ネルフ司令室
広い部屋なのだろうが、立食パーティーのように所狭しと、料理や、飲み物各所に置かれたテーブルに乗せられ
ている。
その部屋の中を先ほどから、うろうろしている女性が一人、その女性を目だけで追っている女性が一人いた。
ウロウロしているのが「碇 ユイ」このネルフ本部の副司令であり、実際のところはネルフのNO1である
目で追っている女性は紫色の髪が印象的な中年女性ネルフ技術庁長官でありネルフのNO2「赤木 ナオコ」
女史である。
「ちょっとユイ!ウロウロしてないで落ち着きなさい」
「だってナオコ、10年ぶりの再会なの、感動なの、待ちきれないの」
「アンタねーいい歳こいてガキに戻るんじゃないわよ!!そんなんだから、ラリーにシンジ君を10年間も
持ってからるのよ、確りしないとまた取られるわよ!!」
「でも、ナオコ、アレはゲンドウさんが悪いわけで、私のせいじゃないと思うんだけど・・・」
そう言ってユイは、人差し指を合わせて、いじけ始めた。
「アンタね仮にも、世界を守るなんて、看板を掲げてんでしょうが!!アタシまでバカにされそうで怖いわよ」
などといった会話が、この部屋の中でおこなわれていた。
PS:ゲンドウは、今回シンジを迎えにいっています。
サイレントEVA 2 シンジ到来 前編
「遅いなぁネルフの人」
シンジはカバンを下に置くと腕時計で時間を確認した。
AM11:04
その後、アンプのコートのしたから一通の手紙を取り出し、中の手紙とともに、写真を取り出す。
手紙には「アンプ所長様 出向命令 ・・・・・・」と書かれており、写真はむさい髭の親父が、怪しげ
なポーズを決めている物であった。
その写真をあまり見ないように裏をめくると、「シンジ 碇 様 この男が迎えにまいります」
とかかれていた。 シンジは、この文面を見るたびに、何を考えているんだろう?と感じてしまう、
なぜなら、写真のポーズもだが、シンジ 碇 様 アメリカ式でカッコ良いつもりだろうがみっともなく、
最後のまいりますが平仮名なのはどう見てもバカにしてるとしか思えない。
はじめにこの手紙をもらったときに、敬愛する姉の一人ナミは「まあ、なんと情けない文章・・・」
とあきれるぐらいであった。
ナミはもともと巫女であるがために、文章にはとても厳しい、そんなナミに国語に指導を受けたシンジも同じぐらい厳しいのであった。
「遅れたが、問題ないシナリオ通りだ」
シンジを思考の海から呼び戻した声に顔をあげると、写真の男が、立っていた、立っていたのだが、両手
に気を失った、少女を抱えて「ゼーゼー」と肩で生きをいている姿に、思わずロンギヌスを抜きかけた。
「アンプから出向して来ました、碇 シンジです、」
「ネルフ指令碇 ゲンドウである」
「同じ名前とは珍しいですね」
「まったくだ」
「早速で悪いのですが、その少女は」
シンジが指を差すと、すかさず後ろに隠し
「コレはやらん!私がナンパしてきたんだ」
といって、シンジをにらみつけた。
「そうですか、おかしいですね?この少女は気絶しているように見受けられますが、・・・」
「ち、違う眠っているだけだ。」
「なら起こしても問題ありませんね?」
「あ、あるぞ!寝る子は育つ!睡眠妨害、誘拐妨害だ!!」
思わず本音が混じってしまったようである。
シンジは短くため息をつくとゲンドウに、素早く詰め寄りそのままの勢いで鳩尾に拳をめり込ませた。
「ごぷいいぃいっぃぃぃぃぃいl」
シンジは、ゲンドウの腕から、落ちた少女を受け止めると、優しく起こし始めた。
「君、君、」
「う、う〜んお兄ちゃんもちょっとねかせてぇな」
「は?きゃあオジン」
片方の子は寝返りを打っただけだったが、もう片方の子は悲鳴を上げ始めた。
「大丈夫だよ誘拐犯はあそこで寝てるから・・・」
「へ?」
少女はシンジに気がつき指をさした方に転がっているゲンドウを確認すると、落ち着いたように
「ありがとうございます、私桐木 こだまと言います」
といってにっこり笑った。
どうやら、片方の子「鈴原 フユカ」と、遊んでいるうちに髭にさらわれたらしかった。
そして、二人の家がここから近いことを知るとシンジは送っていくと言って遠慮するこだまを
「この子が起きそうにないから」
といって承諾させた、なお、ゲンドウは駅前の交番につれて行かれ、誘拐未遂で逮捕された。
今晩は星の宿です、今回は前 中 後 編に分かれています
一様第三に着いた所から、ネルフに行くまでのお話です。
次回はサブタイトルに料理対決とつけたいぐらいです。
ではまた。