フユカも目を覚まし、4人はまず家の近いフユカの家を目指した。

「フユカァァァァ、おどれか、フユカをさらいおったんわ!!」

 シンジが、鈴原邸につくと玄関から、ジャージの少年が飛び出してきて、シンジの胸座をつかみ上げたが

「お兄い、やんで!」

 とのフユカ嬢の一言にフリーズしてしまった。

サイレントEVA 2 シンジ到来 中編

「ははははは、まさかあんさんが、助けてくれとったとわな・・・ははははは」

「そうなんよ、あん時のシンジさんはかっこよかったわ」

 どうやら、フユカはトウジの前では地が出るようである。

 フユカのおかげで誤解も解け、4人は洞木邸を目指し歩いていた。

「出も何やな、委員長も心配し取るやろうな」

「うん、でも機嫌は良くなると思う」

「何でや?」

「お兄ぃもにぶいな」

「???」

 話の内容から、トウジとコダマの姉は同級生らしい、そしてトウジはシンジと同い年ということ。

”多分姉さんたちのことだから、転校の手続きはもうすんでるんだろうな”

 などと考えていた、なぜならアンプに居るときとは違い自由が利くからとラリーにも念を押されたからだ。

「ここです」

「委員長いるか?」

「は〜い、あ、鈴原」

 家から出てきたのは、おさげ髪のそばかすの初々しい女の子だった。

「お姉ちゃん」

 コダマは何だか申し訳なさそうに口を開いたが、

「こんにちは、えっと、僕は碇シンジといいます」

「はぁ、家のコダマや鈴原君のお友達ですか?」

「ええ、碇シンジです、明日から、第三中学に転校することのなったので、学校を見に行こうとしたら、迷っ

たので、教えてもらった帰りなんですよ」

”なんや委員長今回のこと、しらんかったんか?”

”みたいだね、なら、知らないままの方が良いと思うよ”

”でも、”

”気にしない、ついていいうそもあるんですよ”

「なに、やってんの?」

「なんでもないんや」

「あ、みんな、もうご飯食べた?」

「なんや?」

「お父さんも、お姉ちゃんも今日は、遅くなるって電話があったから、おかずがあまっちゃって、みんな食べていかない?」

「ええんかいな、ほれ、碇も」

「いいんですか?」

「ええ、せっかく知り合ったんだし」

 シンジ達は、ヒカリの家に入っていき、暫くするとテーブルの上には、和食メインの食事が用意された。

「いただきます」(×5)

「うまいうまい」

「へ〜すごいね」

「美味しい」

 それぞれの声が上がり、トウジは、猛烈な勢いでおかずなどを食べまくり妹二人はマイペースで食べている、

シンジは、ヒカリと味の批評をしながら、食べていた。

「碇くんて、料理に詳しいのね」

「そんなこと無いよ、そうだ、今の話の中で、いい考えが浮かんだんだ、台所借りても良い?」

「え?いいけど」

 ”卵X4 鰹だし少々 昆布だし少々 水少々 で卵焼きを作って 味噌に蜂蜜・塩 ごま油各少々ごまを軽く振って

少しの水でのばして”

 シンジは卵焼きの田楽を作って出てきた。

「ごめん、少し食べてくれないかな?」

「いただくわ」

「もちろんや」

「「は〜い」」

 みんなは少し固まると黙々と食べ始めた

「ねえ、碇君、私も卵焼きの田楽を作ったことがあるけど、ここまで味が、丸くならなかったのよ」

「ああ、それは田楽の中に砂糖でなく蜂蜜を入れて、塩を少し足したからだよ」

「へ〜でもどうして思いついたの?」

「さっき、いりこのひじきのときに、洞木さんが、蜂蜜と醤油で味付けするって言ってただろう、僕は基本的に砂糖なんだけど蜂蜜の方が、柔らかい味になってたからね」

 その後も、二人は、料理の話に花が咲いた。

「夜遅くまでごめんね」

「すまんのう」

「いいのよ、それより碇君、これからは同じ学校なんだから、料理の研究とかに付き合ってもらえたら嬉しいな」

「喜んで」

 こうして、その日、ケンスケを除いた、三人組が誕生した。

”すっかり日が暮れちゃったけど大丈夫かな?”

 その頃、ネルフ本部ではゲンドウが、警察に拘留されていると連絡が入っていた。

「はぁ、でも家にはそういった司令はいませんのよ」

 ユイが受話器を置くとそばに居た、ナオコが

「ユイ誰から?」

「ああ、警察からよ、ゲンちゃんが、拘留されてるそうよ」

「あら、シンジくんをロストしてそんなところに」

「たまにはいい薬でしょう(^▽^)」

「そうね(・ ・;)」

 その後、ゲンドウは冬月のおかげで、外に出れたのは翌日のことだった。

 しかし、彼には三人の鬼が待つところへの帰還となるがそれはまた別のお話。


後書き

すいません、すいません、星の宿でございます

すっかり遅くなっちゃいましたが、続きです。

レシピなんですが、アレは私が、よく晩御飯に出すものなんですが、

蜂蜜を入れるとこれがおいしいですよ(^^)

なお、SS内の時間はPM7:25ぐらいです。

次回はついにネルフに到着いたします

であ



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