惣流アスカ空想計画

第5話 七夕

今回の緒言:[棚バタ] 棚からバター飴が…

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今日は七夕。
街の到る所に笹が飾られ、通りすがりの人々が各々想いを記した短冊を結び付けていた。
最近買ったピンクのワンピースで散歩していたアスカは七夕の由来について考えてみた。
“えーと、こと座のベガとわし座のアルタイルが…なんだっけ?”
アスカは首を捻る。
“確か、天の川を渡って誰かが誰かに逢いに行くのよね。”
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アスカはふと結び付けられた短冊に視線を向けた。
〔今年こそ、織姫をGETだぜ!〕〔誰か私の彦星になってー!〕
“織姫と彦星…'織る’と‘彦’…これがキーワードね。”
何か違うと思うが、とりあえずアスカの出した結論を聞いてみよう。
“昔、熊本に彦一というとんち上手の機織職人がいて、ある日怪我した鶴を手当てしてあげて…。”
やっぱりそうなったか。
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鶴→女(織姫)→鶴→星(=ベガ)、彦一→(彦)星(=アルタイル)
アスカの結論を簡単に書くとこうなる。
それはともかく、アスカも短冊を取り、何と書こうか思案し始めた。
すると、そこに通りかかったシンジが一言。
「あれ?アスカ、ピンクの服も持ってたんだね。」
「何よ、あたしがピンクのワンピース着てたらおかしいって言うの?」
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「ち、ちがうよ…アスカだったら何を着ても似合うと思うし…その…キレイだな…って…。」
「えっ?今、何て…。」
「い、いや、何でもないよっ。」
アスカが聞き返したその意味を誤解して、アスカの視線から逃げるように立ち去るシンジ。
で、アスカが短冊に書いた言葉は…。
〔シンジのバカ。〕
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今回の結言:[棚ボタ] 棚の扉を開けたら中にフランソワ・ボタがいて、いきなりパンチが…