今回の緒言:温かくなくても温泉というのは、やっぱり字的に合わないのでは? ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「温泉がこんなに気持ちいいものだなんて知らなかった。」 その日、宿に泊ったNERV一行。 豪勢な夕食後、アスカはシンジの部屋を訪れた。 「シンジ、また温泉に入りに行こう。」 「えっ、また?」 「混浴OKの所、見つけたの。」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「こ、混浴って、それはまずいよアスカ。」 「何言ってるの?小さい頃はよく一緒にお風呂入ったじゃないの。」 「それは、小さい頃だからで…。」 「大丈夫…あたし、シンジになら見られてもいいもん。」 「えっ?」 なんだかんだで強引に押し切られてシンジは再び露天風呂に浸かっていた。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― “いいのかな?…アスカが入ってきたら、僕は…。” 「シンジ、いる?」 後ろからアスカが声をかけてきた。 心が揺れたが、思い切ってシンジは振り返った。 だが、シンジの目に映ったアスカはストライプの水着を着ていた。 「へっへ〜、残念でした。シンジったら、エッチな想像したんじゃないの?」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ず、ずるいよアスカ!こっちは裸なのにそっちは水着だなんて…。」 「混浴なんだもの、当然でしょ。」 アスカは全く悪びれず、シンジの傍に歩み寄ると、いきなり後ろを向いた。 「バックロール・エントリー!」 アスカは後方に回転しながら入湯した。だが。 少しして、後頭部にたんこぶを作ったアスカが笑顔のまま仰向けに浮いて来た。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回の結言:天罰覿面…というのだろうか?