今回の緒言:アスカが主役の筈なんだけど…まあ、いいか ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今日は第壱中学校の水泳大会。 実は第壱中学校のNo.1美少女と噂されるアスカ。 そのスクール水着姿を写真に収め、それを売って大儲けを企む眼鏡の男子生徒。 いや、欲に目が眩んだ彼はもっと危険な、ある意味無謀な挑戦をしようとしていた。 そう、着替え姿である。あわよくば、その柔肌を………。 かくして、ケンスケとその相棒はどうやってか女子更衣室の天井に忍び込んだ。 そして天井に小さな穴を開け、そこに小型カメラを仕掛ける。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「どうや、何か見えるか?」 「バッチリだ。おっ、女子が入ってきたぞ。」 天井に不埒者がいるとも知らず、水着に着替えていく女子達。 「おい、ワシにも見せてくれ!」 「待て、揺するとピントがずれる!」 結果、二人は音を立ててしまった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「…ねえ、今、天井から音がしなかった?」 「…うーん…猫かしら?」ニャーオ。 「…鼠かもしれないわよ?」チューチュー。 「…鶏じゃない?」コケコッコー。 「牛かもよ。」ンモォー。 「馬か、羊よ。」ヒヒーン。メェー。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「象…。」パオーン。 「…じゃなくて、鯨。」 「おい、ケンスケ、鯨の鳴き声ってどんなのや?」 「トウジ…もう、ばれてるよ…。」 カメラにはヒカリ大魔神の顔が大写しになっていた。その頃アスカは…。 “シンジにだったら別に見られてもいい…かな?” ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回の結言:恋するアスカは無敵鋼人