贖罪
プロローグ 外


 サード・インパクト後・・・世界は赤い色に包まれていた。

 その世界には2人しか残っていなかった。

 汚い大人達に利用され続けていた黒い髪の少年と赤毛の少女であった。

 2人がこの世界に生き残ったのは、仲間であった蒼い髪の少女が、その身を使ってまで行った行動だった。

 勿論、その蒼い髪の少女は、黒い髪の少年に淡い恋心を持っていた。

 しかし、主たる男に自分は厳密には人ではないと言われ、管理者たる女には自分は人間ではなく、その存在意義は計画を遂行する事だと、そう言われ続けた蒼い髪の少女は、自分では少年と幸せになる事は出来ない・・・人であり、自分と同じ気持ちを持っていた筈の赤毛の少女ならば、同じ人である彼を幸せにしてくれると思い、自ら身を引いた。

 更に2人の為に、その身を使ってまで、赤毛の少女の怪我を治し、二人を救った。

<それで良いのか?・・・>

 何所からかそんな声が聞えてきた。

『・・・いい・・・碇君が幸せになってくれるなら・・・』

 少女は答えた。

<そうかな?・・・お前は、その可能性を自ら否定するように育てられた・・・それが不幸の始まりだった・・・>

『どう言う事?』

<見せよう・・・そして今、一度選択するが良い・・・>

 そして、蒼い髪の少女は、ある場所に移る。



 蒼い髪の少女の前に二人の子供がいた。

 黒髪の少年と赤毛の少女である

 赤毛の少女はサードインパクトの影響などで、全てをわかっていた・・・

 少年が自分の為にどれだけ尽くしていたか、自分が彼にどれだけ気があったか、そして・・・自分が少年に(嫉妬、逆恨みなどで)やってきた事がいかにおろかなだったかを理解していたはずだった。

 しかし、心の未熟な、我儘で、高慢に凝り固まっていた赤毛の少女の性格では、それを認めることは出来なかった。

 それを認める事は、自分を否定してしまうと赤毛の少女は考えてしまった。

 そして、黒い髪の少年を赤毛の少女は拒絶した。

 さらに、世界を、全てを拒絶してしまった。

 赤毛の少女はそのままLCLとなって消えた。

 黒い髪の少年は悲しみに打ち震えた。

 その様子を哀しそうに蒼い髪の少女が見ていた。

<お前をそのようにし、全てを引き起こし、この世界を作り出し、そして、全ての責から逃げ出した者に贖罪を求めたいか?>

 蒼い髪の少女は、涙を流しながら頷く。

<では・・・暫し、待つが良い>

 蒼い髪の少女とその声の気配は、その場から消えた・・・



 黒髪の少年が気付くと、霧に包まれてた。

「ここは?」

 黒髪の少年は周りを見るが、何も見えない。

<汝に問う・・・贖罪を求めたいか?>

「え?」

 黒髪の少年に声が聞える。

<贖罪を求めたいか?>

「誰に?」

<原因となりし者・・・何も考えずに、この世界を作り出し、その責任を押し付け、逃げ出した者に>

「・・・」

 少年は下を向いて考え込む。

<どうする?・・・>

 黒髪の少年は頷く。

<では、汝等に看視者としての能力を貸し与える・・・>

「汝等?」

 少年が呟くと、霧が晴れ始め、目の前に泣いている蒼い髪の少女が現れた。

「綾波・・・」

『碇君・・・』

<では・・・2人で彼の者達に贖罪を求めるが良い・・・>

 その声とともに、2人の頭の中に様々な情報が流れていく。

 そして、2人の前に大きなスクリーンのようなモノが現れた。

 映像が流れ出す・・・・・・




 あとがき

 さぁ、何故か、ココにやってきたとりもちです。

 YUKIさんとチャットしてて、この企画を考えました。

 まぁ、YUKIさんの設定とはチョッとかけ離れるかもしれませんが・・・

 それは、とりもちが未熟であると言う事で、笑って許してくれると嬉しいな・・・

 チョッとレイちゃんが暴走するかも知れないけど・・・(^^;)

 まぁ、そのときは、お叱りのメールでも下さいな♪

 しかし、罵詈雑言には慣れてますが、ウイルスとかボムはやめてね。

 とりもち、他のトコでもSS書いてるから、困るの・・・スッゴク・・・

 まぁ、YUKIさんにも、手直しをしてもらいますから・・・

 では、YUKIさんの中でどんなとりもちワールドが広がるか、お楽しみに・・・ 


あとがき
アスカ「きいいい〜〜〜〜!!!なっ、なによ!!これは!!!?」
YUKI「え、えっと・・・」(汗)
アスカ「何でアタシがシンジを拒否するのよ!!」
YUKI「い、いや、その・・・とりもちさん」(汗)
とりもち「何?」
アスカ「と〜り〜も〜ち〜、これは、どう言うことぉ〜?」(青筋)
アスカ「何でこのアタシが消えなくちゃなんないのよ!!!」
とりもち「問題ない・・・全てシナリオどおりだ」
アスカ「ふざけんなぁ〜〜〜!!!!」(踵落とし)
とりもち「何の!十字受け!」
とりもち「甘いよ!」
アスカ「きいいいいい〜〜!!!」
レイ (くいくい)
YUKI「ん?」
アスカ「くたばれぇえ!!!」(マシンガン乱射)
レイ 「・・お茶、」
YUKI「ありがと、」
とりもち「フッ超科学的バリア〜!!」
レイ 「・・はい、」
とりもち「レイちゃんありがと」
アスカ『エヴァンゲリオン弐号機起動!!』
YUKI「ん、なかなか」
アスカ『殺してやるぅ!殺してやるぅ!!殺してやるぅ!!!』
YUKI「ん、じゃあ、私は一足先に帰るから、」
レイ 「・・私も、」
とりもち「ん?出でよ!四号機!死を司りし!ディラックの海に封ぜられし堕天使!」
アスカ『うおおおおおおおおお!!!』
とりもち「おぉ! 暴走アスカ、四号機と互角」
・・・・・・
とりもち「ヒマだ、帰るか・・・」
・・・・・・
・・・・・・
アスカ『はぁ・・はぁ・・・はぁ・・・、糞野郎はどこ!!?』


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