贖罪
         
第九話外





 チャンと終わるかな?(^^;)

 今回のオープニングは、裸斬瑠さんとK・Oさんの希望を合わせました





 静かな庭・・・

 小鳥達が木々の枝で一休みしているようだ・・・

 シンジがレイにヴィオラ(弦楽器の1つ)を教えていた・・・

 先日、シンジがレイにチェロを聞かせてあげたところ、
レイも音楽に興味を持ち、やりたいと言ってきたので、シンジが教えていたのだ・・・

「そろそろ、やってみようか?」

「えぇ・・・」

 シンジがチェロを持って、レイの前に座る。

「じゃぁ、始めるよ」

 そう言って、シンジは2つのレコーダーを動かす。

 1つは録音、もう1つからは、二つのバイオリンの音が流れて来た・・・

 その音に合わせて、2人の・・・2人だけだが、四つの弦楽器による四重奏が流れていく・・・
 曲名は『カノン』・・・追複曲・・・

 その調が流れても、小鳥達は逃げない・・・

 聴き入っているように、枝に掴まっているだけだ・・・

 そして、2人の演奏会は・・・優しく流れていく・・・



「今回の使徒は、イロウルか・・・」

 先程、録音し、完成した、四弦重奏のテープを流しながら、シンジが言った。

「えぇ・・・多分、今回は見ているだけね・・・」

「そうなると・・・良いけどね」

「どうしたの?」

「いや・・・チョッと、変な予感が・・・なんだろう?」

 シンジの頬に冷や汗が流れた・・・

「?」





うむ・・・最近セカンドの様子がおかしい、妙にイライラしていたり、何か考え込んだり・・・
何かあったのか?

「・・・おい、セカンド、」
「なによ!?」

迫力あるな

「何かあったのか?」
「なによ!アンタには関係無いでしょ!」
「・・そうか、」
「・・・」

私は部屋に戻った。





「アスカ・・・前回、母さんに言われた事を考えているのかな?」

「多分・・・気付きたくなかった事をつかれて、悩んでる・・・
 認めたくない気持ちと、認めざるおえない思考の間で・・・」

「確かに・・・でも、あの問題から、目をそらし続けていたら、
いつか、壊れてしまうからね」

「あの娘は、誰かに、いえ、皆に自分を認めて貰いたいけど、
自分の弱さを知られてはいけない、一番優れていないと、
誰にも認めて貰えないと思っていたから・・・
 ある意味、大人達の都合の良い人形のようになってしまっていたのね・・・
(だから、あの頃の私を嫌っていた・・・鏡を見るようだったから)」

「僕と似ていたけど、求めていたモノは同じだったけど・・・
 進んで行った道が違ったんだね・・・」

「えぇ・・・でも、それはある意味、歪められたモノだから・・・」




 そして、正史通りに事が進み・・・(若干違うところはあったが・・・)

 チルドレン達は地底湖に射出され、エヴァを使う事無く、進化を促進させる事により、
イロウルは殲滅された・・・

 いや、実のところは、殲滅と言うのは正確では無いかもしれないが・・・

 そして・・・




ん?何か聞こえる。
目を開ける。
ん、葛城1尉か、

「全く、あんな所で寝ているなんて不謹慎よ」
「さっさと助けに来ない方が悪い」
「むっ、しょうがないじゃない使徒でそれどころじゃなかったんだから!」
「チルドレンの保護は最優先の筈だろうが、
更に、エヴァも動かないのに作戦部が何かする事でもあったのか?」
「う・・・」

クリーンヒットだな。




「確かに・・・あの時も僕等の事を忘れていたよね」

「えぇ、完全に・・・自分の仕事を忘れて、リツコ博士と話していたようね・・・」

 確かに、技術部でもなく、リツコ達に比べ、プログラミングの技術の乏しく、
発令所でやる事が無かったミサトは、早々にチルドレン達を、
保護するか、するように指示を出さねばならない立場にあったのではあるが・・・

 様々な事情で、すっかり忘れていたらしい・・・

 最も、行き成りの本部壊滅の危機に、全員、その事を忘れていて、お咎めが無かったのも、
正史通りではあるが・・・

「そのおかげで、リツコさんは、1.3秒以上の時間をロスしたんだよね・・・」

 モニターで能力値を数値に変換して見ていたシンジが呟く。

「えぇ、それと、2人の話しが気になって、伊吹二尉の腕は、時々止まってた・・・
 慌てて必死にやってたけど・・・
 それが無ければ、もっと早く終わってたわ」

 レイがある意味、客観的に事実を言う。

「って事は・・・仕事しないで・・・邪魔してたんだね・・・(^-^;)」

「そ、そう言う事になるわね・・・(^-^;)」

 2人は冷や汗をかきつつそう言った。





「・・・もう少し自分の役割と言うものを考えろ、葛城1尉」
「う・・・」

さて、帰るか・・そうだな、

「葛城1尉、帰るぞ」




「・・・どうでも良いけど・・・素っ裸で、行かないで欲しいな・・・(汗)」

「葛城1尉も、タオルくらいチャンと渡せば良いのに・・・(汗)」

 ゲンドウとその後でブチブチ言っているミサトは、ボートに乗って岸までいく。

「あ・・・アスカに蹴られた・・・(痛いよ・・・アレ)」

 合流したアスカが顔を赤くして、ゲンドウの・・・
 と、兎に角、ジャストミートした事だけ言って置こう・・・

「ユイさんが、タオルをかけている・・・」

 そして、ゲンドウは担架で運ばれて行った・・・





数日後、今機体相互実験が行われている。
初号機は零号機と違って押さえとかないとシンクロ暴走確実・・恐いわね。




「・・・まぁ、そんな事は起きないけどね・・・」

「えぇ・・・今の初号機はシンジ君との、零号機は私との親和性が関係しているから・・・」

「問題は・・・父さんなんだけどね・・・」

「・・・多少は見直しているから、大丈夫とは思う・・・」

「もしもの事を考えて、手伝おうか?」

「お願い・・・」





数日後、今機体相互実験が行われている。
ダミーシステムの互換性の最終チェックと言った所の物だ。
今はレイが初号機に乗っている。

「凄いですね・・零号機の時よりも更に伸びています」
「確かに、これは凄いわね」





「予想以上に出てるね・・・」
  わたし
「零号機 の時よりも、シンクロ率が高いわ・・・(流石・・・ユイさん)」




どうやらかなりの数字が出ているようだな、・・・
ん?私の零号機とのシンクロ率次第では機体交換か?
む・・・むむむむ、むむ・・・うむ、問題無い。
「どうレイ?初めて乗った初号機は?」
『・・良く分かりません、』
「そう・・」
     ・
     ・
     ・
「では、テスト終了、レイ、上がって良いわよ」
「シンジ君、準備して」
「分かった」

歩きながら考える。
そう言えば、あの時零号機は暴走したんだったな。
むぅ・・・どうなる?
・・・それ以前に起動できるかどうかも分からないんだったな・・・
プラグに入る。





「そう言えば・・・何であの時は、暴走したの?」

 レイがシンジに訊く。

「それは・・・よくわからないけど・・・」

「じゃぁ、どんな感じがした?」

「レイの感じはしたけど・・・レイではない別の誰かが、
僕の中に無理矢理入ってくる感じがして、気付いたら・・・ベットの上だった」

「・・・そう・・・(多分・・・コアの中の・・・だった・・・それなら)」

「どうしたの?」

 考え込んでいるレイの顔を覗き込みながら、シンジが訊いた。

「え?・・・いえ、暴走を起こさないようにする為の方法を考えていたの」

「大丈夫?」

「えぇ、多分・・・任せておいて(こうすれば・・・起らないはず)」

 レイは零号機に干渉を始めた。





『良いわね?』
「ああ、問題無い、」
プラグが挿入され、LCLが注入されて、その後も順調に行程は進んで行く。
ふむ・・・特に今の所は特には問題無いな。

『どう、シンジ君? 零号機のエントリープラグは?』
「問題無い」
『そう、』

『では、相互間テスト、セカンドステージに移行』
『零号機、第2次コンタクトに入ります。』

順調だな。

『第3次接続を開始』

『A10神経接続開始』

ふむ・・・何も起こらんな、

『シンクロ率は、28.74%です』

ふむ、初号機よりは低いか、まあ、当然と言えば当然だな。
まあ、なんにせよ、何事も無くすんだ。





「・・・やっぱり低い」

「仕方ないよ・・・父さんだもの・・・僕じゃ無いしさ」

「そうね」

 なぜか嬉しそうにレイが答える。



実験が終わった後、女子更衣室の前でレイが出て来るのを待っている。
暫くしてドアが開きレイが出てきた。

実験が終わった後、女子更衣室で着替えを済ませて部屋をでると、あの人が待っていた。

「・・・何?」
「一緒に帰らないか?」
「・・・問題無いわ、」
「そうか、では行こう、」

二人は並んで歩き出した。





「どうしたんだろう?」

「・・・さぁ?」

 2人は興味深そうにモニターを見る。





本部を出てバスに乗る。

「・・・レイ、今度の日曜に一緒にどこかに出かけないか?」

あら、誘ってくれるの、

「・・どこか?」
「ああ、そうだな、日帰りになるが、少し遠出をしてみないか?」
「・・第3新東京市をでるの?」
「ああ、そう言う事だ。」
「・・待機任務と保安はどうするの?」
「う・・」

しまった、それを忘れていた・・・
レリエルは・・未だ時間があるな。

困っているわね。
まあ、レイをどこかに連れて行くと言うのは、良い事だし、
う〜ん、

「待機任務に関しては問題ない」

それ・・・他の人に言ったら大問題よ、




「あ、怪しさ爆発・・・(汗)」

「そうね・・・(汗)」

 2人の会話を聞きつつ、冷や汗を流しているシンジとレイ・・・





「・・保安は?」

うむ・・・

「・・保安は・・・保安部に頼るしかないな、」

まあ、そうでしょうけどね

「・・そう、許可が出たら良いわ」

よし!

「うむ、分かった、申請は私がやっておく」

喜んでいるわね

「・・そう、」

バス停でレイと別れて家に戻る。

バス停であの人と別れて家に戻る。



「・・・行き当たりばったりだね・・・父さん」

「そうね・・・」

 全然準備をしてないのに、出来ている気で誘っていたゲンドウに、
少し呆れている2人・・・

「許可、出るかな?」

「普通じゃ無理・・・電話をかけて、一方的に用件を伝えて切って、
許可を得た事にしたとしても、司令の許可が出なければ、
外に出る前に、保安部の人達に取り押さえられるわ・・・」

 レイが冷静な判断を下す。

「・・・母さんが何か手を打たないと無理か・・・どうなるかな?」

「さぁ?」

 レイは首を傾げた。



家に戻ったら司令に電話をかける。

『レイか、なんだ?』
「今度の日曜にシンジといっしょに第3新東京市の外まで出かけますから、
色々と手続き御願いね」
『な、なに!?』
「息子と旅行に行く事には何の問題も無いわよね」
『う、うむ・・・しかし・・使徒が、』
「息子との旅行を妨害するような人とは」
『分かった!!問題無い!!こっちで全部必要な事はやっておく!!』
「そう、じゃあ御願いね」
『う、うむ・・・ところで、私は・・』
「総司令って忙しいでしょ」
『・・・』

涙流してるかな?

「全てが終わったら、皆で行きましょうね」
『うむ、楽しみにしているぞ♪』




「先手を打っているね・・・」

「流石だわ・・・」

「でも、司令の父さんの方は本当に滝のような・・・」

「し、シンジ君!」

 レイが慌ててモニターを指す。

「え?」

 モニターの碇が不気味に笑っていた

「ど、どうしたの?」

「アッチのモニターに、少し記録を巻き戻すわ・・・」




「母子の・・・ユイとシンジのみの旅行か・・・俺も一緒に・・・ん?・・・待てよ」

 ゲンドウが頭を捻り始める。

「今のユイの姿はレイだな・・・・・・・
 更に、シンジはレイがユイとは知らないはず・・・
 つまり、シンジとユイは、今の状態では、母子ではない・・・」

 何故か汗を再び流し始めた碇・・・

「まぁ、待て・・・アレは一応俺達の息子だぞ、ユイだって・・・・・・
 俺達の・・・俺の・・・(瀧汗)」

 碇は一人でブツブツ言い始めた・・・

 現在1人だから良いモノの、冬月か誰かが居たら、非常に拙いだろう・・・

「レイとユイの姿は似ている・・・しかも、中身はユイだ・・・
 俺の息子であり、今は俺に中身が似ていると言われているシンジが、
ユイに惹かれないハズはない・・・」




「そ、そうなの?」

 レイがシンジに不安そうに訊く。

「ち、違うよ、そりゃ〜レイと母さんは似ているけど、
あの時の僕はそう言うこと知らなかったし、
それに、僕はレイの内面に惹かれて好きになったんだから・・・」

 シンジが慌てて言う。

「本当?」

「あ、レイ、僕を疑うの?・・・僕は悲しいな」

「ごめんなさい・・・」

 レイは悲しそうに俯く。

「あぁ、ごめん、責めたんじゃないんだ・・・
 その(えぇ〜と確か、あの映画では・・・)・・・レイ」

 何かの知識を映画で手に入れているらしい・・・

「何・・・」

「これで、信じてね(確か、こうすればいいんだよね)」

 そう言ってシンジはレイと唇を重ねた・・・(おぉ!)

 その間・・・碇はというと・・・




「・・・・・・いかん(拙い)・・・ふっ・・・親子の旅行・・・家族旅行・・・
 父である俺が行って何が悪い(おのれ、シンジ、ユイは渡さんぞ!!)」

 なにやら、トンでもない妄想に走ったようである・・・

「しかし・・・行き成り理由も無く付いて行ったら・・・ユイが・・・(汗)・・・」

 頭を捻る碇・・・

「ふっ・・・そうだ・・・このシナリオだ・・・
 2人が不良に襲われている所を格好良く俺が助ける・・・
 それにかこつけて、一緒について行く・・・
 ユイは俺に惚れ直すだろうし、シンジも俺の事を尊敬するだろう・・・
 フフフ、流石俺だ・・・一石何鳥もの効果のあるシナリオを、直ぐに思いつくとは・・・」

 ゲンドウが不気味に笑いながら何所かに電話をかけていた・・・




「そう言うわけなの・・・」

 キスの後、レイが顔を赤くしつつシンジの膝の上で説明をしていた。

「成る程・・・色々と荒があるね・・・
 それに、あの2人に、今、司令である父さんが干渉するのは、良く無いと思う・・・」

「そうね・・・でも、私達も干渉のし過ぎは良くないわ・・・」

「じゃぁ、最小限の干渉で済むように、先ずは父さんが付いて行けないように、
冬月副司令を動かして、後は成り行きを見守っていよう」

「そうね・・・」

 レイは頷いた。





自室に入って、確か、この辺りに・・・あったあった、連絡先一覧票、
うむ・・・保安部と総務部は・・・
電話を掛けて要件だけ伝えて切る。
まあ、向こうも困るだろうが、返答させてしまうと、色々と厄介だからな


 その頃、ゲンドウの部屋の外には、何故かアスカが聞き耳を立てていた・・・




「・・・なんか、色々起こりそうだね・・・」

「えぇ・・・」

 2人は一抹の不安を感じていた・・・




翌日、許可が下りたので、早速どこに行くか考える。

「サード!」

むぅ、セカンドか、考えを邪魔しおって、

「なんだ?」
「お腹すいちゃったのよ」
「・・だからどうした?」
「だから、お腹が空いたって言っているのよ」
「それは分かっている」
「このアタシがお腹が空いたって言っているのよ!
 どうして、気を聞かせてさっさと何か作るってことが出来ないのよ!?」

そんな事知るか・・と、言うと拙いな。

「・・・仕方ないな、」

キッチンへと足を向ける。
むぅ・・・何を作るか・・・冷蔵庫を覗く・・・卵があるな、
後は・・うむ・・・オムライスでも作ってやるか、

・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・

「ほら、出来たぞ」
「うん、よろしい」

早速食べ始めた。
さて、部屋にもどって考え直す。
そうだな・・・いくら遠くに行くと言っても、本当に遠くに行くのは拙い・・・せいぜい・・・
う〜〜む・・・そうだな、海にでも行くか、よし、そうしよう。




「・・・てっきり、昨日の内に決めているとばかり思っていたわ」

 呆れたようにレイが言う。

「うん・・・遠出しようって、言ってしね」

 シンジも呆れたように言った。

「本当に、行き当たりばったり・・・」

「いつか破綻するよ・・・」

 事実、一度しているのだが・・・





そして、日曜日、レイの家に迎えに行く、
ドアが開き、レイが姿を表す。

そして、日曜日、あの人が迎えに来た、
ドアを開き、外に出る。

「迎えに来たぞ、行こうか」

コクリと頷く。
二人はバス停に向かって歩き始めた。
バス停で来たバスに乗って駅に向かい、第3新東京駅から電車に乗って海へと向かう。




 その頃、碇はと、言うと・・・

「碇、ドコにいく?」

 司令執務室の前で、何かを運んで来た冬月に捕まっていた。

「・・・ふ、冬月・・・お、俺は少し用があって・・・」

「ドコに行くにしても、先ずはこの書類の山を片付けてからだな・・・」

 冬月が今まで碇が溜めに溜めた書類をキャリヤーで持って来ていたのだ。

 かなりの量がある。

「そ、そんなヒマは・・・(い、いかん・・・あの人数だと、ヤバイのだ)」

「ん?・・・何があると言うのだ?・・・
 お前の今日のスケジュールには、この書類の山以外、特に取り立てて・・・
 何か俺に黙って、やっている事でもあるのか?」

 冬月が碇に訊く。

「そ、それは・・・(拙い・・・冬月に知られるわけにはいかんかった!!)」

 冷や汗を流す碇・・・

「それは?・・・(この男、また書類を俺に押付けて逃げる気か?)」

 冬月が問い詰めるように碇に近付く。

「(滝汗)・・・わかった・・・(ユイ、無事でいてくれ・・・シンジ・・・
 お前も男だ!・・・母さんを守るのだ・・・
 俺もこの書類の山を片付けたら、助けに行くぞ!)」

 身勝手な言いようだが・・・碇はマジである・・・

「では、全て頼むぞ」

「こ、こんなにか!

「お前が溜めたのが悪い・・・まだあるからな」

 そして、冬月の持って来た量はどう考えても、
一時間やそこらで終わるものではなかった・・・

 下手をすれば、一日、二日、徹夜でかかる量である。

 兎も角これで、碇は干渉できなくなった・・・が、何をしたんだ?




 その頃アスカは・・・

「ふん! おかげで見失っちゃったじゃないの!」

 アスカが、第三東京駅の傍で、かなりの人数の不良達を叩きのめしていた。

 因みにアスカはこっそりゲンドウ達をつけて居たのではあるが・・・

 同じように、ゲンドウ達を付けている不良達が何故かいて、
その内の1人が、ヒマをもてあまし、アスカをナンパしてきたのだ。

 その時、(何故か)機嫌の悪かったアスカの逆鱗に触れ、仲間を巻き込んでの大乱闘になった。

 勿論、軍隊式の格闘術と中々の格闘センス持つアスカと、
相手が女の子1人だけと舐めてかかっていた不良達では、結果は見えていたし、
もしもの時には、保安部のSSが隠れて見ている為、保安上の問題もなかった。

 事実、アスカの死角から襲って来た不良を、特殊改造銃(麻酔弾?)で、こっそりと撃って、
気絶させ、支援していた・・・

 だが、その騒ぎで、アスカは、ゲンドウとユイを見失ったのである。

あぁ〜! もう! むかつく!!・・・
 コイツの所為だ!」

 ドゲシ!

 アスカは、そう言いながら、気絶している不良の1人(最初にアスカに声をかけた)に、
蹴りを加えていた。




「なんだや、かんだで、上手くいったのかな?・・・(あ、アスカさん?・・・(汗))」

「多分・・・コレで邪魔は入らないと思うの・・・(最後のは、酷いと思うの・・・(汗))」

 シンジとレイは、モニターを見ながら、そんな会話をしていた。




海岸近くの駅で降りる。

「・・海ね、」
「ああ、もう少し近くまで行くぞ」

頷いて付いて来る。
少し歩いて堤防の上まで行く、

軽く頷いてあの人について堤防の上まで少し歩く、
堤防の上に上がると一気に視界が開けた。


「・・・大きいわね」
「ああ、」

風にレイの髪が靡いている・・・純粋に綺麗だな・・・
まるで、名画の様だ。

少し風が強いわね、
・・・あの人がじっと私の事見ている。

「・・どうしたの?」
「・・いや、なんでもない・・きにするな」
「・・そう、」


温泉も良いけど、海も良いわね・・・
家族揃って海に旅行か・・・

うん、良いわね




「家族旅行か・・・」

 シンジが呟く。

「・・・・・・」

 その呟きを聞いたレイは、少し不安げにシンジをジッと見つめている。

「勿論、その時は、レイも一緒にだよ」

 それに気付いたシンジは、レイに微笑みながら優しく言った。

「本当?」

「うん・・・勿論さ・・・レイも家族だよ・・・
 でも・・・何時か、僕等も、ふ、2人だけで行きたいね・・・」

 少し、顔を赤らめながらシンジが言った。

ポ・・・えぇ・・・」

 レイはシンジにそう言いながら微笑んだ。




駅に戻って新横須賀に出た。
何か・・・服でも買ってやるか、
デパートに入って婦人服売り場に行く、

駅に戻って新横須賀に出た。
デパートに入って婦人服売り場に行く、服を買うのね。


「レイ、何か服を買ってやるぞ」

レイちゃんだと・・そうね、

「・・必要無いわ」

う・・・・・・・

困っているわね。

「・・来た記念だ、」
「・・・そう、」

さて、何が良いかな・・・うむ・・・
これなんか、良いな、

「レイ、これなんかどうだ?」
「・・良く分からない、」

う・・・うむ、いや、私が悪いんだが・・・うむ・・・
うむ・・・それとも・・・
まさか、私のセンスが悪いのか?
うすいピンクのシャツにジーパンなんだが・・・う〜〜む、

「・・いやか?」
「・・別に、」

悩んでいるわね・・自責しているのかも
・・・・
周りの人の服と手に持っている服を見比べ始めた。
自分のセンスに自信が無いのね

かなり悩みつつも、最終的には数着買ったわね




「・・・そうだねぇ〜・・・そっちも悪くないんだけど・・・
 そのとなりの淡い水色の方が、そのジーンズにはあっているような・・・」

 シンジは色合い等を考えながら言う。

 実は、ゲンドウが選んでいたシャツは、セカンドインパクト前に、
ユイが良く着ていたシャツの色と似ているのだが・・・

 シンジがそれを知るはずも無く、シンジはレイのイメージのみで考えていた。

「じゃぁ、私、そっちが良い・・・」

 レイは、ニコニコしながらシンジのコメントに相槌を打っていた。

 おそらく、ゲンドウとユイの買い物風景をみて、イメージしているのであろう。




昼食はレストランで取る事にする。

「ビーフカレー大盛りだ」

さて何が良いかしら・・そうね

「・・・ホットケーキ、」

暫くして料理が運ばれてくる。

「うむ、美味いな」

うん、それなりに美味しいわね、このホットケーキ

レイの方は静かに食べているな。

「美味いか?」

軽く頷く、

「そうか、それは良かった。」

食事が終わったら、帰りだな、




 その頃、シンジとレイは・・・

 同じように食事をとっていた。

 シンジは野菜カレー、レイはホットケーキ・・・

 それぞれ、似た物と同じ物を食べている。

 マジでこの2人は、一緒に出かけてるイメージを投射しているのであろう。




食事が終わり帰路につく。



帰りの電車の中で、狸寝入りをしながらあの人の様子を見る。

帰りの電車の中で、レイは居眠りをしている。

「・・・ふぅ・・・」

軽く溜息をついてから視線をレイから窓の外に向ける。

軽く溜息をついてから視線を窓の外に向けたわ、

「・・・あのユイの事故さえなければ、私は父親でいれたのかな・・・・」

う・・・それを言われると私も辛いわ・・・
でも・・私も、母親に戻れるのかな?




「・・・なれると・・・戻れると良いね・・・」

「えぇ・・・今度は、幸せに生きたいわね・・・」

 シンジとレイはモニターを見ながら、寄り添っていた。




 その後、家に帰ったゲンドウは、
何故か超不機嫌なアスカの八つ当たりを喰らい・・・

「い、行き成り、何をする!」

「うっさいはね!」

 司令の碇は、まだ、執務室で書類と格闘していた。

「(ユイ、シンジ、待っていろよォ〜〜!!)」

「・・・碇、後、一箱な(このペースだと、後もう一箱いけるか?)」

 冬月が追加の箱を持って来た。

「のぉ〜〜〜!!!」




 別の空間・・・

 そこには幾つかの意思のあるモノ達が居た。

「予想外だな」

「あぁ・・・予想外だ」

「ココまで干渉しているとは・・・」

 いくつかの意思が戸惑っている。

「コレはどうするのかね?」

 ある意思が、別な意思に尋ねた。

「いえ、コレは計画通りです・・・」

「計画通り?」

「どう言う意味だ?」

 一つの意思を除いて、他の意思達が騒ぎ出す。

「確かに、あの仮想空間では、確かに実在の魂も使っており、
その影響は計り知れません」

「なら、なぜ、アレだけの力を与えた?」

「1つは、それだけの干渉が無いと、様々な要因で、途中でリタイヤとなり、
あの歪んだ魂を修正出来なかった事、それに・・・」

「それに?」

「ペナルティの為です」

「どう言う事だ?」

「それは・・・・・・・」

 そして、その意思達の会合は続いて行く・・・

                                 続く






あとがき?

 ふ、ウィルスなんて嫌いだ・・・

 あ、のっけからすいません、後、遅れてすいません・・・

 代わりに生き残った奴から、『ネオエヴァ』を私のキリ番記念?に、
投稿する事にしているので許して下さい。

 実は、11月末頃に、ウィルスにやられて・・・

 私のEVAFFデータ・・・殆どぶっ飛んじゃったんです。[壁]oT) エーンエーン

 書きかけのモノから、ネタから、連載用に書き溜めて置いたストックの奴まで・・・

 LRSも、LASも、シリアスもギャグも・・・軒並み(復旧の見通しなし)

 勿論、コレも書き直しです・・・

 でも、所々、違うんですよね・・・

 アスカの大格闘シーンも削ったし・・・

 まぁ、兎も角、次回が贖罪の最終話・・・いったい何が起こるかな?



届いた郵便物を見るとりもち、
とりもち「あれ?この手紙?・・・YUKIさんからか、
     ・・・・直接来て欲しいって、何のようだろ?」


そして、指定された場所までやってきたとりもち、
とりもち「さて、何だろ?・・・このようって?・・・
     こっちは仕事が忙しいと言うのに・・・」
プス!
首筋に何か刺さるような感触が!
とりもち「はう!」
アスカ「うふふふ、かかったわね!とりもち!」
吹き矢を片手に物陰から出て来るアスカ
とりもち「あひゅか・・・いはぁいはにほ??」(アスカ・・・いったい何を?)
アスカ「筋肉弛緩剤よ! ミサトも伊達に作戦部長をやってないわ。
    さぁ〜て、今までの借りを返させて貰うわよ〜」
指を鳴らしながら近付くアスカ・・・
とりもち「ひゃめろぅ!」(止めろ!)
アスカ「天誅!!!」

・・・暫くお待ちください・・・

とりもち「ぁ、ぁぅ・・・」(ぼろぼろ)
アスカ「ふん、ずっとやられっぱなしだったけど、結局最後に勝った者が勝者なのよ

    そう、この惣流アスカラングレー様がね!」
とりもち(そう、最後に勝った者が勝者・・・そして、次が最終話・・・いや・・・
     こっちにはまだネオエヴァがある事を忘れているようだな・・・
     ククク・・・デビトリ・・・任せるぞ・・・ガク)(死?)
アスカ「さてと、ゴミはゴミ箱にってね♪」
アスカはゴミ袋にとりもちを入れて口を堅く縛り、ゴミ箱に投げ込んでゴミ箱の蓋を
閉めた。
アスカ「正義は必ず勝つのよね♪♪」


シンジ「アスカ・・・ネオエヴァのこと忘れてるのかな?」
レイ 「・・そうかもしれないわね・・」
シンジ「・・・とりもちさんって、個人的なことで作品の方向変えるような人なのか
な?」
レイ 「そうでしょうね・・・自業自得ではあるけれど、」
シンジ「う〜ん・・・」