狼精日記外伝
あるいはこれがほんとのレイの日記
狼なレイの徒然
朱霜の巻
朱霜 一の月
この「狼なレイの徒然」も、これで4ヶ月目
途中抜けつつもここまで続けたの
ところで、私やレンが
まぁ、ついでにマナやリナが異世界で戦うお話
あの夢のお話、ようやく私も出てきそうなの
なんと、ワタシはレンの弟のクローンで、女性体
なんか凄い設定なの
どうもレンの身体の治療などのために産み出されるみたいだけど
でも大丈夫、たとえ禁忌だろうと禁断の遺伝子操作、作られた命の忌まわしさも、ワタシ達の間は邪魔できないわ。
いいえ、ワタシが邪魔させないの
その力にかけて
ところで、この前また蒼羽龍たちと遊んだの
最近ようやく、より大きな姿が取れるようになったわ
今回は20メートルまで伸ばしたの。相手は4,50メートル、あるいは100メートル近くあるのもいるのだけど
海にもぐって色々とみて回るのが、とても楽しかったわ
珊瑚の群生地帯
色鮮やかなその場所の下、大きな水底の谷のさらに底
そこに大きなものが沈んでいたの
沈没船
透明度が大変高く、深い海の底、その更に広い谷底にも陽光が届いていて船のぼろぼろになった骨組みが、大きな影を作っていた
潜って行くと眼下に、海底にそそり立つ巨大な塊が見えてきたときは少し驚いたの。なにせ結構大型の、40メートル近い船が幾つか重なっていたから
谷の底は水流が早くて、どうやらそれらの船はここに流されてきたみたいなの
岩の出っ張りに引っかかっていても、かなりの部分は流されたのね、マストなどは残っていないの
もともとここは東西大陸を結ぶ航路、大きな船が沈んでいても不思議は無いの
多分嵐にでもあったのね
水流を乗って移動する魚達の休む場所になっているらしく、比較的大き魚がそこに群れていて、蒼羽竜たちやワタシを見て、さらに奥に隠れていったわ
一時的に人方に戻って、甲板やその奥を見たりしたの
やっぱり対したものは残っていなかったけど、でも不思議な気持ちになったわ
ただ、船室の奥
まだ周りが壊れていなかったから残っていたその場所に、重なるように倒れた二つの、多分残っている服から男女の白骨を見たときは、少し物悲しい気分だったわ。客船だったらしく、ならこの人達は旅行だったのかしら?
過去の人間たちの遺物の中をゆらゆら、船内を飛び回っている自分。まるで乗組員の霊魂になったかのような不思議な気分だったわ。色々なところの隙間から光が入り、魚達が顔を覗かせる。
なにか感じ入るところがあって
色々思うところがあって
それなりに面白い体験だったの
朱霜 二の月
最近ホントウに寒くなってきたの
櫻はどうも寒さには鈍感らしい。
以前ここでも書いたけどどんなに寒くとも、手が悴んでてきてもあんまり気にしないしストーブもつけないような奴なの
それでも意外と霜焼けにはなりにくいみたい。以前のバイクであっというまに手を凍傷にして以来、結構懲りたみたいなの。ちゃんと手袋、靴下、室内履きに気を使ってるわ。
ところで、基本的にエニシアン島を含めて、大半の島が赤道近くかもろに直下。はっきり言ってこっちは冬なんて関係ないってみたいな様子なの
ホントウに、比較的からっとしていて、風もあって涼しいエニシアン島だからこそ、レンなんて黒尽くめの格好してられるの。ついでに秋ぐらいの様子、というか紅葉が見れる程度には気温がどうにか下がるわ
下がらないとレンが態々下げてるみたい
レンは紅葉を、紅と黄色の木葉の舞い散る様子をこよなく愛してるから
でも、基本的には日差しを浴びていると暑く感じることもあるの
もっとも
ホントにレンが暑さを感じているか?汗一つ書かない普段の様子を見ると極めて疑問だけど
だから、冬の遊びがしたければ、今時期は北半球に向かうわ
アドリア海のずっと北の島、そこの山でならスキーもスノボーも出来るわ
私はでも、スケートが好きなの
あんまりそれでも雪が無かったら、私自身が雪を降らせるの、もともと住んでいた西大陸の山脈では、雪の中で転げまわって遊んだし。何度も雪崩を起して、山の精霊達に文句を言われてたわ・・・・(汗)
一番外が無い(と、思う)遊びは、海面を凍らせてのスケート
とっても広いリンクがオープンなの
シャーシャー!と氷を削りながら滑って行く
なんとも気持ち言いの、人間の姿で楽しむ価値あるわ
こんど、フィギアスケートの選手みたいに色々とやってみたいの
レンとペアを組みたいわ。
そう言ったら
「ボクは滑れないからね」
とか言って逃げようとした。
でも逃がさない。
ここは特訓あるのみなの
リナもマナも滑れるから、意地でも覚えてもらうわ
ついでだから、長身のレンと並んでも見栄えが良いように少し身長を伸ばして供に滑ったの。楽しかったわ。珍しく戸惑い、もたつき、苦労しているレンを見るのも含めて
ワタシってもしかしてサド?
少し心配
朱霜 三の月
雨の京都〜
今日も千年の都には雨が降るの・・・・・・・・・
そういえば、これだけ長い間王都であったところって珍しくないだろうか?そして京都は千年以上はずっと都であったのだろうし、あとは・・・・・・イスタンブールぐらいじゃないのかしら?
よく分からないのだけど。
しかも一つの王朝だし
よく考えたらホントウに珍しいものだと思うの
櫻がこれに気付いたことのほうが驚きでもあるけど
ところで、アドリア海には大小様々な島があるの
その中の一つ、ちょっと言ってきたわ。
この間、たまたまその小さな島が今だ健在な海賊『白雲』に襲われていたの
略奪、人狩をしていた奴等を、別に止める理由もないのだけど、なんとなく気に食わなかったから氷の礫で穴だらけにし、カマイタチで船後と切り裂き、水の竜で押しつぶし、雷で焼きつくしたの
なんか、そしたらそこの住民に随分と慕われたわ。
島を出ずに生活している、いわば孤立した島だったみたい。
人工も少ないし病気も無い。
本来パラダイスみたいなところだったのに、奴等が来たみたい。
だから抵抗の仕様も無かったのだけどワタシがたまたま来たから助かったらしいの。なんか『大いなるもの』なんて彼等の言葉で名づけられて赤面ものだった。
そしてなんと『ワタシ』を祭ることになって
焚き火に照らし出された褐色の乳房が軽快なリズムにのって小刻みに揺れる身体を沢山の石や木や等で出来たアクセサリーで飾り、申し訳程度に布を捲いた踊り子達。沢山の女の子達がまだ巨狼の姿のワタシの前で延々と踊るの
どうしてか?みんな綺麗なの、気候の変化が無くてひたすら穏やかな生活のせいかしら?
最初は恥じらいを見せていた女の子たち
そのうち一心不乱に足腰を動かし、情熱的に踊るの
周りでは男達が必死に太鼓を打ち鳴らし、笛を吹き鳴らし、木の皮と紡いだ糸で作った弦楽器で演奏をしている。それはとても美しくて淫らで、人を引きつけずにはいられない踊り。リズムに没頭しはじめるのは、彼等だけでなくワタシもだったの
そういえばテンポ良くリヴァイアサンの眷属を叩き潰したとき、こんな感じがした。綺麗に攻撃がきまると興奮するもの
クライマックスに達したとき、中心にいた青年が突然火のほうに向かうの
燃えさかる焚き火の上を平然と素足で歩き始める。ただの人間のはずが熱さは感じていないみたい。脳内麻薬、アドレナリンとか出っ放しなのだろうか?
ついには火の上に覆いかぶさるように腰を下ろして、焚き火が完全に消えたわ
そして闇に帰ったときダンスは終り
この後、村長の娘とかいうかなりの美人をもらったの
エニシアン島に連れて帰ったわ
ワタシのお付きにすることにきめたの
何故か人型より銀狼の姿のときのほうがうっとりしてる気がするのだけど・・・・・・・・・・
人には色々と趣味があるのね
リナが「私も欲しい♪」とかいってたけどあげない
この子はワタシのなの
そのうち私の眷属にかえるわ
朱霜 七の月
なんだか微妙に眠くて、しばらく日記を付けるのを忘れていたの
それに櫻もなんだかサボリが多い
もはや断じて許せないわ
サボって良いのはワタシだけ
ブリザードブレスで永久凍土の底に沈めてやるの
最近京都はそれなりに寒くなったみたいだから御あつらえ向きだわ
ところで、話は変わるけど
レンには盟約者である、空と鳥の王・クァード、海界の王者。ストラーシャ。その他、煉獄の主や氷室の守、森の大聖霊などのほかにも、比較的ちょくちょく力を借りることが出来る亜精霊たちがいるの
基本的に、魔術と精霊力を己の力とする彼等は、その属性を火、水、風、土の四大元素に別れ、それぞれの属性に準じた能力を主に振るうわ
最近よく現れるのが、ジルメア・チェルトリーゼ、ラシュベル・フォン・クラスビール
それぞれ、風と火を司るもの
そろってなかなか美少女なの・・・・・・・・
本当の年齢は?謎だけど、歳を取らない亜精霊だから・・・・・・・・
ジルメア・・・・・・そうジルは、青い瞳と銀の髪を持つ、おっとりとした少女、風といっても、あまり自由に吹き荒れる奔放さよりは、森に吹きぬける緑の香を含んだ微風、といった様子
ずいぶんとおっとりした、娘なの
そしてラシュペルは、火の属性、それも煙も出ていない、温度の高い青白い炎のような、純粋で研ぎ澄まされた感じ・・・・・・・・・とてもしっかりしていてでもどこか寂しそうな娘、ほんとうは甘えたがりな様子
なんとなくピンと来たわ
レンを見る目もちょっと問題あるもの(怒っ)
そして普段は凄く自分を律している、凛とした亜精霊
ジルはどうもリナと関係があるらしく、レンよりもそちらに懐いている。
最近城にいついて、リナと遊んでいる。単純に島の野原を駆け巡る事が多い
この島は、というよりアドリア海は今、全体が自然の精霊力が大きくなっているからこれも、レンの影響なのかもしれない。
そして、ラシュペルはレンのところに何時の間にかいる。
秘書官をしている女官と一緒に様々な仕事の手伝いをしていた。
警備船団の作戦立案にも関わっていたからかなりやり手みたい。
でも、それより
この間、うとうとと昼寝をしていたレンの膝にのって、まぁ、レンがとても大きいから出来ることなのだけど、その羽織っているマントに包まり眠っていた。これまで見たことも無いほど穏やかで、幼くて、その手はしっかりとレンの服を握っていた・・・・・・・
ちょっと腹も立ったけど
でもこんなときは邪魔しないでおいたの・・・・・・・・・
それでも、この間夜を供にしていたのは許せない。あの子責めると弱いものいじめみたいだから、絶対レンに償わせるの
そう、ぜったい!
寝かしてあげないの
朱霜 八の月
なんだかアメリカのほうは物騒
米大手世論調査機関ゾグビー・インターナショナル社七日発表
対テロ組織戦争関連最新調査結果
調査対象の過半数の54%が「戦略核兵器の使用も有効な手段」と答えていることがわかったそう・・・・・・・・・・。調査は3〜5日に全米有権者1000人を対象に行われたみたい。
答えた人、それが何を意味するのか分かっているのだろうか?
核兵器を使う・・・・・・・・日本の立場としては意地でも止めたいところなのだろうけど、そうなったらどう対処するのだろう?
影響を与えたのは六日、ブッシュ大統領による中・東欧諸国向けテレビ演説
ここでテロ組織による核兵器保有の危険性を指摘したことで、核使用を肯定する回答が増えたそうなの。まったく無茶な発言をしないで欲しい。
それとも、本気で使用を考えているの?
また、長期化の傾向を見せる対テロ戦の早期終結を望むからこそなのかもしれないけど、もう少し考えて欲しいものである。ただ、「テロ組織への核使用はまったく意味がない」と答えた人も39%に上ったのが救いかもしれない。
さて、堅苦しい話はここで終りなの
今回はちょっとファッションについてなの
でもちょっと特殊な文化でのお話
エニシアン島、港から少し入った町の中央に有るクレディアス公園辺りでベルナ人の女性を見かけたことのがある。その特異な服装は国際都市でなり、様々な民族、人種が入り交じるこの島でも目立つもの。でも実際にベルナの街角を歩いてみれば、ベルナの人々への印象は更に大きく変わるとも想うの
この間行ってみたわ
その理由。それは、そこに多くの女性の姿を見るから
チャドルと呼ばれる黒い布で、髪の毛から足下まで全身を覆ってちょっと異様な風体。男は麻のズボンにシャツといった至ってあっさりしたな格好でよいのに何故?
聞いてみたら、女性はラ・ベルナ教の教えから髪や肌を露出することは厳禁らしいの同じコリアムでもベルナの方がドゥームより厳格なようで、馬車で街路を走っていて頻繁に出くわす検問所でも、女性の服装の監視がある
それでも、厳しい戒律にしばられているが、やはり女性のファッションはファッション。おしゃれにかけるのが、どこでも女の心意気なの(今女じゃないけど・・・・・・)同じように見えるチャドルも、ベルナの都の若い女性を中心に着こなしの違いがあるわ。
そとからの旅人も、ベルナで女性は顔も髪と肌は隠していないといけないというから凄い。ただし、黒ずくめである必要はなく、最低限、隠していればいいみたい。
安宿に集まる旅人達を見ても、むしろそれを楽しんでいるみたい
見た目暑そうだけど着心地を聞いてみると、意外と直射日光を避けられるので快適だそう。私はどうにも女性に間違われる(忘れているかもしれないけど、いまの私の人型は女の子みたいな男の子)ので、私も白い布で全身を覆ったの
なんか自分じゃないみたいだった。
普段ほんと自由奔放に動き回っているのに・・・・・・・
ベルナの国、やっぱり居心地よくないの
朱霜 九の月
少し前の話
プーチン・ロシア大統領が、テレビ演説でアフガニスタン北部同盟への軍事支援などを骨子とする米軍事。報復作戦への対応を明らかにしたけど・・・・・・
今はどうなっているのだろう?
軍部隊の派遣は含まれないが、米軍事作戦への積極支援の意思を明確にしてたけど、米国防省高官がモスクワ入りし、軍事作戦の協議を行ったはず。
大統領が発表した対米支援策
(1)情報機関の国際協力の活発化
(2)反テロ作戦実施地域、人道物資空輸・2点ロシア領空通過許可
(3)領空通過、空港使用問題などで中央アジア諸国共同行動
(4)必要な場合は、捜索・救出国際行動に参加
(5)ラバニ政権との協力・同政権の軍事組織への兵器・軍事技術援助
など、結構具体的だったの
今はどうなっているのか?
最近ニュースでもめっきり特集も減って様子がわからない。
日本が出来そうなのは難民支援と海自艦艇の派遣でしょうけど、今のところ。
櫻最近分かり難くなったって不満たらタラだったわ
だったらもっと情報収集に努力すればいいの
さて、これからはレンやワタシ達のお話
ところで、最近本当におサルさん(アスカ)や牛(ミサト)の海賊活動が活発
アドリア海の治安が悪くなりつつあるの
あのレンのばったもんが下した、あるいは勧誘し、あるいは利益で見方に付けた傭兵や自衛団みたいなのも加わって、結構対処に困っている。
現在、レンがより力を与えたことで、警備船団の面々は身体能力も極めて高いし、魔力を皆持ってて個々の戦闘力は遥かに上
それでも、対処しきれないほど多いの
商船にはなるべく固まってもらい、警備の一団を付けて送り出す。最近私もレンによってゲートからあらゆる戦場に向かって、結構忙しいの
むこうは間違い無く物量で対抗してくるみたい
少し
いいえ、だいぶ疲労が溜まるわ。これは
朱霜 十の月
携帯「出会い系サイト」トラブルから、子供たちをどう守るか
携帯電話出会い系サイト,メールを舞台に、未成年者が、暴行や強制わいせつ、児童買売春などの被害に遭う事件が相次いでいること。自ら会いに行く時点で自業自得的なところも有るけど、しかしさすがに子供が犠牲になって行くの目覚めが悪い。(では自分は子供ではないのか?と言われるとちょっと・・・・)
ケータイ・コミュニケーションで何が起きているのか。電話会社やコンテンツ・プロバイダー、行政などの対応をリポートしているそう
なら、少しはそういったサイトを規制すれば良いのに
でも、自由がうりのネット世界で、あまりに規制が厳しくても問題あるかもしれない
ともかく、とりあえず近場で我慢してれば・・・・・・・・・・・・・
それじゃあ、出会いが限られるし、スリル無いか・・・・・・
櫻もどう判断していいか分からなかったみたい
でも、出会い系サイトのサービス、迷惑メールなどの問題がでてるし、規制もよいとおもうの
さて、話は変わってマナの今日の三時のおやつ
今回はちょっとおもしろい「バナナ団子」だったの
バナナを混ぜ込んだお団子に、コンデンスミルクを添えたもの。ちょっと考えると首をひねりそうなないようだけど、意外に美味しかったの
材料は白玉粉400g バナナ八本、そしてコンデンスミルク適量。これで本来十六人分だけど、私達なら四人分
作り方は、まずバナナの皮を剥きボウルに入れて、すりこ木などを使って潰すの。これはもともと柔らかいから簡単
そして白玉粉を加え、水大さじ1杯も加えてよく混ぜ合わせる。
ここからは少し根気と腕力が必要になるの。よくかき混ぜたほういいわ、ぜったい。バナナの塊が残っていても・・・・・・・まぁ、美味しいかもしれないけど
それから出来た生地を小さめの団子に丸め、たっぷりのお湯で茹でる一度沈んだ団子が、もう一度浮かんできたら茹で上がり。
.茹でた団子は、器に入れ、コンデンスミルクを添えて、上から、ミントの葉を1枚のせれば見栄えもいいわ
御皿は白一色より、若草色で縁取りされたようなものがいいかもしれない。
おだんごをこう食べるのも初めてなので、ちょっと刺激的だったわ
マナも最近芸が細かくなったの
だけど不満が一つ
キレイに盛り付けるのはいいけど、しばらく眺めていなければならないのは苦痛なの
「せっかくキレイに盛り付けたんだから、よく見て、それから味わってください」
とのこと
もっとさっさと食べたいの
変な拘りもたないで
朱霜 十一の月
O wildWest Wind, thou breath of Autumn's being,
>荒れ狂う西風よ! ほとばしり、出でる秋の息吹よ!
Thou, from whose unseen presence the leaves dead
>木葉の群れが、今、見えざるお前の傍らから吹き散らされ
Are driven, like ghosts from an enchanter fleeing,
>洋間から逃げ惑う亡霊のように飛び散ってゆく・・・・・・・
Ode to the West Wind
..............................................Percy Bysshe Shelly
[Ode to the West Wind]『西風の賦』
パース・ビシー・シェリーの書いた詩の最初の一遍
有る意味日ノ本の住民にはなじみの無い感覚かもしれない表現が多いの。同じ島国でもグレートブリテンは随分と秋のイメージも違うみたい。
荒れ狂う西風!
迸る秋の息吹・・・・・・
木葉の群れは吹きまくられ逃げ惑うように飛び散る。
日ノ本の『秋』は穏やかなもの。紅葉の美しい、どこか穏やかで、静かな秋。北から吹き始める微かな冬の訪れを感じるそんな季節、そしてエニシアン島の秋もそれに近い。日ノ本のように台風が来ることも少ないからよけい穏やかだと想う。
すくなくともそう感じている。
Yellow, and black, and pale, and hectic red,
>そうだ、黄色く、黒く、青白く、あるいは不気味な赤味を帯びて
Pestilence-stricken multiudes : O thou
>あたかも瘴癘に苦しむ者の群れのような、木葉の群れか
Whp chariotest to their dark wintry bed
>お前に、その翼をもった種子が暗い冬の寝床においやられ・・・・・・・・
木葉、紅葉・・・・・・・・・・・・・・・・
瘴癘に苦しむ者の群れ、不気味な赤味・・・・・・
そして秋の息吹で冬の暗闇に追いやられる
紅葉をここまで悪し様に言うのも初めて聞いた。
不羈奔放で自由な生き方、自由な社会を望む人
構想力がダイナミックで凡そ身辺は多事だったというけれど、確かに、少なくとも櫻の感じ方とはまるで違う。一遍一遍に力のようなものを感じる。異質だけど惹かれる詩だと思うの
でもここでさらに新しい展開がある・・・・・・・・・・・
それはとても強烈で、とても素晴らしくて・・・・・・・・・・・・・
でも、それはまた明日
長い詩だから、ゆっくりと紹介することにするの
朱霜 十五の月
少し(大分)遅れてしまったけど昨日の続きなの
Ode to the West Wind
『西風の賦』紹介続き
前回までで、どこか美しさよりも秋の西風の荒荒しさ
そして散り積もる紅葉に対する賛嘆ではなく、まるで嫌悪そのもののような
死や病に見たて西風がそれを吹き散らし冬の闇、雪の下か?そこに閉じ込める・・・・・・
そんな展開だったの
でも、ここでまた少し様子が変わるわ
では、まずは英語の本文から・・・・・・・・・・・・・・・
The winged see,where they lie cold and low,
(木葉は)そこで小声、地中に眠ろうとしている、まさに
Each like a corpse within its grave,until
墓場の下で眠る死骸のようにだ! だが、やがて
Thine azure sister of the Spring shall blow
紺碧の空を駈けるあの春風が、お前の妹がやってくる
Her clarion o'er the dreaming earth,and fill
そして夢を見ている台地に向かって嚠喨たるラッパを吹き鳴らし
(Driving sweet buds like flocks to feed in air)
(青草を食み勇み立つ羊のように、青空を仰ぐつぼみを萌えたたたせ)
With living hues and odours plain and hill:
野や山に生色をみなぎらせ、香気をあたりに撒き散らすはずだ。
Wild Spirit, which art moving everywhere;
西風よ! お前は転地に充満し躍動する荒荒しい霊だ!
Destroyer and Preserver+ Her, oh hear!
破壊者であり保存者だ! 聴け、この叫びを聴け!
木葉と言う病んだ死骸は秋の西風に追いやられ、そして雪の底に深く埋もれる
墓場に眠る死者のように
しかし、春になれば西風の妹たる春風が再び世界をその香気で満たし、眠りについた大地から新たな命が芽吹くのを呼び覚ます。野山は再び命で満たされる。
西風は古いもの(枯れた植物、木葉)を追いやり、破壊し、そして春風が来るまで全てを眠りにつかせる冬に運ぶ。破壊者であり、保存者である。
この詩
風がとても力強く描かれている。
イギリスの詩人なのだけど、それほど力強い風が吹いていたのだろうか?
そして、紅葉は美しくなかったのだろうか?
だけど、それら全てが、やがて来る春の息吹を導くものとなる。
西風とは終りをもたらすものと捕らえられてるのかもしれない。
春風が吹き、再び命で溢れるそのときまで・・・・・・・・・・・
なかなか上手く説明できないの
だけど、この詩の流、とても感じるものがあったの
まだ、半分も紹介していないのだけど、全部紹介したら一度纏めて掲載するわ
そのとき、皆は何を感じるか?
少し楽しみなの
朱霜 十六の月
皆さんお待たせ?しました
Ode to the West Wind
『西風の賦』の紹介の続きです。
だれか読んでるとイイなと感じる今日この頃
ところで、この詩の舞台、イギリスかと感じていたのだけど、ホントウは北イタリアだったの。北イタリアでは秋風も春風も西風、だからこそ、姉妹であり、『西風』で二つの意味を持っていた。そんなふうに感じる。
Thou on whose stream, 'mid the steep sky's commotion,
西風よ、振れ動く大地を引き裂いて駈け抜ける本流よ
Loose clouds like eath's decaying Leaves are shed,
今、その流れの上を地上の木の葉にも似た千切れ雲の群れが
Shook from the tangled boughs of Heaven and Ocean,
もつれた枝のように空と海が絡み合った彼方から引き千切られ流れて行く。
Angels of rain and lighting ; there are spread
この雲こそ雨と否妻の前触れとなるのだ。怒涛の
On the blue surface of thine airy surge,
荒れ狂うお前の面の上に、あたかも恐るべき狂乱の巫女の
Like the bright hair uplifted from the head
天を突かんばかりの爛々たる毛髪さながらに
なぜ、このようにダイナミック、というか春風、西風をこうも激しく表現するのか?秋の名残を冬の暗がりに押しこめる西風、秋風は春にその力強い息吹で全ての命を呼び覚ます。春風が、甘い空気を運び芽や蕾にとどき、草花は上へ上へと伸びて行く。しかし、同時に空では区もが散り散りに千切れ、吹き荒れる風に、まるで女性の髪のごとく乱れに乱れる。
酒神バッカスに仕える狂乱の巫女・Maendの、その爛々たる毛髪さながら・・・・・・・・・
空と海がからみあった・・・・・・・地平線からちぎられた雲は、西風にいったいどこに運ばれるのか?
勇壮な様子がなんとも良いかんじなの
朱霜 二十五の月
ごめんなさい
Ode to the West Wind
『西風の賦』の紹介しばらく取り止めることにしたの・・・・・・・・
ちょっと紹介しきれないというか、ワタシ自身この詩を消化しきれてなくて、無理みたい。もっと勉強してから出なおしてみるの
ちゃんと読んでくれていた方・・・・・・・・・大変申し訳無いわ
さて、最近サボってというか才能と根気と努力不足(ようするにないないづくし)で更新が滞っていたこのDiaryも無事再開
とりあえずはよかったの、もうあまり無理はしないことにしたの。でも、これからはDiaryの更新の滞りは今度こそ許されないの。たぶん・・・・・・・
ところで、アドリア海のど真ん中に位置するエニシアン島
基本的に暖流が近くを通っているのでそれほ寒くないけど、でも雨が降ってからだが濡れてしまうと心底冷える・・・・・・・・・らしいの。ワタシは体温を完全に調節できるからイマイチピンと来ないけど
でもそんな少し肌寒い雨の中でも祭りは相変わらず行われてる。前も言ったけど人種、宗教、文化。様々なものが集うこの島、この街は一週間に必ず一度はお祭りが有るの
いつも大通りなどでは夜な夜なパレードがあったりするのがここのお祭り
厳かに神殿で儀式を執り行い、民は歌い飲み、踊り狂うのが慣わし
ちょっと島の警備、街の環境整備を請け負う役人の人達がかわいそうになることはあるけど。今回はそんな中、一日中素晴らしいパレードが続いたの
最初の山車は静かで、厳かで、美しさを
そして続く山車が穏やかで和やかな雰囲気を
次が弾むような喜びを
そして中盤に差し掛かると一挙に大騒ぎへと雪崩こむのがこの祭り
街の人々も最初の山車が通りすぎるまでは上に青空の色をしたローブをすっぽりかぶっているけど。でも中盤に差し掛かったら一挙にそれを脱ぎ捨て、山車の上の美しきダンサー達と一緒に踊り出す。
一応、中盤と名がついているけど、実際もっとも長い出し物がこの大騒ぎの立役者。色とりどりの鳥の羽をつけた、肌も露なダンサーが踊り
楽隊が延々と賑やかでリズムの良い音楽をカナで続け、いくつかの山車では振る舞い酒まである。
大抵の場合、それがくるまでに街中の酒屋が店を閉めてしまう。一部例外を除いて、彼らもまた祭りに参加するのだ。だから、昼間のうちにお酒を売り尽くしてしまうのがこの島の、とくにパレードがある祭りの時の流儀
まぁ、よる静かに飲み明かしつづける、鎮魂や静夜の奉もあるけど、それはそれちなみに振るまい酒はレンのポケットマネーから出ているの。パレードの中盤は同心円を描いている街をドンドンまわり、一巡するたびに正面大通りを通って次の内側の円に移る。
このとき、すでに日が傾いて港では船が延々と花火を打ち上げている。
昔は火薬が主だったけど、今は警備船団の魔術師達があらかじめ用意していた魔力による美しい華を夜空に彩り出す。
パレードは最後に城について
そしてこのときだけ解放された城の中で、さらに料理と酒を振るまい
音楽を楽しむことが出来るの。城は、アドリア海を次第に覆わんと擦るレンの巨大な多層結界の中心だから少々曲者が入っても問題ないし、そもそもこの島でそんな命知らずなんていないから事件も起こらない
色とりどりの衣装、華やかでリズムの良い音楽
科学と魔術を駆使して幻想的なそして楽しく賑やかな時間を彩る。
この祭りに島に住むもの、そして交易に携わるものたちのバイタイリティーの素晴らしさを見ることができるかもしれない。
今はレンの敵対者、恐らく皇国の蜜命を帯びた葛城のあの酒樽女が操っている船団。そして、嘗てのレンの姿、皇国皇太子を僭称する"碇シンジ"が率いている船団。彼らと彼らがけしかけてた、あぶれ物の傭兵達まで加わった海賊の跳梁によって次第に滞っている交易等くらいニュースを吹き飛ばすためにも人々は踊り狂う
そして明日に備えるの
ワタシはあまりその中に加わるタイプではないから、レンやマナとずっと見ていたわ。城の、レンの部屋のバルコニーで見ていたわ
これが静かに、そして二人きりならいいけど
しかし、マナが色々と準備に駆けずりまわり、リナが延々と浮かれつづけ、参加しているパレードからなんども遠話を飛ばされては雰囲気でないの
最近、この島で良い雰囲気なんて作れるの、城の中
究極的にはホントはベットの上だけかも
そんな気がしてきた
ちょっと・・・・いいえ、随分とお祭り好きだから、ここの人達
朱霜 二十六の月
まだ詩の続きの紹介はできそうにないの
ワタシも櫻も、『西風の賦』を理解しきれていない
いい詩なのだけど・・・・・・・・・
大問題だわ
今月はホントウにたいして作品を仕上げていない。ただでさえ下手なんだから、もっと仕上げて行かないとならないのに。新しいマウンテンバイクに夢中になっていて、バイクではなくそっちで走り回っている。
まぁ、歩道とか色々、バイクでは走るのがためらわれる場所でも、マウンテンバイクなら、思いきりいけるのがメリットだし。けっこう健康的なのは良いことだけど
はしゃぐのもいいから、もと精進すべきなの
先日、海賊掃討作戦中で失敗し、自分が凍らせた海面
その一箇所を思いきり踏み抜いてしまいをしてしまい、かなり間抜けだったの。なんとなく身も心も疲れ果ててゲートでエニシアン島の城内、黒曜の間に帰還したらレンが必死に笑いをこらえていた。
なんかとても恥ずかしかったの
氷を踏み抜いて躓いたときには、なんにも感じなかったのに
なんとなくむしゃくしゃして方から、八当たりすることにしたの
今日殲滅に向かった傭兵崩れどもはカマイタチで細切れにし、さらに雷撃の連続で黒焦げにしてやった。
今回はレンの上級端末、『赤い光翼の天使』にも一つも譲らなかったの
リバイアサンの眷属、今回は蛸もどきが大量に出てきたから全部ガチガチに凍らせて圧縮それから海峡深くに沈めてやった。
リヴァイアサンでも取りに行く気なくすとおもうの、あれなら
それで、帰るとき、なんとなく気分でゲートでなく己の脚で帰った。海面を四本の足で、狼の姿で疾走するのは気持ちがイイ
御機嫌だったからお土産にアルシオ島でケーキを買って帰ったの
なんと我ながらめずらしく、リナ、マナの分もつけて
ホントウに気分が良かったのね、あのとき
でも、帰ってみたら、ものすごいGがかかったのか?
ケーキはぺしゃんこだったの
昨日以上にへこんでしまったわ
なんか凄く悲しくて、ちょっぴり涙が出たの
でも、レンがケーキを元の形にもどしてくれて紅茶まで手ずからいれてくれて、みんなでお茶にしたの
こういうところが、ニクイわ
そして、大好き
朱霜 二十七の月
今月は日記が随分とぬけているの
これもさぼったワタシのせい
でも、まぁいいの・・・・・
先終り・・・・・・・あれほど注意しておいたけど
結構怠けちゃうものなの
もう開き直るわ
まったくもってけしからん!なのだけど、いいじゃん!ですませるの
慣れない言葉を使うと舌噛みそう・・・・
どうも、本に夢中になっていて下宿に帰るなりそれしか読んでなかったみたい。せめて、それ今後の創作に生かさないと駄目なの
ところで「生命科学の島」を目指し、今、エニシアン島は少し変わろうとしてる。もともと聞こうが穏やかで社会基盤が整っていたこの島の住民はとっても長寿。ネルフ皇国の平均寿命が61歳、連邦が54歳なのに対して、なんとエニシアン島では82歳なのだから・・・・そんな特性などを考えて、より寿命を延ばし、より若々しく生きていけるよう、みんな知恵を絞っているの
目指せ、不老長寿! ていうのがほんとうのところ
この島長寿の原因を探ることを目指す大規模な医学施設の建設に、みんな早速乗り出してる。どうも、レンが敷き棗のためにたきつけたところ、勝手にドンドン話が進んでるみたい。エニシアン島には幾つもの群島が回りにあり、結構それらにも人が住んでいる。
全部会わせるとちょっとした広さのエニシアン諸島には1万種以上の固有種が存在している。ちょっとそれも異常だけど・・・・豊富な生物資源を利用した研究が可能。近海を探せばさらに様々な生物がいる。
ここにレン、リナなどの知識をほんのちょっと加えただけで色んな物が手に入る。かつて所属していた皇国で最長寿を誇るうえ、交配実験とちょっとした魔術で生まれたネルフ人、原住民と移民の混血を進めた、半人工種族の血も色濃くでている。
この種族はネルフ皇国の国民の、今や血の土台みたいなもので、その計算され生まれたの能力はかなり優れている。
レンやリナ、マナ、そしてワタシが模倣している人間の生態情報もその種族なの。そして島の大半がやはりその住民であることも研究を重ねるのに都合がイイ
なにせ、それほど抵抗感ないから・・・・・・・・
これが、連邦主体だと、あそこはエレネ人という結構融通の利かない神様を信仰する国が多いから(しかも一神教)邪魔も多くなるところ・・・・・・・・・
不老長寿という甘い蜜は大変効果的
ちょっと寿命が延びて、老化が遅れるだけでもかなりのお金を簡単に集めることが出来た。敵対状態にあるはずの皇国貴族、大商人、連邦の王族、貴族などからもだ・・・・・・・
自分の欲望に正直って素敵ね
市内でこの前開かれた情報計算化学生物の学会で、エニシアン島、総督府所属医学部副学部長のサトル・イズツ教授が構想を明らかにしたの。これで、もっとお金が入るようになるわ
最近けっこう・・・・・・商売が楽しいものだと気付いたの
朱霜 二十八の月
あ、あ〜〜〜
本日は晴天なり〜〜
本日は晴天なり〜〜〜〜〜
なんていう、ボケにもなってないそれでもボケは置いといて
朱霜の月も終りが近づいてるの
最近は紅葉も次第に落ち始め、良いよ冬の気配が漂ってきたわ
もっとも、未だに雪降らないけど・・・・・・・・・
日ノ本の櫻は結構雪が好きだから待ち焦がれてるみたい・・・・・・
真っ白にあたりを覆う雪
なにもかも、老いも若きも
キレイなものもキタナイものも・・・・・・
なにもかも
全部真っ白に染めて行く雪
そんな下でみんなずっと眠るの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
終ることは悪いことじゃない
物事には終りがあるもの・・・・・・・
それなら、静かにキレイに
そう、静謐の中で終るのがイイ・・・・・・・・
素敵だと思わない?
朱霜 二十九の月
最近、どうでも失調気味
日記をつけるのもサボるのも常習かしているような気がするの
ちなみに櫻はバイクで走っても気乗りせず、どこかぼんやり寒空を眺めるのが大学での日課。どうにもバイオリズムが低下しまくってるらしいの
これでは一向に話が進まないわ
なにより、ワタシとレンの話はどうするつもりだと、耳元で叫んでやりたい
疲れきっている様子なの
ところで、今日のおやつ-は、カフェショコラだったの
やはりそんなに気温が下がらなくても、寒いときには寒い
別段それで病気になるほど、人間じゃあるまいし、やわではないけど。でも温かい飲み物が恋しくなる季節というのはホントウ
ワタシ達、四人造るのに材料はチョコレートシロップ小さじ8杯
インスタントコーヒー小さじ8杯
生クリーム400cc
と、なるの
作り方は、まず生クリームとチョコレートシロップを混ぜ合わせておくの
しっかりとよく混ぜておくの。それから、ボウルにコーヒーに入れ、熱湯1200ccを加えて溶かしていく。同時に、チョコと混ぜ合わせた生クリームを、泡立て器でかき混ぜながら加えるの。かなり根気が要る作業
マナが頑張っているのを、心の底で応援しつつ、寝そべっていたの
ホントウに、応援していたのよ。
心から
心で
途中で寝てしまったのは確かだけど
脱線してしまったけど、最後に全体を混ぜ合わせたら、カップに移して出来上がりなの。バニラアイスクリームを浮かべてるとクリーミー感が増して美味しくなるわ。
ワタシが横で思い切り寝こけていたと、マナがなかなか渡してくれなかったの
そんな意地悪しなくとも
あなたには何時も感謝してるの
おやつの時は、たいてい
朱霜 三十の月
今からおおよそ2ヶ月前
火山活動のため全島避難が続いている伊豆諸島・三宅島(東京都三宅村)その 一時帰島が始まった。
始まったのは九月の十七日夜のこと。全世帯の約8割に当たる1684人が参加、26日まで5回にわたり地区ごとに順次上陸していった。
多くの島民にとって島に帰るのは昨年9月以来1年ぶり。
すでに一年過ぎている。
有毒な火山ガスは減少気味とはいえ収まっていない。
最近はニュースでも聞かないけど、でも収まったと言う連絡は一度もない。
彼らは噴火被害の実情を自ら確認することになったのだと思う。
いったいどういう気持ちで、変わり果てた故郷を眺めたのだろう?
当初は9日からの予定だったが、台風15号の影響で延期されていた。そういえば、台風が来たのだったといまさらながら思い出す。
17日は島北西部の伊豆地区、伊賀谷地区の351人が村の説明を受けた後、午後10時35分に東京港・竹芝桟橋を村がチャーターした船で出港
18日午前5時半の到着から同10時50分に島を離れるまで自宅の様子を確認したり、貴重品を取り出したりする。
一時帰島は島民からの希望が強く、火山ガスを遮断するクリーンウスが島内各所に完成し、緊急避難の場所が確保されたため、実施された。
話によると、火事場泥棒のごとく色々と物品を盗みに入ったものもいたらしい。
今もまだ収まっていないのだと思う。
これから先、どうなるのだろう?
櫻がふと、ずっと前の新聞を見て、そう思ったのを書きこんだの。
エニシアン島も、火山島ではないけど、島
なにかちょっときになるの