今回の緒言:ラジオ体操第二を覚えている人って、第一を覚えている人よりも少ない筈だ。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― エヴァのパイロットとなったアスカ。 彼女がNERVに来てやる事は、ハーモニクス・テスト等の実験や様々な訓練だった。 知能強化訓練の担当教官は最上アオイ三尉。 精神強化訓練の担当教官は阿賀野カエデ三尉。 感性強化訓練の担当教官は大井サツキ三尉。 体力強化訓練の担当教官は加持リョウジ一尉。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今日は体力強化訓練の日。 加持の前に黒のスパッツ・レオタードに身を包んだアスカがやってきた。 アスカの姿を見て、加持は思わずがっかりした。 “レイのように赤のハイレグ・レオタードを期待していたのに…。” いったい何を考えているのやら。 と、加持はアスカの視線にはっと我に帰った。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「加持さん、何をがっかりしてるの?」 「いや、何でもない。」 「で、今日はこれから何をするの?」 「うん、やはり運動の最初は体操だと思うんだ。そこで…。」 加持はMDラジカセとMDを持ってきた。 「今から流す音楽に合わせて身体を動かしてくれ。身体の動かし方も音楽と一緒に入っている。」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「え〜、もしかしてラジオ体操?」 「はっはっは、まあまずは聞いてくれ。」 加持はラジカセのスイッチを入れた。 『ラジオ体操第二〜。』 「えっ?第二って何?」 アスカ、初体験。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回の結言:高校の時、第二が正式な体操だった。もう、最初しか覚えてないが。