ゲンドウとユイと休日と
ゲンドウバージョン



着替えながら5分前のことを思い出す

死ぬかと思った

あきらかに殺気のこもった一撃だった

シャツを着て髪を整える

「御飯できましたよ♪」

台所からユイの声が聞こえてくる

早く行かなければ

私は急いで服を着た

ちゃぶ台に美味しそうな朝御飯が並んでいる

「「いただきます」」

朝御飯がはじまった

ユイの作る飯は上手い

そこらへんの料理人では太刀打ちできないほどに

などと考えているうちに食べ終わった

「ごちそうさまでした」

食事の後片付けをして私とユイは家を出た

30分ほどバスに乗って目的地であるデパートに到着する

ユイは忘れているようだが

じつは今日はユイの誕生日だ

プレゼントを買わなくてはいけない

「今日は別行動にしないか」

「良いですよ」

以外とあっさりとした答えが帰ってくる

「12:30に3Fのレストランで会おう」

「わかりました♪」

まずはゲームショップに行こう

エレベーターに乗って4Fのゲームショップにむかう

ユイは確か「EVA00」という格闘ゲームが欲しいと言っていた

買うゲームを持つとレジにむかう

「プレゼントなので包んでくれ」

と言うと

「お子さまにですか?」

と聞かれた

私はそんなに老けて見えるのか

会計をすませ店の外に出る

ゲームソフト一本というのも寂しいな

そう考えて私はゲームセンターにむかった

ゲームセンターに着くと一直線にクレーンゲームに向かう

中に入っている人気アニメ「パチモン」のぬいぐるみを確認しお金を入れる

このてのゲームは得意だ

結果・・・!0回中8回成功・・・・腕が落ちたな

ぬいぐるみをゲームと同じ袋に入れる

次は何処に行こう

・・・・ケーキを買うのを忘れていた

大急ぎでB1Fにむかう

ケーキ屋に入る

「これが欲しいのだが」

ユイの好きなチョコレートを選ぶ

「ロウソクを19本付けてくれ」

と言ったら

「お子さまですか?」

と聞かれた私はそこまで老けて見えるのか(涙)

店を出て時計を見ると12:25だった

急がなければ

私は大急ぎでエレベータに乗った

レストランにつく12:31・・・1分ほど遅れてしまった

「すまない、遅れた」

こういう時には素直に謝ろう

注文するものが決まったのでウエイトレスを呼ぶ

ここの制服は相変わらずスカートが短いな

などと考えていると後ろから殺気を感じた

大急ぎで注文を終わらせふりかえる

そこには鬼がいた

そのあと食事をおえ

夕飯の材料を買い

6時頃に帰りのバスに乗った

「今日は何の日か覚えているか?」

ユイに訪ねてみる

考え込んでいる

「お前の誕生日だ」

完璧に忘れていたらしい

「誕生日おめでとうユイ」

「ありがとうゲンドウさん」

ユイが微笑む

やはりユイは綺麗だ

そんなことを考える

バスは暗い町を走っていく

終わり