06






 どこかの会議室・・・

 大きなテーブルがあり、十人ほどの男達が座っている。

「どうかね?・・・最近は」

 男の1人が声をかける。

「国民は落ち着いたものです・・・心配された株価も安定を取り戻しています」

 別の男が答える。

「セカンドインパクトで、アレだけの地獄を見たのだ・・・
 今更、使徒襲来程度では、驚かないと言う事か・・・」

 最初の男が、呟くように言う。

「しかし・・・本当に使徒が再び襲来してくるとはな・・・」

「あの時、ネルフに出資していれば・・・我が企業も・・・」

 誰かが頭を押さえながら言う。

「言うな・・・全ては過ぎた事だ・・・
 それに、我々には、JAがあるじゃないか」

「そうでしたな・・・そういえば、回収した使徒のサンプルは・・・
 どうなっているんですか?」

 思い出したかのように別の男が言う。

「そうそう、使徒撃退等と言う、下賎な仕事はネルフに任せるとして、
使徒のサンプルはどうなっているのかね?」

 下賎ではないと思うし、それをネルフがしてなかったら、
未来は無いと思うが、彼等にとって、自分達が出来ない仕事は下賎らしい。

「上手くすれば、巨万の富を産むかもしれんのだ・・・」

 数人の男がニヤリとする。

「それが、第四、第五使徒のサンプルも、
ネルフが特別法をタテに、独占しています」

 少なくとも、こんな奴等には渡せないと思う。

「なに!・・・アレだけの事実の集大成をか!」

「奴等は、エヴァンゲリオンだけでは、飽き足らんとみえるな・・・」

「誰のおかげで、生活が出来ていると思っているんだ!」

 少なくとも、この男達のおかげでは無い事はたしかだ・・・

「こちらも、情報公開法をタテに、資料の提出をネルフに認めさせましたが・・・」

 男の1人がそう言って指を鳴らすと、別の男がプロジェクターのスイッチを入れる。

「出て来たものは、これです」

 スクリーンには、殆ど黒線で消され、全然読めない資料が出てくる。

「舐められたモノだな・・・」

「我々に有利な法的整備も進めている・・・」

 どうやら、政治家も動かしているようだ。

「回りくどいな・・・サードインパクトが起きてからでは、遅いのだよ」

 この男達は、本当にそれを理解しているのだろうか?

「これも、委員会が、ネルフをあてにし過ぎて、我々を無視するからだ・・・」

 それ以前に、ロクに何もやって無いのに、
自分達にも、利権を寄越せと叫ぶ連中の言う事をきく存在が、居るだろうか?

「その甘さが碇の、ひいては、ネルフの独走を許す結果に繋がっているのだ!」

「最近は戦自の一部の将官も、ネルフよりになり始めていると聞く!」

 どうやら、戦自に対するネルフからの歩みよりは順調らしい。

「おろかな・・・奴等になびいて、何の特があると言うのだ!」

 少なくとも、使徒との戦いで、ネルフと協力して、
人類を使徒から守っていると言う結果、実績が出てくる・・・

「我々にとっては、由々しき問題だよ」

 世界平和にとってはかなり良いと思う。

「公開組織になったくせに、ネルフには、不透明な所が多すぎる!」

 って、言うか、半公開組織だし・・・

 全ては、公開しないって意味だし・・・

「主力兵器エヴァンゲリオン1つにしても、
どうやって、アレ程の兵器を建造したのだ!」

「明らかに、テクノロジーのレベルが違い過ぎる!!」

「そのくせ、公開を迫っても、
『エヴァンゲリオンを、兵器に流用させるわけにはいかん、世界に破滅を呼ぶ事になる』
と言って、拒絶する!・・・」

 それは、当然の事だが、彼等には違うらしい・・・

「なにが起こると言うのだ!・・・
 第二次世界大戦や、セカンドインパクト後でも人類は生き残っているのだぞ!・・・
 同じ兵器があれば、抑止力で何も起らんに決まっておる!
 もしもの時は、シェルターに居れば平気だろう!」

 エヴァを使った戦争が起れば・・・かなり危ないと思うが・・・

 シェルターも無意味と思うし・・・

 どうやら、危ない連中らしい・・・(ある意味、ゼーレより)

「それなのに、オーバーテクノロジーの独占をしよって・・・世界を征服する気か」

「いかんね、我々以外の独占はいかん・・・」

 我侭であるようだ・・・

「節度を守れん連中が、技術を独占しても良い事はありませんからなぁ〜」

 自分達は守れるとでも言うのであろうか?

「資金も・・・ですか」

「例え、使徒に脅える毎日でも、金は必要だよ・・・生きている限りはね・・・」

「人を動かすのは経済、ですか・・・」

「その為の軍事産業なのだよ・・・
 ある組織なぞ、自国の悪徳政治家と戦う為に、エヴァを欲しがっとる・・・」

 それって、ゲリラ組織だろうか?(^_^;)

「あぁ、あそこなら、高く売れると思うよ・・・無論、あそこの政府の方にもね」

 どうやら、死の商人らしい・・・って、危ない奴らだな・・・

「我々の使徒迎撃用の兵器はどうかね?」

「理論上は完璧です・・・後は実際に動かして見るだけかと・・・」

 あくまでも仮想空間上でしか動かした事がないらしい・・・

「動けば良し・・・最も、日本政府の高官の肝煎りだからな・・・
 ネルフだけが使徒迎撃組織ではないと言って、
ネルフにアレのデータの公開を迫れる」

「動かなければ・・・ネルフが何かをしたと言うのですね・・・」

 動こうが動くまいが彼等には関係無いらしい。

「証拠は無くても、言い切ればいいだろう・・・
 それをタテに、迫れば・・・」

 証拠が無ければ、駄目だと思うが・・・

「では、予定通りに、発表会を行ないます・・・
 日本政府の高官の肝煎りですから、派手にやりますよ・・・
 ワザワザ、ネルフの幹部を招待したんですから・・・」

「では、頼んだよ・・・時田君・・・」

「はい、明日の兵器による利潤は我々の手に・・・」

 そう言って、時田と呼ばれた男は、その場から消えていく。



 その会議場の近くのどこか・・・

 そこには、無精ひげで、髪を後で結んでいる男がいた。

「おやおや・・・どうも、きな臭いと思っていたら、あの男もかなり危ない連中と接触しているな・・・
 これもネルフの事を一部とは言え、公開したから、ハイエナのように集ったんだろうけど・・・
 全く、司令の言った通り、今日まで、こっそり奴を張り、JAの起動データを、
いじらなくて正解だったな・・・
 後は、この証拠を、司令に送って、今回の出張は終わり・・・かな?・・・
 しかし・・・司令は、いったい、なにをする気だ?」

 そう呟いて、その男は闇に消えて行った・・・



 ネルフ本部・司令執務室

 ゲンドウが電話をしていた。

「また、キミに借りが出来たな・・・」

『返すつもりは無いんでしょ・・・ところで、この件はどうします?・・・
 こっちで手をうちましょうか?』

 電話の声は男だった。

「そうだな・・・少し待て・・・」

 そう言って、ゲンドウは、電話を保留にしてから、
ソファーに座って、先ほどついた死の商人達と時田重工業の社長が、
政治家と裏取引している証拠を見ている少年と女性の方を見る。

「どうするのだ?」

 ゲンドウが尋ねる。

「発表会の夕方が良いんじゃない?・・・
 デモンストレーションもあるんだしね」

 その女性、ユイが小声で答えた。

「そうだね・・・アレを使わなかったら、開発部と整備部、
それに、協力してくれた珍大人、王主席に悪いよ」

 その対面に座っている少年、シンも小声で同意する。

「わかった・・・」

 そう言って、ゲンドウは受話器を再び耳につけ、繋ぐ。

「この情報は、JAの発表会の夕方のニュースで、
緊急臨時ニュースとして流れるようにしてくれ・・・」

『発表日の夕刻の・・・ですか?』

 電話の相手が訊き返してくる。

「あぁ、発表日の夕方だ・・・キミの出来る範囲で、出来るだけ多くの局にだ・・・
 海外の局も含めて良いぞ・・・結構良い金になるだろう・・・
 勿論、このネタを売った金はこちらには、気持ち程度、流してくれれば良い」

『分かりました・・・
 何かと必要でしょうし、そちらのおかげで出来たパイプも使わせて貰いますから、
ある程度のマージンはお約束しますよ・・・
 では・・・後は、そちらのシナリオ通りに』

「あぁ・・・では・・・」

 ゲンドウは受話器を切った。

「別にワザワザ、お金の事を言わなくても良かったんじゃないの?」

 シンがゲンドウに言う。

「一応、そう言う風にしておかないと、可笑しく思われるからな・・・
 情報を渡したのはこちらだし・・・
 更に、彼の性格上、こっちが無償で行なうと痛くもない腹を探られて、
本当に痛い部分を見られるからな・・・
 そうなると、ユイの事が漏れる危険性もある・・・
 そうならないように、彼をこちらに呼び寄せ、完全に引き込むまで、
下手な事はやらない方がいい」

「へぇ〜チャンと考えているじゃないか・・・」

 感心したようにシンが言う。

「少しだけ、見直しました・・・これだけネ♪」

 ユイが、親指と人差し指で、小さな隙間を作って言う。

「そ、それ・・・だけか・・・」

 ゲンドウが冷や汗を流しながら言う。

「だったら、早く、レイちゃんに、心から『お父さん』って、呼ばれなさい」

 ユイはピシャリと言う・・・かなり厳しい。

「はい・・・」

 ゲンドウは滝涙を流しつつ言う。

 因みに、レイは今でも、『碇司令』であるらしい・・・
     レイ
 まぁ、本人もかなり努力しているんだが、ゲンドウの前に来ると、
ついそう呼んでしまうらしい・・・(長年の習性?は直ぐには変えられない)

 ゲンドウも、(シンやシンジに教えられ)レイが、自分の写真に向かって、
必死に『お父さん』と言う練習してくれている事を知ってるので、
強く言えないし、ユイの目もあり、強く頼めない。

「じゃぁ、俺は、そろそろ、アレの最終調整をするから・・・」

 そう言って、シンが席を立つ。

「あぁ、私も手伝うわ・・・」

 ユイもニコニコしながら立つ。

「どんな驚いた顔をするかしらね〜?」

 どことなく嬉しそうに言うユイ・・・

「え・・・久しぶりに、(ゲンドウさんと)2人だけで会話をしてみては?・・・」

 シンがそう言う。(気を利かせたつもりだったらしい)

駄目よ♪ この人を甘やかしちゃ・・・
 チャンと、約束を達成するまで、2人っきりにもなってあげないの」

 そう言って、シンの背中を押しつつ、司令執務室を出て行った。

「ユイィ〜〜」

 ゲンドウは司令席で、滝涙を流す・・・

 因みに、ユイは、誰かと居る時は、話し掛けてくれるし、笑いかけてもくれるのだが・・・

 いまだにゲンドウの50cm以内に近付いてくれないらしい・・・

 その辺を徹底している・・・

 それを後で聞いた、現在出張中?の某副司令は・・・

『ユイ君は、こうと決めたら自他共に厳しかったからなぁ〜』

 と呟いたらしい。




 コンフォート16・シン達のマンション

 台所で、良い匂いがしてくる。

 テーブルを拭き、食器を運んで並べる・・・ペンギン?

「さて、味噌汁はこれで良いか・・・シンジ、ペンペン、皆を呼ぶぞ」

 シンが弱火にして言う。

「うん」

 焼き魚を並べ終わったシンジが答える。

「アギャ!」

 いつもの場所に自分のお皿を置いたペンペンも答える。

 そして、シンはレイの部屋に、シンジはリツコの部屋に、ペンペンはユイの所にいく。

 シンとシンジは起こしにいくが、ペンペンは、チャンと起きてて、リビングで、
TVを見ているユイを呼びにいくのだ。

 因みに、今日の朝食当番は、シンとシンジだが、ペンペンはいつも手伝っているらしい。

 レイの部屋・・・

 シンはノックして入る。

 そして、レイの傍に来て、耳元に囁く。

「レイちゃん、朝だよ〜」

 それで、レイはすぐ起きる。

 と言うか、そうしないと、当番の日以外、起きてくれないらしい。
(実は、起きてたりして・・・)

「おはよう・・・シン君」

 レイは上半身を起こして、シンに微笑みながら挨拶する。

 少し前までは、起きたら直ぐ抱きついてきたらしいが・・・某女オペレーターの教育?もあり、
最近はあまりしなくなったらしい・・・

「ん・・・おはよう・・・シャワーの準備は出来てるから」

「えぇ・・・」

 そうして、シンは部屋を出て行き、レイは着替えを出して、シャワーを浴びにいく。

 シンが台所に戻って来ると、ユイとペンペンが既に来ている。

 そして、シンジが来て、少し経って、リツコが、目を擦りながら来る。

「おはようございます・・・」

 少し眠たそうに、リツコが挨拶する。(朝は少し弱いらしい)

「「おはよう」」

「アギャ!」

 シンジとは起こした時に挨拶はしている。

「おはようございます」

 配膳が終わる頃、レイが制服を着て、やってくる。

「「「「おはよう」」」」

「アギャ!」

 そして、皆が席について・・・

「「「「「いただきまぁ〜す」」」」」

「アギャギャ〜!」

 朝食が始まる。

「そうそう、今日の進路相談、私とマヤちゃんで行くわネ」

 ユイがニコニコしながら言う。

「あれ?・・・リツコさんは、来れないんですか?(あれだけ行きたがってたのに)」

 シンジが不思議そうに、一応レイの保護者代理をやっているリツコに訊く。

「えぇ、行こうかなと思ってたんだけど、ユイさん達が、
家でゆっくりしてなさいって」

 リツコが答える。

「あら、家で胎教を確りしてなさいって言っただけよ・・・
 それに、今はあんまり無理をしないでゆっくりしていた方がいいわ・・・
(今までのアレの所為で、今は、あんまり無理をさせると、危ないのよね・・・
 ある程度安定期に入らないと・・・リッちゃんの赤ちゃん・・・)」

 ユイは、少し心配そうな顔で、リツコにそう言った。

「そうそう・・・今は家でのディスクワーク位にしていた方が良い・・・
(本当は、確り安全が確認されるまで、それも控えて欲しいんだが・・・)」

 シンも少し心配そうな顔で言う。

「それは、チョッと過保護」
 赤ちゃん
「「子供の心配をしなさい!」」

「は、はい・・・(汗)」

 リツコは、今までの堕胎の影響で、流産し易い状態にある為、無理をしないように、
ユイとシンが注意しているのである・・・

 朝食後、後片付けをしていると、玄関の呼び鈴がなる。

「はぁ〜い・・・あら、ワザワザありがとう・・・えぇ、チョッと待っててね・・・
 皆ぁ〜お迎えが来たわよ・・・後片付けはしとくから」

 インターフォンに出たユイがシン達に言う。

「「「はぁ〜い」」」

 玄関を開けると、トウジとケンスケがいる。

「おはよう、碇君、朋意君、綾波さん」

「それでは、いってきます、ユイさん、リツコさん!

 2人は顔を玄関に突っ込んで言う。

「「いってらっしゃい、気を着けてネェ〜」」

 奥から、ユイとリツコの声がして来る。

「「おぉ〜!!」」

 その声を聞いて、玄関で感動?に打ち震える2人・・・

「どうした?・・・置いて行くぞ」

「何しに迎えに来ているんだか・・・」

 シンとシンジが呆れて言う。

「・・・先、いきましょう」

 レイが冷たく言う。(いつもの事なんだな・・・)

 既に3人が階段の所に来ているのは、お約束である。

「「置いてくぞ(よ)!」」

 シンとシンジが声をかける。

「あ、まっとくれ!・・・ケンスケ、走るで」

「そ、そうだね・・・」

 しかし、無情にも、既に階段を降りて行っている3人・・・

「だぁ〜待ってくれよ!

「だ、だから、置いていくなや!」

 2人が慌てて追う。



 キッチン

「・・・えぇ、3人とも、一緒に登校したわ・・・
 後のガード、よろしくおねがい」

 リツコが携帯に向って言う。

「さてと、私も準備しますか・・・
 リッちゃん、くれぐれも、無理をしないでね・・・今が大事な時なんだから」

 洗物を終えたユイがリツコに言う。

「わかりました・・・気をつけます(本当に、皆、気を使ってくれているわね)」

 リツコは笑顔で言った。




 学校

 教室の窓の所にトウジがいる。

「・・・お、ケンスケ、見てみい!」

 近くにいるケンスケと他の男子生徒が、外を見る。

 二台の車から、2人の女性が出て来る。

「おぉ!・・・ユイさんと・・・もう1人の美女は・・・」

 ケンスケはビデオカメラで撮りながら頭を捻る。

「ん?・・・あぁ、マヤさんだ」

 シンジが驚いて言う。

「リツコの代わりに来たんだろ・・・」

 シンがシンジに言う。

「びじ〜ん!」

「あれ誰だよ!」

「え?・・・碇と朋意と綾波さんの保護者とその代理?!」

「いいなぁ〜碇達って、あんな美人達に保護されちゃっているわけ?」

 一部を除き、男子生徒達が騒ぐ。

 女子の目は冷たくなっているのには気付いてないようだ。

「・・・何を基準に、良いと言ってるかが、良くわからん・・・
(まぁ、美人なのは認めるが、年の差を考えると・・・
 相手にしてもらえんだろう・・・ん? マヤさんは一応、範囲内か?)」

 騒いでいない一部の1人、シンが呟くように言う。

「さぁ・・・なんで、あそこまで騒ぐんだろ?(悪い気はしないけど・・・)」

 同じく、もう1人のシンジも呆れたように呟く。

「かぁ〜師匠達にはわからんか♪・・・
 良かったな、ケンスケ・・・師匠等が、お子様で」

「まぁ、2人が、本当にお子様かどうかは兎も角、
この事に関しては、敵じゃないのは確かだな・・・
(朋意の方は、どんな事でも敵にしたくないな・・・絶対に・・・)」

 シンはレイと公認の仲だし、シンジにいたっては、何故か、
ヒカリと仲が良い(と、影で噂されている)ので、ケンスケはこう答えた。

「・・・(姿を見た程度で騒ぐ方がガキな気がするが・・・)」

「・・・(僕は、兎も角、シンの方は、子供じゃない気がするけど・・・)」

 2人はそんな事を考えている。

 一方、女子の方は・・・
                        男 子
「でも良いわね〜朋意君と碇君、他のイ モ達と違って、騒がないし・・・」

「身持ちが堅いし」

「よね〜それに、両方とも成績優秀、家事能力高し、更に朋意君にいたっては、スポーツ万能!
 一応、碇君も人並み以上にできるし」

 何故か2人の家事能力の事まで知っているらしい・・・

「理想の彼氏って奴?」

「良いな〜綾波さん・・・・・・とヒカリ」

「「「「「「「よねぇ〜」」」」」」」

 その近くにいたレイは赤くなる。

「な、なんで、そこで私も出て来るの!
 い、碇君とはお友達よ!(まだ・・・)」(まだですか・・・)

 レイの近くにいたヒカリも、少し、顔を赤らめるが、慌てて女子に言い返す。

 まぁ、実際、2人っきりで会う事はないらしいし・・・

「まぁ、まぁ・・・みなまで言うまい・・・ね〜皆♪」

「「「「「「「「「そうそう」」」」」」」」」

「あ、貴女達ねぇ〜」

「「「「おっと、退却ぅ〜!!」」」」

「ま、待ちなさいよ!

 慌てて逃げ出す女生徒達、ヒカリが追う。

「なにやっとんや・・・女子の方・・・」

 トウジが、騒いでいるヒカリ達の方を見て呟く。

「さぁ?」

 ケンスケが肩をすくめながら答える。

「・・・進路・・・相談・・・未来の事か・・・」

 そんな教室を見ながら、シンは呟いた。




 進路相談・・・シンジの場合

「えぇ〜碇君ですが、転校当初は学校の成績でも、中の下辺りでしたが、
今は、やる気を出されたようで、全国模試でも、かなり上位に食い込んでいますね」

 先生が機嫌よく言う。

「そうですか♪」

 ユイが機嫌よく言う。

「シン君とレイが、勉強を見てくれたから・・・」

 シンジは頭を掻きながら、照れ臭そうに言った。

「今の成績を維持なさっていたら、どこの高校でも、簡単にはいれますよ・・・
 で、進路はどうするのですか?」

「この子の人生ですから、この子自身に任せますわ」

 ニコニコしながら、ユイが言う。

「では、碇君はどうしたいのかな?」

「えっと・・・大検って、受けられるんですか?」

「「え?」」

 シンジの言葉に、教師とユイが驚く。

「あ、その、シン君って、既に大学を出ているみたいだから・・・
 通信だったみたいだけど」

「そう言えば、彼は、大検を受けて、合格してましたね・・・
(学校に入る前に・・・更に一年の時に、
外国の大学を通信で、1つ卒業してたのを知った時は驚きましたが・・・)」

 教師が思い出したように言う。

「はい、だから、僕も受けて見たくって・・・」

「どうでしょうか?」

 ユイが訊く。

「そいうですね・・・
 既に、今年のは終わってますから、来年の申し込みを探して見ましょう」

「「お願いします」」

 シンジとユイは頭を下げた。



 綾波レイの場合

「そうですね・・・綾波さんは、成績優秀ですし、最近は皆さんとの関係も、
前年に比べ、かなり良くなっているので、特に問題は無いでしょう・・・」

「そうですか♪」

 嬉しそうに保護者代理・代理のマヤが答えた。

 本当は三人ともユイが保護者として受ける予定だったが、
まぁ、もろもろの事情で、レイだけ、マヤが受け持つ事になったらしい。

「で、進路の方ですが・・・」

「シン君と一緒がいい・・・(そして・・・ポ・・・)」

 先生の質問に即答でレイがそう答えた。

「では、朋意君と同じ高校を希望と・・・」

 先生はそう言って、メモった。
(いいのか?・・・シンは未だ進路相談、受けてないぞ・・・)

 この後、シンジの話を聞いたレイが、自分も大検の手続きをして貰うように頼む事になる。



 朋意シンの場合

「えぇ〜朋意君は・・・特に問題はないですね・・・(一年の時の騒ぎ以外・・・)」

 教師はそう言った。

 まぁ、あの騒ぎは表沙汰に出来ないし、(シンに隠れてゲンドウと冬月がやった)ネルフの圧力で、
一応、シンの経歴には、なかった事になっている。

「そうなんですか♪」

 偽名でも、(叔母と言う事で)同じ朋意の姓にした為、
ユイがシンの保護者(代理?)となっている。

 この辺が、レイの保護者代理をマヤがやる事になった原因の一つらしい・・・

「で、朋意君は、進路はどうする気なのですかな?」

「今は、特に考えていません・・・」

 シンは端的にそう答えた。

「まぁ、朋意君は一応、大卒の資格は持ってますし、
高校も義務教育でないので、行く必要はないのでしょうが・・・
 学校は勉強だけの所ではありませんので・・・」

 教師はシンに高校進学を薦める気である。

 まぁ、彼の場合、全国模試でも常にトップにいるので、
どこの進学校でも簡単に入れるのだから、なるだけレベルの高いところに行って欲しいのだろう。

 そうすれば、自動的に、成績優秀なレイも、彼と同じ高校を目指すので、
教師にとっては二度美味しいと言うモノである。

「まぁ、来年まで、待て貰えますか?・・・
 今は、ネルフの事で、いっぱいなので・・・」

 なぜか少しだけ、シンの顔に影が差し掛かったが、教師は気付かなかった。

「そ、そうですか・・・(この年で、かなり忙しそうにしているから・・・
 まぁ、仕様がないですね・・・)」

 シンがネルフ関係者と言う事は、当然の事ながら、教師は知っているので、
何も言えない。

「それでは、来年まで、保留にしておきますが・・・
 一応、進学組みで、ヨロシイでしょうか?」

「はい、お願いします」

 シンがそう言ってお辞儀をしたが、ユイは黙って、シンの顔を見ていた。



 面談終了後・・・廊下

「シン君は、進路どうしたの?」

 レイが訊いてくる。

「一応、進学組みかな・・・」

 シンは微笑みながら、そう答えた。

「そう♪」

「あ、シン君、僕も来年、大検を受けてみる事にしたよ」

 シンジがシンにそう言ってくる。

「へぇ〜そうなんだ・・・
 まぁ、シンジが、この調子でがんばっていけば、きっと受かるよ。
 で、大学はどこを受ける気だい?」

「一応、京大かな?・・・母さん達の母校の・・・一応、通信で受けるつもりだよ」

「あれ?・・・直接通わないのか?」

「ネルフの事もあるし・・・」

「まぁ、その時までには、離れても大丈夫になってるとおもうよ・・・」

「なんでだい?」

「う〜ん・・・まぁ、それは未だ秘密かな?」

「じゃぁ、シンも一緒に通わないか?」

「そうだなぁ〜(それが出来ると良いけどね)」

「じゃぁ、私も大検を受ける!」

 レイが宣言する。

 そして、三人は廊下でお互いの進路について話していた。

 マヤはその様子を微笑みながら見て居たが、
ユイは、シンの顔を見ながら、考え込んでいた。

「・・・(シン君・・・貴方は、いったい、何を私達にまで、隠しているの?・・・)」

 その後、トウジやヒカリ、ケンスケを交えて、
子供たちは更に会話を弾ませるのであった。





 あとがき

 エ〜・・・今回は、ココまでッス♪

 JA発表会は次回です♪

 何が出てくるかは、お楽しみと言う事で・・・(一部でバレてるけど)

 じゃぁ、デビ・トリ、たっち!


 P.S?(デビ・トリのお部屋)
                              だいもん しょうご
デビ・トリ(以後デ)「どうかね?・・・戦況は?・・・大門  鐘護 君」

 なぜか、今回から助手がデビ・トリについているらしい。

 派遣してくれたK・Oさん、☆⌒(*^∇゜)v ありがとう!

大門鐘護「は! 事前に情報をリークして置きましたので、やはり、米国内に入る前に、
(以後鐘)殆どのネルフ日本本部の部隊はやられて、捕虜として拘禁されております・・・
     残った者達も日本に逃げ帰るか、不法侵入者として潜伏した模様です」

 現在、殆どの作戦に参加させられた隊員が、アメリカ政府に拘禁されて居るらしい。

デ「ふ・・・で、アメリカの第一、第二支部は?」

鐘「勿論、根廻しと言うか、あの作戦部長の身勝手な思惑を話してやったら、
 『知らぬ存ぜぬ、聞いてないし、こちらとは一切関係無い』と大統領に答えました。
  最も、前回の三人に対しても、すっかり忘れているのか、何もしてませんので、あの三人も、
  かなり作戦部長を怨んで、頼んでもないのに、各支部長及び、大統領に、
  ある事ない事言って居るようですね」

デ「やはり・・・この間、キミが面会した時、
 『使い捨ての道具にされたね♪』の一言が効いたようだね」

鐘「何だかんだ言って、あの作戦部長のやってる事は変わりませんから・・・
  後、一応、前回の反省か、今回は、支部と政府に書簡代わりのモノを送ったみたいですが・・・
  作戦開始後、二時間、つまり、米軍とマジでドンパチ直前に、メールのみ、
  しかも、作戦の意図明確に書いておらず、さらに許可も求めず、
  一方的だったので、内容の一部にこっそり、
  『演習の為、試しにアメリカの州を二つ程壊滅させてね』と書き加えておきました・・・
  まぁ、戦力的に可能な部隊だったのと、やる事が変らなかったので、説得力がありました」

 ただでさえ、怪しい文章だったのに、事実上、宣戦布告である。

 しかも、メールの発進元はネルフ本部の作戦部長のパソコンで、送ったのもミサト自身・・・

デ「委員会も、これでは動かざるおえないだろう・・・
  何せ、一作戦部長の我侭で、アメリカが、マジで離反しそうなんだから」

鐘「と言うか、既に、日本政府と委員会から、司令の方に文句が行って居るようです・・・
  委員会にもアメリカ大統領から、直に賠償請求及び、
  ネルフへの予算削減するとの旨が行きましたから」

デ「あらら、ゲンドウさんも、委員会も大変だぁ〜」

鐘「まぁ、彼は、あのお馬鹿な作戦部長が、書簡を読まないと言う事を知らなかったようですし・・・
  下手をすれば、今回は被害総額が、兆になりましたからねぇ〜しかも、ドルで・・・」

デ「で、事前に捕まえた工作員達は?」

鐘「あの風呂に入れてやったら、全て白状しました・・・その一部を大統領に渡しましたので、
  それとあのメールによる『宣戦布告文』を今回のネルフ本部の宣戦布告の証拠にするそうです」

 あの風呂とは・・・別名『恐怖!筋肉汗風呂』とも言う・・・

デ「ふ・・・兎も角、ココまでやられたんだ・・・
  このミサト汚名返上、名誉挽回の大活躍の話達は、全て破棄だな」

 何かをビリビリに破くデビ・トリ・・・マジであったらしい・・・

鐘「ですね・・・作戦に加担させられた輩も、全てリストUPしましたから、
  活躍させる人間が限定されました」

デ「これで、加持君も巻き添えか・・・五話は削れたね(練り直しで、逆に増えたけど)
  ・・・で、アレは?」

 それだけ、ミサトが活躍する話があったらしい・・・

鐘「日本のK・Oさんが、アスカ殿に送っております」

デ「後は、彼女が決めるだけだな・・・ま、彼女の性格なら、決まって居るような選択だが・・・」

鐘「ですね・・・では、そろそろ、アレの発動ですか? フフフ ( ̄+ー ̄)キラーン」

デ「だな・・・[壁]`∀´)Ψウヶヶヶ」

  マジで明日が危ういミサト&それに加担するミサトに騙された愚かな被害者達!
  (ミサトが書類を回したり、読んでいない為、そのとばっちりで、
   自分達の活躍の場が、減っているとは思ってない人達)

 加持も巻き込まれるようだし・・・さぁ! どうする!

  やられた事は・・・周りを巻き込み万倍返し?





レイ 「碇君賢いのね」
シンジ「あ、いや、そんな・・・」(照れ)
アスカ「まあアタシの相手になるためにはそんくらいのあたまはないとね」
シンジ「そ、そうなのかなぁ・・・」
レイ 「そういう問題ではないと思うわ」
アスカ「まあ、その話はおいといて、阿呆が阿呆なことしでかしそうね」
シンジ「阿呆・・って・・」(汗)
アスカ「阿呆に阿呆って言っても全然問題ないわよ」
ペンペン「クエ」
アスカ「ん?何このてがみ?アタシに」
ペンペン「クオックエ」
アスカ「・・なんだろ?K・O誰そいつ?」
アスカ「・・・よみよみ・・・・」
アスカ「なによそれ・・・つうか、選択肢ないのと同じじゃないのよ!」
シンジ「どうかしたの?」
レイ 「何が書いてあったの?」
アスカ「秘密よ秘密!」
アスカ「3よ!どっかできいてんでしょ!とりもち!」
ペンペン「クエ〜〜!」


ネルフ本部総司令執務室、
ミサトが二人の前に立っていた。
冬月 「葛城1尉、わかっているのかな?」
ミサト「は、はい・・・」(汗)
碇  「訳のわからん干渉をしてくれた者がいたがな・・・
    まあ、そのことに関しては既に大統領から謝罪が届いているが、
    そのことに関してであって全ててではない」
ミサト「は、はい・・・」
冬月 「逆にそのおかげで向こうも退いた分、ある意味助かったのかもしれんが・・・」
碇  「今回のことに関しては、特にその責任を問わない、だが・・・これにサインしてもらおう。」
碇は1枚の誓約書を出した。
ミサト「・・こ、これですか・・・」(汗)
冬月 「どうする?サインをしない場合は、君の責任を評価してそれ相応のものをとってもらうことになるが、」
ミサト「わ、わかりました・・・」
ミサトは誓約書にサインをした。
碇  「では、下がれ」
ミサト「はい・・・」