狼精日記外伝

あるいこれがほんとのレイの日記

狼なレイの徒然



樹緑の巻



樹緑 六の月    



今日もネットの中を散歩

最近お気に入りなのはHP素材のページを見て回ること・・・・・・

いろんなキレイな、かわいい、面白い材料があるの

ワタシも使ってみようかしら?

夕方暇だったからサルがボスのブリデン島に行ってみたの

最近だんだん手ごわくなってきてるから、悪戯するのもオモシロイ

でも・・・・・・先回りされるのがなんかイヤ

帰ってみたらレンの側に新しいメスがいた。

名前はリナ、キレイだけど、人間の姿をしているけど

でも、人間とまったく違う匂いをさせてる。

最初むかついたけど、いまそうでもない。

ワタシとレンの間を邪魔しなければいいの

でも・・・・・・・・・たまに『ワンちゃん♪』と楽しそうに言うのがイヤ

今度噛んでやろうかしら?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・マズそうだからやめることにした。



ところで、ちょっと匂いが気になったので空調の掃除をした。

エニシアン島の城じゃなくて(あそこは基本的にレンの魔力で常に美しく保たれているから)ワタシのちょっとした隠れ家の一つ

慣れないことを、しかも人間の姿でするのは大変なの

なにせ、今の姿は背が低いし・・・・・

でも、ホコリ臭くなくなった空気なかなか良い。

掃除をした後から、なぜかつけると小さな水滴が滴るようになった。

ポタ・ポタ・ポタ・ポタ

ホントに少しずつだけど床が汚れるので良くない。

カン!・カン!・カン!

下にタライを置いてみた。

カン!

カン!

カン!・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・ポチャン!

あ、水が溜まると音が変わる。

・・・・・・・・・・・何故か楽しい・・・・・・・

しばらくずっと水滴が落ちるのを絨毯に寝転んで頬杖ついて、脚をブラブラさせて見ていた。

・・・・・・・・・・・・・そしたらいつのまにやら来たレンが面白そうに表情でワタシを見ていた。



見ないで・・・・・・ちょっと、いえかなり恥ずかしいの



樹緑 七の月



今日も暑い日が続く

でも、ここ随分とましであると聞いた。

ところによると、まるで雨阿附ら図、貯水池などの水がすでに半分以下になってるそうだ。

私水浴びが好き

エニシアン島あくまで島だけど、海水をろ過して真水に近くすることが出来るから水不足関係ない。

それに・・・・・・何故か夕方になると決まって雨が降る。

まさに夕立

最初海面を本来の姿で思いっきり駆け巡っているときに降り出すから気に食わなかったけど、でも、今けっこう気に入っている。

眼は結界でカバーすれば雨が入ることはないし、ちょっと力をめぐらせば体毛も張り付かない。

体に雨を受けるの嫌いじゃない

だって、流れ落ちる雨を感じると、なんだか自分をハッキリ感じ取れて、そしてなぜか心が静かになって・・・・・・・・



「あら、私も雨大好きよ♪」



リナもそう言う

話が合うものがいると、なんだか嬉しい。



最近島につく少し前からちゃんと雨が降るよう

ちょっと力を使って天気を調節してた。

島の手前で微かに夕焼け色に染まった雨空、静かに降る雨

その時だけ静かになる波、水滴が織りなす波紋が延々広がってかなりいい感じ



やってよかった。

でも、



「レイ・・・・・・・」



そしたら、レンにバレて怒られた。

自然に任すことにする。

好きなときに好きな光景が見れなくて少し残念

でも、それが自然なことかも・・・・・・



樹緑 九の月



どんなに雨に恵まれようと、夏だけあって暑いもの暑い

巨狼の姿で散歩に出かけるとき、常にウェンディーネとシルフの守りがいる。

これを考えると、エニシアン島すごい

レンがあの変体メイドの嫡男マナと協力して企画した街の整備計画の一つ。街中に水のパイプを走らせ、建物、道路の温度を調節している。さらにホントは、内緒でレンが多重結界で気温を幾らか操作してるみたいだけどそんなこと街の人たち知らない。

でも、緑が多くて空気がおいしく、そしてキレイな水で溢れてるのだから文句無いと思う。



とにかく環境って大事だなと思った。



本来、ワタシ達食べる必要が無いんだけど、マナいつもデザートを作っている。



今日のおやつ「ピーチヨーグルトゼリー」

桃とヨーグルトと混ぜ合わせて、冷たいゼリーを造っていた。

材 料:黄桃三つ、シロップ少々、ドリンクヨーグルト500cc、粉ゼラチン10g

これで、ようやく<四人分>



マナ1.粉ゼラチンを大さじ4杯の水に入れて、ふかし黄桃をシロップに付けておいたものをザルに移しシロップをすてる。ドリンクタイプのヨーグルトと共に手動のミキサーで攪拌、力が無いのだから手伝うといったのだけどやらせてくれなかった。どうもこだわりがある様子

そして、ふやかしたゼラチンを耐熱容器に入れ、オーブンで加熱し完全に溶かす。溶かしたゼラチンも、ミキサーに移しもう一度攪拌してから、個別の容器に移し、冷やし固めて出来上がった。

レンのだけト型わざとらしいにもほどがあるけど

でも、おいしかった。

固めたゼリーの上、ホイップクリームの可愛かった。



でも、やっぱり量が少ないの

ワタシはもっと沢山食べたいわ



どうも、普段とちがってこんな時マナは上品ぶるの

食事のときも、異様に早いのに優雅だし・・・・



へんなところでこだわるのね

ワタシは実を取るわ



樹緑 十の月



やっとこの日記を付けるというのにもなれてきた。

でも、実はマナと色々あって始めたの



「アナタ"いっつも"暇そうでいいわねぇ〜、レイさん」



なんかすごくいやみにソレだけ言われた。

大きな御世話だ。

だいたい、ワタシだって色々と忙しい。

朝晩一回ずつアカゲザル(アスカ)のブリデン島に散歩ついでに立ち寄りからかい、その道中様々な島によっていろんな食べものをもらって食べ、そしていろんな人の話を聞い廻る。戻ったらリナと一緒に、レンに結界何重にも張ってもらったドームで戦ゴッコ。互いにゴーレムでチームを作り争うの。確か"せいのうてすと"とかいうのになるとリナから聞いた。それに2時間ばかり付き合う。その後ご飯を食べて、昼寝。次にアカゲサルの島に行くときのために近海で技と魔道の練習をしてそしてご飯を食べて・・・・・・・・

そんなことをいったら、なんかマナが疲れたようにため息をついた。



「ああ・・・・・・・私なんか毎日レン様の御世話をして、戦略の御  手伝いをしてるのに・・・・・、政務の細々とした所まで」

「これがパートナーと・ペットの差なのかしら?レン様も大変ね。だからこそ私ががんばらなくちゃね」



なんかひどく侮辱された気が・・・・・・・



「そう!私こんなペットと関係なく"パートナーとしてがんばらないと!!」



なんかそう叫んで行ってしまった。

でも、手伝いともかく、レンの世話間違いなく趣味でやってると思う。

私達のは他の使用人任せ、レンの魔法まかせだし



それにしても、どこか引っかかることを言われた気がしたのだけど、わからなかったし

むしゃくしゃしたので、サルのところに行く前にゼーレ側の海賊を襲った。



船が粉みじんになる様が良かったの

でも、ひげ面でむさい親父どもが海に落ちて叫ぶのがうるさかったから凍らせた。

そしたら、小さな氷山が出来た。

この前、港町に流れ着いたそうだから、涼しくてよかったと思うの



樹緑 十一の月



ワタシ達の御話、『狼精日記』のデザイン変更

そして内容追加に設定更新



設定、レンがさらに強くキレイになっているの

『十六翼・真の黒色』

もうすぐ見れるわ



ところで、昼食の後みんなでのんびりレンの部屋でゴロゴロしてたら

リナが心理テストをやってみようと言い出した。

内容以下の通り



>遅くまで遊び、夜もふけた。

>もう道暗く帰らねば鳴らない隣遠すぎる。

>よって、近くの宿に泊まった。

>するとその宿に立派なサウナがある

>早速サウナに向かったが既に先客が...

>しかもその先客達全員素っ裸で湯浴みをつけてさえなし

>さてどうする?



1.思い切って裸になる

2.さすがにタオル必要

3.水着を着ないとちょっと

4.残念だけど遠慮する



リナとワタシ1

マナ2

レン4だった。



 ちなみに、これでわかるのSEXの時の感じ方

 人前で衣服を脱ぐのに抵抗がある人ほどSEXでオルガスムスに達する度合が低いらしい

 つまり第二の皮膚とも言うべき衣服が剥ぎ取られてしまうと「傷つけられる」という

不安感が高まり、それがオルガスムスに達するのを妨げる原因になるそうだ。



随分と生々しいの・・・・・・





 ワタシ元が魔狼精なのだから傷つけられるなんて心配ホトンドしたことが無い。



 1の思い切って裸になるを選んだリナとワタシ



 人前であっさり裸になれるあなたならセックスで十分な満足が得られるそうだ。

「そうかな?」と首を傾げている人、相手に問題ある?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・大丈夫、十二分に満足してるわ(ぽっ)



 2のさすがにタオル必要を選んだのマナ



 少なくとも秘部だけ隠したいと思ったあなた自分が思っているほどセックスをエンジョイできていないよう

 あと少しだけ羞恥心を解きほぐしもっとリラックスすれば、今より満足できるセックスを楽しめる筈だそうだ。



・ ・・・・・・・・・・・嘘ね、いっつも愉しんでるわ彼女

ちょっとワタシが邪魔に感じるくらい

いや、だいぶ・・・・・・







 水着を着ないとちょっとを選んだ人いなかった。



 大事なとこを水着でガードしたいと思ったあなたまだまだ開発途上の人。経験を積むこともちろんですが、パートナーの協力も不可欠

パートナーに恵まれない人かずまで御相談を



 これいなかったの



 残念だけど遠慮するを選んだ人・・・・・・レンね



 あまりにも羞恥心が強過ぎるせいかそれとも経験不足のせいか感じることを拒否しているよう。セックスの楽しみを味わいたいなら、銭湯やプールの脱衣所で

堂々と着衣を脱ぐ訓練から始めること

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・うそね

 御風呂にはみんなで入ってもレンは少しも緊張しないわ

 でも、ワタイ達に比べて、あのときレンはいつも淡白かも



『ワタシ』が治してあげるの

 だって

 だって、レンのパートナーはワタシだもの

 夜の生活はツガイにとって大事な問題



 レン

 ワタシ、がんばるわ





樹緑 十二の月



 あいかわらずマナ色々とお菓子や料理を造ってるの

 ・・・・・・・・・・・・・・もっぱらレンのためってところがちょっと引っかかるけど、生きるのに食事の必要無くても、やっぱり食べるの良いものなの



 十時、最近散歩帰りの島々食べ歩き道中ほどほどにして、エニシアン島の城の庭でみんなでおやつにしてるの。今日「プチトマトキャンディ」



 なんでもミニトマトを飴にしたものなの



 材料砂糖100gミニトマト300g

 ミニトマト、マナが城の菜園でつくってるもの

 この間つまみ食いしたらハルバート振回しながら追いかけて来た



 あれを"般若のごとき"とか言うのね

 前も思ったけど、やっぱりちょっとケチなの



 でも、料理の腕確か

 ミニトマトのヘタを取って、水洗いしてから乾かす。

 次に鍋に砂糖と水100ccを入れてから、砂糖を煮溶かし水飴状にするの。なんかトロトロだったわ。

 それから、飴状になったら火を止めて、ミニトマトを入れて飴をからめるの。このとき、急に冷やしたら固まるから気を付けるの



 一つ一つがくっつかないように注意するのが大事

 クッキングシートの上に並べ、冷めて固まって、出来上がりなの。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんか説明してたら



「アナタどうせ見てただけでしょッ!」



 とかマナが怒鳴ったわ。心が狭いの

 それに、ここワタシの独壇場なの



 でも、レンなら特別許すわ♪

 いつでも来てなの♪♪



 食べてみると、甘くて潰したらミニトマトの果汁が出てきてなんか面白かったわ



 これからも色々とマナに作って欲しいの

 でもあんまりゴチャゴチャ言わ無いで



 時折衝動で齧りそうになるの



 ・・・・・・・・・まずいのに・・・・・・・・・・



樹緑 十三の月   



 最近、また皇国の北にある山々や草原が思い出される。

 少しホームシック気味なのかも

 管理人・櫻も今日から九月じめまで実家に帰るわ

 ワタシも少しあの山々まで足を伸ばそうかしら

 レン達も一緒に、色々お気に入りの場所とかも回ってみよう

 マナに御弁当を作ってもらって、より詳しいだろうリナに色々ワタシも知らないところを案内してもらうの

 そしたら、レンと一緒に愉しめるわ



 夏の日差し

 蒸せるほどの緑の香り

 風の駆け抜ける高原



 そして遠く見晴るかすまで続く山々の尾根

 その展望



 レンと(他若干名)と一緒とても楽しみなの



樹緑 二十一の月

       

 あれから随分と日にちが経ってしまった。

 これも櫻が更新をサボったせい

 だからあとでお仕置きなの



 なんだか故郷の島でしっかりふやけてるみたい



 今私が長年過ごしたところ、皇国のある東大陸。

 その北部の山脈に来てるわ。

 最近雨が降るようになって草いきれがすごい。山を渡る風の匂いがやっぱり心地よいの



 でも、レンなんだか最近もの悲しそうに山から遠くを見てるの。レンの視力ワタシ並にいい。それこそ鷹の十倍ぐらい先まで見通すこともできる。だから普通の人ならなにも見えないその向こうに王都ジオフロントが見えているはず。嘗てレンが"碇シンジ"であったころの母親の支配する皇国の首都。母を思いだしているの?



 そういえば、マナもなんだか様子がおかしくて、やり同じ方角をじっと見ていた。 



 寂しそうな横顔を見るのが辛くて思わずレンの胸に飛び込んだ。豊かな胸に思い切り頬ずりして、丁度よい高さにあるレンの細腰を思い切り抱きしめてレンにワタシの体温が、温もりが伝わるように



そしたら今度微かに笑ってワタシの頭をなでてくれた。



マナが一緒に抱きついたのがちょっと不満だったけど



 その間、リナ笑顔だけどなにを考えているのかわからない、そんな韜晦した表情でこちらを見ていたけど、あとでやり優しく微笑んでレンの頭を抱いていた。



 なかなか抜け駆け出来ないものなのね

でも、みんなそれなりに互いを、なによりレンを大切に想っているの



そのあと、草むらを柔らかく絨毯のように織りなして、虫たちには少し退いてもらって、腰掛けるのに程良い意志等を地面から突き出させて、でも決して何も傷つけずに一つの宴席を用意したの。

鹿やリス、鳥たちや豹と、このときだけ争いもなく仲良く戯れながら、マナが用意してくれたお茶と茶菓子で静かに過ごした。





樹緑 二十二の月

       

 あのナマケモノ櫻相変わらず故郷でのんびりやってるみたい

 早朝の散歩に温泉、ついでだからテニスも?

 いい度胸ね(怒怒)



 もや許しておかないの

 本当にお仕置き決定なの

 雷の雨をプレゼントするわ



 まぁ、あんなやつの事そこまでにしておいて、私たちも温泉に行ったわ

 もっとも場所はワタシの故郷の山脈

 人も入らない険しい山の中

 深い緑に囲まれた山々の、その奥の別天地



 切り立った崖から落ちる滝、その少し離れたところに温泉が出てるの。滝はそこからさらに下にもう一段ほど落ちるし、温泉のわきだしている場所は崖の中腹の少し開けた場所。高いところからの風景と滝の絶景が両方楽しめる。

 まさに一挙両得な場所



 薬草を入れるとまた別な気分が味わえるわ

 ワタシのお気に入りだったの

レンも気に入ってくれたみたいで日ノ本から取り寄せた"にほんしゅ"っていうお酒がとても進んでいたわ。

リナがどこからかもってきた“たんれいからくち”というのが、なかなかにおいしいの。キリリとした味わい。喉越し

Goodだわ



 ワタシも飲んでほろ酔い加減

 いい気持ちだったの



 みんなで唄を謡ったりしながら、たまに揚がって滝の側で涼をとりつつ、長い間のんびりすごした。

 そしてみんな寄り添ってお昼寝もよかった。

 レンの胸大きくて柔らかくて、枕にするととても気持ちよかったわ

 ついでにリナの胸も結構大きかったの

 レンより身長が随分低いから(それでも175以上)むしろ大きく見えるくらい。でもちょっとそっちを試したらレンの胸をマナがここぞとばかり独占した。



抜け目無いのね(怒)



 秋になったら紅葉や楓が散る様がとても美しいのだけれども

それまたの機会になりそう



 さすがにそこまでエニシアン島を開けれないもの



樹緑 二十二の月   



 今日櫻もいろいろ焦っていた模様

 なんでもなかなか体重が減らなくて苦労してるわ。

 最近肥満気味だから



 運動しないのが悪いのよ



 お通じが良くなるよう水分をとって頑張ってるみたい

でも、冷え性になれば当然浮腫むわ。水分の取りすぎは良くないの。日に十六リットル飲むモデルなんてよく冷え性にならないと不思議  

一方のワタシたちにそんな心配の有るものいないわ。

 みんなとっても健康的



 なにせ人間みたいにいちいち体型変わったりしないもの

 そんな不便な肢体していないわ



 そろそろエニシアン島の方に帰らなくて成らないのだけど、そのまえにワタシの兄妹たちにあったわ。

 兄妹と言っても血がつながっていないいわゆる義兄弟だけど

 

 狼精、山猫の霊、湖の主の仮姿



 みんなわざわざ人の姿で表れたわ。



 やっぱり集ったりするのに便利、なにより宴会も楽しめるもの

 リスの長老が長い間につくった野いちごのお酒を楽しみつつ沢山の果物をさかなに宴会をした。



 レンもマナもリナも楽しんでる。



 自然の中でのんびりして、よりのびのび出来たと思うわ。

 これからも、たまにこうやって故郷の山脈に戻るのもいいと思うの

 今度はレンと二人きりだったら素敵ね



樹緑 二十三の月   



 櫻も今日宴会をしていたらしいわ

 昔お酒につっよかったらしいのだけど、最近飲み会でもごまかしごまかしで結局飲んでなかったから、だからあんまり飲めなくなったみたい。飲みの帰りに随分辛かったとぼやいていたわ



 コチラも引き続き宴会騒ぎ

 もはや、みんなヘベレケなの



 レン始終上機嫌でマナが注ぐ(怒)杯を重ねていたわ。

 リナ森の長老達となにやらながく話し込んで



「最近の若い者・・・・・・・」

「そうそう、ほんと常識を知らなくて・・・・・・」



 あなたから常識なんて言葉を聞くと思わなかったわ。



 それに若い若いと普段言い張ってるくせに千年やそこら生きている長老達と話が合うなんて、やっっぱり心が年老いているのね



 ワタシ長老達より長生きしてるけど、心は何処までも若者だわ。

だっていつまでも子どものように瑞々しい心と魂を持ち続けてるんだもの



 そういったらレン苦笑し、マナが突っ込んできた。



「あなた程長く生きてまったく大人になった様子のないのも珍しいわよね」



ですって



 よけいなお世話だわ

 どうせ貴方もすぐ婆さんになるわ、どんなに姿形が若くても心は延々確実に年を取っていくの

そんな意地悪なこといってるからすでに素質十分よ

意地悪婆さんの





樹緑 二十五の月



今日レンとワタシとおまけでリナとマナと一緒に、皇国王都ジオフロントの街をまわったの。

さすがに西大陸の覇権を握るネルフ皇国の首都、最大の都市にして海運に非常に重きを置いた国家の貿易の玄関口であるだけあってとても賑わっている。

 しかも建国以来十分なすペースを持って街路、水路、公園、そして当然街並み自身を整備してきただけ有ってすごく整理されていて美しい。



 三角州に何百もの家よりも太くとても深い柱を打ち立てて支えられた水と緑の街。

 リタの大河の両岸と街を結ぶ八本の橋も、景観の雄大さから有名

当然王城、大寺院、王立図書館等々

どれも、大変立派で美しく、洗練されているの

皇国の繁栄をそのまま表すかのように・・・・・・・・それは見事なもの



 でも、私たちが行ったのもっぱら下町

人々が生活する場を歩き、屋台に顔を出して飲み食い謡い

人々と話し合い、そして公園でのんびりとして街の様子を確かめた。



 気になったの。どういうことか?レン(ついでにマナ)が離宮とか王宮に興味を示さなかったこと。かつての自分の住まいでもあり、この間あんなに名残惜しそうな顔をしていたのに何故だろう?



「ボク王宮にそんな良い思い出無いんだよ。狙われてばかりだったか 

らね」

「あんまり刺客も罠も多くてもやどこでも変わらないと思ったから

あえて身分を隠して下町の方によく出かけたの」

「どこに行ってもなにも変わらなかった。刺客もここぞとばかりについてくるしね。でも幾ら王都の警察組織が優秀でもこの辺りは元々治安も悪かった。下町の人たちに迷惑掛かるけど始末をつけるのに都合がよかったんだ」

「それに結構お金を落としていくし、ついでにならず者を追い払ったりしたから歓迎されたこともあるのよ」



 レンとマナそんな風に説明してくれた。



 ワタシが入り込めない領域で少し

 いえ、かなり悔しい



 ちなみにそんなことをしている間

リナまたおじさん達と意気投合して飲み比べをしたり賭をして一人勝ちしていた。

あなたって何なの?リナ



樹緑 三十一の月



 朝、何故か随分と早くに目がさめたの

エニシアン島に戻ってから随分と立つわ。にもかかわらず一度もこれまで日記の更新が無かったの櫻がサボったせい。(怒怒)

万死に値するわ・・・・・・・・・・・・



 ともあれ、エニシアン島で迎える朝

 夏ならいざ知らず、幾ら周りが見渡す限り海のここでもさすがに日昇らないわ。昨晩レンと久しぶりに激しく燃えて、そのままレンの部屋で一緒のベットで寝ていたの。



 腕枕してくれていたレン、その寝顔を眺めてみる。なんか普段と違って随分と幼い様子なの。

 リナも言っていたけど、レン、ホント生まれてからまだ十六年弱、皇国の法律上で成人迎えているけど、でもとてもじゃないけど大人というに未熟な年齢。これが本来のレンの顔じゃないかって最近思う。

もっと甘えてくれてイイのに私レンに想いきり甘えているから、レンにももっと甘えて欲しい。

 この間、どこか辛そうなときもあった。一人苦しまず、私達に(出来ればワタシ)に打ち明けて欲しい。

 少しでもその苦しみを減らすことができるかも知れないから。

 そんなことを想いながら、レンの綺麗な、穏やかな、幼い寝顔を眺めていた。

 しばらくしてから起こさないようにベットを抜け出したの

 サルの艦隊最近ちょくちょく出ていて遠くの海にいることが多い。

 黒曜の間の魔法装置の使い方も覚えたし、ワタシの手で探し出して襲うの

 今日も思い切り遊んであげるわ。