惣流アスカ空想計画

第12話 学校で作った物

今回の緒言:中学二年の時、オムレツと白身魚のムニエルを作ったような…

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今日の家庭科は調理実習。作るのはクッキー。
三班に分かれて女子達は生地を作り始めた。上手い具合にヒカリ、アスカ、レイは別々の班である。
え?何が上手い具合かって?アスカ、レイともヒカリが同じ班にいないので真剣勝負という事さ。
“このクッキーを、シンジにあげて…。”
「とってもおいしいよ、アスカ。」
シンジの笑顔を思い描いて夢心地のアスカ。
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「惣流さん、手が止まってるわよ。」
「あ、はいはい、ついぼーっとしちゃって…。」
「碇くんの事考えてたんじゃないの?」
「い、いいじゃない、そんな事!もぉ…。」
その頃、シンジは技術の授業中で釘を打つ直前にくしゃみをしていた。
そんなこんなで、アスカはハート型のクッキーを作り上げた。
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夜、シンジ宅に黄色いワンピースを着たアスカがやってきた。
「シンジ、今日学校でクッキー焼いたの。食べてみてくれる?」
シンジは一枚取って食べてみた。
「…どう?」
アスカは恐る恐る訊いてみた。
自分ではおいしいと思うのだが、問題はシンジの口に合うかどうか…。
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「…おいしいよ。」
「ホント?」
「うん。」
「…やったあ!」
アスカは嬉しくて思わず万歳した。その手にあったクッキーの入った鉢はどこかに行っていた。
直後、シンジの部屋にクッキーの雨が降った。
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今回の結言:ラブコメしてるっしょ?