが、実は思いつきの言葉を並べただけのシンジだった。
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「それじゃ、課題曲からまず全体で通してやってみましょう。」
女声二部、男声一部構成の合唱練習が始まった。
ヒカリがタクトを振り、ピアノの伴奏と共に合唱が始まる。
♪栄えあれ、よろず世までも
 いざや、尊き神の御屋に額づき、祈りを捧ぐ
(実際は言葉の繰り返しが多い。栄えあれ、が14回で最多)
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今回の結言:よく「♪よろず屋までも」とか「神の御屋に糠漬け」とふざけて歌ってたっけ