贖罪
第4話 外
この作品を読む前に、YUKIさん(TTGの管理者)の表裏を読むことを進めます。
あと、YUKIさんにも、感想を送ってくれると、表裏が進んいくので、これの進みも早くなりますぜ! 皆様方!(ニヤリ)
「サテと・・・どうなっているかな?」
「えぇ、ユイさん、如何するかしら?」
さてと、あの人入院したけど、逃げようとしたから、罰としてお見舞いはなしね。
面会謝絶の札をかけておきましょうか。
ネルフ司令部の署名入りね。
「お仕置きかぁ〜」
シンジがモニターを見ながらそう呟く。
「確かに、必要だと思うの・・・(信賞必罰は世の常なの・・・ゆえにアレには罰が絶対に必要なの)」
シンジの隣に座っているレイが言う。
「まぁ、そうだね・・・母さんの考えに従って、誰も来ないように手伝ったほうが良いかな?」
シンジがそう言いながらレイの方を見ると、レイはコクリと頷いた。
「じゃぁ、食事を持ってくる看護婦さんや、検診に来るお医者さん達以外は、入れないようにした方が良いね・・・」
シンジはそう言った。
ふっ・・・・・・
問題無い。
・・・・・・・
レイが見舞いに来てくれなかったとしても・・・問題無い。
問題など無い。
レイだけでなく、誰も来てくれなかったとしても・・・問題無い・・・・
問題など・・・・
ふっ・・・・
「強気だね・・・って言うか、あれじゃぁ〜こたえないかも・・・」
モニターのゲンドウを見ながらシンジが呆れて言う。
「・・・本当に誰も入れないようにしようかしら?」
レイが冷たい目で見ながら言う。
「一応、お医者さんと食事なんかを運んでくる看護婦さんは通してあげないと、怪しまれるよ」
シンジがレイに言う。
「そうするわ・・・(でも、担当の人は、無愛想な人にするの・・・)」
レイは、担当医等が無愛想な人間になるようにした。
おかげで、ゲンドウの寂しさは倍増したらしい。
零号機は改造を、初号機は修復を急がせて、イスラフェルには間に合わせないとね。
私は夏休みの間・・・そうね・・・研究をしておきましょう、
汎用コア、新型合金、第8世代コンピューター・・・・・・研究するものはいくらでもあるわね。
「流石、母さんだね・・・」
シンジが感嘆の息を吐く。
「えぇ、チャンと考えてらっしゃるわ・・・被害や犠牲を最小限に・・・出来れば無いように色々としてくれている・・・」
シンジとレイのユイに対する評価は鰻昇りらしい・・・(いいのかなぁ〜)
「じゃぁ、暫くは母さんの方は良いね・・・」
「えぇ、安心だもの・・・こっちの方を見張っときましょう・・・」
そうして、シンジとレイは暫く別のモニターに注意を向けることにした。
それから・・・暫く経った・・・ある朝・・・
シンジとレイが仲良く並んで、食器を洗っている。
どうやら、食事は終っているらしい。(ちぃ! 遅かったか・・・)
「そう言えば・・・ソロソロ、父さん、退院だね」
「えぇ・・・入院中、色々あって、大変だったの・・・」
どうやら何かあったらしい・・・ゲンドウはユイのお仕置きで面会謝絶だったのに?
「まさか、リツコさんが面会謝絶なのに、無理矢理、病室に入ろうと考えるなんてね」
洗ったお皿を濯ぎながら、大粒の汗を頭に付けた付けたシンジが言う。
「えぇ・・・干渉が大変だったの・・・葛城一尉は、張り紙だけで帰ったのに・・・」
レイも大粒の汗を頭に付けながら呟きながら、シンジの濯いだお皿を慣れた手付きで受け取って、水気を綺麗に拭き取り、食器棚に置く。
しかし、その息の合った様子は、まるで仲の良い新婚夫婦or同棲中の恋人のようである。(ニヤリ)
「まったく・・・まぁ、部屋に入る前に、色々やらせて貰ったけどね・・・母さんのお仕置き件もあったし・・・」
「えぇ、行き成りの巡回に、仕事の増加に、マギの間違いによる呼び出しに・・・」
何か(?)を数えるレイ・・・何十回潜入しようとしたんだ?
兎も角、リツコは、ゲンドウの病室には一歩も入れなかったようである。
「しかし・・・お見舞いに行くのを邪魔して本当に良かったんだろうか?(少し可哀想だったかな?)」
シンジは洗い場の後片付けをしながら言う。
「お仕置きの為なの・・・それに・・・巡回で逃げると言う事は・・・やましい事があったと言うことなの・・・(それに・・・夜中に来るという事事態とっても怪しいの・・・あの変な薬も隠し持っていたの・・・)」
最後の食器を棚に戻しながら、レイが言った。
「まぁ、ソレは兎も角、ソロソロ行こうか・・・」
シンジは濡れている手を拭きながら言う。
「えぇ・・・」
レイがそう言って、右手を出す。
何時もの事なので、シンジは微笑みながら、極自然にその手を握って、一緒にモニター室に移動した。
・・・・誰も来てくれないとは、こんなにも悲しい物だったのだな・・・・
「少しは理解したかな?・・・友達を作らせなかったから、本人が気付かなくとも、寂しかった綾波の気持ち・・・」
シンジがムッとしながら言う。
「さぁ?(・・・アレは、絶対に、全く、理解していないと思うけど)」
シンジの疑問にレイは首を傾げた。(ゲンドウ・・・信用無し)
「ま、ソロソロ、久しぶりに母さんの方を覗いてみようか」
シンジが言うと、レイは頷く。
ゲンドウやリツコの方が忙しかった為、ユイの方はあまり注意していなかったらしい。
夏休みの間の研究は実に有意義だったわ。
新合金の研究が比較的良かったわね。
出来たのはかなり硬くて強いんだけど、今の所熱に弱いのが欠点ね。
これを改善すれば、エヴァの特殊装甲を更に強固なものに出来るわね。
後、汎用コアも理論は既に実験レベルには入ったわね。
「流石、母さん・・・凄いなぁ〜」
シンジはユイの研究等の成果に感心する。
「えぇ、これで、犠牲者はかなり減ると思うの・・・」
レイも、シンジの横で感心している。
退院した。
今日は久しぶりに学校に行くか、
数日後、あの人が登校して来たわ。
レイは・・・いたいた。
「レイ」
視線だけ向ける。
レイは視線だけ私に向ける。
「・・何?」
「うむ、おはよう」
「・・おはよ、」
うむうむ、先ずは挨拶だな。
挨拶くらいで・・・満足してない?
この人・・・案外欲無いのかしら?
・・・・
・・・・
さて、今日はアスカちゃん来てるわけだし、とっとと帰りましょう。
うむ。
・・・一緒に帰るように誘おうかと思ったのだが・・もう居ない。
まあ、問題無い。
「父さん・・・反応と言うか、考えるの遅いね・・・いじった?」
シンジがレイに訊くと、レイは首を振る。
「してないわ・・・(本当なの・・・アレの思考が遅いのは何時もの事だもの)」
レイはシンジにすがるような目で見る。(成る程・・・だから、ゲンドウは・・・)
「そっか・・・まぁ、母さんが、勘違いしないと良いけど・・・」
あっさり、レイを信じるシンジ・・・当然だが・・・
「(むっ・・・ヒゲの所為で碇君に・・・後でヒゲにはお仕置きなの・・・)」
レイはゲンドウを睨むように見ていた。
帰り道の途中にあったゲームセンターのクレーンゲームで遊んでいる者。
・・・あれは、セカンドではないのか?
クレーンから鼠の人形が落ちた。
「ぐあ!」
「なによこの機械!壊れてんじゃない!!」
セカンドはクレーンゲームにやつあたりの蹴りを入れ、機械を凹ませた。
随分と気性が荒いな・・・ん?こっちを振り向き、近付いて来た。
「100円ちょーだい」
セカンドは手を差し出した。
「何?100円?」
「ゲーム代なくなちゃったのよ、安いもんでしょ100円くらい」
「何故、私がお前のゲーム代を負担せねばならない。」
目で威圧する。
「・・・また威圧しているよ」
シンジが呆れて言う。
「大丈夫・・・(耐性は付けておいたの・・・)」
モニターには、全然平気そうなアスカが映っていた。
・・・・くっ・・・動じない。
「見物料よ、アタシのパンツ見たでしょ。」
「そんなもの見ていない。」
だいたい、ユイの物ならばとも「かくお前のような小娘の下着を見たところで」
ん?顔色が真っ赤だぞ。
「ぬああああんですうってぇええ〜〜〜!!!!」
目の前が真っ白になった。
「・・・父さん・・・」
アスカから必殺コンボ(?)を喰らっているゲンドウを見ながら、シンジは頭を押えている。
「アレは時たま、自分の思っている事を口に出す事があったの・・・(クス・・・お仕置き、成功・・・ヒゲの考えは赤毛猿さんにバレバレなの・・・)」
もしかして・・・ゲンドウが、口に出したのは・・・(深くは考えまい)
「兎も角、あのままじゃぁ〜周りに迷惑だから、新陳代謝を促進して、怪我の治してあげよう」
「えぇ、そうね・・・」
レイが同意したので、シンジがゲンドウの怪我を治していると、そこにユイがやってきた。
あら・・・あの人が倒れてるわ、
・・・・取り敢えず、異常は無い・・・
大丈夫ね。
「とりあえず、覚醒させた方がいいと思うの・・・」
「そうだね・・・まぁ、後はタンコブくらいだし・・・良いかな?・・・覚醒っと」
シンジはレイの意見をききいれ、ゲンドウを覚醒させる。
・・・・空が青い・・・・
今回は、赤木博士の所ではない様だな。
暫く待ってたら目を覚ました。
「・・・目、覚めた?」
レイの声、そうか、レイが助けてくれたのか、
「うむ、問題無い」
「・・そう、良かったわね」
じゃあ、又、会いましょう。
あんまり強がらない方が良い時も有るのよ。
足音が離れて行く音。
「まっ!・・つぅ・・・」
く・・・大きなたんこぶが・・・くそ、セカンドめ!
・・・しまった!レイが居ない・・・
「・・・・・・変なトコで格好をつけるから」
「無様ね・・・」
「だね・・・」
二人は呆れて、それ以上何も言わなかった。
それから、ネルフ本部の会議室で、ユイとアスカと対面があり、そして、ゲンドウとの再会があった。
「はぁ〜・・・父さんの行動にも呆れてたけど・・・」
「彼女・・・敵しか作らないのね(・・・猿以下なの?)」
二人はアスカの行動にも呆れていた。
「ソロソロ、第七使徒が来るのに・・・あ、それはあの時も一緒だったかな・・・」
シンジの呟きに応えるかのように、警報が鳴りだした。
イスラフェルが出たらしい。
『先の戦闘によって第3新東京市の迎撃システムが受けたダメージは現在までに復旧率17%、実戦における稼働率は皆無。従って今回の迎撃は上陸直前の目標を水際で迎え撃ち一気に叩く!』
う〜む、どうやって倒すか・・・難しいな。取り敢えず・・初戦は負けて、時間を稼ぐしかないのか・・・・
うむ・・・仕方が無い。
『初号機弐号機で交互に目標に対し波状攻撃、接近戦で行くわよ』
『よかろう』
『こいつ偉っそうね』
『偉いからな』
ふん、その程度の睨み付けでこの私がビビルとでも思っているのか?
「・・・なんだかなぁ〜」
「チームワークゼロ・・・アレにいたっては、初戦で勝つ気も無いわ・・・」
二人は、ゲンドウ達の会話と思考を聞いて、呆れている。
「結局ユニゾンになるんだろうけど・・・どんな組み合わせになるかな?」
「多分・・・あの司令なら、ユイさんは組ませないと思うの・・・」
確かにそうだろう・・・少し考えればわかることだが・・・果してゲンドウがそれを分かっているかは疑問である・・・(まぁ、全然考えてないだろうな・・・)
「まさか・・・ユニゾン訓練で・・・やる気なんじゃ・・・」(贖罪の第壱話・表で、ゲンドウが考えていた事を参照してね)
シンジが疑わしそうな顔で、ゲンドウを見ている。
「・・・(そ、それは、女として、最後・・・いくら、アレなセカンドでも・・・可哀想よね)」
レイは、思いっきり冷汗をかいている。
「(それに・・・いくら中身がヒゲでも、肉体は碇君の・・・それは駄目・・・)それだけは防ぐわ・・・同じ女として・・・」
レイはモニターを睨みながら、知らないうちに呟いていた。
「・・・(流石、綾波・・・)優しいね・・・」
シンジはそう呟いて、レイを微笑みながら見ていた。
「え・・・ポ」
レイはシンジの視線に気付き、目が合って、頬を染める。
なぜか、2人の間には、ピンク色のフィールドが見えるような・・・
そうこうしている間に、使徒にあっさり負けて、ゲンドウとアスカは説教会(反省会)を受けていた。
「君達の仕事は何かね?」
「エヴァの操縦?」
「使徒の殲滅」
「・・・分かっているなら、もう2度とこんな無様な姿はさらすな」
ふっ・・・何をいらだっている。
ユニゾンか・・・どうなるのかしら?
まあ、万が一の時は、私が零号機で殺るけど
「可能かな?・・・難しいと思うけど・・・」
「ユイさんなら、出来ると思うけど・・・もしもの時は、手伝ってあげれば良いと思うの」
「そうだね♪」
翌日、葛城1尉の部屋に呼び出された。
「用件は何だ?」
「あ〜!何でアンタが来るのよ!」
なぬ!?まさか、セカンドと合わせるのか!?
できるか!!
「え?・・・と言う事は、もしかして、考えすぎだったかな?」
シンジはゲンドウの心の叫びに冷汗をかく。
「でも、何時、再び思いつくか分らないわ・・・注意しないと・・・」
レイは注意を促がす・・・
「にしても日本の家って狭いわよねぇ、それにこんなカギのついていない部屋でよく暮らせるわ。」
セカンドは襖を開けたり閉めたりしながら言っている。
「日本人の文化の根本が他人への思いやりだからよ。」
・・・ペンギン?を抱いて葛城1尉が登場した。
・・・・ペンギン・・・日本で・・・・
「早速だけど、ここで、これから共同生活をしてもらいます。時間が無いから命令拒否は認めません。」
・・・
・・・
「えぇぇぇええええええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!」
・・・相当波瀾がありそうだな。
・・・それにしても喧しい。
「・・・ユニゾンが終るまで、また、見張らないといけないよね・・・これは」
「えぇ・・・じゃぁ、コーヒーを入れてくるわ・・・」
レイはそう言って席を立った。
「ありがとう・・・綾波(夜食は、僕が作ろう)」
シンジはレイに微笑みながら言った。
贖罪第五話に続く
あとがき
チッ! アスカめ・・・監視カメラのプログラムを破壊するとは・・・
おかげで、レイちゃんとシンジ君のラヴラヴ朝食シーンが・・・
お仕置きしに行ってやる!
あとがき
アスカ「くくく、ざま〜ミロ〜!、腐れ作者メ!!」
YUKI「う〜む・・・良いのかねぇ・・・私は知らないよ、」
アスカ「かまやしないわよ!こんな●作者が書く●●●作品なんざどうなたってね!」
YUKI「流石に拙いって」(汗汗)
アスカ「ふん、まあ良いわ、じゃあね」
YUKI「あ、うん・・・」
YUKI「今日は早いな・・・ん?」
レイ 「・・・赤毛猿はどこ?」
YUKI「か、かなり、御立腹の様で・・・コーヒーセットなんかもって・・・何か?」
とりもち「ちぃ! 逃げよったか・・・」
レイ 「・・お食事シーン・・・」
YUKI「そ、そうか・・・そう言う意味か・・・」
とりもち「い、いや、その」
???(にやり)
レイ 「・・私と私の碇君のお食事シーン・・・」
YUKI(汗汗)
とりもち「あ、あのさ、レイちゃん・・」
レイ 「・・何?」
とりもち「ま、まぁ、名前で呼び合えるようになってから出した方が・・・」
YUKI「その方が、良いシーンになるかと・・」
とりもち「ほら、シンジ君が、コーヒー待ってるよ」
YUKI「そうそう」
レイ 「そう・・・碇君が呼んでるの・・」
・・・・
YUKI「帰られましたな」
とりもち「そうだね」
???「クッ・・・見てなさいよ」
???「また邪魔してやるわ・・・」
???「復讐は・・・未だ始まったばかりよ・・・」
とりもち「記念小説『復讐・・・』は始まったばかり」
YUKI「まあ、確かに・・」
とりもち「じゃあ、次話で!」
YUKI「それでは、」
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