今回の緒言:[棚バタ] 棚からバター飴が… ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今日は七夕。 街の到る所に笹が飾られ、通りすがりの人々が各々想いを記した短冊を結び付けていた。 最近買ったピンクのワンピースで散歩していたアスカは七夕の由来について考えてみた。 “えーと、こと座のベガとわし座のアルタイルが…なんだっけ?” アスカは首を捻る。 “確か、天の川を渡って誰かが誰かに逢いに行くのよね。” ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― アスカはふと結び付けられた短冊に視線を向けた。 〔今年こそ、織姫をGETだぜ!〕〔誰か私の彦星になってー!〕 “織姫と彦星…'織る’と‘彦’…これがキーワードね。” 何か違うと思うが、とりあえずアスカの出した結論を聞いてみよう。 “昔、熊本に彦一というとんち上手の機織職人がいて、ある日怪我した鶴を手当てしてあげて…。” やっぱりそうなったか。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 鶴→女(織姫)→鶴→星(=ベガ)、彦一→(彦)星(=アルタイル) アスカの結論を簡単に書くとこうなる。 それはともかく、アスカも短冊を取り、何と書こうか思案し始めた。 すると、そこに通りかかったシンジが一言。 「あれ?アスカ、ピンクの服も持ってたんだね。」 「何よ、あたしがピンクのワンピース着てたらおかしいって言うの?」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ち、ちがうよ…アスカだったら何を着ても似合うと思うし…その…キレイだな…って…。」 「えっ?今、何て…。」 「い、いや、何でもないよっ。」 アスカが聞き返したその意味を誤解して、アスカの視線から逃げるように立ち去るシンジ。 で、アスカが短冊に書いた言葉は…。 〔シンジのバカ。〕 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回の結言:[棚ボタ] 棚の扉を開けたら中にフランソワ・ボタがいて、いきなりパンチが…