どこか・・・深夜・・・

 大きいのと小さい人影が走っていた。

 月明かりで、2人の姿が見えた。

 大きいの方は二十代後半くらいの青年で、
小さいの方は、影だけだと男の子と勘違いされるかもしれないが、まだ13、4位の少女であった。



「クッ・・・こんなに早くお前を病室から逃がした事に気付かれるとは・・・」

「し、新崎さん・・・」

 少女が不安そうに声をかけた。

「マナ、いいか、よく聞け、ココから、お前は1人で第三新東京市に行くんだ。
 そして、さっき渡した手紙の宛名の人に保護を求めろ」

 青年は、立ち止まると、少女の肩を掴んでそう言った。

「そ、そんな・・・新崎さんは?」

 マナと呼ばれた少女は、戸惑いながらそう言った。

「俺は、時間稼ぎをするために、奴らを撹乱をする」

「俺だけなら、何とかなるさ・・・
 もしもの時は【知らぬ、存ぜぬ】で通す事が出来る。
 アイツ等が俺をあそこから追い出そうとして、やった事を逆手にとってな」

「で、でも」

「いいか、お前さえ、無事にあの人に会って、アソコの保護下に入る事が出来れば、
あいつ等も解放出来る可能性が高いんだ。
 それに、このままあそこに居たら、あの外道達の虐待行為何も考えてない無意味に激しい訓練の所為で、
内蔵を痛め、パイロットの適正を失ってしまったお前は、あの外道達の慰み者にされてしまう。
 お前も女の子だ・・・嫌だろ、そんな運命は・・・」

「でも、どうして、新崎さんは・・・日が浅いとはいえ、一応部下なんでしょ・・・」

「フッ、俺も知り合いに似ている娘がそんな扱いを受けるのは我慢ならないのさ。
 それに、俺が本当に・・・いや、これはいいか・・・
 もう時間が無い、お前だけでも早く逃げろ」

 青年、新崎がそう言うが、少女、マナは心配そうに見つめる。

「何、やばくなったら、俺も逃げるから、それに、一緒に居ちゃ色々と拙いんだよ!」

 新崎はマナを早く行かせる為に、厳しい口調で言った。

「わ、分かりました」

「行け・・・」

 優しい目をしつつ、新崎は、第三新東京市のある方向を指差す。

「はい!」

 新崎の心が分かって、マナは涙を流しながら走っていく。

「無事で・・・行けよ・・・
 さて・・・俺はは混乱させなーとな・・・」

 新崎はそう呟くと、回りに何かを振り撒き、マナの足跡を消していく。

「これで、多少の間は犬どもの鼻とか、誤魔化せると思うが・・・不十分だよな・・・
 じゃぁ、俺の方は、本格的に攪乱といきますか・・・殺さない程度に・・・」

 真剣な表情で新崎はそう呟き、その辺の木から2本のとがった枝を手に取り、
少女が走っていった方向とは反対の方に走っていった。

 そして、犬の断末魔に近いような泣き声と、人のわめき声、銃声が暫く流れた・・・





 数時間後・・・

「はぁ、はぁ・・・え・・・犬?・・・」

 近付いてくる犬の鳴き声が耳に入り、顔を蒼くした。

 新崎のおかげでかなり時間が稼げたとは言うモノの、
やはり1人では完全とは言えなかったらしい・・・

「そ、そんな、こ、ココまできたのに・・・もう少しで第三なのに・・・」

 絶望を感じて、マナがよろめいた時・・・

 ガラガラガラ・・・

「きゃぁ〜〜〜〜」

 崖そばだった為、道が壊れ、マナは増水した川に落ち、そのまま流されてしまった。

 幸か不幸か、そのおかげで、追っ手の犬による追跡は不可能になり、
追っ手がマナを見付ける事は困難になった。







               
                                              18
                                          発端・出会い・修学旅行?



 鹿島タカヒロは、いつものように、早朝のランニングをしていた。

「ふ〜親父は暫く沖縄に出張だし、暫く1人だな。
 今日の夜は何にすっかなぁ〜1人だしなぁ〜」

 そんな事を呟きながら、いつものコースを1人で走っていると、
いつもと違う何かを見かけた。

「ん、あれは?  人!?」

 タカヒロはそう叫ぶと、川岸の方に慌てて降りていった。







 

 ミサトがコンフォート17に向かって走っていた。

 やっと、書類地獄(&独房)から開放されたミサトは、
使徒がとっくに殲滅された事をとある所員から教えられ無理やり聞き出したのだ。

 全チルドレンがアスカも参加したシンジの作戦と指揮によって・・・

 その途端、アスカが居るであろう自分のマンションに向かって、
自分の足で走っているのである。

 ミサトは一刻も早く、アスカに会う為に・・・

 因みに、ミサトは色々やってきたネルフの所員と言う権限を使って、有事以外のときにやった道路交通法違反をコッソリ?揉み消した事がバレ、
一気に減点され免許取り消しになっており(しかも、二度と免許は取れないらしい)、更に自慢の車アルピーノ・ルノーは、
処々の都合減俸が鬼のようにあるくせに自棄酒を飲みまくった為、お金が無くなりローンも払えなかったので差し押さえを喰らっている為、
車に乗れない運転できないから、自分の足で走っているという話しもあるが・・・
(主な違反はスピード違反に飲酒運転、それに駐車違反かな?)

 急いでいるミサトは、エレベーターを待ている精神的余裕がない為、階段を駆け上がった。

 そして、疲労を感じていないのか、気にしてないのか、
汗だくの状態なのに、一気に上っていく・・・

 バン! カチャカチャ・・・

 ドアの前に来るなり、ボタンを押すが開かない・・・

 ガンガンガンガン!

 ミサトは八つ当たりをするようにドアを蹴る・・・

 少しして、鍵が閉まっている事に気が付き、慌てて自分の身体を調べ始めた。

 そして、一枚のカードを取り出し、ドアの横のスロットに通す。

 カチャ・・・

 開錠された音がした。

「早く開きなさいよ!」

 バン!

 そう叫びながら、ミサトは再びボタンを押す。

 シュー

 ミサトの部屋のドアがやっと開く・・・

 ドタタタタタタ!

 そのまま土足で中に入り、ある部屋の所にきて・・・

 バリ!

 アスカの部屋の襖を開けずに突き破る・・・

「アスカ!
 何で、あいつ等の口車に乗って、私抜きで、
勝手に使徒を殲滅したのよ!」


 身勝手極まりない事を怒鳴りつつ、憤怒の形相で中に入ったミサトの見たものは・・・

 何も無い部屋だった・・・

「へ?・・・・・・・・・」

 そのまま目が点になるミサト・・・

 そう、アスカの荷物は何も無かったのである・・・

 そのまま、白くなって呆然とするミサト・・・

 何が起こっているのか理解できないまま、
思考がフリーズしているようであった・・・

 ミサトは、完全武装の保安部員達がミサトを本部に連れ戻しに来るまで、
固まったままであった。

 因みに保安部員がミサトを連れ戻しに来た理由は、
ミサトが独房から出た途端、司令に挨拶もせず、
更に勤務時間であるのに、無許可で勝手に本部を出て行った為である。
(無論、止めようとした所員を殴り飛ばして・・・)






 そのアスカはと言うと・・・

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

「・・・・・・・・・・・・(汗)」

 ミカ(現1位)とヒカリ(現2位)にとある部屋で睨まれていた・・・

「・・・あ、あのねぇ〜・・・
 わ、私がどこに住もうと、あんた達に関係ないでしょう」

「「場所によります!」」

 前回の使徒戦の後、シンジの指揮下で戦った為、ミサトの家に居づらくなったと言うか、
まともな天国に近い生活をした為、ミサトのマンション腐界なんぞには住みたくなくなったアスカは、
コンフォート16に引越す事になったのである。

「・・・し、仕方ないじゃないの・・・もう決まった事なんだし・・・
 それに私が住んでいるのは別の階なのよ(汗)」

 アスカは、2人に睨まれて、冷や汗を流していた。

「これは・・・同じ部屋になっていた日には、
とんでもない事になったかもな・・・」

 その様子を見ながら、苦笑しつつ、シンが呟いた。

「・・・かも」

 レイも呟くようにそう言ったが、その目は別の所を見ている。

「なんで、惣流さんが家の上に住む事になっただけで、
あんなに騒ぐんだろ?」

 よく分かっていないシンジは、そう呟いた。

「やっぱ自分の事には鈍いし・・・」

 そのシンジの呟きに対して、シンは呆れたようにそう呟いた。

「そうね・・・」

 相槌を打ちながらもレイの目は、シンの腕を見ている・・・

 どうやら腕を組みたいらしいが、
中々タイミングがつかめないようである・・・

 因みに、アスカにこの場所コンフォート16を勧めたのは、レイであったりする。

 前回の戦いの後、パイロットの更衣室でアスカが・・・

『あぁ〜これで私はまたミサトん家ゴミ溜めに戻るのかぁ〜
 居辛いというより、暮らし辛いのよねぇ〜』

 と呟いた時、一緒に訓練をしたおかげで、一応、仲良くなったレイが・・・

『なぜ、引っ越さないの?』

 と不思議そうに訊きいてきた。

 そこでアスカは、ある程度の広さがあって、
家賃、場所等が(アスカやネルフが決めている)規定内の所が無い事などを話した。
(アスカにもチャンと給料が出ており、それで生活をしているらしい)

 勿論、探せばあるだろうが、ミサトの策略というか、行動により、
アスカは無いものと思っていたのである。

 そこで、レイが、自分と同じマンションコンフォート16に住む事を勧めたのであった。

 勿論、アスカは・・・

『作戦も終わったのに、今までみたいに同じ部屋に住むわけにはいかないでしょうが・・・
 サード・・・いや、あんたの彼氏だって戻ってくんだし』

 と言った。

 するとレイは上の階に空き部屋がたくさん有ることを話した。

 そこで興味を持ったアスカが家賃や条件の事などを訊くとレイは・・・

『家賃?・・・ガス、水道、電気、電話等の諸経費位で良いわ・・・
 でも、多分、チルドレンという事で、ネルフの補助が出るから、かかるのは食費だけになるかも・・・
 その代わり、掃除は自分でチャンとしてね』

 とか

『押しピン?・・・釘?・・・変に壊さなければ別にいいわ・・・』

 とか

『ペット?・・・言ってくれれば・・・良い・・・
 でも、躾はチャンとしてほしい』

 と、微妙に引っ掛かる言い方で言うので、シンジとシンに詳しく訊くと・・・

『え?・・・家賃について?・・・いくらネルフ関係だからって、そんなに安くて良いのかって?・・・
 まぁ、レイがそう言うなら良いんじゃないのかな?』

『諸条件が曖昧でよく分からない?・・・むぅ〜まぁ、レイちゃんが良いと言って、
他の隣人に迷惑をかけないなら、別に良いと思うが?』
 まるで、レイがそのマンションのオーナーかのようにそう言ったので、アスカは益々混乱した。

 しかし、住所変更の手続きの時、
それが、事実オーナーがレイであると分かって驚いた・・・
(前回の改造の時、ネルフからレイの名義にかわったらしい)

 実は、レイがゲンドウの娘であるとシンが言った後、
ゲンドウは確りレイにも給料を出していた事にした。
(それまで、食費くらいで、殆どただ働きの状態だったらしい)

 その給料は、レイが5歳の頃まで遡って、出ていた事にされており、
更に、レイは元々あまり使わないえない?状態だった為、
貯まりに貯まっていた事になっていたのである。

 そして、そのままだと、ただ、税金を取られるだけで、
将来的にも良くないだろうと考えたゲンドウが、財テクに走った。

 その結果、レイはいくつかのマンションのオーナーや、
ある優良企業の筆頭株主になっていたりもする。
(おそらく、インサイダー取引をしまくりだろうな・・・権限を使って)

 それはシンジにも言えることだったりするのだが・・・
(ネルフにやって来てから、契約金と二佐待遇以上の給与やボーナスが出ているらしい)

 まぁ、シンジの場合、給料やお小遣いとして直接渡すと、
あまりに金額が莫大だったのに驚いて、殆どを寄付したりするので、
今は殆どゲンドウがコッソリ管理していたりする・・・
(詳しくは・・・今は消えているかもしれないけど・・・
 とある人がココで書いてくれた親ばかゲンちゃん奮戦記で・・・
 消えていたら自分で復活させようかな?・・・)

 注:消えている事を確認したので、本人が良いと言っメールくれたら書くかも・・・

 因みに、シンの場合は、ネルフの給与の一部を冬月がしているらしい・・・
(こっそりと・・・)

 まぁ、アスカも小さい頃から、一応、それなりに貰ってはいたものの、
小さい頃はあまり興味が無かったので、実際、どのくらいなのかは詳しく知らなかった。

 その為か、ドイツの時は勝手に別居しているハズの親の口座に養育費として、
最初の頃から、大半を入れられて盗られて?いても、
小さい頃からの慣れみたいなもので、ある程度、価値が分かっても、一応それなり?に入ってくるから、
気付かなかった気にしなかったので、入ってくる金額がレイとはかなり違っていた。

 それに加え、色々と欲しいものを給料として振り込まれた自分のお金で買っていた為、
それほどアスカ自身の口座には貯まっていなかったりするのである。

 因みに、日本にきてからも、更にその給料の一部が家賃とか食費等の名目で、
ミサトの口座に入れていたらしいので、更に少なかった・・・
(今は、レイ達経由で、司令に給料が少ないと直訴した時、
それらの事実を知ったレイとシンの直訴によって、税抜きの給与の全額が、
しっかりアスカの口座に入る事になり、入った給与の額を見て、アスカがかなり驚いたが・・・)

 まぁ、それは兎も角、アスカは格安殆どただで碇家の上に住む事になった。

 とは言っても、1人暮らしを始めたとは言え、アスカは料理があまりできないし、
特訓の時に碇家シン、レイ、シンジ、ユイの料理の味を知った為、
3食とも碇家の所に食べに来るのである。

 まぁ、最初に誘ったのはユイらしい。

『1人で食べるなんて、寂しいでしょ・・・
 それに、いつも、コンビニのお弁当なんて、バランスも悪くなるわよ』

 といって・・・

 まぁ、アスカは、チャンと食費は出しているらしいので、

一部?のシンジを狙っている少女たち以外には問題ないだろうが・・・

 最も、碇家には色々と遊ぶ道具が有る為、寝る時や洗濯、自室の掃除等の時以外、
入り浸っているという話もあるが・・・
(洗濯やお風呂掃除等はチャンと自分でしているらしい・・・TVの時と大違いだ)

 その為、それを知ったミカとヒカリが騒いだという事である。

 因みに現在アスカ達が居るのは、碇家のゲームの置いてある部屋であったりもする。
(だから、尚更、火をつけたとか?)

「あ、ちょ、ちょっと、あ!
 ねぇ、あんた達からもなんか言ってよ!」

 覗いていたシンジ達を見付けたアスカが叫ぶ助けを求める

「えっと・・・その、何といったらよいか・・・」

 シンジは、なんと言えばいいか迷っている。

「まぁ、その・・・がんばれ・・・(汗)」

 冷や汗をかきつつ、シンはそう言って離れていこうとする。

 ガシ!

「おっと(汗)」

「行きましょ♪」

 レイは等々シンの腕をとる事に成功して、
そのまま幸せそうに腕を組み一緒に離れていった・・・



 まぁ、結局、シンジが、
『惣流さんは、他に住むトコがないから』
『ネルフの規定で決まっている場所が他になくて・・・』
と言う様な説明をして、ミカとヒカリは渋々了承したらしい・・・
(その代わり、2人とも毎日遊びに来ても良いことになったらしい・・・)




 数日後・・・

「へ〜そんな事があったのか」

 学校でシンの説明を聞いたケンスケがそう言った。

「まぁ、そんな訳で、2人がうちによく遊びにくるようになったんだ・・・
 それと、惣流が前ほど、俺を敵視しなくなったから、いい事だ気が楽になったな」

 レイ達レイやヒカリやその女友達と一緒にお喋りをしているアスカの方を見ながら、シンはそう答えた。

「えぇ事やないわい・・・」

 机に顔を沈めていたトウジが、顔を上げ、むくれながら呟いた。

「どうしたの?・・・トウジ?」

 シンジが不思議そうにトウジに訊いた。

「お、おかげで、それ以来、ミカん奴、帰りが遅うなって、
おやつが前日の夜の作り置きになってしもうたんじゃ〜」

「「「・・・しょ、小学生におやつを作らせたのかい」」」

 シンとシンジ、ケンスケが呆れたように呟いた。

「な、何を言うとるじゃ、
ミカの作りたてで、
ほかほかのドーナツやたこ焼きは、

最高なんじゃい!」

 慌ててトウジがそう力説した。

「だったら、トウジもミカちゃんと一緒に、
うちに遊びに来れば良いじゃないか・・・」

「ん・・・・・・おぉ! そいつは、妙案じゃ!」

 呆れたようにシンジが呟いたのを聞いて、
少し考え込んだトウジは嬉しそうにそう言った。

「ところでさ、ココ数日、タカヒロが放課後になると居ないけど・・・知らないか?」

 ケンスケは、話を変えるようにシンに尋ねた。

「ん?・・・そう言えば、看病が有るから、暫く早く帰るって言っていたな・・・
(仕事も少し休ませてくれって言っていたし)・・・
 親父さんが、沖縄に下調べの出張に行った日の早朝トレーニングも途中で抜けたし・・・
 親父さんもまだ出張中だし、家族の誰かが風邪でもひいたのかな?・・・
(でも、アイツ、父親さん以外に家族居たっけ?)」

 シンが少し首を捻りながらそう答えた。

「こまったなぁ〜修学旅行の話し合いもあるのにさぁ〜」

「なんや?・・・なんぞ、あったんか?」

 複雑そうな顔をするケンスケにトウジがそう言った。

「ほら、班会議、まだ自由時間の計画が終わってないだろ。
 そろそろ提出しないとさ」

「まぁ、ある程度こっちで話しておいて、
後で教えてあげれば良いんじゃないかな?」

「そうだな・・・その時に意見を訊けば良いだろう」

 ケンスケにシンジとシンがそう言った。

「う〜ん・・・そっかぁ〜」

 ケンスケはそう言って、納得した。





 ネルフ本部・・・とあるミーティングルーム

「えぇ〜!!
 修学旅行にいっちゃだめぇ〜!!」

 いきなりやってきたミサトがアスカ(とチルドレン達)に、修学旅行中止の旨を伝えにきた。

「聞いてないわよ!」

「今、言ったわ」

 因みに修学旅行は後3日である・・・

 他のチルドレン達シン、シンジ、レイも驚いた顔をしている。
(一応、シンジは指揮部長兼フォースチルドレンです)

 アスカが騒ぐもの無理は無い・・・

 なぜなら、訓練の合い間の休憩時間に、修学旅行の計画も準備も殆ど終わているので、
ワクワクしながら、沖縄の事を話している時に、ミサトが一方的に行くなと言ってきたからだ。

「そんな事、誰が決めたの!」

「作戦部長の私が決めました!」

 怒鳴るアスカに、ミサトは胸を張ってそう言った。

 因みに、修学旅行に行く事は、前回の使徒戦辺り三週間以上前からわかっていたことである・・・

 それを今に土壇場になって、いきなり中止と言っては、
反発も大きいだろうに、判っていないのだろうか?

「まともな作戦1つ作れない作戦部長が、
何言ってんのよ!

 だいたい、そんな権限を持っているってぇ〜の?!
 アンタが!」

「な、何ですってぇ〜〜!!」

 痛いところをつかれたミサトは、そのまま切れかける。

「じゃぁ、指揮部長の意見はどうなのよ!
 指揮をとる者の立場から何時現れるかわからない相手がいるのに、
遊びに行けると思うの?!」


 ミサトはシンジにそう言った。

「え?」

 いきなり話をふられて、シンジは驚き、戸惑う。

「その前に、何でそんな事を言い出したんだ?」

 戸惑うシンジの代わりにシンがそう訊いた。

「だから、あんた達が全員ココから離れている時、
使徒が攻めてきたらどうなると思っているの?!

 そんな事も、考え付かなかったのかしら? 指揮部長さん!
(やっぱりガキがいい気になって指揮を執ってもいい事なんか無いんだから、さっさと辞めなさいよ)

 心で思っている事を思いっきり読ませるような態度で・・・

「ねぇ、ミサトの奴、小声で本音を言ってるわよ」ぼそぼそ

「・・・ばか?」ぼそぼそ

 いや、アスカとレイの呟きを聞くに、小声で言いながら、
ミサトは嫌味爆発な態度で胸を張ってそう言った。(何か、意味が・・・(^^;))

「・・・どう思う?」

 レイがシンに顔を寄せ、小声で訊く。

「う〜ん、多分、軍人らしいと言うか、多少、考えているような所を見せて、
パイロットの気を惹こうとしているんじゃないか?」

 呆れたようにシンはそう呟く。

「ったく・・・自分から学校に行けとか言ってたくせに・・・
 日本では義務とか何とか言ってさ・・・
 私には中学生の勉強なんか必要ないのに・・・」

 レイに近付いて、アスカもブチブチと文句を言った。

「そう言えば、惣流さんは、ドイツの大学を出ているんだっけ?」

 3人の輪に自然と入ってきたシンジが思い出したかのように訊いた。

 つまり、4人は極自然にテーブルを中心に円陣を組んだ状態である。
(ミサトは蚊帳の外)

「そうよ・・・それなのに行けって言ったのよ」

「だが、学校には、勉強以外にも、情操教育とかいうのがあるぞ」

 不満そうに答えたアスカに、
通信教育でアメリカの大学を出ているシンがそう言った。

「だから、その為にも行けってミサトが言ったから、行くことにしたのよ」

「だとしたら、その情操教育の一環で、
更にかなり大きなウェイトがある修学旅行に出るなというのは矛盾が出るわ」

 アスカの言葉に、レイが首をそう言った。

 因みに、そう言う事が普通の勉強より、
大事と教えているのはリツコとユイである・・・
(勉強だけだったら、必要ないモンな・・・4人とも)

「まぁ、少しでも良く貴女の為に考えているのよって態度を見せようとかで、そう言ったものの、
その時の自分の都合とかで、行き当たりばったりで変えているんだろ」

 シンが呆れたようにそう呟く。

「・・・最初に、アスカに学校に行くように言ったのは偽善のため?」

 レイがそう尋ねた。

「まぁ、最初はどうであれ、言った事に責任を持って、確り貫くのであれば、
偽善も立派な善となり、相手の為になるだろうから、悪いとは言えないが・・・
 ここまで自分の都合だけで、コロコロ変えると・・・」

「性質が悪いって言うのよ・・・」

「矛盾が出まくるしね・・・(汗)」

 シンが引き攣りながら言い、アスカとシンジがそれに付け加える。

「そう・・・相手の為にはならないからダメなのね・・・」

 レイは納得したように頷く。

「そこ! 私を無視して、何を言ってるの!」

 目の前で内緒話をされ、ミサトが怒って怒鳴った。

「あぁ〜葛城括弧括弧閉じる作戦部長さん・・・」

 シンジが声をかける。

「その括弧括弧閉じるってなによ、(仮)って!」

 ミサトが怒鳴る。

「貴様の階級の現正式名称が・・・
 葛城特別特務准尉候補補佐官見習い研修生次々点補欠練習生の受験資格欲しい受験前準備生・・・
(中略)・・・作戦部長?と、非常識に長いからだ・・・(仮)がいやなら、いつもそう呼んでやるが?
 その代わり、毎回、名乗る時は、自分も必ずそう名乗れよ」

 シンがミサトの現階級?を、とちらずにワンブレスで言う。

 因みに最後の【?】がポイントだ。

 雰囲気は『本当に作戦部長か?』という感じである。

 しかし、本当に階級なのか?・・・それ?・・・殆ど早口言葉・・・(汗)
(因みにメールをくれた皆さんの意見で複数あったのを中心に採用しました。
 本当はもっとあったけど、全部出すと長すぎるので、中略という事で・・・(^^;))

 ミサトが固まる・・・

 元々苦手で嫌なのに、嫌と言う程と言うか、一生分以上も書類整理をさせられた為、
前以上に自主的にはロクに書類を見ようとしなくなったミサトは、
自分の階級がそこまで出鱈目なモノになっているとは思っても見なかったからだ・・・

 因みにこの階級はネルフ内だけのモノであり、
対外的には特務准尉候補補佐となっているが・・・

 無論、その事は、ミサトは知らない。

「すごい・・・あれだけの漢字を全部言えたわ・・・」

「僕も覚えたけど・・・流石に、そこまで一気に言えないよ・・・」

 アスカとシンジは感心する。

「私も言えるわ、すぅ〜・・・
 葛城特別特務准尉候補補佐官見習い研修生次々点補欠練習生の受験資格欲しい受験前準備生・・・
(中略)・・・作戦部長?・・・ほら、おそろい♪」

 レイは嬉しそうにそう言った。

 勿論、【?】の所は、可愛く首をかしげる。

「ミサト、これ以上増やす時は、横文字にして・・・漢字、苦手だから・・・」

 それ以前に、ワンブレスで言えるんだろうか?

「そう言うのは、人事か、総務か、司令部に言った方がいい・・・
 因みに俺は関与してないからな」

 アスカの要望にシンはそう言った。

「そっかぁ〜じゃぁ、早速、意見書を書こう。
 ねぇ、レイ、今度、持っていくのに付き合ってよ」

「えぇ、いいわ」

 チルドレン達が真顔で、そこまで相談していたら、ミサトも、流石に嘘とは思えなかった。
(実際に嘘ではないが・・・)

「分かったわよ・・・」

 苦虫を数十匹噛み砕いたような顔で、ミサトがそう呟いた。

「葛城特別特務准尉候補補佐官見習い研修生次々点補欠練習生の受験資格欲しい受験前準備生・・・
(中略)・・・作戦部長?と、一々名乗るのか?・・・これからずっと・・・」

 驚いたような顔で、シンがそう言った。

「いつもそう名乗るんだ・・・凄いなぁ〜」

 ある意味、尊敬したという様子で、シンジがそう言った。

「ミサト・・・死ぬ気ね?」

 アスカはそう言って、何故か十字を切る。

「・・・一気に言えるの?」

 レイは意外そうに尋ねる。(普通、言えません)

 そうなったら、司令執務室等に入る時や、遅刻して一定以上の場所に入る時等に、
ミサトは一々自分でそう名乗らないといけなくなる。

 絶対に覚えきれないだろう・・・

「か、(仮)で良いって、言ってんのよ!」

「あぁ〜助かった・・・流石に一息じゃ言う自信ないし、
呼び止める時、一々それじゃぁ〜大変だし、
立場上、一番多く呼びそうなのは僕だし」

「私、多分途中でとちるわ、ただでさえ、漢字苦手なんだもん。
 それに、戦闘中だって、邪魔になるだけだし・・・」

「それ、あまり変わらないかも・・・(居たら邪魔・・・)」

「なぁ〜んだ。
 せっかく期待したのに・・・」

 マジで安心したように、シンジとアスカがそう言い、
レイとシンはチョッと?きつい事を言った。

 ミサトはチルドレン達を睨む。

「まぁ、それは、ともかく、葛城(仮)作戦部長、
貴女は司令部から回ってきた書類は見てなかったんですか?」

 シンジが不思議そうに訊く。

「え?」

 勿論、回ってきても読んでいないミサトの目は点になる。

「今回の修学旅行について、指揮部長が出していた意見書が元になったものだ・・・
 司令の決定と了承の判が捺されたモノのコピーが、
一週間くらい前に周っていたはずだが?」

「えっと・・・」

 勿論、ミサトの机の上に他の書類と共に埋まっているだろう。

「因みに、書類の内容の一部を簡単に言えば・・・
 修学旅行とは言っても沖縄、国内である。
 よって、アメリカの基地に置いてあるUNのジェット戦闘機を使えば、
直ぐに戻って来られるし、使徒が現れても、戻って来る間、
そのくらいの時間稼ぎ足止めくらい、UNや戦自でもできるだろうし、
最近は一部を除き、協力関係が確りできているから、使徒を発見した時の連絡も早いので、
時間稼ぎしなくとも、十分に余裕があると考えられると言うモノだ・・・
 他にも書かれている事があるが、今回の反論にはこれだけで十分だろ?」

 シンが書類の内容の一部を言った。

「で、でも、もしもと言う・・・」

 ミサトは反論をしようとするが・・・

「その為に、現地には前もって保安部長を始め、多くのサポート人員が行って、
有事の際の体勢を整えている。
 事が起これば、かかっても、三十分以内で、第三に帰って来られるぞ」

 シンが呆れたようにそう言った。

「さっきまでの訓練もその為のモノだったし・・・
 ミサト、今の今直前になって、
いきなり、皆が今まで準備してきた事を、一気に無駄にする気?
 アンタの我侭で?」

「もし、そう言う意見が有るなら、僕等に言うよりも、
先に司令部に書類を提出してください」

 アスカとシンジが止めとばかりにそう言った。

「あ、アスカ、言っとくけど、
もし使徒が現れたら、最初に指揮権を得るのは私よ!」

 伝家の宝刀とばかりに、ミサトはそう言うが・・・

「じゃぁ、ミサト、私、修学旅行の期間、余程の事がない限り、
私は指揮部長の方を選ぶから」

 既にミサト離れをしているアスカはそう言った。

 因みに感覚的には、旧友って程度だろうか?

 余程、確りした作戦でないと、アスカはミサトを選ぶことはなくなっていると思われる。

 そのアスカの言葉をミサトは固まる・・・

 これでは、もしもの時でも手駒が無いと言うことである・・・

「それ以前に、指揮部長が不在の時、最初に指揮権を得るのは碇司令・・・」

「次は冬月副司令でしょ、その次は朋意技術部顧問、赤木技術部主任に・・・」
(因みに、朋意技術部顧問とは、ユイの事である)

 レイがそう呟き、シンジが手帳を見ながら、指揮権の優先順位を上から読み上げる。

 中々ミサトの名前が出てこない。

 現状を思い出したミサトはそのまま固まっている。

 その間、シンとレイはシンジの言う指揮権の順位を確認しながら聞いており、
アスカはマジで意見書を作成している。






 それから、十数分たって・・・

「あ、そろそろ、訓練再開の時間・・・」

 レイが時計を見てそう言い席を立つ。

「じゃぁ、行こうか・・・」

 シンが、レイに微笑みながらそう言い、席を立った。

「あ、そんな時間?・・・レイ、今日の訓練が終わったら、早速出しに行こ♪
 じゃね〜ミサト♪」

 意見書を書きあげた後、本を読んでいたアスカが意見書を持って、そう言った。

「さんに・・・あ、行くの?・・・
 でも、ココまで読み上げても出てこなかったなぁ〜
 じゃぁ、葛城(仮)作戦部長、僕等は体術訓練がありますので・・・」

 そして、まだ名前を挙げていたシンジもそう言って席を立った。
(因みにシンとレイにフォローされながら読み上げていた為、
発令所に入れないハズの人も読み上げていたようだ)

 そして、シンジ達は固まったミサトを置いて、
ミーティングルームを出て行った。

「私ってなに?・・・」






 廊下で

「しっかし、でたらめに多いよな、アレよりも指揮権の高い人。
 保安部長も諜報部長も整備部長も生活部長(以下略)も、
本気で好き勝手入れてるよなぁ〜
 それはそうとして、有事の際に即座に作戦原案の書類が出せたとしても、
あれだけ上がいる状態でどう指揮を執る気だ?」

 作戦部を除く、全ての部の部長を挙げて、シンはそう言った。

「ドサクサまぎれ?」

 シンの言葉に、レイがそう言った。

「ミサトならやりそうね。  まぁ、無理っぽいけど」

 アスカも頷きながらそう言った。

「そうだね。
 唯一、言う事をききそうな日向さんも、
オブザーバーなだけで、指揮権低くされているし・・・
 発令所の中じゃぁ〜下から数えたほうが早いよ」

 シンジも呆れたようにそう言った。

 因みに、マコトの指揮権も低いが、それはミサトのトバッチリである。

 理由はミサトの言う事を何でも聞きそうだから・・・

「ミサト、その内、戦自かUNへお持ち帰りになるんじゃない?」

 アスカが呆れたようにそう言った。

「それ、真剣にネルフ内で議題にされているぞ・・・」

 シンが呟くようにそう言った。

「そ、それなのに、何で、今もネルフにいるわけ?
 まさか、引取り先がないとか?」

 アスカが冷や汗を流しながら、そう言った。

「う〜ん・・・ノーコメントだな、色々と政治的問題があるんだろ」

 ゼーレの事とかを話すわけにはいかない為、
シンはそう言うだけだった。

「なによそれぇ〜」

 そんな話をしながら、4人は訓練所に向かって行った。


                                  つづく





ドコゾの部屋

と「ふ〜最近忙しいから、遅れた(^-^;)」

D「本当にな・・・」

鐘「等々、マナさんが出て来ましたねぇ〜
  次はマユミさんですね♪
  いつかな♪ いつかな♪」

華「殆ど同棲になったわ♪」

鐘「む(― ―メ) ピクリッ」

と「いやぁ〜苦労しました(^^;)
  お約束だったし・・・」

D「現在5位(下手すると抜かれる)者に対して、かなり良い待遇だな」

と「いや、だって、最初の頃のお約束だし・・・
  選んだのはコメント係のアスカ君だし・・・
  それに、完全に同居って訳じゃないから」

鐘「そう言えば、上の3人は三つ巴になりそうなんですよね?」

と「まぁ、ヒカリとマユミが今、2位争いをしているね・・・」

D「彼女も近付いているしな・・・」

鐘「で、出すんですか?」

華「えぇ〜!!(ライバルが!)」

と「う〜ん・・・わかんない。
  性格を如何するかが問題だし・・・」

D「絵は出来ているんだろ?」

鐘「なんと!」

と「まぁ、今、諸処の都合でスキャナーが無いから、
  出せないけど・・・色も塗ってないし」

華「それは兎も角、皆さんとアスカさんの仲がいきなり良くなってますね♪」

D「うむ、ご都合主義か?」

と「違う、違う、ユニゾン訓練の時にレイやシンジを敵視しなくなり、
  それとなく、ユイとリツコに更生教育みたいな事を受け、
  シンにライバル心は持っても、それは競い合う相手のような風に昇華されているんだ・・・
  何しろ、数少ない友人であるレイちゃんの彼氏だからな・・・
  そう言う関係もあるから、精神的にも前ほど敵視出来ないよ」

華「確か、ヒカリさんとはレイちゃんつながりの友人って事になっていますから、
  アスカさんの一番の親友は【シンジさんの妹である】レイさんなんですよね♪
  一番の親友の兄・・・しかも、シンジさんは敵視してない存在で、色んな意味で優秀、
  更にある意味、尊敬しやすい立場です・・・中々の位置ですね(^^)bグッ」

鐘「なんか、聞いていると、アスカ、5位のクセにかなり優遇されている気が・・・」

D「確かに、妹の親友かつ戦友で、直ぐ傍に住んでいて、職場も学校のクラスも一緒、
  つまり、寝る時等以外は殆ど一緒なんだな・・・
  おい! とりもち、不公平じゃないか?」

と「そ、そうは言っても、最初辺りにあった三択の時のお約束ですし・・・(汗)」

華「そうです、最初はなし崩しに同居って案もあったんですよ!」

鐘「それを言っているのは、華月さんだけでしょう・・・」

華「なんですって!
  だいたい、これはLRSかつ、LASな話だったんですよ!」

D「しかし、その原案を破ったのはアスカ自身だろ・・・」

鐘「そうです、自分で破棄したんじゃないですか、だから、LMSでも良いんです!」

華「なんですってぇ〜〜〜!!
  あんた、ヤル気?!」

鐘「じゃぁ、裏のドームで勝負です!」

華「今度こそ、白黒けてあげるわ!」

と「なんか、この2人って、喧嘩っ早くなってない?」

D「まぁ、アスカ派とマユミ派だしな・・・」

と「現4位のオリキャラがトップを取った日には、血を見そうなんですけど・・・私が」

D「・・・ふっ、そう言うことで、じゃ!」

と「こ、こら、にげるな!」

  そして、誰もいなくなった・・・




アスカ「……」
マナ 「……」
アスカ「……」
マナ 「霧島マナで〜す♪これから宜しくお願いしま〜す♪」
アスカ「何でアタシが宜しくしなくちゃいけないわけ?」
マナ 「別に惣流さんに宜しくして貰わなくても良いけど」(ぼそっ)
アスカ「…あんですって?」(青筋)
マナ 「シンジ〜♪」
シンジ「良かったね、やっと登場出来て」
マナ 「まだまだ、辛い辛い状況だけど、シンジが助けてくれるよね?」
シンジ「も、勿論だよ、今度こそ、ちゃんと助けるよ」
マナ 「嬉しい♪」
レイ 「……いっそ捕まれば良かったのに」(ぼそ)
マナ 「綾波さん、何か言った?」
レイ 「なんでもないわ」
アスカ「後他にまだ出てくるのよね」
マナ 「シンジ、ちょっと来て欲しいところがあるんだけど」(ひそひそ)
レイ 「でしょうね。一人で済むかどうか分からないけど」
シンジ「え?な、なに」
アスカ「いっそのこと、あのSや発令所の備品のSで良いじゃないのよ」
マナ 「大事な話があるの」 レイ 「その話は貴女が出さない方が良いと思うわ」
シンジ「う、うん、分かったよ」 アスカ「そ、そうだった……わねって、どこ行こういとしてんのよ!」
マナ 「ちっばれたか…シンジいこ!」
シンジ「え?ばれたって?え?い、行くって、引っ張らないで……ひっ!」
アスカ「まてぇぇぇぇえええ〜〜!!」(鬼)
マナ 「走って!」
シンジ「う、うん!」
レイ 「一人ならいつでも逃げて良いけれど、碇君と一緒に逃げるなんて事は許さないわ」
アスカ「絶対に逃がさないわよ〜〜!!」
マナ 「きゃ〜♪こわ〜い♪」
シンジ(ど、どうしてこんな事になってるんだぁ!?)

マナ 「これから宜しくね♪」

青葉 「……遂に新たなL○Sの候補が登場してしまうんすか」(溜息)
日向 「俺たちオペレーターsの出番が更に減りそうだなぁ」
青葉 「まだまだ増えそうな予感がするし……10話に1度くらい登場出来るかなぁ?」
日向 「まあ、もっと出るかも知れないけど、出るだけになりそうだな」
青葉 「所詮名前が付いた脇役って扱いだなぁ……」
日向 「でも、出れば良いってもんじゃないし」
青葉 「出ても、葛城…………えっと、なんだっけ?」
日向 「『葛城さん』、で良いんじゃないか?」
青葉 「とても覚えきれないしな、(仮)作戦部長って略されてるのも納得だよ」
日向 「回数を重ねる毎に扱いが酷くなっていくし」
青葉 「こう言うの、飼い殺しと言うんだろうなぁ」
青葉 「これからもそうなるのかなぁ?」
日向 「……葛城さん」(うるうる)
青葉 「あっ、そうだ!!」
日向 「どうした?」
青葉 「このネオエヴァって、シンジ君の相手とか、カップリング全般についての投票かやってるじゃないか」
日向 「そうだな。ある意味それがネオエヴァの醍醐味の一つだな」
青葉 「だったら、活躍して欲しいキャラ(脇役限定)投票があっても良いじゃないか」
日向 「……その限定の所、虚しくないか?」
青葉 「良いんだよ……どうせ俺なんか……」(さめざめ)
日向 「しかも、そう言うのだとなんか、オリキャラ系が上に行きそうなんだよなぁ……
    しかも、脇役って限定がついてる分、今の投票にも上に来てるけど、
    別作品のキャラへの投票が一層拍車かかるんじゃないかな?」
青葉 (深い深い溜息)
日向 「……とりあえず、飲みにでもいこうか?」
青葉 (こくり)


(仮)作戦部長「………………」
(仮)作戦部長「………………」
(仮)作戦部長「………………」(怒)
葛城特別特務准尉候補補佐官見習い研修生次々点補欠練習生の受験資格欲しい受験前準備生・・・(中略)・・・作戦部長?(怒怒怒怒怒怒)
ミサト「…やっとまともになったわね」
ミサト「ここまでやってくれるとは思わなかったわよ」
ミサト「階級????には吃驚したけど、もう扱い自体は予想出来た範疇よねぇ〜」(やけ)
ミサト「けっ……いっそ、さっさと退場させてくれりゃいいのに」(ぐびぐびぐびぐび)
ブランデーをラッパ飲みし始めた。
………
………
………
カヲル「ん?」
ミサト@酔っぱらい「……な〜ぎ〜さ〜く〜ん〜♪」
カヲル「う…酒臭い」
ミサト@酔っぱらい「一緒に飲みましょ?」
カヲル「僕が?で……」
ミサト@酔っぱらい(▼▼メ)
カヲル「の、飲みましょう」
ミサト@酔っぱらい「行きましょう♪」
カヲル(ずりずりずり)
カヲル「ちょ、ちょっと痛いんだけどなぁ〜」
ミサト@酔っぱらい「気にしない気にしない♪おっとこのこでしょ〜♪」
カヲル(そう言う問題じゃないのにぃ〜)


ミサト「あ」
カヲル「あ」
青葉 「あ」
日向 「あ」
ミサト「日向君と青葉君」
日向 「葛城さん…お久しぶりです」
青葉 「葛城さん、俺の名前覚えていてくれたんすね」
ミサト「うん……それにしても二人とも淋しく飲んでるのねぇ」
青葉 「何もなさ過ぎですから」
ミサト「私の方はありすぎだけどね」
カヲル「対称的だねぇ」
日向 「どうです?一緒に飲みませんか?」
ミサト「良いわね。そうしましょう」
青葉 「渚君はジュースで良いかな?」
ミサト「何いってんのよ、ここはやっぱり飲まないと」
日向 「渚君って下戸?」
カヲル「そうじゃあないけれど」
日向 「なら良いね」
日向はカヲルの目の前のグラスにチューハイを注ぐ。
………
………
………
………
店員 「え〜お会計は…6025万円になります」
4人 「「「「……は?」」」」
店員 「6025万円になります」
ミサト「ちょ、ちょっと高すぎるわよ、伝票見せなさいよ」
明らかに桁が大きいものが並んでいる。
ミサト「巫山戯てんじゃないわよ!」
がたいの良いお兄さんs「お客様、何か問題でもございましたか?」
ミサト「……へ?」(汗)
日向 「か、葛城さん……ど、どうしましょうか?」
ミサト「ど、どうするって言っても…いくら何でもそんなにお金もってるわけ無いじゃない」
青葉 「お、俺もっす」
日向 「も、勿論俺も……」
カヲル「………」
3人 「「「………」」」
カヲル「はぁ……リリンの醜い部分を見た気分だね」
カヲルはカードを渡して、会計を済ませた。
カヲル(……これで暫く又実験に付き合わされるんだろうなぁ……)(溜息)
………
………
………
???(むふ♪さってと明日からの予定組まなきゃ♪)