ネオエヴァ〜友を想う心〜
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 使徒を殲滅した後、事後処理をある程度終え、シンジ一行は、近くの旅館にやってきた。

「今日は、ココに泊まってこいとの事だ」

 シンがそう言った。

「本当に良いの?」

 シンジが驚いたようにそう言った。

「ネルフの全体の慰安も含んでいるの。
 それに、皆も来るから・・・」

 レイがそう言った。

「あ、そうなんだ」

 慰安と言う事で、シンジは少し安心した。

「宴会の準備が、大食堂で始まっているらしいから、
荷物を部屋置いて、先に温泉に入ったほうが良さそうね」

 宿屋の女将さんと話していたアスカがそう言った。

「じゃぁ、宴会の前に着替えれるんだ」

 シンジが安心したように呟いた。

 因みに、いまだにあの格好である。

「えぇ〜良いじゃん。
 その格好で宴会に出れば♪
 皆、喜ぶんじゃない?」

 アスカがチャシャ猫のように、ニヤリ笑いをしながら、そう言った。

 この服を初めて着た時、悪の指揮官と言われ、
その後、滅多に着なくなった事を知っている癖に、意地悪である。

 まぁ、何かにつけて、気になるのであろうが・・・

「うっ・・・(汗)」

 シンジが言葉に詰まる。

 確かに、催し物として、受けるかもしれないが・・・

 シンジにしてみれば、非常に恥ずかしいだろう。

「折角の温泉旅館です。
 皆で浴衣に着替えましょうよ」

 そこで、ミカが、シンジの後押しをするようにそう言った。

「・・・ふ〜ん」

 何故か、アスカが、ミカを細目で見る。

「な、なんですか?(汗)」

 何故か焦っているミカ・・・

「じゃぁ、部屋に先に行くか」

 シンはシンジにそう言った。

「そうだね」

 シンジはそう言って、膝当てを外し、ブーツを脱ぎ始めた。

「あの、部屋割りはどうなっているんですか?」

 ミカがそう訊いた。

「勿論、確り、男と女で分かれているわよ。  部屋割りはこうね」

 何ゆえかシオリらしきものを持っていたアスカが教えた。

「そ、そうですか・・・」

「・・・じゃぁ、私達もいきましょう」

 少し残念そうに、ミカとレイがそう言った。






 暗い場所・・・いつもの老人クラブの会合である。

『・・・それが、今回の結果か?』

 キールが重々しい口調でそう言った。

「はい、いくら私でも、これ以上は、あの女を庇いきれません。
 既に、ネルフに残す事自体、自殺行為とも言えます。
 あの女をネルフという組織においておく事は、
内外から、疑問視されておりますし・・・
 強引に置くとしても、ネルフ本部の全所員だけでなく、
第三東京市の大半の住人、今回の件を知る全ての戦自の者達を抹殺し、
入れ替えなければ・・・
 ですが、それは既に、不可能でしょう。
 また、もしそれを行った場合、100%、補完計画が頓挫するだけでなく、
人類補完委員会に疑問を持たれ、ゼーレと言う裏の組織自体が、
表に引き摺り出される可能性は98%以上あります。
 更に付け加えると、あの女が弄ったりして、
外に漏らそうとしたデータの中には、
クリティカルなものは未だ無かったとは言え、
SAA級のモノがありましたから・・・」

 ゲンドウが真剣な表情で、そう言った。

 その報告を聞いて、老人達は唖然とする。

 大袈裟かもとは思うが、今までのミサトのやってきた事や、
今回引き起こした事、更に、このゲンドウの真剣な表情を考えると・・・

 とても冗談では済まされる事ではないことが判るからだ。

 特に、SAA級のデータになると、ゼーレに近しいものでない限り、
閲覧は非常に拙い。

 何せ、裏の存在であるゼーレに関係する事が、
ハッキリ出ているモノもあるからだ。

『しかし、何故こうなるまで、止める事が出来なかったのだ?』

 老人の1人が批難するようにそう言った。

「すみません。
 アレの無能をフォローする為の副官が優秀過ぎ、
なおかつ、その性格が逝き過ぎていました」

『どういうことだ?』

 ゲンドウの答えに、別の老人がそう訊いた。

「つまり、あの女への恋に対し、盲目過ぎた為、
アレが起こす全ての事を、都合の良い様に曲解し、
組織の不利益になる事すらも、覆い隠していたのが原因です。
 更に、アレのフォローする為と考えられていた技能が高すぎた為、
マギの極秘プロテクトを外し、データを覗き見できた事もあります。
 本人は、アレに見せるだけで、自分は殆ど見なかったみたいですが・・・
 その所為で、日本政府や戦自を始めとする外部の組織に、
一部の秘匿データが、漏れてしまっています」

 ミサトが知らずに漏らした物もあるが、実は、ゲンドウ達が日本政府などを、 最終的にネルフ側に引き込むために、自分達でもらした情報の方が圧倒的に多い。

 まぁ、極秘な会談だった為、それらを知っている事が、
ゼーレにばれても、ミサトの所為になるだろう。

 中々、したたかと言うか、策士である。
(ミサトには悪いかもしれないが・・・)

「また、最近までの度重なる人的予算縮小や、
約束されていた追加予算が、いっこうに下りない事が
そう言う不正、越権行為関係を見張る監視員が、
圧倒的に不足していたのも原因でしょう。
 何せ、私直属の者が、他の事、主に外部や、
あの女のしでかした事の後始末に追われ、
そちらの方まで手が回せませんでしたから・・・」

『マギの監視システムはどうした?』

 老人の1人がそう言った。

「いくらマギが優秀なコンピュータでも、所詮、人に使われるものです。
 そのコードを知る者が、内部から、弄れば、見つける事は困難なのです」

『『『『『むぅ・・・』』』』』

 ゲンドウの答えを聞き、老人達は唸った。

 はっきり言って、自分達がゲンドウに力を与えないようにと、
色々足を引っ張ってきた事に原因があると言う事だからだ。

「また、今回、あの女がやった事が、対外的にも、
かなり目立ちすぎた為、隠し切れません。
 何せ、戦自の一部と、しかも、今回は一般回線を使い、
内通し、結託していた事を暴露しましたし・・・」

 ゲンドウにとっても、この事は、まさに予想外だったらしく、
色んな所に知られているのである。

「しかも、堂々と、外部の者と・・・
 ネルフの指揮部長とチルドレン達の拉致を計画し、
実際に、白昼堂々と、衆目の前で、発砲し、
殺害までしようとしましたから・・・
 最悪な事に、その行動をした者達と対立する派閥を始め、
国連の一部の機関から、その計画に関して、
ネルフに緊急の連絡がありました。
 つまり、今回の事を始めとするあの女の事が、
かなりの外部組織に知れ渡っているのです」

 一般回線を使用した為、警戒していた戦自の親ネルフ派閥関係者、
つまり、伊吹准将の手の者から、緊急連絡が入ったのである。

 更に、ネルフを監視している国連の諜報機関などからも、
緊急に警告が入ってきたのである。

 無論、それらを無視するわけにはいかないし、
そんな事をすれば、色んな意味で拙い。

 尤も、ゲンドウ達今のネルフにとっては、 願っても居ない事だが・・・

「当然、民間報道の一部にも、その情報は流れています。
 事実、今回の事が、一部の三流紙に載せられてしまうところでしたから・・・」

 マジに、このスキャンダルは、
あちらこちらの関係者に知られてしまった為、
不祥事を表に出したくなかった戦自(ゼーレの草関係)のお偉いさんが、
色々と、情報規制をかける為に奔走したらしい。

 色々な人員の首を切って・・・

 無論、ゼーレにも、連絡が行っている事だが・・・

「何とか、ネルフ自体は、無事に済んだとは言え、
かなりの波紋を呼んでおり、コレを無視する事はできません」

 最後に、ゲンドウは呆れたように言った。

『だが、しかし、元々は貴様が、指揮部長等と言う役職を作り、
あの女に余計なストレスを過剰に・・・』

 だが、老人の1人が、責任を回避する為にも、
あくまでもゲンドウを批難しようと、シンジの事を口に出そうとするが・・・

「言っておきますが、あのままあの女に指揮を任せていた場合、
第四使徒で、本部が壊滅していた可能性が80%以上・・・
 それを乗り切ったとしても、
第五使徒によって、エヴァを2機とも消滅させられ、本部ごと壊滅し
使徒による無秩序なサード・インパクトが起こっていた可能性が、
90%以上・・・
 それも、辛うじて、乗り切ったとしても、
分裂する第七使徒に対処出来ずに、敗北し、
同じく、本部が壊滅し、サード・インパクトが起こった可能性も、
79%以上・・・
 つまり、今回の使徒まで進められた可能性は、
奇蹟のバーゲンセールが毎回あったとしても、0.42%以下であります。
 コレは、あの女が立てた対使徒戦の作戦等から、シミュレーション等から、
マギがはじき出した結果の中で、最も楽観視した数値です」

『『『『『・・・・・・』』』』』

 余りにも酷い可能性に、老人達は絶句する。

 それもそうだろう。

 そこまで酷いものだとは思ってもいなかったからだ。

「更に、進められたとしても、その被害額は・・・
 国を八つ九つ滅ぼしても、到底、足りません。
 つまり、全ネルフ年間予算の数倍の被害が出ると言う事です。
 本部だけで・・・
 無限に金の涌く巨大な泉でもない限り、使徒戦の最中に、
経済が破綻し、計画を行う以前に、破滅する事になります
 今回も、A−17を発令前に外部に漏らしていましたし・・・」

 ゲンドウはかなり大袈裟にそう言った。

 まぁ、事実、今までで、一番被害を被っている事は、
ほぼ、ミサト関係である。

 使徒戦では、シンジがそれを最小限に抑えたり、防いだりしているものの・・・

 毎回、勝手に暴走するので、被害が拡大する。

 それに、普段から、作戦部長の仕事すらロクにせず、
飲みほうけている事が多いとも報告が入っている。

 それに、前史でも、ミサトがやったモノは、
常に奇蹟に頼り切ったもので、更に被害が巨額なモノだった。
(特に、第五使徒の停電、今回のA−17とか、
経済界に与えたダメージは計り知れないし・・・)

 また、普通の作戦では、使徒に勝てないかもと思われがちだが、
優秀な作戦参謀なら、そこまで奇蹟に頼らなくても、
大丈夫なモノが殆どだ。

 それに、その奇蹟を呼び寄せる努力も殆どしていない。

 ハッキリ言って、ミサトの作戦は、感情に走ったものが多く、
出たとこ勝負の行き当たりばったり、エヴァ任せなものが多いのだ。

 指揮と言うモノも、罵声が多い。

 更に、情報を集めるのも、一度失敗してから・・・
(その前にデータを見るのは、
大抵、国連軍等が調べたデータを渡され、
リツコに言われてからである)

 しかも、下手をすれば、それで終わりになったかもしれない事態を、
引き起こしてからである。

 つまり、使徒戦に関して、ミサトは必要なく、
むしろ、害にしかなっていない。

 尤も、もしミサトが冷静で、私怨を捨て、第三者的視覚を持ち、
まともに働いたとすれば、少しはまともな指揮や作戦が出来るだろうが・・・

 それはゼーレの思惑上、不可能であろう。

「事実、あの女が余計な事をしまくっているおかげで、
裏の成果が色々と・・・」

 ゲンドウが、裏の老人達の計画にとって重要な計画、
ダミー計画等が白紙以前の状態に、戻らされた事件の事を持ち出す。

 尤も、それらは偽装工作が多いのだが・・・

『だ、だから、それは、アレに予定外のストレスを与え・・・』

 老人の1人が、
“責任は、いきなり指揮権を奪ったゲンドウにある”と、
言おうとするが・・・

「もし、使徒殲滅を任せて、倒せていた場合。
 調子に乗って、更に、色々と、他部署に口出ししようとして、
あの被害を軽く上回るどころか、少なくとも、
我々がココで、十年間研究していた成果が、
全て完全に消滅したか、ゼーレの存在と共に、表に出た可能性がかなりあります」

 実際、ミサトが色々してくれたおかげで、
ゼーレ向きの言い訳が出来ているが・・・

 まぁ、別方面でも、かなり、出ているようだが・・・

「使徒戦が始まる前からの勤務態度でも、
この事は、容易に予測が簡単につきます。
 私だけでなく、同志である冬月や赤木博士、同意見です。
 マギも同様の結論に達しています。
 また、彼からも、被害報告がかなりあがっていましたし・・・
 あの女の所為で、下手をすると、外部に補完計画が漏れかねません。
 あの女の恋人で、好奇心にとんだ3重スパイが加わると、確実に・・・
 勝手に、しかも、技術部の極秘データを、内諜の為に、
抜き取っていたのを私自身が発見し、内諜の方と切らせる為に、
投獄していたのが幸いしました」
(どうやら、表向きはセクハラだが、ゼーレに対しては、
それを隠れ蓑に、技術部のデータを、
コッソリ抜くと言うスパイ行為をしていた事になっているらしい)

 ゲンドウは心底疲れたような雰囲気で、そう言い、
今までの被害を説明していった。

 無論、殆どの被害は偽造であるが・・・
(シンは元々、知っているしね)

 ミサトがネルフに着てから、かなり裏で研究していた事、させていた事が、
抹消された事になっていた。

 原因は、ミサトが興味本位で、計器を勝手に弄ったり、
お酒を溢して、精密機械にかけたりした事になっている。

 因みに、実際に、同様な事故を、何度か、ドイツや松代支部、
更に、本部でも起こしている。
(本部では、ミサトの執務室の端末がアルコール漬けだった)

 しかも、謝るものの、本人にはチッとも、
反省の色が見えないとも聞く。
(『いやぁ〜チョッチ失敗、失敗、ごめんちょ』等といって、
笑って誤魔化し、その場で反省しても、すぐさま忘れ、
数日後に同じ事をする事が多々ある)

 シンの第三使徒が来る前の松代への出張も、
実は、それを補正する為もあったりする。
(主ではないが)

「とても、これ以上は・・・表も、裏も、業務に差支えが・・・
 事実、計画の退行があの女の所為で、20%以上も出てしまい・・・」

『『『『『・・・・・・・』』』』』

 そのゲンドウの説明に冷や汗を流しながらも、
手元にある第24次中間報告を見て、納得してしまう老人達。

 勿論、第18次中間報告から、ミサトの所為で、
色々と不都合が出始めた事が報告されていたのだが・・・

 裏・死海文書に拘るが故に、予算増額を餌に、
それらの事に対しては目を瞑らせていたのである。

 まぁ、未だ増額した追加予算を渡していなかったが・・・

 だが、その為、今まで、(予想外に)上手く進んでいたのに、
一気に、使徒戦前の状態以下に、逆走した様なものだからだ。

 それに、いきなり悪化していく中間報告の真偽を確認する為に、
本部へ潜り込ませたスパイ達から聞いたミサトの勤務態度と言えば・・・
(しょっちゅう行っている為、バレており、スパイ達は、
監視もされていたり、逆に取り込まれているので、
ゲンドウの報告どおりの事しかわからない。
 尤も、ミサトに関しては、何も隠していないが・・・)

 無断遅刻早退欠席当たり前・・・

 書類を読むどころか、ろくに見ようともしない。

 部下に押し付ける。

 他の部署(特に技術部)に行っては、
仕事の邪魔をしたり、余計な事をしたりして、
やり直させる。

 職場で隠れて飲酒し、そのまま上機嫌になって、
酒気をあちらこちらに振りまき、士気をどん底に叩き落す。

 仕事をしているより、他人の仕事の妨害する時間の方が、
何十倍も多い。

 国際公務員を名乗っている癖に、道路交通法を無視するどころか、
飲酒運転で轢き逃げをしたり、 車上荒し等をしたりして、
見つかれば、非常時とか言って、ネルフの特権を乱用し、もみ消したりする。

 何もわかっていない入りたての新人の方が、
マイナス数百分の一倍、有能とも言われる。
(マイナスの度合いが大きいため、プラスに戻すにはマイナスをかけ、
更に絶対数も大きいので、割らないといけない)

 などなど・・・・・・・・・

「疑うのであれば、調べてもらってもかまいませんし、
我々を罷免されてもかまいません。
 おそらく、そうすれば、先ほども言いました通り、
本部内の所員だけでなく、戦自、国連の者達を殆どクビにし、
第三新東京市の住民をどうにかしなければならなくなるでしょう」

 ゲンドウは、どこと無く、疲れた雰囲気をかもし出しつつ、
そう言った。

 つまり、これ以上、あの女を庇う事は不可能であり、
あの女を取るか、自分達と補完計画を取るかという選択を迫っているのである。

 そして、そのゲンドウの意見に、
“尤もだ”と老人達は納得してしまう。

 確かに、今回の事で、かなりの者にミサトの実態が、
外部にも広まってしまっている。

 ゼーレの関係の無いところにまで・・・

 それなのに、原因たるミサトではなく、
それを防ごうとしていた上層部の首を切ったら・・・

 補完委としての能力だけではなく、
色々と自分達の事を疑ってくれと、言っているようなものだ。

 それに、補完計画を諦めるだけではなく、
使徒との戦いに確実に敗れるだろうし、人類が滅びる事になるだろう。

 それは自分達の望む事ではない。

 むしろ、補完計画が実現できないよりも、最悪の事態である。

 そう言う事で、ゲンドウの主張する事は大いに分かる。

 使徒殲滅を掲げるなら、ミサトの存在は害にしかならない。

 更に、極秘裏に進めている(とゼーレは信じている)補完計画の準備に対しても、
既に、巨害にしかならないだろう。

 だが、ゼーレがミサトを第三新東京市から離したくない秘密が、
ミサトにはあった。

 それゆえ、ゼーレは、ミサトを使徒戦の行わせる場所から、
離すわけには行かなかった。

 だが、ココまでやっておきながら、ミサトを本部に置く事は、
無茶苦茶拙い事である。

 故に、老人達は迷っていた。

『碇、しばし待て・・・
 事が重大過ぎるゆえ、ゼーレ12使徒、
全員で話し合わなければならない』

 キールが、そう言って、他の老人達と目を合わせる。

「し、しばしお待ちを・・・
 どの位、待てばよろしいでしょうか?」

 だが、老人達が消える前に、
少々、あせったように、ゲンドウはそう訊いた。

『何故そのような事を訊く?』

 怪訝そうにキールがそう訊き返した。

「私も、今回の事で色々と調整しなければならない事が多いのです。
 他組織や下の者達に対する調整などが・・・
 なるだけ急がないと、今後、色々と・・・
 退行してしまった補完計画を元にもどす為、
修正を円滑に行う事の障害にも・・・」

 ゲンドウが少し言い辛そうにそう言った。

『ふむ・・・』

 確かに、あのような事をしでかす者を、
今まで、作戦部長などという重職に就けていたのだから、
処罰するにしろ、辞めさせるにしろ、
組織の長として、色々と手を打たねばならぬ事が、
多いのだろうとキールは納得した。

『よかろう。
 では、次の会合は二日後とする』

 キールがそう宣言した。

「分かりました」

 ゲンドウが深々と頭を下げ、
老人達が次々に消えていった。

『碇・・・後戻りは出来ぬのだからな・・・』

 キールはそう言って、消えていった。

「・・・あぁ、私には時間が無いのだ。
 バスの出発するまで時間が・・・・」

 顔を上げたゲンドウはそう言って、慌てて席を立ち、
何ゆえか、足元から、旅行鞄を取り出して、そこを出て行った。






 その頃・・・旅館の女子部屋

「ななななな!!」

 ミカが自分達に割振られた部屋に来て、驚きの声を上げた。

「あ、ミカちゃん、終わったの?」

 そこには、ニヤリとしながら、ヒカリが居た。

「何で、ヒカリさんが居るんですか!
 沖縄じゃ・・・
(折角のチャンスが・・・)」

 ミカがそう叫んだ。

「あぁ、ヒカリも同じ班だったから、帰ることになっていたのよ♪」

 アスカが少し意地悪そうにそう言った。

「私は、普通の飛行機で、帰らされたのよ」

 本当の所は、ミカとシンジのみが残っていたが不安だったので、
コレ幸いと、一緒に戻る事にしたのだ。

 まぁ、某不良達に絡まれたのは、
レイ、アスカ、ヒカリであるが・・・

「まさか、お兄ぃ達も・・・」

 ミカが冷や汗を流しながらそう言った。

「あぁ、大丈夫、あいつらは、関係ないし、
残りのお土産とか、買ってくるように言ったから・・・」

 アスカがそう言った。

 因みに、アスカが楽しみにしていたスキューバダイビングは、
既に、終わっていたし、残りは沖縄基地見学とか、
防空壕見学とかであり、まぁ、マングースショウがあるモノの・・・

 コブラとの死闘と教えられた為、
女の子達は、見る気がなくなったようだ。
(まぁ、残酷だし・・・数回に一度はコブラが勝つそうだし・・・
 とりもちは二回見ましたが、一回目は偶然にもコブラが勝っちゃっていました・・・)

 無論、居残り組みのトウジは、食い物で買収され、
ケンスケは基地見学があるので、他の班と一緒の行動になる事を、
了承したらしい。

「まぁ、まぁ、折角だから、一緒にと思って誘ったのよ♪」

 そこに居たユイがニコニコしながら、
ミカを宥める為にそう言った。

「あぅ〜〜〜」

 それで何も言えなくなるミカ・・・

 マナとマヤはその様子を半ば呆然と見ていた。

 因みにレイは、実は、初めて見る浴衣と格闘?しており、
リツコはそれを微笑ましそうに見ていたりする。
(帯の結び方を色々試しているようだ)






 一方、男部屋では・・・

「本当にすまん」

 青葉が、約束を破ったことで、タカに謝っていた。

「いえ、良いんです。
 おかげでマナも助かったし・・・」

 タカは慌ててそう言った。

 確かに、青葉が、上に話してなければ、
今頃、自分も、マナも、どうなっていたかわからない。

 それどころか、もっと多くの人に迷惑をかけていたハズなのだ。

 むしろ、恩人である。

「そうは、いっても、君に何の相談も無く、
司令達に話したのは事実だ。
 故に、このチケットは返すよ」

「いえ、そんな、本当に助かったのは、コッチですから・・・」

 2人はそんな事を遣り合っていた。

「・・・まぁ、律儀と言うか、融通が利かないというか・・・」

「まぁ、青葉さんらしいけどね」

 シンとシンジは、浴衣に着替えながら、2人の様子を見て、そう言った。

 因みに、その傍では、タオルを持ったペンペンが、
目を期待で輝かせて、2人の着替えを催促していた。

 無論、ペンペンはユイ達が連れてきたのである。

 どこぞの非常識な無精髭のように、
生物ナマモノ』という分類で、 宅急便で送るような事はしないのである。

 結局、2人の言い合いは、一旦、タカがチケットを返してもらい、
それを青葉に定価で売ると言う事で、決着がつくことになった。






 その頃・・・某会合

『うむ・・・
 確かに、これ以上、アレをネルフ本部に、
所員として置いておくことは無茶があり過ぎるな』

『だが、どうする?』

『うむ、草に調べさせたところ、
アレの出す波動は、既にリリスよりも強くなっているらしい』

『せめて、アダムの幼生体が無事に届いておれば・・・』

『あぁ、確かに・・・』

『何かとやりすぎたのではありませんか?』

 ある老人が批難する様にそう言った。

『いや、アレは、かの影響により、外罰的要因が極端に強くなり、
その為には、自分の記憶さえ、都合よく、
改竄してしまう状態になっておったのだ。
 アレに関しては、殆ど問題なかろう』

 別の老人がそう言った。

『うむ・・・
 しかし、あの鈴、全く役に立ちませんでしたな』

 別の老人が他の老人を見ながらそう言った。

『そうですな。
 ロクに届け物も出来ず・・・』

『出させたと思えば、別件で再び更迭される』

『確か、セクハラを白昼堂々とやったのですかな?』

『しかも、無理矢理、影に連れ込んで事におよぼうと・・・』

『私は、見られていないと思って、
女子所員を押し倒したと聞いていますが?
 それで、即座に取り押さえられたと・・・』

『いや、我々にとっても拙い情報を、マギから抜き取り、
日本政府に売ろうとしていたとか・・・』

 どうやら、無茶苦茶、尾鰭背鰭胸鰭が付き捲った報告が、
上がっているようだ

『誰があそこまで節操の無い洗脳を・・・』

『な!
 そ、それを言うなら、あの男の方だ。
 少しばかり、アレへの崇拝が強すぎたのでは?』

 一斉に自分の方を見られた老人は別の老人を見ながらそう言った。

『何をいう!』

『しかし、そう考えると、今まで我々が裏・死海文書をなぞる為に、
色々と前もって手を打っていた事は、行き過ぎ・・・
 いえ、むしろ、害だったとも言えますな』

『左様、むしろ、何も手を加えなかった方が、
記述どおりに行ったのでは?』

 ついに、ゼーレの行ってきた事に関して、
疑問を持ち始める者が出始めた。

『まて、そうは言うが、あの記述によれば・・・』

『実際に、セカンド・インパクトは、手を加えなければ・・・』

『あぁ、記述の解釈のやり方が間違っていたとは言わんよ。
 ただ、やり過ぎという事だよ』

 その疑問を打ち消そうとした老人をさえぎって、
別の老人がそう言った。

『しかしだね・・・』

 そして、責任を押し付けあうような言動が続いていく。

 様々な思惑により、老人達の間で、緊張が走り出す。

『よさんか!
 今は責任を追及している場合ではない!』

 議長であるキールがそう言って止める。

『そうだ、アダムが無く、リリスの波動を増幅させるわけにも行かないのに、
アレを第三から、引き離さねばならない事になっておるのだぞ』

『そうでしたな・・・
 下手をすれば、次の使徒は、あの女の居る所を目指し』

『色々と拙い事が・・・』

『しかし、どうやって・・・』

 老人達の会合は続いていった。






 露天風呂・・・

「ふぅ〜・・・」

 シンが温泉に浸かりながら、そうもらした。

 その温泉では、ペンペンが嬉しそうに泳いでいる。

「しかし、本当に、見かけとは裏腹に非常に役に立つんだね。
 あのNV」

 シンジがシンにそう言った。

「あぁ・・・
 独特の波長で、嫌悪させてはいるが、
ATフィールド関係が無ければ、下手をすると、
エヴァよりも凶悪な兵器だからな。
 むしろ、あの見かけがあるから、平和的に使えるともいえる」

 シンがそう答えた。

「そうだね。
 この腕時計型の装置が無ければ、
僕も使おうなんて、思わないだろうしね」

 シンジはそう言いながら、腕にはめていた時計を見る。

 実は、シンジのはめている腕時計は、
先行者NVの遠隔指令装置であり、
先行者NVが出す特殊な波動を防ぐモノであった。

 無論、耐水、耐圧を始めとする様々な機能もついているので、
どこで着けていても大丈夫な一品だ。
(時計や通信機の役目もあるらしい)

 因みに、先行者NVがだす波動は、
どこと無く嫌悪感を増大させたりするので、
見かけと重なって、アレを使おうとか、購入しようとか言う考えを、
浮かばせないようになっているのである。

 無論、その波動は映像を介しても、届くし、
人体に嫌悪感以外の悪影響は与えない。

 それが無かったら、アレを買おうとか考える所が、
鬼のように出てくるだろう。

 因みに、シンジと同じタイプの腕時計をつけているのは、
シン、レイを始めとする裏の事情が分かっている幹部連中と、
口の堅く信頼のできる作業員だけである。
(アスカはまだ貰っていないようだ)

 シンジとシンがそんな話をしていると、入り口が開き、
ゲンドウと冬月が入ってきた。

「うむ、やはり、温泉にきたら、一番に入らないとな」

「ふっ問題ない」

 そんな事を言いながら、冬月は洗い場の方へ、
ゲンドウは温泉の方に歩いていこうとする。

「待て、碇、こう言う所では、先ずは軽く洗ってからだ」

 冬月が温泉の方にいこうとするゲンドウを止める。

「何を言う、最初に湯で身体を温めて、毛穴などを開いた方が、
よく洗えるだろう」

 だが、ゲンドウはそう言って、反論する。

「いや、こういう場所では、軽く洗ってからだ。
 そうすれば、湯船に垢が浮く可能性が最小限になるし、
温まってから、もう一度洗えば、よりきれいになるのだ」

 どうやら、拘りがあるらしい。

 まぁ、軽く湯で流してからと言うのもあるが・・・
(というか、それが一般的)

 因みに、シンジとシンは、軽く身体を洗ってから、浸かっている。

 未来の冬月から、シンが教えられていたので、
それを実践したのであろう。

「むぅ・・・しかし」

 ゲンドウが反論しようとする。

「おやっさん、俺が背中を流してやろうか?」

 シンがそう声をかけつつ、シンジを軽く突付く。

「あ、じゃぁ、父さんの背中は、僕が流そうか?」

 シンジも、その意図に気付き、そう言った。

「あ、あぁ、頼むよ」

 冬月はそう答え・・・

「う、うむ・・・
 も、問題ない

 ゲンドウは、どことなく、顔を赤くしながら、そう言って、
洗い場の方に行った。

 シンとシンジは、軽く微笑みながら、
タオルをもって、洗い場の方へ行った。

 ゲンドウは、シンジに背中を洗ってもらいながら、
何故か涙を流していたと言う。

 ついでにその頃、女風呂では、
大きくなったリツコのお腹の話題で、
女性陣が盛り上がっていたと言う。






 宴会場

 そこでは、別な意味で、ゲンドウは涙していた。

「こう言う時まで、近付かないよ・・・」

「まぁ、ユイさんは、厳しいらしいからな・・・」

 離れたところで、シンジとシンがそう小さい声で話していた。

 一応、司令、副司令と言う事で、ゲンドウと冬月は上座に居るものの、
同じ上級幹部であるハズのユイは、リツコ、マヤと共に、
シンジやシン、レイ、アスカのパイロットを連れ、
一般人であるヒカリやミカの居る下座の方に居た。

 つまり、かなり離れた場所におり、更に言うなら、
やはり、半径5m以内には、入ってくれないのだ。
(部屋も階が違い、更にかなり離れている)

 更に、ゲンドウが近付くと、睨むのである。

『約束はどうなりましたか?』

 と言って・・・(因みに、冬月もとばっちりを受けている)

 因みに、レイは、まだ、ゲンドウの事を、
『お父さん』とは呼んでくれていない。

 まぁ、何度か呼んだ事はあるものの、
まだ、ぎこちないし、殆ど『司令』だ。

 どうも、まだ上手く、親とは認識出来ないらしい。

 十年近くの誤った教育のつけである。

 因みに、シンジは、公式の場以外では、
チャンと『父さん』と呼んでくれている。

 がんばれ、ゲンドウ、もう少しだ!
(多分)






「はい、シン君、あ〜ん」

 レイがシンの前にやってきて、
そう言い、お刺身をシンの口元に持ってきた。

「え、あ、う、うん」

 この“あ〜ん”攻撃にシンは顔を赤くしつつも、チャンと答える。
(お返しも要求されている)

「シンジさん、あ〜ん」

「シンジ君、コッチの方がおいしいわよ」

 ミカとヒカリもマネをし始めて、
シンジがあたふたし始める。

 因みに、ユイがさせているのである。

「・・・む〜〜」

 それを見つつ、何故かアスカが不機嫌そうな顔をする。

「・・・指揮部長!
 そこのジュースとってよ」

 そして、シンジの傍にあるジュースをさしてそう言った。

「え、あぁ、うん」

 シンジは驚きながらも、ジュースを渡そうとすると、
アスカがコップを突き出したので注ぐ。

 注ぎ終わるとアスカは、シンジのコップに余り残っていないのを見て、
シンジからジュースのビンを取ると・・・

「お礼に注いであげるわ。
 コップを出しなさい」

「あ、うん」

 シンジにコップを持たせ、注ぐ。

「「あぁ〜〜!!」」

 勿論、ミカとヒカリがそれを見て、黙っていない。

 騒がしくなっていく。

 その傍で、マナは、見たことの無い騒ぎを、
驚いた表情で見ており・・・

 タカは、苦笑していた。






 子供達の様子を見ながら・・・

「あら、等々、アスカも参戦かしら?」

 お腹が結構大きくなっているリツコがボソリと言う。

「あの娘は、キョウコと同じで、
素直じゃない所があるみたいだからねぇ〜」

 ユイが、上機嫌でそう言った。

「もしくは、自分の気持ちに、中々、気付かないんじゃないですか?」

 マヤがそう言った。

 因みに、この娘さん、ユイとリツコに教育?されたらしく、
こう言う事に関して、ある程度、耐性がついている。

 この宴会、ネルフの慰労会でもあるので、
4交代の各一泊二日、計四泊五日で行われる。

 無論、ゼーレに対しては、
“ミサトを今まで作戦部長に就けていた事で、
上層部に対する疑問を有耶無耶にする為に行った”
と言う理由で認めさせる予定である。
(当然、認めざるを得ない状況に持って行っているが)

 ゲンドウと冬月は、ゼーレの事もあるので、
明日、第一班と本部に戻る事になっている。

 最終日の前日に、またやってくるが・・・

 その間、代わりに仕切るのは、ユイとリツコ(補佐でマヤ)である。

 シンを始めとする子供達は、学校の都合で、明後日戻るが・・・
(つまり、ユイ達と一緒に戻る)

 ともかく、この日は、ミサトの事を忘れ、
かなり騒いだらしい。

                                    続く




と、D、鐘、華「明けまして、おめでとう御座います!」
と「今年も」
D「よろしく」
鐘「お願い」
華「します!」

と「さて、というわけで、あとがきですが、後はミサトの処理かな」
鐘「コレで、ミサトさんは終わりなんですか?」
D「そんなわけは無いだろう」
華「まぁ、アレが使徒を呼び寄せるんだしね」
と「まぁ、そうだね」
鐘「と言う事は、まだ何かあるんですね?」
D「当然だろう」
華「そういえば、順位はどうなっています?」
と「それが、締め切りが近いから、一部の人が転ぶ、転ぶ」
D「あぁ、順位は変わらないけど、結構凄い状態だ」


1位 山岸マユミ
2位 ハーレム

鐘「ヤバイです、ハーレムの追い込みが・・・(;´ω`)」
D「結構、下の人達がどうせならって転ぶ人が、多いからな」

3位 シンイ=ジカーリ(ミュウ=アンカード)
   鈴原ミカ

華「結構、2位と差が開いている(;´Д`A ```」
と「まぁ、転ぶ人が多かったしね」
華「どうせなら、アスカ派に転んで!!」

5位 惣流アスカ=ラングレー

D「順位は変わっていないけど・・・」
と「3位との差が開いたね(;´ω`)」
鐘「もう、皆さん、ハーレムに転ぶ、転ぶ・・・」
華「だから転ばないでぇ〜〜!!p( iдi ) qハウー」

6位 洞木ヒカリ

と「何故か、転ぶ人は少なかったね、むしろ復帰する人が多かった」
D「うむ・・・ヤバイからかな?」
鐘「まぁ、そうでしょうね、おかげで5位との差を縮めました」
華「アスカファンの人! 見習うように!」

7位 綾波レイ

と「伸びるねぇ〜コレは、6位、いや5位になるかな?」
D「元マナ派の人がどうせならって転んでいるらしいからな」
鐘「どうせなら、アスカも引き摺り下ろすって言うのですね」
D「うむ、何故か、ヒカリではなく、ターゲットがアスカなのが、不思議だ」
華「いやぁ〜〜〜!!!\( i0i )/ 」


と「順位は変わらないけど・・・」
D「やばい人が居るからな、2人」
華「あうあうあうあう」
鐘「そういえば、次点は誰なんですか?」
と「・・・し、知りたい?( ̄ε ̄;)たらー」
D「後悔しないか?」
華「なんなの?」
鐘「誰なんです?」
D「下手すると・・・順位に入ると怖い存在だ」
と「(((p(>o<)q))) いやぁぁぁ」
鐘「とりもちさんが、そこまで恐れるって・・・まさか」
華「あれ?(−0−;)」
と「(W)(。。)(W)(。。)コクコク」
D「聞かないほうが身の為だな」
鐘「そうします」
華「では、後はコメント係さん達に任せて・・・」

 またネェ〜(≧◇≦)/゛゛゛゛ヾ×4


注)一月が大変忙しかった為、メールチェックがロクに出来ていませんでした。
   もし、返事がないという方、済みませんがもう一度出してください



アスカ「はぁ〜い、あんたたち元気にしてた? 今日は温泉からよ♪」
レイ 「いい湯ね。問題ないわ」
シンジ「……」
アスカ「シ〜ンジ。なに黙っちゃっているのよぉ」
レイ 「碇君、どうしたの?」
シンジ「そ、その二人ともどうして……」
アスカ「あ、ここ家族風呂よ、知らなかった?」
レイ 「家族風呂。家族ではいるお風呂。碇君と私は家族だもの」
シンジ「だ、だからってそんな格好で……(真っ赤)」
アスカ「うれしい、ねぇうれしい? こんな美少女といっしょにお風呂に入れて?(頬染)」
シンジ「う、うん……(顔までお湯につかってブクブクブク)」
アスカ「シンジのためだったらこのタオルを外したってい……(パカーン) いったぁ〜!!」
レイ 「……」
アスカ「あんたなにすんのよ!!」
レイ 「それ以上は青少年保護育成条例違反よ」
アスカ「……ふ〜ん。なんだかんだ言って体に自信がないんでしょう?」
レイ 「……碇君は胸の大きさなんて気にしないもの」
アスカ「そうかしら?(ニヤリ) シンジは私のむ(以下検閲)あるんだから!」
レイ 「!? 碇君、そうなの? 碇君!?」
アスカ「シンジ、どこいったのよぉ〜!!」


シンジ「付き合ってられないよ、もう(真っ赤)」