今回の緒言:お早う、ヘルペス君(ヲイ) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 私はNERV作戦部所属の三井(仮名)三尉。 ある朝、私が新聞受けから新聞を取ろうとした時、一通の封筒が足元に落ちてきた。 昨日帰宅した時には無かった、という事は昨夜から今朝の間に新聞受けに入れられたという事だ。 開けてみると、書類が何枚かと写真が一枚、それにコンパクトディスクが一本入っていた。 私は書類と写真をテーブルの上に広げ、DVDプレーヤーにディスクをセットした。 『お早う、三井(仮名)三尉。』 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― その声はなんとNERVの最高指揮官、碇司令のものだった。 『早速だが、君に特別任務を与える。』 “碇司令から直々に秘密指令?” ディスクに登録されていた内容は写真の女の子の教育係への任命だった。 第壱中学校の制服姿の女の子の名前は、惣流・アスカ・ラングレーというそうだ。 “赤い髪に青い瞳か…それはともかく、結構可愛い女の子だな。” ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『…説明は以上だ。健闘を祈る。』 いつの間にか説明は終わっていた。でも、もう一度再生すればいいと思っていた。が。 『なお、このディスクは自動的に消滅する。』 「……へ?」 次の瞬間、ディスクごとDVDプレーヤーは爆発した! 「………殺す気かー!!」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 翌日、ゲンドウの机に辞表が一枚届いた。 「やっぱりこの方法は古すぎたのではないか?」 「何を言う。ちゃんと今回はディスクで指令を出したのだぞ。問題無い。」 「そういう事じゃない!だいたい、なぜ指令した証拠を消去する必要があるんだ!?」 「フッ…その方が面白いだろう。」 ぬけぬけと言い返すゲンドウだった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回の結言:イーサン・ハントの時はどんな連絡方法だったのだろう?