今回の緒言:YMOの<SERVICE>の6番目のS.E.T.を聞いてみて下さい。 驚くんじゃないかな? ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今日は夏祭り。(何か毎回同じ始まりだな…。) 第三新東京市の中央公園に櫓が組まれ、盆踊りが行われている。 浴衣に着替えたアスカもシンジやクラスメート達と一緒に盆踊りの輪に加わっていた。 「踊る事がこんなに楽しい事だなんて知らなかった。」 アスカはシンジに微笑みながら言った。 「僕もだよ。」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― さて、一通り踊って一同は夜店の屋台を見て廻ることにした。 焼とうもろこしをほおばるシンジ。焼いかをほおばるトウジ。焼鳥をほおばるケンスケ。 綿菓子を食べるアスカ。焼りんごを食べるヒカリ。金魚すくいの最中の網を食べるレイ。 その後、レイとヒカリは輪投げに興じ、アスカはシンジ達とともに射的に夢中。 だが、アスカの欲しい大物、猿の人形はなかなか倒れない。 「ちょっと、おかしいわよ!ちゃんと当たってるのに何で倒れないのよ!」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― アスカは行動に出た。何と、柵を飛び越えて中に入り込んだのだ。 「あーっ!お客さん何をするんですか!?」 アスカは猿の人形に近寄るや、それをチェックした。 「何よこれ!取れなくなってるじゃない!!これじゃサギじゃないのっ!!!」 「それがどうした!こっちは生活かかっとんのや!早よ店から出てけ、このクソガキ!」 「なんですってえぇぇっ!!」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 激怒したアスカの怒りの鉄拳が開き直った店主の顔面に見事に命中し、KOさせた。 「この猿の人形は貰っていくわよ。」 「そこまでやるか?」 呆れるトウジとケンスケ。 「まあ、アスカらしいと言えばその通りなんだけどね。」 ニコニコ顔のアスカを見て、頬が緩むシンジだった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回の結言:射的でよくボンタンアメを獲ったもんだ。